【レビュー】レイトン教授と超文明Aの遺産 [評価・感想] 味が深まった、成熟された作品!

2013年2月に発売された3DS「レイトン教授と超文明Aの遺産」を
今回はレビューします。3DS「レイトン教授と超文明Aの遺産」は
レベルファイブが贈る謎解きアドベンチャーゲームシリーズの作目となる作品です

良いところ

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相変わらず面白い謎解き

「レイトン教授」シリーズで醍醐味となる謎解きの面白さは今作でも健在でした!
試行錯誤をしてパズルを解く謎解き。文章を良く読んで正しい解答をする
謎解きの大きく分けて2種類がありますが、個人的には前者の謎解きが好き。
10分くらいの試行錯誤の末、問題が解けた時の達成感は
素晴らしいものです(正解時の演出が気持ち良いしね)。

今回もヒント機能が存在するので、仮に難しいと感じてしまう
謎解きに遭遇してもヒントを段階式に見ることができるのも有難い。
特別目新しさはありませんが、謎解きの完成度は相変わらずです。
ちなみに用意されている「ナゾ」は全165問。

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様々な世界を冒険できる

今作では飛行機に乗って中盤から南の島、荒野、
ジャングル、洞窟など様々な世界に行くことが出来ます。
そのため自由度は過去最高で、まるで「ドラゴンクエスト」で
船を手に入れた時のような、開放的な気持ちになれました!

また、各地の背景も完成度が高く、3DSのポリゴンで
描いたとは思えないほどアニメチックなクオリティになっています。
レベルファイブの、映像面でのセンスの良さを改めて感じてしまいますね。

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パワーアップしたリアクション

探索パートでは各地をタッチペンで虫眼鏡を遠隔操作して
住人と話をしたり、オブジェクトを調べたりすることができるんですが、
その調べた時のリアクションが地味に前作からパワーアップしていました。例えば・・・

・果物を調べる→調べる度にパクパクと
 果物をかじる演出が入る→全部食べるとアイテムが!?
・鳥を調べる→卵を産む→産んだ卵がコロコロ転がり
 フライパンの中で割れて目玉焼きになる。
・木を調べる→ガサガサゆれて鳥が出てくる。
・引き出しを調べる→中が開く。もう一度調べると閉まる。

こんな感じで調べることによってアニメーションする演出が入るので、
各地を調べる楽しさがあるんです!世界各地を探索できる楽しさと相まって、
今作は各地を探索しているだけでも楽しめるようになっていましたね!
やっぱりクリックアドベンチャーはこうでないと!

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息抜きできる3種類のミニゲーム

本作にはゲームを進めることで選択できるステージが増えていく
3種類のミニゲームをいでも遊ぶことが出来ます。本作に収録されているのは
「きせかえファッション」、「ころころナッツ」、 「おはなみガーデン」。

きせかえファッションは8人の注文に答えて用意された
服を着せ替えていくんですが、8人みんなが納得できる
コーディネイトは難しく、壮大なパズルをやっているかのようです。

ころころナッツは限られた岩を転がして指定の岩をゴールまで転がしていくゲーム。
岩の軌道を読みきれないと正解のルートを探すのは困難でした。
おはなみガーデンは花を上手く配置してすべての木を咲かすゲーム。
どの位置に花を配置すれば良いのか、試行錯誤の繰り返しが楽しいゲームです。

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おまけ要素が充実

上記のミニゲーム以外にもすれ違い通信を使った探索要素
様々なおまけが楽しめる「シークレットファイル」
手に入れたアイテムを眺られる「コレクションボックス」
某サッカーゲームとのコラボレーション謎解き、
そして1年間365日毎日新しい謎が配信される「日刊ナゾ通信」など
これまでのシリーズと同じくおまけ要素が盛り沢山で、定価分の価値を感じられました。

すれ違い通信要素がパワーアップ

前作のすれ違い通信の要素はプロフィールカードを
交換するだけでしたが、今作ではチャレンジの配信になっており、
すれ違った人のチャレンジをクリアするとご褒美が貰える仕組みになっていました!
まだおまけの域は出ませんが、前作よりもすれ違いをするのが楽しくなっているのは良いですね。

個人的に合わない&気になったところ

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相変わらずイマイチなテンポ

次のエリアに移動するには下画面をタッチして選択画面に戻らないといけないうえ、
ややレスポンスが悪いため前作同様テンポは良くありません。
また、前作同様探索パートでは3D映像を見せたいがために
上画面に表示された虫眼鏡カーソルを下画面のタッチスクリーンで
遠隔操作する操作システムも直感性に欠けます。
今作ではリアクションがパワーアップしているだけに勿体無い・・・。

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マンネリ感がある

6作も続いているためマンネリ化は仕方が無い部分もありますが、
今回は以前の作品で見たことあるような謎解きが目立っていたし、
何より前作とおまけの内容が被っていることが残念。

今作では1年間365日毎日新しい謎が配信される「日刊ナゾ通信」というおまけではなく、
DS「レイトン教授と魔神の笛」にあった100時間遊べるRPG、
「レイトン教授のロンドンライフ」のような変わったおまけにしてほしかった。

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もう少し練りこんで欲しかったストーリー

自由に様々な世界に行けると言う事で中盤のストーリーはパッとせず、
終盤は怒涛の展開ではあるものの、裏切りや意外な事実が
連続で明らかになり、ちょっと急展開すぎて「え?」って感じることが多かったです。

なんというか、最初から「こういう展開にする!」と考えているのではなく、
「物語を作っているうちに意外性があるから急遽こんな展開にしてみました!」と言った感じ。
もう少し伏線を張るなどして丁寧に描いて欲しかった。


マンネリ感はあるものの謎解きは安定していますし、
世界旅行やリアクションのパワーアップなど、アドベンチャーゲームとしての
味も深まっていて、成熟された作品に感じられました。
この手のゲームが好きだったら買って損はありません。

こんな人には特におススメ。
・謎解き好き。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・頭を使うゲームが苦手な人。

レイトン教授と超文明Aの遺産/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約22時間
※当ブログのゲームレビューの採点についての方針はこちら をご覧下さい。

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