2017/04/12/7:00 | ゲームレビュー

キャサリン【レビュー・評価】コンセプトからズレた難易度設定で評価を下げた惜しい作品

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キャサリン/PS3 / Xbox360

2011年2月に発売されたPS3/Xbox360「キャサリン」を今回はレビューします。

PS3/Xbox360「キャサリン」はアトラスが贈るHD機向け第一弾タイトルとなるパズルアクションアドベンチャーゲームです。

良いところ

アダルト&ホラーなストーリー、世界観

「ペルソナ」シリーズのスタッフが手掛けているだけあって、ストーリーや世界観は素晴らしいものでした!

32歳の会社員ヴィンセント。同じく32歳の交際5年目になる恋人キャサリン。そんな2人の間に突如現れた2人目の「キャサリン(22歳)」。

本作のストーリーはこの3人を中心に描かれていて、子供には見せられないドロドロとした物(浮気、エッチ、妊娠)を描いており、ホラー要素も強いため個人的にはとても楽しませて頂きました。

まさに大人向けのゲーム。CEROはZではないので子供でも購入出来ますが、キャサリンはセクシー過ぎますし、ちょっと刺激が強過ぎるかもしれません。

センスが良い

全体的にセンスがすごく良いと思いました。キャラクターデザインはオタクに媚びておらず、スタイリッシュな感じですし、文字フォントや演出も他にはないものを感じられます。

さすが「ペルソナ」スタッフが手掛けている作品だけあって、センスの良さはズバ抜けています。

ペルソナ」スタッフにとって今作が初のHD機向け作品になり、キャラクターのモデリングはリアル等身になっていますが、シリーズファンはそれだけでも価値があったと思います。

中毒性の高さ

ゲーム部分の中毒性は高く感じられました。

本作のゲーム部分はパズルアクションがメインとなっていて、素早くブロックを押したり引いたりして頂上を目指して行く事になります。

評価システムの存在もあってリプレイ性が高く、慣れて来るとハイスコア更新のためについつい何度もプレイしてしまいました。

ステージのバリエーションも意外なくらい豊富。様々な種類のブロックやアイテムが用意されていて、単純なゲームシステムの割に長く遊べます。

ストーリーがメインでゲーム部分はミニゲームレベルと思っていただけに、ここには驚かされました。

やり込み要素が豊富なのもゲームである事を忘れておらず、好印象。

特にトライアルが楽しめるバベルモード、アドベンチャーパートでプレイ出来るミニゲームのラプンツェル(ルールは本編と同じ)は本編をそっちのけてしまうほど面白く、単品で売り出しても良いくらい。

「ペルソナ」スタッフはビジュアル面のセンスだけではなく、面白いゲームを作るセンスもありますね。

選択肢やメール返信で変化する結末

エンディングは複数用意されています。ゲーム中様々な場所で選択肢が現れたりメール返信を行う事になりますが、そこでの回答によって結末が変わるようになっているんです。

エンディングの数は意外と多く、すべてを見るには最低3週する必要があってアドベンチャーゲーム的な楽しさもあると思いました。

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個人的に合わない&気になったところ

高過ぎて理不尽な難易度

パズルアクションパートは難易度が高過ぎでした。イージーでも難易度が高く、普通の人だったら何十、何百回もミスをしてしまうと思います。

マゾゲー好きなので普段はむしろ好印象になるんですが、このゲームの場合は悪い方に作用していました。

そう感じてしまった理由は3つあって、1つめは残機制とセーブシステム。本作は残機制を搭載していて、残り人数がゼロになったらゲームオーバーになってセーブしたポイントまで戻されてしまうんです!

そこからゲームオーバーになった地点まで戻るのに時間がかかりますし、それまでに見た長いービーやイベントシーンを見なければならず、すべてスキップしても早くて2分ほどかかってしまうため、凄くテンポが悪く感じました。

2つめはストーリーを前面に押し出している事。

そのせいで高難易度&残機制のシステムがストーリーの邪魔をしていると感じてしまい、ストレスが溜まります。

3つめは理不尽さ。全体的に操作性が悪く、パズルアクションパートでブロックの奥にぶら下がった時の横移動が左・右どちらを入力すれば良いのか分かり難くて何度も誤動作をしてしまいました。

また、全体的にキャラクターの動きがちょっと軽過ぎるのも操作性の悪さに拍車をかけています。焦っている主人公を演出しているのは分かるんですけどね。

このように本作の難易度設定は作品のコンセプトに合っておらず、思わぬストレスを生み出していました。

ただ、難易度が高いだけあってファミコン時代のゲームみたいな中毒性は感じられる作りになっており、現在は難易度を下げる修正パッチも配信されているので誰でもクリア出来るようにはなったと思います。

意外とアッサリなストーリー

「ペルソナ」スタッフの新作なんだからストーリーはさぞ深いものなんだろう!

