【レビュー】ラストストーリー [評価・感想] ポストFFという高過ぎるハードルを越えようとした作品

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ラストストーリー/Wii

2011年1月に発売されたWii「ラストストーリー」を今回はレビューします。

Wii「ラストストーリー」は「ファイナルファンタジー」シリーズの生み親である坂口博信さんが開発に関わったファンタジーRPGです。

良いところ

国産RPGではトップクラスの臨場感

・シームレスで行われるリアルタイムバトル。
・壁に隠れられるステルス要素。
・フィールド移動中、戦闘中に仲間との掛け合いが聞ける。
・住人に近づく事で音声付きの会話が聞ける。
・豊富に用意されたオブジェクトの破壊表現。

国産RPGに足りないもの。それは臨場感だったと思います。

戦闘はリアルタイム性ではないし、エンカウント式を採用しているせいでタイムラグも生じてしまう。環境破壊描写も弱く、住人やオブジェクトのリアクションも弱め。

その点、本作の場合は上記の要素によって臨場感を十分に感じられる作りになっており、海外ゲームの良い所を上手く取り入れているように感じられました。

仲間との掛け合い、豊富に用意されたオブジェクトの環境破壊描写はぜひ他の国産RPGも見習ってほしい所です。

Wiiの限界に挑戦したグラフィック

グラフィックはWiiソフトとしては相当頑張っています。

WiiなのでSD画質ですが、モデリングのクオリティは2011年のゲームとしてみたら高水準で、キャラクターがドアップになってもそれほど粗さを感じられませんでした。

リアルタイムムービーからプリレンダリングムービーへの切り替えもスムーズで、映像面での満足度はかなり高めです。

戦略性が高い戦闘システム

戦闘システムは戦略性が高い作りでした。

本作の戦闘はシームレスのリアルタイム性を採用していて、RPGだけでは無くアクションゲームやシューティングゲームの要素も取り入れて斬新なデザインとなっています。

ただ、せっかくの戦略性の高さも・・・(個人的に合わない&気になったところに続きます)。

ほとんど必要が無いレベル上げ

RPGと言ったら”レベル上げ“ですが、このゲームではそんな行動をほとんど行わなくても先へ進めるように調節されています。

そういう意味でのテンポは良かったですね。ただ、レベル上げ作業が必要無い事によって・・・(またまた個人的に合わない&気になったところに続きます)。

装備の見た目が細かく反映

最近のRPGでは主流となりつつありますが、本作では装備を変える事によって見た目にも反映されます。

防具の場合は細かいパーツの付け外しも可能になっており、さらには装備の色も変えることができるので、見た目のバリエーションは豊かです。

オンライン要素によってキャラクターの外見に個性を持たせたくなりますし、このシステムは嬉しかった!

ちなみに上半身、下半身共ににする事も可能。外見はリアルタイムムービーシーンにも反映されるので、同じシーンでも見た目によって感じ方が変わるかも?

作り込まれたルリの街

ゲームの拠点となるルリの街は作り込まれていました!

この街はそれなりに広く、沢山の住人が生活しているため観察をしたり、サブイベント、アイテム探しを楽しむ事が可能で冒険の息抜きをすることができるようになっています。

欲を言えばもう少し住人にリアクションやサブイベントを増やしてもらいたかった所ですが・・・。

マップはそれなりに広いけど、ワープ機能が付いているので移動はあまり面倒ではありませんでした。

専門用語無しの王道ストーリー

ストーリーは王道でした。最近のRPGでは専門用語の存在が当たり前になっていて物語の理解が少し難しくなっていると思いますが、本作の場合はそんな物はほとんど存在しないためストーリーはかなり分かり易くなっています。

1人1人のキャラも立っており、良い味を出しているキャラクターが多かった気がします。ただし、ストーリー自体は王道故に・・・(またまた個人的に合わない&気になったところに続きます)。

マルチプレイモードを搭載

なんと本作にはマルチプレイモードが収録されていました!

こちらは完全独立したモードで、最大6人で対戦・協力プレイを楽しむことができるんです!

対戦プレイ・協力プレイ共に選べるキャラクターは21種類と豊富で、それぞれ使える技や能力が異なるため奥が深く、このモードだけでもかなり長く遊べると思います。

欲を言えばステージ数(9種)と協力プレイで選べるミッション数(5種)がもっと欲しかった所ですが・・・。

パッケージの遊び心

M☆G☆M+etc...

