【レビュー】リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産 [評価・感想] リズム天国とレイトン教授のエッセンスを融合させたセガの意欲作!


リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産/3DS

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2012年1月に発売された3DS「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」のレビューをしていきます。

本作はセガが贈るリズムアクションアドベンチャーゲームですが、DSの人気タイトルを上手くミックスさせた意欲作です!

ミニゲームに見せかけた音ゲー「リズム天国」

ストーリーを楽しみながら頭の体操を楽しめる「レイトン教授」

どちらもニンテンドーDSで大ヒットしましたが、今回レビューする「リズム怪盗R」は両シリーズのエッセンスを融合させることに成功しています。

「レイトン教授」風のストーリー、アニメーション。

「リズム天国」風のリズムゲーム。

さらには「レイトン教授」で見られた頭の体操は音を使ったもので統一されており、ありそうでなかった組み合わせを実現しています。

粗削りな部分も散見されますが、セガの気合を感じられる作品です。

ここからはそんな3DS「リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産」の良いと思った点から書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 怪盗が主人公のリズムアクションアドベンチャーゲーム。
  • リズムゲームパートとアドベンチャーパートが用意されている。
  • アドベンチャーパートでは音を使った謎解きも用意されている。
初リリース日 2012年1月19日
対応ハード 3DS
ジャンル リズムアクション+アドベンチャー
売上 初週3.1万本/累計8.2万本
推定クリア時間 8~12時間
発売元 セガ

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良いところ

ノリの良いリズムアクション

本作に収録されているリズムゲームは楽器を演奏しているような楽しさがあります。

というのもリズムゲームをクリアするにはリズムに乗ってボタンを押したりタッチしないといけないからです。

イメージ的には「リズム天国」のような感じでしょうか。

リズムに乗ってボタンを押していると楽器を演奏しているような感覚を味わえるので、自然と集中してしまいます。

本作ならではなのが、ストーリー要素が存在することです。

ゲームを進めていくと会話、アニメーション、アドベンチャーといったパートが挿入されます。

そして、ストーリーのシチュエーションに沿ったリズムゲームが各パートの合間に挿入されるので、リズムアクションゲームでありながらも連続性を持たせている印象です。

終盤に挑戦するリズムゲームは難易度が高く、初見クリアが難しくなっていきますが、アイテムを使った救済措置も用意されているので個人的には概ね楽しめました。

用意されているリズムゲームは50種類以上。

中には高難易度バージョン的なリズムゲームもあるので実質的には半分程度ですが、「リズム天国」のようにハイスコア更新のやり込み要素もあるので長く楽しめます。

スタイリッシュなアニメーション

ゲームを進めていくとアニメーションパートが挿入されます。

これがですね、めちゃくちゃカッコいいんですよ。

特に主人公の怪盗R(ラルフ)は怪盗らしくスラッとしていることに加え、「ルパン三世」風のBGMや演出でバシッと決めてくるので惚れ惚れします。

あまりにもカッコいいので、発売当時はコスプレをしてしまいましたw

脇役の中にはデザインが手抜きに感じることもありましたが、見方によっては主役級キャラを引き立てているようにも見えたので許容範囲内ですw

やり込み要素が満載

本作にはやり込み要素が大量に存在します。

リズムゲームに限定しても

  • オールAランククリア
  • パーフェクトクリア
  • ハードモードクリア
  • エンドレスモードでのハイスコア更新

といったやり込みが用意されていますし、アドベンチャーパートでは

  • 伝説の楽器作り
  • コイン集め
  • 幻の譜面集め

なんて楽しみもあるので、まるで、2本のゲームが収録されているかのよう。

リズムゲームはコツをつかめば掴むほどハマるので、本編をクリアしても満足せず、やり込んでみると新たな一面が見えるかも!?

