2013/06/02/17:30 | ゲームレビュー

龍が如く 見参!【レビュー・評価】男臭い時代劇は良いが、テンポが悪い!

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龍が如く 見参!/PS3

2008年3月に発売されたPS3「龍が如く 見参!」を今回はレビューします。

PS3「龍が如く 見参!」はアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品で、舞台を江戸時代に一新した作品です。

良いところ

江戸時代を舞台にしたドラマチックなストーリー

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本作の舞台となっているのは、江戸時代の京都。

その中で全12章の男臭い時代劇が繰り広げられ、複雑な人間ドラマを楽しめます。

物語の展開を軽く書かせていただくと、最初に中盤のシーンをチラッと見せて、そこから数年前に遡って事の発端を語っていくというよくある手法を取り入れており、そのおかげで伏線が沢山張られて意外性のあるストーリーが楽しめるようになっていました。

少しご都合主義なところはありますが、桐生一馬之介(宮本武蔵)を始めとするキャラクターの男らしさやリアルな感情表現によって上手くカバーしており、本当の時代劇を見ているかのようでした。

ちなみにヤクザのイメージが強い「龍が如く」シリーズの関連作という事で暴力的な表現や暴言を気にしていましたが、今作ではそこまで過激な物は無く、汚い言葉を聞いて不快になる事はありませんでした。

古き良き日本を感じさせてくれる背景

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ゲームを進めると本作の舞台となっている京都の歓楽街「祇園」とその周辺を自由に歩き回る事が出来るようになるんですが、流石江戸時代を舞台にしているだけあって日本らしい建物やオブジェクトが置かれていて、凄く雰囲気が出ています。

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また、夕日が沈むススキの草むらでの戦い。華やかなお祭り街道。快晴の空に黄色く輝く田んぼ。

お代官様が女性の着物を脱がすなど古き良き日本を感じさせてくれるシチュエーションも満載で、日本好きとしてはその辺も嬉しかった。

江戸時代の日本をここまでリアルに描き、しかも自由に歩き回れるゲームは探してもなかなか見つからないのは無いでしょうか?

寄り道要素が盛り沢山!

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一本道で進行するメインストーリー以外にも、街を歩き回ると様々な寄り道要素を体験する事が出来ます。

例えばシリーズではお馴染みのミニゲーム。

本作では将棋、麻雀、かるた、花札など日本で昔から定着している遊びを実際にミニゲームとしてプレイする事が出来ます。

クオリティも最低限遊べるものには仕上がっていて、このゲームによって”大人の遊び”を学習する事も出来るのが嬉しいですね。

個人的に麻雀のルールを覚えたいと最近思っていたので、このゲームで少し勉強が出来て助かりました。

それ以外にも亀の育成、競馬的な賭け、着物のお姉さんとのお遊び、預り書の鍵探し、道場での剣術、豊富なサブイベントと寄り道要素は豊富に用意されていて、江戸の街を歩き回っているだけでも楽しさを感じられます。

ライトユーザーへの配慮が満載

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江戸時代が舞台のゲームという事で現代人には分かりにくい言葉も色々と出てきますが、それらを解説してくれる機能が付いているので助かりました。

また、常に目的地をマップに表示してくれたり、何度もミスをすると一時的に難易度を下げてくれたりとそれ以外にもライトユーザーへの配慮を感じる要素が満載で、親切なゲームではあると思います。

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個人的に合わない&気になったところ

テンポが悪い

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イベントシーンではリアルタイムレンダリングムービーとプリレンダリングムービーを交互に流していますが、その度に金魚が泳いだ読み込み画面になります。

その読み込み時間自体は長くないのでちょっとくらいならあっても良いんですが、その頻度が多いので、テンポが悪いです。

例えば5分ほどのイベントシーンがあるとします。

その間にリアルタイムレンダリングムービー→プリレンダリングムービー→リアルタイムレンダリングムービーと2.3回もムービーの種類を変えて、その度に読み込みが入るんです。

また、PS3ソフトだと言うのにマップの繋ぎ目がシームレスではなく、細切れになっているのも頂けません。

例えばとある屋敷では、マップが5分割くらいされていて、別のエリアへ行く度に読み込みが入りましたから・・・。

アドベンチャーパートから戦闘パートに移る時も毎回読み込みが入るのも頂けません。

PS3初期の作品なので仕方が無い部分はあると思いますが、ストレスがジワジワと溜まります。

戦闘の出来が微妙

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戦闘は従来の作品と同じく打撃攻撃でコンボを繋げる事が可能で、オブジェクトを利用したアクションや成長要素もあります。

さらに今作では剣を装備して戦う事も可能で、チャンバラを楽しむ事が出来るようになりました。

とは言え次のモーションへ移るまでに一瞬固まったりしてぎこちなさを感じるし、敵の攻撃を食らって倒れると数秒間起き上がれなかったりとアクションゲームとしてはイライラする部分が多く、単調なので出来は良いとは言えません。

そんな微妙な出来の戦闘を、街を歩いていたらエンカウントして強制的にやらさせられるから困った困った。

エンカウントしての戦闘はRPGではお馴染みの”逃走“が出来るようにして欲しかった。

ゲーム的に薄味

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メインストーリーだけをプレイしていると全体の7.8割は操作出来ないプリレンダリングムービー、もしくはボタンをポチポチ押して行く会話パートだったりします。

残りの2.3割は移動や戦闘なんですが、ここまでイベントシーンの比率が高いとミニゲーム的な位置付けに感じられて、ゲーム的には薄味だと思いました。

また、メインストーリーは基本的にイベントシーンを見て、戦闘やお使いを繰り返すのみでゲームとしてみると単調なのも頂けません。

一部の戦闘パートでは爆弾を設置して壁を壊したり、転がってくる球を避けたりとギミック的な要素が少しだけ盛り込まれているところは良いなと思いましたが、もっとそういう要素が欲しかった。

例えばせっかく数多くのミニゲームが用意されているのだから、それをもっとメインストーリーに絡めるとか。

麻雀や花札などはルールが複雑なので難しかったと思いますが、競亀や遊女辺りはもっと絡めたら単調さが抑えられた気がします。

「お前生きていたのか!?」という展開が多い

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ストーリーは全体的には楽しめましたが、とあるシーンで殺されたと思ったキャラクターが後になって実は生きていたというシーンが多く、ちょっとどうかな?と思いました。

多少のご都合主義は目を瞑りますけどね。あと、エンディングテーマが最後に流れるけど、あれはミスマッチに感じられました。

全体のまとめ

ストーリーは時代劇を見ているかのようで楽しめましたが、頻繁に読み込みが入るためテンポが悪いし、合間の戦闘もあまり出来が良くないのでストーリー性とゲーム性の融合が上手く出来ておらず、ゲームというメディアで楽しませるのが最適な作品には感じられませんでした。

ただ、3Dで表現された江戸時代を自由に歩き回る事が可能で、しかもサブイベントが大量に用意されているところは高く評価したいです。

こんな人には特におススメ。
・時代劇好き。
・和風好き。

こんな人にはおススメできない。
・ムービーゲーが苦手な人。

龍が如く 見参!/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約18時間


 

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