【レビュー】あつめて!カービィ [評価・感想] 末期にひっそりと発売されたDSらしい良作!

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あつめて!カービィ/DS

2011年8月に発売されたDS「あつめて!カービィ」を今回はレビューします。

DS「あつめて!カービィ」はタッチペンで沢山のカービィを誘導してゴールを目指すアクションゲームです。

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このゲームを3行で説明すると?
  • タッチペンで沢山のカービィを誘導してゴールを目指していく2Dアクションゲーム。
  • 各ステージには様々な仕掛けが存在する。
  • 本格的なミニゲームも収録。
初リリース日 2011年8月4日
対応ハード DS
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 10~15時間
売上 累計41万本
発売元 任天堂

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良いところ

タッチペン一本だけで実現できたゲームデザイン

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タッチペンで沢山のカービィを誘導してゴールを目指していくDS「あつめて!カービィ」。

進行形式自体は本編と同じステージクリア型ですが、ボタンでカービィを直接操作する事は出来ず、タッチペンで誘導したり、カービィを弾いたりして先に進んでいきます。

最初はこれだけの操作で不便なく動かせるのか不安でしたが、以下のような理由によって杞憂でした!

  • 段差は勝手に登ってくれる。
  • 自動的に敵を攻撃してくれる。

しかもタッチペンしか使わないため片手だけで操作することができるので、お手軽感があります。

ギミックが盛りだくさん!

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各ステージに用意されているギミックは、実に多彩でした。

変化に富んだステージのシチュエーション。ミニゲームを絡ませたイベント。2画面を活かしたギミック。ストーリー性を盛り込んだ展開。

そして、数多く存在する敵キャラクター!

ステージ数は多く用意されていますが、退屈しないよう沢山のバリエーションが用意されています。

しかも良い意味で不規則なステージ構成になっているので、最後までダレませんでした。

操作が簡略化されているので薄いゲームになる恐れがあったけど、ビックリするほど盛り沢山なギミックによってそれを防いでいます。

異常な作りこみのミニゲーム

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「星のカービィ」シリーズでは御馴染みのミニゲームは本作にも色々と収録されていますが、その出来が凄い!

ここからは本作に収録されているミニゲームの感想を軽く書いていきます。

参上!モグモグ団
⇒もぐらたたき風のゲーム。タッチペンで簡単に操作できるミニゲームですが、ボスが用意されているのが良いですね!

カービィのたいけつ!ピンボール
⇒ピンボール風のゲーム。普通に良く出来ていますし、いくつかのボス部屋も用意されているので、やり応えがあります。カービィならではの演出もGood!

かぞえる!!カービィ劇場
⇒画面内に出現するカービィの数を数えるゲーム。最初は簡単ですが、徐々に難しくなっていきます。コツとしては「2、4、6、8、10」と2体ずつ数えること。

○△□けんけん
⇒指定された模様と同じボタンを押していくゲーム。N64「星のカービィ64」にも似たようなゲームがあったような?BGMは懐かしさを感じられて好き。

空中探検隊EOS
⇒ツインビー風の縦スクロールシューティング。

アイテムを取ることでカービィが増えたり、弾が強化されていくので、本当にツインビーっぽい。6ステージ用意されているので、ボリュームも十分。

カービィマスター
⇒カービィ初のRPG。といっても攻撃は目押しでやっていくだけで、演出がRPGなだけです。

目押しゲーですが、それだけでは片付けられないほど多彩な敵が出現し、技が凝っているのが良いですね。


これらのミニゲームは、本編の各ステージに隠されているメダルを集めることでプレイできるようになります。

ここまでミニゲームの出来が良いと、収集アイテムを集める気にもなれますね!ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)。

完成度が高いドット絵

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昨今のゲームでは珍しく本作のグラフィックはドット絵で作られていますが、そのクオリティがすごい!

沢山出てくるカービィは1体1体生き生きと描かれていますし、敵キャラクターのクオリティも凄いんですよ。

DS末期に発売されただけあって、2Dグラフィックの完成度は素晴らしいものでした!

ドット絵の職人が手がけている感じがする

コストパフォーマンスが高い

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充実のステージ。ギミック。ミニゲーム。クオリティの高いドット絵。

これだけの要素を兼ね揃えて置きながら、本作の価格は約4,000円だったりします。

これはニンテンドーDSの標準価格よりも1,000円ほど安いので、コストパフォーマンスは高く感じました。

本作が発売されたのは後継機となるニンテンドー3DSの発売半年後だったとはいえ、頑張っています。

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惜しいところ

1ステージが体感的に長い

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ギミックが沢山盛り込まれているせいか、一部を除いてステージが長く感じられました。

腹8分目くらいだったら次のステージもやる気になるけど、おなか一杯で冗長に感じてしまうほどなので1ステージだけで満足してしまう事もあります。

収集アイテムを探しているとさらに長くなってしまいますし、もう少し短くても良かったと思う。

一応、2回目以降はショートカットポイントが出現して少しは短くなりますが、1ワールドに10以上もステージが用意されている事もありますし、物量が多すぎて逆に食べられなくなってきましたw

やや煩わしく感じるカービィを増やすシステム

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沢山のカービィを誘導していくゲームですが、最初の数は1だったりします。