素晴らしいのが、やり込みをすることでのご褒美を用意していることです。

ゲームによってはご褒美が用意されておらず、完全な自己満足で終わってしまうこともあるだけに、やり込むことでの見返りがあるのは嬉しいですね。

サービス精神旺盛

やり込み要素が満載の「リズム怪盗R」ですが、おまけ要素も盛り沢山だったりします。

すれちがい通信によるハイスコアバトル、通信プレイによる対戦。

ムービー観賞、サウンド視聴、主題歌収録。

さらには同じセガのゲームである「サンバDEアミーゴ」「スペースチャンネル5」のシステムにソックリなリズムゲーム。

「きみのためなら死ねる」のテーマ曲も収録されているので、セガのサービス精神を感じられました。

価格は約6,000円とリズムアクションゲームにしては高めですが、その分だけの充実感を味わえる作品です。

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惜しいところ

アドベンチャーパートの出来が悪い

ストーリーモードではリズムアクションパートの他にアドベンチャーパートが用意されています。

正直なところ、アドベンチャーパートの出来はあまり良いとは思いませんでした。

「レイトン教授」シリーズを参考にしているのはわかるんですが、同シリーズと比べて作り込みがイマイチなんですよね。

要因としては4つあります。

1つめは、探索時のリアクションが薄いことです。

アドベンチャーパートでは各エリアを探索することになるんですが、「レイトン教授」シリーズとは違い、カーソルは出現せず、タッチペンで背景を直接タッチする形式を採用しています。

そのためカーソルを動かす楽しさがスポイルされている印象です。

加えて調べられる箇所をタッチペンで突いても反応が薄いので、探索をすることでの見返りが薄く感じました。

各エリアの背景をタッチすることでコインを入手できますが、なんだか味気なかった・・・。

2つめは、次の目的地が常に表示されることです。

次の目的地が常に表示されるのは親切にも感じますが、個人的にはお使いをやらされている印象を持ってしまいました。

特にそう感じたのが、音を使った謎解きを行う時です。

本作ではどこかで音を入手して仕掛けを解く要素が存在します。

が、ストーリーの進行に必要な音がどこに隠されているのかも教えてくれるので、過保護だと思いました。

本質はリズムゲームなのでアドベンチャーパートはサクサク進めるように調整したんでしょうが、もう少し手探り感を味わいたかった。

3つめは、同じところを何度も行かされることです。

ストーリーを進めていると次から次へと「あっちへ行け」「こっちへ行け」と誘導させられます。

これがお使い感に拍車をかけていて、次の目的地が常に表示されることと相まって面倒になってきましたw

4つめは、リズムを使った謎解きを総当たりでクリアできてしまうことです。

例えば音階に合わせて画面上のボタンをタッチしていく謎解きがあるとしましょう。

その場合、ミスをしても最初からやり直しにはならず、続けてボタンをタッチできるんですよ。

そのため総当りが通用してしまうので、甘すぎると思いました。

ヒロインが棒読み

ヒロインのマリアは可愛いと思いましたが、棒読みなのが残念です。

ぼくは声優の演技に疎く、気にすることはほとんどありません。

そんなぼくでも気になってしまったのですから、相当なことではないでしょうか?

声質も見た目と合っているようには感じられず、もう少し高い声の人を起用したら良かったような?

一部の操作が取っ付き難い

一部のリズムゲームは操作性がイマイチ洗練されていません。

具体的に言うとジャイロセンサーを使った操作やタッチで円を描く操作は正確性に欠けていて、何度か練習をしました。

正確性を求め過ぎるとボタン操作ばかりのゲームになってしまい、バリエーションが少なくなるとは思いますが、もう少し調整をしてほしかった。

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リズム怪盗R 皇帝ナポレオンの遺産のレビューまとめ

新規タイトルながらも色んな楽しみが詰まった意欲作。

粗削りな部分もありますが、3DS発売1年目にこれほど力が入ったタイトルが生まれたことに驚いています。

続編で化けそうな気もするので出してほしかったんですが、発売から9年以上が経過した今では音沙汰がありません。

本作の累計売上は8.2万本と新規タイトルにしては売れた部類だと思いますが、開発費や宣伝費に見合った結果ではなかったのでしょうか?

「レイトン教授」と並ぶ人気シリーズに育ってほしかったので、1作で終わったのが残念です。

リズム天国とレイトン教授のエッセンスを融合させたセガの意欲作!