本作のパッケージはスリーブ&リバーシブル仕様になっていて、こんな所からも気合が感じられます。

タイトル画面の構成や演出、BGMも素晴らしく、入口だけを見ると神ゲーにしか感じられませんでした。

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惜しいところ

ゴリ押し可能な中盤までのゲームバランス

戦闘はゴリ押し可能なバランスで練られていません。

確かに戦略性は高いのですが、最大5回までHPがゼロになっても復活できる仕様のせいで中盤まではゴリ押し可能なバランスになっていて、適当に歩きまわって通常攻撃と仲間の援護射撃だけでクリアできる事がしょっちゅうありました。

また、戦略を立てようにもカメラワークにやや癖があるため全体の状況を把握するのが難しく、結局ゴリ押しプレイになってしまった!と言う事もよくありました。

3Dアクションゲームやシュータに慣れていない人を考慮に入れた難易度設定なのかもしれませんが、戦略性の高さをほとんど活かし切れておらず勿体ないと思いました(難易度が高まる終盤の戦闘が面白かっただけに尚更)。

強くなっている感じをあまり味わえない

RPGと言えばキャラクターを育てる楽しさも重要ですが、本作ではそれをあまり味わえませんでした。

テンポ良くレベルが上がるのは良いのですが、その分”自分が強くなっている感じ“をあまり味わえず、多少のパラメーター上昇ではちっとも嬉しくなりません。

そういうのもあって街ではあまり寄り道をする気にもなれず、サブイベントを攻略する楽しみを自ら殺している気がします。

冒険をするワクワク感が薄い!

ダンジョンは基本一方通行の一本道で、ストーリーに沿って進むレール式になっていました。

そのためストーリーにスピード感があるのは良いのですが、冒険をするワクワク感が薄れています。

リプレイ性が低いのも残念。特定の期間にはクリアしたダンジョンへ再訪する事も可能なんですが、敵を倒してもレベルが上がらず、アイテムしか貰え無い&構造が一方通行・一本道なので、もう一度プレイする気になれないんですよね。

既視感のある展開

ストーリーは王道故にどこかで見た展開が多く、個人的にはあまり感情移入が出来ませんでした。ストーリーはもう少し新しい驚きが欲しかった。

また、ストーリーではグルグ族と人間(ルリの人々)による争いを中心に描かれているんですが、スケールが小さく感じて大作の割にはこじんまりとまとまっていた気がします。

ストーリーを重視したゲームデザインじゃなかったら許せますが、重視してこれなのでちょっと残念。

クエスト受注の履歴が無い

クエストは痒い所に手が届いていません。

街でサブイベントが用意されているのは良いのですが、クエスト受注の履歴が無いため「お使いイベント」の場合はどんなアイテムを頼まれていたのか忘れやすく、ちょっと困りました。

サブイベントの数自体がそこまで無いとは言え、履歴機能は欲しかったですね。

オンラインのユーザーインターフェース

オンラインのユーザーインターフェースは不満です。

オンラインで他のプレイヤーとのコミュニケーションは定型文によるチャットで行いますが、慣れていないとなかなか自分の意思を伝えられず、もどかしさを感じてしまうと思います(逆に慣れて来ると定型文の組み合わせによるやり取りを楽しめますが・・・)。

また、ルームに入ると定型文の変更、協力・対戦プレイの変更、フレンド登録が出来なくなるのも不満。

その他気になった事

・リアルタイムムービーシーンでは早送りのみ、プリレンダリングムービーシーンではスキップしかできない。
・リアルタイムムービーシーンではカメラ操作もできるけど、大して移動できない。
・サブイベントでチャプター表示は本編と混合してややこしい。
・敵・味方共にAIがイマイチ。
・人にぶつかると体制を整えるまで会話ができない。
・ダンジョンでは仲間に挟まれて身動きを取れない事がしばしば。
・処理落ちがある(本体によって頻度は異なります)。
・タイトル画面のBGMや一部のBGMを除いてそれほど印象に残らない。

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全体のまとめ


開発期間3年半、デバックに9ヵ月、「これが最後かもしれない」、「新しいRPG」など数々のビッグマウス発言、気合が入ったプロモーション、気合が入ったパッケージ・タイトル画面と発売前は神ゲーの予感が漂っていましたが、実際には粗削りな部分が多い典型的なシリーズ1作目でした。

悪くは無いのですが、期待が大き過ぎた。システムは磨けば化けると思うので、ぜひ「これが最後」と言わずに新作を重ねて練り込んで行って欲しいです。

ポストファイナルファンタジーという高過ぎるハードルを越えられなかった作品。

こんな人には特におススメ。
・王道のストーリーが好きな人。
・RPGでもテンポ良く進めたい人。

こんな人にはおススメできない。
・自由度を重視する人。
・キャラクターを育てる楽しさを重視する人。

ラストストーリー/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約40時間

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23件のコメント

ゲームの感想自体はこないだ書きましたので、ちょっと違う角度から…
ラストストーリーとFF13はやっぱ似てるよなぁと。煽り文句で完全版FF13って言ってる人がいましたが、的を射てて吹きましたw
発売前は現在のFFとは違う進化や変化を期待した人達が多かったと思いますが、今となってはヒゲはヒゲだったという結論に。
それはそれでいいと思いますけどね。全部が洋ゲーみたいになるのもつまらないですし。
ただ、ラストストーリーを現在のFFとは一線を隠すものとして対置させたり、評価するのは無理でしょう。この2つは明らかに同じカテゴリーの同一線上にあるゲームだと思います。
要するにFF13楽しめたらラストストーリーもいけるよと。逆もねと(*^。^*)

