2013/08/05/17:30 | ゲームレビュー

龍が如く5 夢、叶えし者【レビュー・評価】5本分のゲームが詰まった超豪華な作品!

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龍が如く5 夢、叶えし者/PS3

2012年12月に発売されたPS3「龍が如く5 夢、叶えし者」を今回はレビューします。

PS3「龍が如く5 夢、叶えし者」はヤクザを題材にしたアクションアドベンチャー「龍が如く」シリーズのナンバリング5作目です。

良いところ

5人の主人公による壮大な物語

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作品を重ねるごとに主人公が増える龍が如くシリーズ。

今回はなんと5人もの主人公が存在し、東京、札幌、名古屋、大阪、福岡といった日本5大都市を舞台にそれぞれの物語が描かれ、最終的にはすべてが繋がり完結していきます。

ヤクザモノなので過激な暴力、セクシャル、ギャンブル表現が含まれていますが、その一方では日本の裏社会を物凄くリアルに描いているため引き込まれるようにプレイしてしまいました。

自分を偽って行動する人。イジメに耐えながら生きる人。借金に追われながら生きる人。

そんな生々しい人間の描写を細かく描き、さらには普段知る事の出来ない暴力団、ホームレス、受刑者、風俗店員、借金取り、アイドルなどの裏側も知る事が出来て、ゲームとは言え凄く勉強になるストーリーでした。

ここからはそれぞれの感想を細かく書いていきます。

桐生一馬
⇒今作では自分の素姓を隠して新たにタクシーの運転手になる事に。

しかし、彼は過去が過去なので、何度もトラブルに巻き込まれます。

平和を求めている彼に次々と降りかかってくるトラブルの真相が気になりつつ進めてしまい、ミステリー要素が強い物語に感じました。

冴島大河
⇒今作では受刑者となり、牢獄生活を送る事に。

が、とある事情で脱獄を図る事になるんですが、不思議なくらい邪魔が入り、こちらも不思議に思いながら進めていました。

まさかあいつがスパイだったとは、ちょっとショックだったなー。

澤村遥
⇒今作ではメジャーデビューを目指すアイドル生活をする事に。

ヤクザモノとしては一線を画したストーリーですが、そこは「龍が如く」。

アイドルのドロドロした裏側を描いているのはもちろん、最終的にはヤクザへと絡んでいき、暴力表現が含まれたストーリーへと発展していきます。個人的にはこのストーリーが一番お気に入り。

秋山駿
⇒澤村遥編の後半から登場し、行動を共にする事に。

戦闘は彼がすべてを担当するので、頼りになるおっさんって感じでした。ちょっと軽いノリは相変わらず。山ちゃんの声も良い味出しています。

品田辰雄
⇒今作で初登場となる、元プロ野球選手の風俗ライター。

変わった経歴・職業を持ったキャラクターのうえにノリが非常に軽く、これまた異質なキャラクターでした。でも、それだけに愛着が沸くし、名古屋を舞台に物語が進行するので、地元民としては親近感が出てきます。


このように主人公によってそれぞれ異なる物語が描かれており、1つ1つを取ってもかなり見応えのある内容になっていました。

そんな物語が5つも用意されているのだから全体のボリュームは相当なもので、イベントシーンの長さは体感としては20時間。

登場キャラは50人を優に超えていて、しっかりと3Dポリゴンでキャラクターを描いたゲームソフトとしては考えられないほどのボリュームです(前作比では2倍近くあるようです)。

エンジン一新で全体的にブラッシュアップ

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リアルな街を描いていると言われている龍が如く。

でも、どこか安っぽいのも事実です。今作でもまだ安っぽさは所々で感じられますが、キャラクターモデルが一新され、演出もより派手になっていることからPS3ソフトとして恥のない水準にまでは達している気がします。流石に海外ゲームと比較したらまだ劣りますが・・・。

新たに札幌、名古屋、福岡の街を歩けるようになった!

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実在の繁華街を舞台している龍が如くシリーズ。

今作では過去に登場した東京、大阪の街に加えて新たに札幌、名古屋、福岡の街も歩けるようになりました!