こんな人には特におススメ。
・リズムアクションゲーム好き。
・リズム天国好き。

こんな人にはおススメできない。
・レイトン教授のようなゲームを求める人。
・極端にリズム感が無い人。

お気に入り度【75/100%】

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19件のコメント

音楽部分に力入りすぎて、AVGは疎かになっちゃった部分が見受けられたかな。
いっそのことリズムパートonlyでもOKですが、それだと本作の売りが無くなりますからね。
パーフェクトチャレンジはリズ天でもそうですが何で限定する必要あるの?という疑問も。
こっちとしてはいつでも挑戦させてくれーという気分なのに。例えば今作の場合ではコインが必要とか。
(期間限定の件はもしかして伝説の楽器ですか?)
■とはいえ
続編を匂わすシナリオに弱い自分としては何だかんだで先が気になるのでw
次回作が出るなら今作の反省点を活かして欲しいかなー。

ちょっと粗いけど、面白い!といった感じなんですね。
リズム天国にハマった僕としては、これもぜひ遊びたいなあ。
余裕が出たら、買うつもりです。
にしてもヒロインはかなり酷いんですね(笑)。
kentさん、散々言ってましたしね(笑)。

こんにちは。
個人的にはかなり楽しめています。
楽曲が良いので、遊んでいて気持ちが良いんですよね。
ミスを誘うような意地悪な配置も無いので。
ただ、ハンググライダーやトンファー、マラカスの様にコツを掴むまでが一苦労のもありますけどね。
理解できると、上達する実感も感じられて楽しくなってくるのですが、そこまでのハードルが高いですね。
まあでも、トンファーはちょっと…。
ジャイロ操作だと目線が切れるので、次にどっちに傾けるのか分かりづらいのは、ゲームの設計ミスかな、と、
左右で掛け声が違えば、画面を見ずに音だけで楽しめる新感覚リズムゲームになった…かも。
ダンスの円を描く操作は最初は微妙に感じましたが、段々と気にならなくなりました。
ダンスステージはどれも曲が良いので、とにかく楽しいんですよね。
「マリアをはげませ」が大のお気に入りです。
アドベンチャーパートがイマイチなのは概ね同意です。
ただ、画面をツンツンしてのテキストは無くて正解だったと思います。
コイン集めでツンツンしてただでさえテンポが良くないのに、テキストが出たらイライラするレベルになるかと思います。
まあ、ツンツンして集める要素自体が不要ですけどね…。
ツンツン集め無しでテキストありなら、少しはパリという舞台が生かされたかな、と思います。
あとは、この手のゲームで取り逃し要素があるのはどうかと思いますよね…。
基本的に取り逃し要素が許されるのって、ピクミンみたいに初めから何度も遊び直すゲームだけだと思うんですよね。
(ピクミンには取り逃し要素は無いですけど)
3Dアニメーションの質も良いし、キャラに愛着も湧いてきたので、次回作も出て欲しいな~と思います。
このゲームを遊びながら、「応援団」の新作が出て欲しいとしみじみ感じました。
90年代のミリオンセラーを集めた「応援団ミリオンズ」なんかが出たら泣いちゃいそう。

なかなか厳しい評価ですね。ジャイロとか左右非対称のボタン配置での操作とかやりにくさは若干感じていますが、面白い「リズムレイトン」だと思いますよ。このゲームは減点法でみる感じではない気も。
ただ、内容や他の3dsゲームとのつり合いを考えれば、価格は1000円高い気がします。

シアトリズムFFもそうだけどストーリー性のある音ゲーというのが作業的じゃないやりがいを感じます
リズム天国は凄く面白いんだけど自分が巧くなるためにやってるストイック感が強いので
そういう意味では応援団に近いかもしれませんね
ただ肝心のADV部分はボリュームは少なくて良いからもう少し丁寧に作ってほしかった
あと声優orz

>Ryouさん
あくまでもリズムアクションが
メインだとは思っていましたが、
アドベンチャーパートはホントあんまり面白く無かったです。
ここが本作のオリジナリティなので無しにするのは
難しかったと思いますが、もう少しレイトン教授を
見習ってほしかったのが本音です。
僕も次回作は、なんだかんだで買うかもw

>ノエポイさん
そうですねー。
粗い部分はありますが、
メインとなるリズムアクションは
リズム天国をしっかりとリスペクトしていて、
面白かったです。ヒロインの声優は、
ゲーム史上で見てもかなり・・・(笑)