発売前に持ち上げまくって、感想で下げまくるのはどうなんでしょうね(^^;)。
ツィッターでは結構面白かったというつぶやきが多いし、これはシリーズ物ではなく新作なんですよね。荒削りでもよくできてると思いました。自由度が高い超美麗の海外作品が好きなブログ主さんには、国内産は厳しそうですよね。

>あいさん
そう思ったとしても、コメントとして書かなくてもよいのでは?無粋なコメントですね。
kentさんもレビュー書きづらかったと思いますが、英断だと思います。レビューは正直に書かないと他のレビューまで疑われてしまいますしねー。
このコメントは未承認でもかまいません。
今後ともレビュー期待してます!

>あいさん
>発売前に持ち上げまくって~
ヒゲと任天堂が率先してハードル上げまくったのは無視か?
>自由度が高い超美麗~
ちゃんとブログ読んでからコメントしなよ(笑)

>世界のヘイポーさん
ラストストーリーはFFXIIIと同じく
ストーリーを見せるために最適化された
マップ構造、ゲームシステムですからねぇ。
そうなると必然的に僕のような人でも
ストーリーに期待してしまうんですが、
その期待に答えられたかと言うと・・・。
何か発売前のインタビュー記事で感じた物とは
全然方向性が違う作品でしたね。

>あいさん
そんな事を言われましても・・・(汗)
自分はあいさんと同じユーザーであって
発売前にはどんな出来なのか分かりませんから、
魅力的に映ったら期待してその気持ちを記事にするしかないでしょう。
そしてその期待に答えられなかったら
当然その気持ちを記事にします。
嘘は書きたくありませんから。

>アイアンさん
承認しちゃいましたけど、大丈夫でしょうか?
自分は嘘を書きたくはありませんから、
発売前にいくら期待していようと
持ち上げずにレビューは書きます。
そうしないと信憑性が下がってしまいますから。

未承認のつもりで書いたんですが載りましたねw作品を楽しんだ物として毎回レビューにがっかりしちゃうんですよね。合う合わないあるから仕方ありませんが。こちらのブログは有名なので、はちまなどのブログでネガキャン素材にならないか心配です。レビュータイトルに佳作とかはいってますからね。そうか佳作か買うのやめとけみたいなw

>あいさん
自分も楽しめ無かった訳では無いですよ(笑)
ネガキャンの材料は・・・何とも言えませんが、
自分は悪意があって記事を書いている訳ではありませんから・・・。
ラストストーリー絶賛派としては、
色々思う事のあるレビューだったかもしれません。
また、発売前に持ち上げても
期待通りの出来だったと言う事も多いですから、
その辺は誤解の無いようにお願いします。
確かに、メトロイドアザーM、アランウェイクなど、
他にも持ち上げて置いて発売後のレビューは
そこまで・・・と言う事もちょくちょくありますけどね・・・。

ラストストーリーは、評価もばらばらですが、高い評価の人も低い評価の人も読んでいて興味深いですね。それぞれの人がゲームに何を求めているかが透けて見えるようです。
まあ、製作するとき任天堂もかなり関わったようですが、「言ってやる人はいなかったのかよ」という要素も確かにあると思います。
私は、これはこれで楽しめました。
ここまでやるならナレーターは石坂浩二にすればという気も。
クリア時間もこのくらいが社会人には丁度いいかなと。
リトルビックプラネットは、前作は「すげーすげーと言われていたけど、無理しておもしろがる筋合いはないな」という感想でしたが、今回はファミリー層でも楽しめる物なのでしょうか。

>totomaruさん
そうですね・・・やはり
ジャンルによってそれぞれ
期待する物は出て来ますから・・・。
これがアクションゲームとしての発売だったら
許せる部分は多いんですけどね。
仲間が道をふさいで先へ進めなくなる所とかは
デバック9ヵ月なのに何をやっていたんだ!?と思ってしまいました。
LBP2はクリエイトが最大の魅力ですが、
ストーリーモードだけでも
毛糸のカービィに通じる手触り感を感じられて、
ファミリー層でも楽しめるものだと思います
(オフだけだとボリューム的に少なめですが)。
※クリアには大体5~6時間ほどです。
自分も前作ではそこまで凄いとは思わなかったんですけどね。
色々改善されていて、見直しました。

