2013/10/14/17:00 | M☆G☆Mコラム

こんなに偉大な人だった!?任天堂の山内前社長を名言集から振り返る

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2013年9月19日に肺炎のためお亡くなりになられた任天堂の山内前社長
今のコンシューマーゲーム市場を立ち上げたといっても過言ではないほど偉大な方ですが、
2002年に社長を引退し、岩田現社長にバトンタッチした事から
特に最近の若い方に彼の話をしてもピンとこない事でしょう。
そこで、今回は過去に山内前社長が発言した明言を取り上げてみたいと思います。


ユーザーは、ハードを買うんじゃないんですから。ユーザーはソフトを買うんですからね。
ユーザーは面白いソフトで遊びたいということでソフトを買うんです。
ところがコンピュータですから、ハードがないと遊べないんですね。仕方なくハードを買うんですよ。

山内前社長の発言の中でも、特に有名な名言の1つがこれ!
どんなに高性能なゲーム機でも、面白い、魅力的なソフトが無いと
その人にとってはただの箱です。これは今も昔も共通する事だと思います。
ですから、ゲーム機の性能が高い=魅力的とは限らないんですよね。

もちろんゲーム機の性能が高い事が悪い訳では無くて、
それを活かした魅力的なコンテンツが無いといけないと言う事です。
最近は面白いタイトル=売れているタイトルという意味合いが
強まってきているので、その辺は少し疑問に思っていたりしますが・・・。
ちなみにこの発言は、ファミコンブーム時(1986年前後)のものです。


全くの新製品を作るためには、常識的な発想では人々を納得させることはできない。
新製品に必要なのは、社会通念や習慣を変えるようなものでなければならない。
そのためには非常識の発想が必要なんです。みんながこうするから
自分もそうするなんていうのは論外です。
我が道を行くという考え方、
そのためには、他人に煩わされないで、自分の時間を多く持つことが大切だ。
人と同じことをやっていたのでは、同じ考えしか出てこないんです。

任天堂が独創的な会社である事を象徴するかのような発言。
山内前社長が他の人と同じ事をするのでは意味が無いと
思っていたからこそ、DSやWiiのような商品が生まれた訳ですね。

周りに流されず、自分の考えを貫く事。この頑固な考えは創作好きとしては凄く共感したいです。
人間は1人1人違う考えを持っている訳ですから、その人ならではの特徴が欲しいですよね。
もちろん、何か参考になるものが無いといけませんので最初は模写から始まりますが・・・。
そこから自分流の道を探していき、独自の色が出来上がってきた頃から
世に送り出せるような状況になるのが理想的だと思います。


ゲームソフトについては今後、売れるものと売れないものの差が歴然としてくる。
毎年、多数のソフトが出回るが、ヒット作品の種類は減るだろう。
ただ、売れ筋の製品の販売本数は落ち込むことはない。
一番遊びたいと思うソフトは景気が悪くなっても懐が悪くなっても消費者は購入する。

この発言、いつ頃されたと思いますか?なんと20年前となる1992年のものなんですよ!
これはまさに今のコンシューマーゲーム市場そのもので、見事な言い当てっぷりです。
何故売れ筋商品ばかりが売れるようになるのか疑問に思っていた事もあったんですが、
一番遊びたい(人気)タイトルをみんな優先している訳ですね。

例えば「ドラゴンクエスト」と「ゼルダの伝説」シリーズの最新作が棚に並んでいたら、
多くのユーザーは前者を選択し、後者は金銭面の関係で泣く泣く購入するのを諦めるのでしょう。
最近だと「ポケットモンスター」シリーズや「モンスターハンター」シリーズを最優先するため、
それ以外のタイトルは金銭や時間の関係で買う暇が無いよーと言う人ばかりなんでしょうね・・・。


今度の3DOを見て、いかにもハード屋だなと痛切に思うんです。
バーッとアドバルーンを打ち上げて、そしてソフト屋集まれと言うわけです。
日本でもやりました。そして、いまソフト会社は100社申し込みが来た、
これから続々参加すると言っているわけです。冗談じゃないよと言うんです。

いま世界でいったい何百社のソフト屋がゲームソフトづくりをやっているかと。
そして、ソフトも1000か、2000か、3000か知りませんけれども、
それだけたくさんの種類が出て、その中でいったい売れるソフトは何点なのか。
売れないソフトを作っている圧倒的多数のソフトメーカーが参加すると言って、
それが100社になろうと、500社になろうと、それは何なのですか。
そんなものは絶対にユーザーを説得できない。

1994年に発売されたゲーム機3DOの強烈な批判発言
いくらタイトルが集まろうが、それが雑魚では意味が無いという旨の発言ですね。
3DOは見事なくらい売れなかったのでその通りなんですが、
他社の批判をここまでズバッというのも凄いですねw
当時の3DOファンがこれを見たら、激怒する事でしょう。