ここから徐々にカービィを増やしていくのも本作の醍醐味なんですが、基本的に他のワールドへ移る時はそれまで増やしていたカービィの数が1にリセットされてしまい、再びカービィを増やさなくてはいけないのでやや煩わしいです。

ステージによっては一定数のカービィがいないと入れないので、このシステムによってカービィを増やすため同じステージをプレイしないといけない事もありますしね。

救済措置として一度クリアしたワールドではカービィを増やしやすくなるようになりますが、それでもやや煩わしく感じてしまいました。

アイテム収集を強要させられる終盤の展開

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終盤になると、それまでのステージに存在する”特定”のキラキラ光ったメダル1枚をすべて集める必要が出て来ます。

これがないと先へ進めないので、隠れているアイテムの収集を強要させられているように感じました。

せめて「どのステージのメダルでも良いから、合計○○個集めてくる!」という条件にしてほしかった。

クリア前にアイテム収集を強要させられるのは嫌だなぁ

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全体のまとめ


少々冗長に感じてしまう部分もありますが、基本的な出来は良く、全体的にレベルの高い作りに感じました。

また、センスの良さも感じられ、久しぶりに桜井イズムを強く感じられた作品です(本作に彼は関わっていないハズですが)。

末期にひっそりと発売されたDSらしい良作!

この内容で約4,000円は安いです!

こんな人には特におススメ。
・DSらしいゲームを求めている人。

こんな人にはおススメできない。
・すぐにお腹がいっぱいになる人。
・タッチペンアレルギーの人。

あつめて!カービィ/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約20時間

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6件のコメント

ドロッチェのキャラの掘り下げが凄くてなんか嬉しかったw
乾燥肌とかwww

ミニゲームのほうでファンサービスを発揮しまくってるのが。特にアニカビのネタが豊富でw エスカルゴンにカスタマーサービス、まさかのコックオオサカになぜかいるマッチョサンwww それと超マニアックなカブキカービィw アニカビを見てる人だったら本気でビビること間違いなしwww

カービィが死んだとき、シリーズいちカービィが死んだ感あるゲームと言われてるのがwww

ドロッチェのキャラが掘り下げられていましたか!?

それは、y.crashさんにとってはたまりませんねw

ミニゲームはただでさえ気合が入っているのにファンサービスも仕込んでいて、本編作品ではないとは言え油断出来ませんね。

本作に関しては不思議なくらい桜井イズムを感じられました。

このゲームが原因で「Hey ピクミン」が手を出しにくかったんだよなぁ〜。っと言うように今作は僕、苦手です。個人的オススメ度は☆3/10ぐらいかな。作り込まれているミニゲームは確かに光るものもあって、なんでこれを本編のサブゲームに入れてくれないもしくはダウンロード専売で出してくれないんだと思います。
でも肝心の本編となる今作がちょっと微妙なんですよね…。タッチメインの本作は10人のカービィを操作するのもあってテンポが遅くなりがちです。それなのにもかかわらずステージが長いうえに1ワールドに何10個もステージがあるので1ワールドか2ワールドの途中で萎えてしまいました。こういうゲームは個人的に飽きっぽいのですかね(^_^;)
その後、本作のスタイルがブラッシュアップされた風のピクミンも2ワールド目で飽きがきましたし、ちょっと僕には合わないのかな?

でも本作は隙間時間にできすぐにステージをクリアできるデザインにすれば、スマホゲーとして出してきたら嬉しいなぁ。

あつめて!カービィとHeyピクミンは確かに似ていますね~。

個人的にはあつめて!カービィの方はまだスピーディな印象で、ギミックも凝っていて楽しめました♪

まあ、ちょっと味が濃すぎるような気もしますが、かと言って薄味にしてしまうとパッケージタイトルで売り出しにくくなりますし、さじ加減が難しいところですね・・・

本作を見ているとスマホという勢力が現れた中、携帯機のゲームソフトはどういう立ち位置でやっていけば良いのかますます分からなくなってきます。

当時購入したい3DS専用タイトルが無い時にお世話になりました、何故3DSタイトルでは無いのかと思いましたけどタッチ操作メインなのと二画面貫通表示が多数あるやでDSの方が良いかなと感じました。

ピクミンに比べると分担作業が無くストラテジー要素が弱くその代わりにアクション性が強くなった感じですね、こちらは横スクでピクミンはトップビューで、頭数を揃えるというところは似てるけど上記の面でゲーム性は大分違う感じでした。

カービィと言えばオマケに定評がありますけどこれはオマケも本編に負けないくらい充実してました。

何気にVC配信タイトルの中で発売日が1番新しいタイトルなんですね、発売日にプレイした身としてはこれがバーチャルコンソールで配信してるのがやや違和感を覚えました。

当時は3DSが発売されたばかりでソフトが不足していましたもんね。

新ハードを初期に購入すると、どうしてもそのように感じてしまうところがあります。

Hey!ピクミンとは操作形式がにていますが、バランス調整はだいぶ異なっていて別物として楽しめました。

本作のおまけ要素は本当に凄かったですよね。あれはやり込みの良いモチベーションになっていました♪

本作はDSの末期に発売されたため、DSバーチャルコンソールで配信されると「え?もう配信!?」という気はしますね。