2013/11/11/17:00 | M☆G☆Mコラム

もうすぐ発売から1年。非常に厳しい状況のWii Uについて振り返る

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もうすぐ発売から1年を迎えようとしているWii U
今回の記事ではまもなく1歳となるWii Uの
誕生前から今日までの出来事を振り返って行きたいと思います。

▼2011年4月にWiiの後継機が発表!

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2011年の4月の任天堂決算で急遽発表されたWiiの後継機
同年の6月にロサンゼルスで行われるE3で世界初公開をすると
発表したのみでしたが、ついにWiiの後継機が姿を現しました。

当時のWiiは発売4年3ヵ月が経過していたんですが、
既にほとんどのサードパーティがWiiの特殊な市場に馴染めず、
手を引いていました。その結果任天堂とバンダイナムコくらいしか
新作を発売しないという非常に寂しい状況で、任天堂がコンスタントに発売する
ヒット作と「太鼓の達人」で何とか繋いでいた状況だったんです。
それだけに次世代機の発表が待たれる状況でした。

2011年6月のE3では約束通りWiiの後継機が初公開。
この時にWii Uという正式名称が発表され、コントローラに
液晶画面が付いた画期的なハードである事が明らかになりました。

↑初公開されたWii Uのコンセプト動画。
この動画を始めてみた時は任天堂らしい奇抜で斬新なゲーム機だなぁと思っていました。
しかし、僕の周りではかなり賛否両論だったのも事実。
当時のWiiの状況と合わせてこの時点で少し嫌な予感がしていたのでした。

▼続々と明らかになる詳細

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2012年E3ではさらなる情報が公開。この1年のうちに
ユーザーやメーカーからの要望に答えて細かい仕様を変更していました。
また、この場で「ニンテンドーランド」を初公開。

2012年9月には日本国内での発売日が12月8日に決定。
また、「モンスターハンター3G HD.ver」、「ベヨネッタ2」といった
大型タイトルも発表され、なかなかタイトルが集まらない中でもなんとか頑張っていました。

同じく9月に行われた「東京ゲームショウ2012」ではWii Uがひっそりと日本国内で初出展。
サードパーティの小粒タイトル中心でしたが、僕はこの場でWii Uを初めて触りました。
出展と言えば、任天堂の新ハードが発売される頃に恒例と化している
体験イベントは結局開催されなかったんですよね・・・。

▼安全牌を狙っての発売でまずは順調にスタート!

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そして2012年12月8日。ついにWii Uが発売されました。
任天堂のゲームが非常に良く売れるクリスマスにターゲットを合わせての発売。
「NewスーパーマリオブラザーズU」、「ニンテンドーランド」、
「モンスターハンター3G HD.ver」といった人気タイトルの同時発売と
安全牌を狙っての発売だっただけあって、発売2日で約30万台を
売り上げると言うまずまず好調なスタートを切りました。

クリスマス効果によって2週目、3週目も好調をキープし、
累計売上はあっという間に50万台を突破。
Wii後期が散々だったことや好みが分かれるハード仕様から
不安要素が多めでしたが、ここまでは順調なスタートでした。ここまでは・・・。

▼年明けから急速に販売が鈍化して一気にピンチ到来!

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しかし、年が明けてからは販売台数が急激に鈍化。
お正月効果が完全に無くなってからはPS3の週間売上すらも下回ってしまい、
対応ソフトの売上も伸び悩んでしまいました。
元々任天堂ハードはクリスマス・お正月効果に依存しているところはありましたが、
Wii Uの売上は完全にその需要に依存した形だったようです。

こういう状況だからこそ大作ソフトを発売して再点火するべきだったんですが、
1月には他機種でも発売された「真・北斗無双」が1ヵ月遅れで発売されるのみ。
2月もバンダイナムコからさほど需要の無い「タンク!タンク!タンク!」が
発売されるのみで、販売が鈍化しているのにも関わらず有力ソフトを
発売出来ないという悪循環に見舞われてしまいました。

3月には何とか月末に「ドラゴンクエストX」のWii U版と
あのワリオが主人公のミニゲーム集「ゲーム&ワリオ」を発売する事に成功。
その影響で若干Wii Uの販売は回復しましたが、どちらもさほど
強力なタイトルでは無いためすぐに元の売上に戻ってしまいました。

じゃあ4月に有力タイトルを出そう!と言いたいところですがそうはいかず、
それどころか5月、6月にも有力タイトルを発売出来ないという有様。
当然のように販売はさらに鈍化するばかりで、6月に入ってからは
週間売上が5,000台を割ってしまうという非常に厳しい状況になります。

何故ここまで新作を発売する事が出来ないのか?

