歴代PSプラットフォームのロンチタイトルラインナップをレビューしてみた

P9190803

いよいよ2月22日に発売される新型ゲーム機、プレイステーション4
本記事では本ハードの発売に合わせて、
これまで発売されたPSハードと同日に発売されたラインナップを振り返り、
タイトル数、豪華さ、バラエティ、総評の4項目でレビューしていきたいと思います。

※あくまでも個人の主観によるものです。
※ダウンロード専売タイトルは含めていません。
※ここでいうロンチは、発売1週間とします。

e079b22e.jpg
PS

・クライムクラッカーズ
・リッジレーサー
・A列車で行こう4 EVOLUTION
・麻雀ステーションMAZIN~麻神~
・熱血親子
・TAMA
・麻雀悟空 天竺
・極上パロディウスだ! DELUXE PACK

(6日後に発売)
・喜国雅彦印 笑う婦警さん パチスロハンター
・ツインビー対戦ぱずるだま

変なゲームが沢山発売された印象が強い初代PS。
それはロンチタイトルからも感じられ、格闘ゲームに登場するようなキャラによる麻雀ゲーム、
PSのマシンパワーを活かした球ころがしゲーム、グラディウスのパロディゲーム、
西遊記を元に作られた麻雀ゲーム、そして設定がぶっ飛んでいるファイナルファイト風ゲーム、
喜国漫画とパチスロを合体させたゲームと、非常に個性的なゲームが並んでいます。

そんな中で最大の注目作だったのが、
当時アーケードで人気を博していたレースゲームの「リッジレーサー」。
一時期は100万本近いセールスを記録するほどの人気シリーズでした。
ハードメーカーのSCEから発売されたのは「クライムクラッカーズ」。
メディアビジョン開発によるアクションRPGです。

気になったのは、麻雀ゲームが2つもある事。
それぞれぶっ飛んだキャラクター性でカバーしていますが、
題材が同じである以上はバラけた方が良かったと思います。

タイトル数/★★★☆☆
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★★★★★
総評/★★★★☆

dc1bd5f2.jpg
PS2

・A列車で行こう6
・エターナルリング
・決戦 -KESSEN-
・ステッピングセクション
・ストリートファイターEX3
・ドラムマニア
・麻雀大会III ミレニアムリーグ
・森田将棋
・リッジレーサーV

(5日後に発売)
・ファンタビジョン

発売週から爆発的に売れたPS2は、初代PSと比べたら真面目なタイトルが並んでいる印象です。
最大の注目作は、こちらも「リッジレーサー」シリーズ最新作でした。
続いて注目されていたのがコーエーから発売された「決戦 -KESSEN-」。
「関ヶ原の合戦」を題材としたリアルタイムシミュレーションゲームで、
発売当時は大群が描かれたムービーシーンが話題になったものです。

それ以外にはアーケードからの移植作や、テーブルゲームが目立っていますね。
当時は音ゲー全盛期だったと言う事あって2作品も入っているのにも注目。
「ステッピングセクション」はジャレコから発売されたビーマニシリーズに似た音ゲーです。

ハードメーカーのSCEは、なんと発売日には何のタイトルも発売していません!
ハードメーカーとしてあるまじき行為ですΣ(・ω・ノ)ノ
でも、本体発売5日後になんとか発売された「ファンタビジョン」は、
打ち上げ花火をテーマとしたパズルゲームというSCEらしいユニークなゲームでした。

こうして見ると粒揃いなラインナップですが、
さすがに発売週に買った63万人全員が納得できるラインナップでは無かったようで、
ロンチタイトルすべてを含めた初動売上は本体の初動売上を下回ってしまいました
(DVD機能に惹かれて購入した人が多かったのもありますが)。

タイトル数/★★★☆☆
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★★★☆☆
総評/★★★☆☆

9a42aef2.jpg
PSP

・みんなのGOLF ポータブル
・ヴァンパイア クロニクル ザ カオス タワー
・麻雀格闘倶楽部
・リッジレーサーズ
・ルミネス -音と光の電飾パズル-
・アーマード・コア フォーミュラフロント

(4日後に発売)
・真・三國無双
・メタルギアアシッド
・ころん KOLLON
・どこでもいっしょ
・ことばのパズル もじぴったん大辞典
・英雄伝説ガガーブトリロジー 白き魔女

プレイステーション初の携帯機となったPSP。
本体と同日に発売されたのは6タイトルと少なめですが、
4日後に発売されたタイトルを含めると倍増してラインナップもなかなか豪華になります。

今でも人気シリーズとして続いている「みんなのGOLF」、「無双」シリーズ。
「メタルギアソリッド」、「リッジレーサー」の派生作品。
PSで発売された「どこでもいっしょ」のリメイク作品がラインナップに入っていますからね。