特に嬉しかったのが、名古屋!なんといっても僕の地元でちょくちょく足を運びますからね。

再現度もかなりの物で、Google マップのストリートビューを上回る臨場感を味わう事が出来ました。

個人的にはこれだけでもこのゲームを買った価値があります。

別ゲーム感覚で楽しめるアナザードラマ

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メインストーリーだけでも30時間近くのボリュームがある龍が如く5。

それだけでも十分に満足できる内容なんですが、それとは別に各主人公ごとにアナザードラマが用意されているんです!

アナザードラマでは各主人公がそれぞれ異なる土地で、慣れない環境の中で生活を営んでいく姿をクローズアップしたメインストーリーとは違った切り口で描かれる物語が用意されています。

ここからはそれぞれの感想を細かく書いていきます。

桐生一馬「タクシードライバー」
⇒タクシーに乗ってミッションをこなしていくドラマ。

レースゲームスタイルのものと安全運転で走行するスタイルの物が用意されています。

面白いのが後者の安全運転系!なんと実際の交通法を守りながら走らないといけないので、ちょっとした自動車教習ゲームとしても楽しめるんです!
こういうタイプのゲームはあまり見なかったので新鮮。

冴島大河「狩猟と殺戮」
⇒雪山の中で狩りをしていくドラマ。罠で小動物をはめたり、銃で大型の動物を倒したりしていくサバイバル系です。

でも、これは全体的に安っぽく感じで微妙だった。狩り系は海外ゲームに慣れているのもありますが。

澤村遥「アイドルへの道」
⇒アイドルとなってダンスや握手会をこなしていくドラマ。

ダンスは本格的なリズムアクションゲーム感覚で楽しめますし、握手会も上手くミニゲームに落とし込んでいたので、個人的にお気に入り。

品田辰雄「一打の代償」
⇒元プロ野球選手となって数多くのバッティングをこなしていくドラマ。

野球ゲームのバッタープレイを楽しむ事が出来ます。

主に10球のうちに何球指定のヒットを出せるのか挑戦する事になるんですが、野球ゲームを色々プレイしたせいかイマイチ新鮮味を感じられなかった。

とんでもない量のサブ要素

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さらに、アナザードラマの他にもとんでもない数のサブ要素が存在します。

例えば主人公毎に異なる収集アイテムが存在したり、サブイベントが用意されていたり、実在する漫画を読む事が出来たり・・・。

その数も膨大なので、すべてをクリアしようとしたら100時間はかかります。さらにさらに以下のミニゲーム(プレイスポット)も用意されているのだから凄い!

太鼓の達人、バーチャファイター2、雪上の格闘技、コーチングカップ・クラシック、ツッコミ職人、麺処、龍屋、エアホッケー、パチスロ/獣王、カラオケ、川釣り、バッティングセンター、ダーツ、ビリヤード、ボウリング、海釣り、UFOキャッチャー、パチスロ/アラジンA、パチスロ/キャメル、パチンコ/アラジンディスティニー、パチンコ/バーチャファイターMVJC、麻雀、将棋、ルーレット、ブラックジャック、ポーカー、バカラ、丁半、チンチロリン、こいこい、おいちょかぶ、格闘場、1F8R、ゴルフ打ちっぱなし、プリサークル、ガンライン、温泉。

信じられないかもしれませんが、これが全部収録されているんです!

クオリティも少なくとも最低限遊べるレベルには仕上がっているので、本当に一昔前なら1つ1つ単品でフルプライスタイトルとして売り出せてもおかしくないくらい。

過去作品から持ってきたのもあるけど、それだけここまで沢山の良く出来たミニゲームを用意できたのは素晴らしい事だと思います。

良いアクセントになっているメインストーリーのミニゲーム

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イベントシーンが圧倒的な比率となっているメインストーリー。

その合間には喧嘩バトルを行う事になりますが、正直それだけでは単調です。

それは開発者も分かっているようで、今作の場合はアナザードラマやプレイスポットで遊べるミニゲームを本編に絡めており、上手くサブ要素をやりたくなるよう誘導してくれて本編が単調では無くなっていました。