それには様々な要因があり、まずサードパーティに関してはWii後期の失速による不信感
そしてHD機というリスクが大きいハードである事が問題なんだと思います。
多くのサードパーティはWiiの特殊な市場で成功する事が出来ず、
その流れでWii Uにも不信感を持っているのでしょう。

また、HD機は開発に沢山のお金がかかるためWiiのような冒険はなかなか出来ず、
発売出来たとしても他機種で発売されているマルチタイトルばかりになってしまうようです。
これはWii Uにとっては非常に痛く、サードパーティから
本体を引っ張るようなタイトルがほぼ発売されないことを意味しています。

その穴を埋めるのがハードメーカーである任天堂なんですが、
こちらもHD機での開発を見誤ってしまい、当初の予定よりも
ソフト開発が遅れてその結果2013年前半には1タイトルしか発売出来ませんでした。

▼ようやくソフトが発売されるものの、焼け石に水と言った結果に

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2013年前半は散々だったWii Uですが、7月に入ってからはテコ入れが始まります。
まず、Wii U発表当初から注目されていた「ピクミン3」がようやく発売。
同日には「New スーパールイージU」やWiiリモコンプラス付きの
「ニンテンドーランド」、Wii Uプレミアムセットの白バージョンも発売。

その2週間後には「レゴシティアンダーカバー」を。
8月には「龍が如く1&2 HD for Wii U」、「ザ ワンダフルワンオーワン」を発売。
そして9月には「ゼルダの伝説 風のタクトHD」を発売と、
少しはソフト発売のテンポも良くなって来ました。

しかし、半年間も冷ましていた市場は簡単には暖まらず、
ピクミン3」が中ヒットを記録する以外はパッとしない結果で
本体の販売ペースも一向に伸びません。

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9月下旬にはさらなるテコ入れとしてゲームソフトを2~3本付けて
お値段はほぼ据え置きの「ファミリープレミアムセット」を
10月31日に発売すると発表。その1ヵ月間は買い控えによって
これまで以上に低い販売ペースとなりましたが、
「ファミリープレミアムセット」発売週は約4万台を販売。
ホンの少しだけ勢いを取り戻したものの、まだ焼け石に水と言った状況です。


Wii Uの発表から発売。そして発売からの1年を振り返ってみましたが、
ここまでの状況は今までに任天堂が発売したどの据え置き機よりも厳しいです。

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↑こちらはGC、Wii、Wii Uの発売週から49週目までの販売グラフ
発売時期がバラバラなので急激に伸びている週がバラバラですが、
これを見て分かる通りWii Uは失敗と言われているN64やGCよりも販売が伸び悩んでいるんです。

もちろんゲームキューブでは早期に発売された
大乱闘スマッシュブラザーズ」がまだ出ていない事も影響していると思いますが、
ゲーム機市場は冷めている時間が長ければ長いほど
悪いイメージが強まり、悪循環に繋がって行きます。

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任天堂は11月21日にWii Uで「スーパーマリオ3Dワールド」という
ビッグタイトルを発売します。この年末は本作に懸けていると思われますが、
Amazonランキングの推移は過去作品と比べて芳しくありません。

この1年のうちにスッカリWii Uは負のイメージが強まってしまい、
Wiiのような大ヒットは狙えなくなって来ました。
今は少しでもN64やGCレベルの販売レベルに持って行けるか
どうかという段階まで成り下がってしまったのが残念ですね。

サードパーティのソフトに関しても、マルチタイトルすらも発売されなくなってきているという状況です。
現在はどんな手段を使ってでもハードを普及させることが先決で、
サードパーティのソフト供給に関してはそこからといったところでしょうか。

非常に勝算が低く、課題が山積みなハードですが、
「大乱闘スマッシュブラザーズ」、モノリスソフト制作の大作RPG、
「ベヨネッタ2」、「毛糸のヨッシー」、「ゼルダの伝説」シリーズ新作、
「マリオカート8」、「ドンキーコングトロピカルフリーズ」など、
数は少ないながらも楽しみなゲームがスタンバイしているのも確か。
なんとか日の目を見てもらいたいところです。個人的には任天堂専用機と割り切っていますが。

▼当ブログでレビューしたWii Uソフト一覧

ゲーム&ワリオ/お気に入り度 ★★★★★★☆☆☆☆ 星6つ
New スーパーマリオブラザーズ U/お気に入り度 ★★★★★★★★☆☆ 星8つ
New スーパールイージ U/お気に入り度 ★★★★★★★☆☆☆ 星7つ
ニンテンドーランド/お気に入り度 ★★★★★★★★★☆ 星9つ
ピクミン3/お気に入り度 ★★★★★★★★☆☆ 星8つ
レゴシティ アンダーカバー/お気に入り度 ★★★★★★★★★☆ 星9つ

スーパーマリオ 3Dワールド
任天堂 (2013-11-21)
売り上げランキング: 9

ゼルダの伝説 風のタクト HD
任天堂 (2013-09-26)
売り上げランキング: 381

※これまでに公開したコラム記事の一覧はこちら
 何か分からないゲーム用語を見かけたら
こちら をご覧ください。

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