大容量ゲームは駄目。こんなことをしていたら世界中のメーカーがつぶれてしまうだろう。
重厚長大なゲームは飽きられている。ゲームは常に新しい楽しさを開発し、
ひたすら完成度を高めていくことが本質である。

それにもかかわらず、ソフトメーカーはIIだのIIIだの、
VII、VIII、IXと出し続けている。クリエイター達は行き詰まり、
質的転換を迫られている。欧米人がドラクエを楽しむのか? 
楽しむ人がいても少数であり、所詮日本のマニア向けのゲームである。
21世紀のソフトは世界で売れるソフト、支持されるソフトでなければならない。

日本だけで受けて、しかもVII、VIII、IXだと言っている会社は駄目である。
このように、ゲーム業界は存亡の危機に陥っている。反論があるならいつでも受けて立つ。
しかし誰も直接反論しには来ず、陰でものを言う。こうした体質も業界の危機を象徴している

それ以外にも山内前社長は、他社の痛烈な批判を各地でしていました。
こちらは当時任天堂と絶縁状態だったスクウェアの批判。
当時の任天堂は「大容量批判」、「物量作戦批判」を繰り返しており、
目新しさや少数精鋭路線を貫き、世界にウケる作品を意識して作っていました。

山内前社長は物凄く考え方が頑固で、そのうえ他社批判も
堂々とするため好き嫌いがハッキリ分かれるタイプだと思います。
でも、僕はこの社長の頑固さ、考え方がすべてとは言いませんが、凄く好き。
強面な見た目も含めてヤクザみたいだけどw


日本では『ファイナルファンタジー』というのは圧倒的にたくさんの数が売れるソフトのひとつです。
前作は240万本か250万本という実績がありますが、今回はオンラインに対応されたために、
せっかくの『ファイナルファンタジー』が、まあ、まさにそのう、
大変なマイナスの状況に立ち至っています。
ですから、単にスクウェアだけじゃなくって、
日本のゲーム業界にとっても大きなマイナスであったと、考えています。

そんな山内前社長ですが、100%正しい事を言っていた訳ではありません。
たまには的外れになってしまった事も言っていました。
例えば上記の発言。これはオンライン専用タイトルになった
PS2「ファイナルファンタジーXI」に対する批判です。

確かに「ファイナルファンタジーXI」はオンライン専用になった事でハードルが上がってしまい、
前作から大きく売上が落ちてしまいました。しかし、オンラインゲームは月額料金
売上高を稼ぐ商売ですから、単純なパッケージタイトルの売上だけで成否を判断できません。
実際この「ファイナルファンタジーXI」は後にシリーズ最高の売上高を記録して、大成功を収めました。
そう言う結果を見てしまうと、山内前社長が10年以上前に言っていた事は一概に正しいとは言えません。

他にも山内前社長は異種業に手を出し、
何度も任天堂を倒産の危機にさらすなどの失敗もしていました。
ですので何もかもが正しい人と言う訳ではなく、完璧な人では無いんですね。
でも、カリスマ性を持った人であることは確かで、凄い人には変わりありません。


これらの発言を読んで薄々感じている人は多いと思いますが、
山内前社長時代の任天堂は、所謂ワンマン経営だったようです。
ですから、彼の考えが任天堂自身の考え方とも言えたんですよ。

それが岩田社長にバトンタッチしてからはだんだんと丸く、
良く言えば時代に合わせた形となり、最近では公式ツイッターや動画サイトでの発表イベント、
クラブニンテンドーと言う会員サービスなど、インターネットとの連携を強めています。

個人的にこの点は、良くもあり、悪くもあります。
インターネットとの連携を強める点自体は良いのですが、
山内前社長時代ほどは独創性に欠けてきており、最近は続編ばかりが目立ってきていますから。

ダウンロードでは目新しいものも色々あるのですが、こういう時代だからこそ
パッケージタイトルで頑固職人らしい、周りに流されない
変なタイトルをもっと出して当ててきて欲しいのですよ。

今の岩田体制も嫌いではありませんが、やっぱり山内前社長時代の任天堂の方が僕は好きです。
あの方が社長だったからこそN64はタイトル数の割にあれだけの名作
発売されたと思っていますし、考え方も芯が通っていて惚れました。

任天堂 山内語録(ホコタテブログ)

↑今回取り上げた名言集の大半は、こちらのサイトから引用しました。
今の任天堂を作り上げた偉大な方の名言集なので、
「任天堂とはどんな会社なのか?」を知りたい方には最適なサイトです。

それにしても、今も彼が現役だったらどうなっていた事なのだろうか?
おそらくまとめサイトなどで彼の強烈な発言が毎日のように転載されていた事でしょう。
本当に惜しい人を無くしました。山内前社長のご冥福をお祈りいたします・・・。

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