人によってはミニゲームが邪魔に感じるかもしれませんが、僕は良いアクセントに感じています。

初心者に優しいガイド機能

普段ゲームをやらない大人もターゲットにした龍が如く。

そのため他のゲームよりもガイドが充実しているんですが、それは今作でも例外ではありませんでした。

例えばマップには常に目的地を表示したり、何度も失敗したら難易度を下げる事が出来たり、メニュー画面にはチュートリアルのガイドが充実していたり・・・。

見た目は硬派だけど、ゲームとしての難易度は低めです。

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個人的に合わない&気になったところ

エンカウント率が高い

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物語を進めると街の中を探索する事になります。

で、そうなってくると困るのがエンカウント率の高さ。

街にはチンピラやヤクザがうろついていて、そいつらに当たるとバトルになるんですが、その数が多くてしょっちゅうバトルする事になるんです(しかも逃げられない)。もっと繁華街をゆっくりと歩きまわりたいのに・・・。

街に人が多すぎる

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確かに都会は人が多く、交通量が多いです。

しかし、ゲームであまりにも多すぎるとリアリティは増す半面、移動時の邪魔になります。

今作ではあまりにも人が多すぎて移動する時に困ったから何とかして欲しかった。

チンピラやヤクザから逃げる時も人が多くて戦闘を避けられなかったりするし。

ゲームパートがミニゲーム化している

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前述の通りメインストーリーのイベントシーンは20時間くらいあります。

その一方でゲームパートは10時間程度。様々なシチュエーションのゲームパートが遊べるようになっているのは良いんですが、どれもこれもミニゲームをやっている感があり、全体的にはどうしても「ドラマを観ながら合間にミニゲームをプレイする作品」という印象は否めません。

だから、次回作以降はもう少しイベントシーンとゲームシーンの融合を図って欲しい。

例えば喧嘩バトルの最中にキャラクターを喋らせるなどしてゲームをしながらストーリーが語れるようにするとか。

最近の海外ゲームではあって当たり前の要素なんだけど、本作ではほとんど見られませんもんね。

展開がワンパターン

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主人公によってそれぞれ異なるジャンルの物語が描かれるのは良いと思います。

でも、実は話の流れは大体決まっていて、「誰かと協力して目標を達成するものの裏切られる」という展開が目立っていました。

“裏切り”というのは意外性を持たせるためには重要な要素ですが、あまりにも多いと人間不信に陥ってしまいます・・・。

ラストが消化不良

事件が解決してすべてが完結に向かうと思っていたラストシーン。しかし、最後の最後で大どんでん返しが起こります。

正直あの行動はどうかと思ったし、その行動によって他の人はどう感じたのかもほとんど描いておらず、消化不良に終わってしまいます。

おそらく次に繋げて来るのでしょうが、出来れば2時間くらいのエピローグが欲しかった。

インストールの待ち時間が長い

実はこのゲーム、PS3のハードディスクにインストールしないと遊べません。

それが8GBもあるから容量を食うし、20分も待たされるから困った。

しかもゲームを始めてからしばらくはイベントシーン中心なので、まともにキャラクターを動かせるようになるのは開始から40分くらいなんです!正直これはゲームとしてどうなの?と思ってしまいます。

全体のまとめ

とにかく色んなものが詰まった、超豪華なゲーム。

それ故に重苦しい部分はありますが、定価分の価値は十分にあると思いました。

これだけ大規模なゲームをよくぞ形にしたもんです。ラストはちょっと納得いきませんが・・・。

こんな人には特におススメ。
・日本の繁華街好き。
・ヤクザモノ好き。
・人間臭いドラマ好き。
・コストパフォーマンスを重視する人。

こんな人にはおススメできない。
・ヤクザが苦手な人。
・ムービーゲーが苦手な人。

龍が如く5 夢、叶えし者/お気に入り度 ★★★★★★★★★☆ 星9個
プレイした時間・・・約40時間


 

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