今ではPSハードの主力タイトルになってきた「英雄伝説」シリーズの関連作が入っている事にも注目。
こちらはパソコンで発売された作品を移植させたものなので大ヒットにはなっていませんが、
それでも10万本を超える売上を記録していたりします。
全体的には携帯機という事もあってパズルゲームの発売が目立っていますね。

タイトル数/★★★★☆
豪華さ/★★★★☆
バラエティ/★★★☆☆
総評/★★★★☆

102
PS3

・RESISTANCE~人類没落の日~
・GENJI -神威奏乱-
・機動戦士ガンダム Target in Sight
・リッジレーサー7
・宮里三兄弟内蔵 SEGA GOLFCLUB

(5日後に発売)
・麻雀格闘倶楽部 全国対戦版

まだ記憶に新しいPS3のロンチタイトルは、
それまでのPSハードに比べて随分とコアなラインナップになっています。
本格的なFPS。コアなファンが多いガンダムのアクションゲーム。
PS2でヒットした武将アクションゲーム「GENJI」の続編。

定番の「リッジレーサー」シリーズ最新作。コナミの麻雀シリーズ新作。
そして何故か宮里三兄弟内蔵ゴルフゲームと、
最後のタイトルくらいしかネタにできるようなタイトルがありませんw

最大の注目作は一応「リッジレーサー7」という事になりますが、
この時点でブランド力はかなり弱まっていたため15万本程度しか売れていません。
PS2でヒットした武将アクションゲームの続編である「GENJI -神威奏乱-」にしても、
前作の評価が低かった事もあって大コケしてしまいました。
そんな中で日本人にはなじみが薄いFPSの「RESISTANCE~人類没落の日~」が、
10万本を超えるヒットを記録したのは印象的でした。

タイトル数/★★☆☆☆
豪華さ/★★☆☆☆
バラエティ/★☆☆☆☆
総評/★★☆☆☆

1e05dcbc.jpg
PSVITA

・ブレイブルー コンティニュアムシフト エクステンド
・アルティメット マーヴル VS. カプコン 3
・真・三國無双 NEXT
・F1 2011
・地獄の軍団
・ロード オブ アポカリプス
・忍道2 散華
・パワースマッシュ4
・アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-
・みんなのGOLF 6
・モンスターレーダー
・@field
・真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)
・ドリームクラブZERO ポータブル
・魔界戦記ディスガイア3 Return
・塊魂 ノ・ビ~タ
・FISH ON
・リッジレーサー
・ダーククエスト
・MICHAEL JACKSON THE EXPERIENCE HD

PSPに続くPSハードの携帯機となったPSVITAは、
とにかく同日に発売されたタイトル数が半端無い事になっています!
最大の注目作は「みんなのGOLF 6」と「アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-」。
珍しくSCEが率先していたのが印象的です。これに「グランツーリスモ」が加わっていたら、
今のSCEにとっては最強のラインナップになっていたんじゃ!?

一方サードパーティ製タイトルに関しては数こそは多いものの、
他ハードでも発売されたマルチタイトルばかりで小粒感が出ています。
そんな中でバンダイナムコは「リッジレーサー」と「塊魂ノ・ビ~タ」という、
自社の人気タイトル最新作を発売しましたが、
どちらも既にブランド力が弱まっていた上に内容スカスカ状態で発売して、
低価格販売&課金式という実験的な売り方をした事から、大反発を食らってしまいました。

地味ですが、スクウェア・エニックスが「地獄の軍団」というオリジナルタイトルと、
「ロード オブ アポカリプス」というPSP「ロード・オブ・アルカナ」の
続編をロンチに出したのは頑張っているかも。
特に後者は前作とは対照的にそこそこ評価されたし(PSPとのマルチタイトルでしたが)。

あとは「@field」、「ドリームクラブZERO ポータブル」、「FISH ON」と、
美少女を前面に押し出したゲームが少し目立っているのが印象的。
現在はさらに美少女系が目立っているPSVITAですが、ロンチの時点でその傾向がありました。

タイトル数/★★★★★
豪華さ/★★★☆☆
バラエティ/★★★★☆
総評/★★★★☆

134
PS4

・ニード・フォー・スピード ライバルズ
・バトルフィールド 4
・FIFA 14 ワールドクラス サッカー
・真・三國無双7 with 猛将伝
・信長の野望・創造
・コール オブ デューティ ゴースト
・トゥームレイダー ディフィニティブエディション    
・龍が如く 維新!
・KILLZONE SHADOW FALL
・KNACK
・NBA 2K14
・アサシン クリード4 ブラック フラッグ