レビューの言いたいことはわかるんですが、タイトルに「なりそこない」とかパワーワード使うのはあまり良くない気も^^;
中世ファンタジーのかつてのFFのような雰囲気で、私は割と好きな作品でしたね〜
オンラインにもハマって、本編と計100時間プレイしましたね。

悪い点は、最初からキャラが全員揃ってて新しく仲間にする楽しみが無かったのと、大きいとはいえ街が一つしかないこと、移動中にキャラ同士の掛け合いが多いけどエリア代わると強制終了されてること、ダンジョンで先進むと前のとこに戻れない時があることとかですねー。

難点もありますが、続編出たらまた買おうと思う感じでした。
★8くらいかな?

記事タイトル修正しました(^_^;)
ファンタジーを描くという点に関しては良かったですよね~

惜しかったのはRPGの成長する醍醐味をあまり味わえなかったこと。仲間キャラの増加に関しても、言われてみるとそうですね。

全体的にアクションゲームとRPGの調和が上手くいってないところがあったので、そこを改善すればもっとすごい作品になったと思います。

ラストストーリーはちょっと気になってたのになぁ。去年の夏にWiiのDLラッシュでいろいろ配信されてたので配信して欲しかったなぁ。レビューを読むとこの作品は最近のFFのように前作を越えようとしていろいろ無理にシステムを新しくしてイマイチな作りになった感じですね。クエストの履歴がないなどところどころ遊び辛いのは辛いところ。今、思うとFFの坂口さんが製作したからといって広告が誇大過ぎましたね。

当時は広告が凄かったんですよね。
僕も約束された神ゲーとして当時、盛り上げ過ぎてしまいました(^_^;)
期待し過ぎなければそれなりに楽しめると思います。

オンラインでのやりとりがただの定型文チャットでなく、本編で使用されたボイスの再生ってのは斬新で面白かったですけどね。
登録できる数も豊富で切り替え大変でしたがプレイしながら絶妙なセリフを選んでくる人のスキルには脱帽したし、笑わせてもらいましたよ。
このおかげでオンにはまったくらいなので悪いところに入ってるのは残念…w

どハマりしましたねー。
個人的にはレール式だったのが最大の評価点でした。
この少し前ぐらいからレベル上げ作業が億劫になっていてRPG自体から離れていたので……
戦闘も好みにガッチリはまってくれて随分楽しませてもらいました。
難度は2周目のハードモードだといい塩梅らしいですね。
装備の強化がそのままオシャレに繋がるのとかも丁度いい手軽さだったなあ……

唯一の心残りはWiiのドライブが故障していた関係で発売直後にプレイできず、オンラインを楽しめなかった事です。
周りがみんな楽しそうにしてたので残念でした……

レベル上げの作業は億劫ですもんね。
このゲームはRPGの先入観を強く持ち過ぎるとよくないかも。
アクションRPGと捉えた方が良いのかもと思うようになりました。

オンラインは発売当時、フレンドを集めて楽しみました!
なかなか盛り上がりましたねー。

ラストストーリーは中古で購入してプレイしました

ストーリーは整合性よりも雰囲気やノリの良さを重視した良くも悪くもヒゲ(坂口氏)=昔のFFだなあと思いました

装備の細かい付け替えは気に入らないパーツを排除したり、カラーを設定してキャラの個性をカスタマイズしたりと遊び心があってよかったですね

傑作ではないですが十分な良作といったところです、なんだかんだで元スクウェアスタッフと任天堂の組み合わせは安定かつ任天堂の不足点を補ってくれる形になってます

余談:主人公エルザがやたら掛け看板に頭ぶつけるのと、火のイメージが付きまとう藤原啓治氏のキャラが珍しく氷使いなのも印象深いです

坂口さんの作風はこんな感じなんですね。
昔のFFはそこが高く評価されていたのかな?

任天堂とスクウェア。それぞれ良いところが異なるので、
欠点を埋めあったらまた素晴らしい作品が埋まれると思います。

藤原啓治さんは確かに火のイメージがあるw

初めましてです
個人的には非常に楽しいゲームだと感じたのですが処理落ちがあったり、前半は割と適当にやっても勝てるし、やり込み要素が2週目ぐらいなどなど細かく不満点があったのですがこのレビューと大体同じ…と言うかドンピシャな評価でしたw
ストーリーは…全く心に残りませんでした。と言うより戦闘の面白さにストーリーのことは全てかき消されましたw。これからもレビュー頑張ってください!
昔のレビューにコメント失礼しました。

はじめまして!古い記事にコメントありがとうございます。
全くの同意見はあまり聞かなかったので、嬉しいですね。
当ブログは様々なゲームのレビューを詳細に書いてきますので今後もよろしくお願いします。