2013/04/10/17:00 | ゲームレビュー

シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん【レビュー・評価】現代のオタク文化を絡めたギャグコメディが好きなら!

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STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん/Xbox360(通常版) / (初回限定版)
STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん/PSP(通常版) / (限定版)
STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん/PS3 / PSV

2009年10月に発売されて以来、口コミで徐々に広がっていった科学アドベンチャーゲーム、Xbox360「シュタインズゲート」。

そのファンディスクとして2011年6月(※)に発売されたのが、Xbox360「シュタインズゲート 比翼恋理のだーりん」。

今回はこの作品をプレイした感想を書いていきたいと思います。
※2012年4月にはPSP版。同年5月にはPS3版。2013年3月にはPSVITA版が発売されました。

本編にもあった日常パートのようなノリの作品

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「シュタインズゲート」は所謂ギャルゲーにカテゴライズされる作品ですが、恋愛色よりもサスペンス色やミステリー色が強く、作中に出てくる大量の厨二用語、2ちゃん用語さえ耐えられればギャルゲーとはいえ割と幅広い方が楽しめる作品でした。

本作はそんな「シュタインズゲート」の世界をさらに楽しみたい方向けの作品なので、いきなり本作から手を出す事はおススメできません。

一応、本編をプレイした事が無い人向けに序盤には登場キャラクターの設定が語られたりしますが、短時間で飲み込める設定量では無いので意味が分からなくなると思いますし、本作からだと大して感情移入も出来ないと思います。

ストーリーは各キャラクターの日常的な出来事を描いているので、本編にもあったちょっと息抜きが出来る「日常パート」のようなノリ。

といっても完全にのほほんとしているのではなく、時にはシリアス、感動的な展開が待ち受けているんですが、あくまでも各キャラクターの中で完結するものであって、本編ほど大きな危機が待ち受けているわけではありません。

各ルートについて

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物語は本編と同じく極度の厨二病患者である岡部 倫太郎(おかべ りんたろう)(以下、オカリン)視点から進み、先ほども書いた様に途中から複数のルートに分岐します。

各ルートのストーリーはヒロインである牧瀬 紅莉栖(まきせ くりす)、椎名 まゆり(しいな まゆり)、阿万音 鈴羽(あまね すずは)、フェイリス・ニャンニャン、漆原 るか(うるしばら るか)、桐生 萌郁(きりゅう もえか)のいずれかに重点が置かれた内容(一部ヒロインじゃないのが混ざっているけど、面倒なので省略します)。

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どれもラブコメディ色が強い内容なんですが、単に主人公とベッタリ、イチャイチャするのではなく、ヒロインの恋愛対象が別の人物だったり、成り行きで主人公の近くにいないといけなくなったりして、説得力は持たしているように感じました。

それでも「リア充爆発しろ!」と言いたくなる事は多々ありましたけどねw

お色気は本編と比べたら水着シーンなどがあって多少感じるところはあったけど、個人的には「何だこの程度か」という印象。エロ目的では無いから別に良いんだけどw

物語の面白さ的には良くも悪くも無難。本編とは違って伏線の張り方が甘く、ある程度先の展開が読めてしまいました。

そこを本作ではキャラクターの魅力でカバーしている印象です。特に僕は牧瀬 紅莉栖(以下、クリス)と橋田 至(はしだ いたる)(以下、ダル)が好き!

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クリスは「シュタインズゲート」のメインヒロイン的存在で、委員長的な優等生キャラクター。だけどツンデレで、隠れ2ちゃんねらー。

この設定がたまらないんですよ!今作では主人公に少しずつ心を開いていく描写はあまり見られなかったけど、隠れ2ちゃんねらーっぷりは十分に発揮してくれて、優等生ならではのギャップ萌えを見せてくれました。

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ダルは主人公の友人で、見た目からキモさ全開のオタク。だけど、HENTAIで妄想が激しく、ネットスラングを多用してくるから面白いんですw

「え?ここでその台詞を持ってくるか!?」って感じでとにかく台詞の1つ1つが痛々しく、笑えます。

普段の会話からネットスラング連発なのはもちろん、ヒロインの一見するとエロくない台詞の一部分だけを抜き取り、エロい台詞に変換させてヒロインにもう一度喋らせたりするところが面白い!