>日本ハムさん
ジャイロを使ったリズムアクションは、
ちょっと強引な所がありましたね^^;
慣れるのに30分くらいかかってしまいました・・・。
円を描く操作も、最初の方は必ずと言って良いほど
ミスをしてしまいましたね・・・。
アドベンチャーパートのツンツンして探す部分は、
要はもっとリアクションを派手にして欲しかったんですよ・・・。
テキストが表示されなくても、例えば木をタッチしたら
ガサガサと揺れたりするなど、
もう少し手触り感が欲しかったんです。
今のままだと、ほとんど反応の無い一枚絵をツンツンしているようで
没入感が全く無いんですよ・・・。
パリに来ている感覚がほとんど無い。
自分はこう言う所は人一倍煩いかも(笑)
取り逃し要素を知った時は萎えてしまいました^^;
何かところどころ不親切な所があるんですよね。
応援団の続編は、3DSで絶対に出して欲しいです。
あれは3D映像とも相性良さそうですし。
楽曲は90年代~00年代のJ-POP希望!

>MMB.さん
ストーリー性のある音ゲーとして見たら、
個人的には応援団の方がずっと良かったですね。
リズムアクション部分は本当に面白いんだけど・・・。
開発スタッフは熱心そうなので、
次回作が出るとしたら改善されているんじゃないかと期待しています!
声優もねw

>totomaruさん
僕としてはアドベンチャーパートが
あの程度の出来であれば、ストーリーも何も無い
リズム天国の方が面白いかなと思ってしまいました。
本作はリズムアクションとストーリーの融合に
期待していましたが、必ずしもそれは
僕の満足行くレベルじゃ無かったのは事実です。
次回作は、リズムアクション部分以外の進化にも期待したいですね。
評価はリズム天国ゴールドが星8だったので、
それの差別化も兼ねて星7にしました。
星8でも良かったんだけど、もう一歩・・・。

>Ryouさん
>期間限定の件はもしかして伝説の楽器ですか?
取り逃したせいで、音集めが最後まで出来ないんですよ・・・

ブログ拝見させていただきました!
vitaも3DSも、なんかいろんな意味でコンシューマーをなめてるなぁ・・・・と個人的には寂しい気持ちになってしまいます。
応援 ぽちっ

自分の中でリズム怪盗の真のヒロインは、
二人分の体重を片手で支えられるあの娘です。
レビューはほぼ同意です。
録音の期間限定は、
取りこぼし易そうなあのシステムでは、
ちょっと厳いですよね。
音集めそのものは好きなので、
次回作にも入れて欲しかったりしますが。

曲がよかったから個人的にあまり問題がなかった件
もとよりアドベンチャーパートにはもあまり期待していなかったので
目的地が表示されるのは確かにkentさんのようなことにとっては物足りないと思いますけどきっとテンポが悪くなってたと思いますよ
あくまで音ゲーなのでそこらへんは別にいいかな~と

>ハルさん
え?どういう意味ですか?
PSVITAや3DSがコンシューマーをなめているって、ちょっと良く分からんなぁ。

>boun-sさん
あの娘は僕も良い味を出していると思いました。
二人分の体重を片手で支えられるのは、
ゲームならではの御愛嬌ですねw
期間限定要素はちょっと勘弁して欲しかった・・・。
明らかに、そういう要素が必要な
ゲームとは思えませんもん^^;
周回プレイ前提のゲームだったらまだしも。

>いつもの名無しさん
どちらにしてもアドベンチャーパートは
あちこちウロウロさせられるので、
テンポが悪くなっているような?
もう少しウロウロを無くして、
目的地表示なしにしたら丁度良くなると思います。
これが無理なら、どうやったらアドベンチャーパートは面白くなるのでしょう?
あくまでもリズムゲームがメイン。そこは同意です。
ただ、だからといってリズムゲームさえ良ければそれで良い。には僕はならなかった。
いつもの名無しさんが問題に感じないのは、良かったですね。
でも、僕は納得がいかなかったんです。

消費者の要望にあった商品を出せていない、と言うことが言いたかったのです。
特に3Dに関しては・・・ユーザーがそんな機能を所望しているという話聞いたことないですがね・・・おまけに使ったら酔うとまで言われているんですから。
Vitaも「何がどう新しくて魅力があります!」という部分が不足しています。
言葉が乱暴になりまして不快にさせてしまったこtを改めてお詫びいたします。

>ハルさん
どちらのハードも、まだ世に出てからそれほど経っていませんからね。
今はあまり役に立っていない機能も、
これから活かしてくると期待しましょう!
そんなに早くから機能を活かしたゲームって、
ポンポン出るもんじゃないと思うんですよ^^;