なんて思っていましたが、これが意外と短く、アッサリな感じでした。ストーリーに期待し過ぎてしまうと肩すかしです。

ストーリーパートとゲームパート。比率的には後者の方が強く、アドベンチャーゲームよりもパズルゲームとしての側面が強く出ています。

そのため低難易度でプレイするとゲームそのものがアッサリに感じられ、フルプライスのタイトルとしては割高に感じてしまうでしょうね。

全体のまとめ

広告を見るとストーリー重視のアドベンチャーゲームに見えますが、そちらはあくまでおまけ的な位置付けとなっており、メインはパズルアクションでした。

なので、パズルゲームを楽しみながら豪華なアニメを見る感じでプレイする事をおススメします。

ゲームとしては中毒性があって合う人はとことん楽しめる作品だと思いますが、万人向けでは決してないと思います。

コンセプトからズレた難易度設定で評価を下げた惜しい作品。

こんな人には特におススメ。
・パズルゲームを楽しみながらストーリーを楽しみたい人。
・パズルゲームが得意な人

こんな人にはおススメできない。
・ストーリーだけが気になる人。
・パズルゲームが苦手な人。

キャサリン/お気に入り度 ★★★★★★☆☆☆☆ 星6つ
プレイした時間・・・約20時間

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この記事の反響(8)

  1. かい より:

    最近、無料ゲームになってしまっているパズルゲームの売り方としてはいいと思う。
    特にゲーマーはパズルゲーム買わないだろうし。

  2. kentworld より:

    >かいさん
    パズルゲームはパッケージでは売り難くなっていますからね。
    高スペックなハードで発売するには
    何らかの付加価値が必要である事は分かります。
    でも、キャサリンの場合フルプライスではちょっと厳しいかな(汗)
    せめてあと1,000円安く!

  3. 伯爵 より:

    近所のゲーム屋で新品780円だったのを買ってプレイせずずっと積んでたのですが、先日プレイしたらストーリーとパズルの中毒性にのめりこんで一気にクリアしました。
    ペルソナチームらしい雰囲気が垣間見えて、かなりハマりましたよ(*^_^*)
    ジャンルは全然違いますが結構コンセプトがペルソナとも似通っていたので、ペルソナのストーリーのボツ案をこちらで採用したのかな?とも感じました。
    パズルはパッチがあっても後半はかなりの難しさでした笑
    恋人を裏切れず恋人トゥルーエンドを選んだのですが、他のエンドはパズルが難しくてなかなか見る気力が起きませんw

  4. kentworld より:

    >伯爵さん
    こんなゲームにもコメントを!?
    確かに最近はめちゃくちゃ安く売っていますねw
    多分、セールで買った伯爵さんと、
    発売日に定価で買った僕とでは全然受ける印象が違うと思いますw
    当時はアドベンチャー部分を前面に押し出していたうえ、
    パッチが当たった状態では無かったので激ムズでしたからw

  5. つぐみ より:

    箱○版とPS3版ともに持ってますがトライ&エラーの楽しいゲームでした。
    ハードでもクリアしましたが最終ステージの緊張感はとても良かったと思います。ランダム隕石はアレですが(笑)
    自分はこのゲームに至ってはステージ最初に戻されコントローラー投げたくなるような面倒さが良い緊張感を生み出していたかなって思いますねマゾなんでw

    仰るとおり絵だけに釣られると痛い目見るゲームですね。ストーリーと絵はオマケなゲームだと思います。金髪キャサリンに釣られましたのですが、パズルゲームが面白かったので良いゲームだった。
    続編は要らないから中身のパズルゲーム ラプンツェルだけでも携帯機で出して欲しいレベルです。

    • kentworld より:

      このゲームもつぐみさん、大好きでしたねw
      ベヨネッタと合わせて本当の意味での大人ゲームで盛り上がった頃でした。

      このゲームは発売前のミスリードが印象的だったなぁ。
      個人的にはゲーム部分を一新した続編もアリかなと思っています。

  6. トモフミ より:

    このゲームは当時、ファミ通で知りとても興味を持ってました。キャサリンがかわいくて気になったのですが、アクションパズルゲーだったとは!?予想の斜め上でした。相変わらず、アトラスのペルソナスタッフは厳しい難易度のゲームを作りますね。このキャサリンでは、確かにそれが良くない要因になってますね。
    というかこれがアトラスの初のHD機とは!?意外でした(笑)

    • kentworld より:

      やっぱりそうですよねw
      実際にゲームをプレイするとそのギャップに驚きますよー!
      見た目に惹かれていた人は痛い目に遭いますw
      このゲームはアトラスのHD実験作だったんですね。

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