まゆり「ダル君、元気出して」

ダル「まゆ氏、元気のところ抜いて、もう一度喋ってみて」

まゆり「ダル君、出して」

ダル「あー、もっとゆっくりと、優しい声で」

一同「やめぇい!」

↑こんな感じですね。ネットスラングは発売時期が近かった事もあってか、PS3/Xbox360「エルシャダイ」ネタをオカリンと共に何度か使っていたのが印象的でした。

ダル「そんな装備で大丈夫か?」

オカリン「大丈夫だ、問題ない」

ダル「そんな装備で大丈夫か?」

オカリン「一番いいのを頼む」

ゲームシステム面での感想

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基本的にはキャラクターの音声を聴いたり文字を読んだりして進行していくノベルタイプのゲームなんですが、本編と同じくほとんどのシーンで携帯電話を開く事が可能で、メールを読んだり、送ったり、着信音、メール受信音を変更したり出来ます。

プレイヤーがゲームに介入出来るポイントは本編と同じく一部のメール送信内容の選択と、特定のシーンで過去の自分にDメールを送るか否かの2つ。

その後のストーリーに大きな影響を与えるのは後者のDメールなんですが、本編とは違ってごく序盤からDメールを送信するか否かのシーンが出てくるのがポイント。

分岐後の物語はそれぞれ全く異なるんですが、2.3時間もあれば終えてしまうものなので、1周クリアだけだったら本編以上にあっと言う間です。

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ゲームシステム面での面白さについては、本編と同じく微妙。

メールの送信内容を選択出来るといっても相手から送られたメールの本文で青くなっている部分を選択するだけでどんな内容のメールを送るのかは選択するまで分からないから主人公との一体感がないし、相手とコミュニケーションを取った気がしません。

あと、今回も特定のルートに行くには特定のキャラクターに、特定の返信を一定数しなければならないためノーヒントではほぼ辿りつけず、攻略サイトを見ること前提の作りとなっています。

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さらに各キャラクターから送られてきたメールを分岐した分もすべてコンプリートしないといけないやり込み要素も存在して、なんでこんな面倒な要素を入れてきたのかと突っ込みたくなってしまいましたよw

本編同様ストーリーを高速スキップ、それも送信内容を選択できるメールが来るまで高速スキップ出来る便利機能があり、それに加えて今作にはメールリストというものがあってそれを見てまだ読んでいないメールを確認できるから、なんとかコンプリートまで耐えることができましたけどねw

これからプレイする予定で実績・トロフィーをコンプリートしたい人は、メールリストを見て分岐を確認出来た時に必ずセーブするようにしましょう!

そして1つのメール送受信ルートが終わりを迎えた時、セーブした時点までロードして別のルートを進めるんですよ。

この技を多用して効率良く進められれば、短時間で実績・トロフィーをコンプリート出来ます。

普段僕はアクションゲームを中心にプレイしている事もあって、こんな簡単に実績やトロフィーを獲得出来て良い物かと思ってしまいますねw

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ストーリーで気になったところ

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大体のルートは楽しく進められましたが、唯一漆原 るかのルートが気持ち悪かったです。

そもそも漆原 るかってこんなキャラクターだっけ?と違和感を持ってしまいました。

どうやら本作のシナリオを担当している人は本編とは異なるらしく、そのズレが出ていますね。そのズレで感じる違和感は、本編が好きであればあるほど出てくると思います。

全体のまとめ

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全体的には各キャラクターを掘り下げたファンディスクといった印象。

グラフィック、BGM、ゲームシステムなどは本編をほとんどそのまま踏襲しており、恋愛的な展開に持っていってもそれなりに説得力は持たせているから本編とは作風が異なるとは言え、一部を除いて違和感はありませんでした。

本編のような先の読めないシリアスな展開や過度なお色気要素を求めると中途半端な印象を持ってしまうかもしれませんが(本編の6割程度しかボリュームないし)、「シュタインズゲート」で好きなキャラクターがいて、もう一度彼・彼女たちとゲーム画面で会いたい場合はおススメです!

個人的には本編に少しあったギャグコメディの要素を堪能できたのが良かった。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない」みたいに最近のオタク文化と上手く絡めた展開が個人的にツボで、何度も「クスッ」と笑わせてもらいました。

本編から流用したBGM、CGが多く、あまりお金がかかった印象がないうえに相変わらずゲーム要素が薄いかつ苦痛なのは気になりますが、それなりに楽しかったです。

正直、もっと萌え萌えしくて僕には合わないと思っていたので、意外でした。

こんな人には特におススメ。
・シュタインズゲートのキャラクターが好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・シリアスな展開を重視する人。
・過度なお色気要素を求める人。
・ゲーム要素を求める人。

シュタインズゲート 比翼恋理のだーりん/お気に入り度 ★★★★★★☆☆☆☆ 星6個
プレイした時間・・・約16時間
※当ブログのゲームレビューの採点についての方針はこちら をご覧下さい。

 

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