いよいよ発売されるPS4のロンチタイトルラインナップは、
PS3以上に海外産タイトルが目立っています。日本のゲームになると、
「龍が如く 維新!」、「真・三國無双7 with 猛将伝」、「信長の野望・創造」、「KNACK」くらいです。

しかも「KNACK」以外の作品はリアル系で大人向け
バラエティ豊かなラインナップにするためには、
もっと明るくてデフォルメキャラが登場するタイトルを5つは加えるべきです。

豪華さという意味では、大半がPS3で発売済みなのが痛い。
ここで挙げた作品すべてがPS4オリジナル作品だったら最高だったんですが。
タイトル数に関してはダウンロード専用を含めたら倍以上になるので、文句無し。

タイトル数/★★★★☆
豪華さ/★★☆☆☆
バラエティ/★☆☆☆☆
総評/★★☆☆☆

こうしてみると、時代によって発売されるタイトルに傾向が出ているのが面白いですね。
今はダウンロード専売という売り方があるとはいえ、
新しいハードになるごとに多様性が薄れているところが寂しいです。

※これまでに公開したコラム記事の一覧はこちら

KILLZONE SHADOW FALL(初回特典:ダウンロードコンテンツ6種同梱)
ソニー・コンピュータエンタテインメント (2014-02-22)
売り上げランキング: 17

※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。

【人気ブログ】( ´艸`)( ´艸`)( ´艸`)( ´艸`)【ランキングへ】
6646e5e1.gif




12件のコメント

オープンワールドが当たり前になってきましたね。日本でも、モンハン どうぶつの森なんかは、ミニチュアオープンワールドって感じですよね。協力プレイが好きなのは日本人の国民性ですが、オープンワールドが日本のスタンダードにならないのは、日本のゲーム会社にも問題がありそうですね。

そうか…PS4のロンチにはリッジが…なんか寂しいですね(´・ω・`)今までほぼ同日に出てたリッジが居なくなるなんて…(´・ω・`)でもこれも時代の流れなんでしょうね~

>名無し@MLB NEWSさん
>オープンワールドが日本のスタンダードにならないのは、日本のゲーム会社にも問題がありそうですね。
まずは開発費がかかり過ぎてしまうところが、厳しいんでしょうね。
あとは日本人って受動的なところが強く、
ストーリーやキャラクターを重視してしまうので、
自由度が高いゲームとの相性は良くない気がします。

>ステラさん
何気にリッジレーサーが
PSハードのロンチで発売されないのは初なんですよね。
こういうところからもブランドの衰退を感じます・・・。

最近ロンチが豪華とよく聞きますが、こうして見てみるとよく感じますね。
PS4は比較的開発がしやすいらしいのでこれからもタイトルが充実してほしいところです。
にしても、こういうレビューもなかなか見応
えがあっていいですね(^o^)

PS2のロンチと言えばマトリックスのDVDでしょう。当時は新作のVHSソフトが1万円以上するような時代でDVDプレイヤーもまだ手が出にくい値段でした。そんな中登場したのがPS2ですよ。DVDが見れて最新のゲームが遊べるという最高のゲーム機でした。で、スト2EXを同時購入したんですが、すぐ飽きました…。でも次に買ったファンタビジョンはとてつもなくハマりましたね。今まで遊んだゲームの中でも5本の指に入るくらいに。それからしばらくはPS2がファンタビジョン専用機になってしまいました…。

初代リッジレーサーはやりましたね。
今思えばコースが1つだけというのは考えられないです。
その点VITAのリッジレーサーはコースの少なさが評価の悪さになっていましたね。そしてPS4のロンチタイトルからも消えました…

>伯爵さん
ありがとうございます。
良く考えたら、ありそうでなかった企画かもしれませんね。
かなり主観的な記事になってしまいましたが、
こういう記事をどんどん公開したいです。
ソフト開発のしやすさがぜひゲームソフトの増加に繋がって欲しいところですね!

>ライリさん
マトリックスはPS2のキラータイトルとして有名ですね。
売上枚数を調べたらビックリしました。
そんなにも売れていたのかと。
ファンタビジョンは、実は最近500円で買いました♪
そんなに面白いんですか!?
それはプレイするのが楽しみです。

>ヘビコンさん
コースが1つだけでもよく叩かれなかったものですね。
それだけ工夫がされていたと言う事か。
PSVITAのリッジレーサーは
初回プレイだと速度を遅めてプレイさせたりと、
明らかに長く遊ばせる仕様だったのもダメでしたね。
PS4で出せなくなったのは、あれでとどめを刺されたからなんだろうなぁ。