2014/07/01/20:00 | ゲームレビュー

逆転裁判3 【レビュー・評価】巨大なピースが完成する最終話が最高過ぎる!

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逆転裁判3 NEW Best Price!2000/DS

逆転裁判3/GBA

逆転裁判123 成歩堂セレクション/3DS

逆転裁判3

2004年1月に発売されたアドベンチャーゲームで、
ゲームボーイアドバンスでは最後の「逆転裁判」シリーズとなりました。
今回の記事では本作のレビューをしていきたいと思います。

▼システム的な変更はほぼなし!

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裁判を題材にした「逆転裁判」シリーズ。
今作でも証拠品を集めて事件の流れを詳しく調べる「探偵パート」と、
証人の矛盾を暴きだす「法廷パート」の2つを交互にプレイして行くスタイルを採用しています。

もちろん個性的なキャラクター。爽快な効果音。派手な演出。読みやすい文章といった、
シリーズの良いところはそのまま。前作で蛇足に感じた「サイコ・ロック」も健在w
という訳でシステム面に関しては良くも悪くも冒険していません。

ただ、前作で高過ぎた難易度は暖和されていて、
関係者の嘘を暴きだす「サイコ・ロック」や「法廷パート」での選択ミスによるペナルティは、
前作の半分程度まで甘くなっています。そのため10回連続でミスしても許される場合も!?
また、推理問題も甘くなっていて、「探偵パート」は割とつまらずにサクサク進めたし、
「法廷パート」でも前作よりはミスをせずに矛盾を暴く事が出来ました。

▼読み手にかけるフックと伏線の回収が素晴らしい!

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今作で特筆したいのが、ストーリーの良さです。
毎回凝ったトリックを見せてくれる「逆転裁判」シリーズですが、
本作ほど素晴らしいトリックの作品は無かったと思います。

まず、主人公が容疑者。主人公の偽物。過去の物語に登場した人物のそっくりさん。といった感じで、
プレイヤーが気になって先に進めたくなるようなフックを毎回かけてくるのが凄いなと思いました。
「ナルホド君が殺人罪?そんなバカな!」、「ナルホド君の偽物とは一体!?」、
「あれ?こいつ、数年前に重い罪で逮捕されたのになんでここにいるんだ?」といった感じでw

それらの謎を先に進める事でしっかりと解決させてくれるのも凄いですし、
何よりも1話~4話、そして1作目、2作目に残ったほんの少しの伏線を、
最終話で一気に回収していくその計算され尽くした物語には驚かされました。
しかもあのゲームボーイアドバンスという制約の多いハードでそれをやってしまうんですからね。
ゲームボーイアドバンスのゲーム?w なんて舐めてかかると痛い目に遭います。
ここからはそれぞれの物語についての感想を書いて行きます。

第1話
⇒主人公・ナルホド君の大学生時代が舞台の物語。
 時系列的には1作目や2作目よりも前なので、登場キャラがみんな若い!w
 ナルホド君も20歳になったばかりという事で、考え方が幼くて可愛いです。
 シリーズではお馴染みのチュートリアル的な物語で「法廷パート」のみのプレイになりますが、
 早くも本作でのキーパーソンが登場したりします。綺麗なバラにはトゲがある。

第2話
⇒怪盗をテーマにした物語。前半は「逆転裁判」らしからぬ窃盗による裁判が行われますが、
 後半からはいつもの流れになって行きました。
 ただ、キャラクターの入れ替わりによるトリックがややこしくて、
 プレイして途中で混乱してしまった。

第3話
⇒ナルホド君のニセモノが登場する物語。
 シリーズでは初となるオカマキャラが登場した事も印象的。
 良い意味で面白いキャラクターが多い物語で、かなり気に入りました。

第4話
⇒またしても過去の物語。今度は1話よりも前の話で、
 いつも助けられている”あの人”が主人公の物語でした。
 「法廷パート」のみの短い物語ですが、1話、そして5話に続く、非常に重要な物語だったりします。

第5話
⇒「逆転裁判3」の評価を大きく上げた、史上最高の物語。
 例(霊)によってかなり長い物語なんですが、
 プレイヤーを退屈させないフックや意外性が沢山盛り込まれていて、
 4話や1話、さらには1作目、2作目の伏線を回収して、
 最終的には欠けたピースがすべて集まって巨大なジグソーパズルが完成しました。

 心霊・オカルトネタを今回は完全に事件のトリックと融合させてしまっているせいで
 非・現実的な話になってしまったのは推理物らしくなくて、そこは合いませんでしたけどね。
 その点を踏まえても素晴らしい物語だったと思います。

▼キャラクター&BGMが最高!

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今作で初登場したキャラクターは、結構好きなキャラクターが多いです。
特に検事となるゴドーさんが良かった!何故か裁判中にコーヒーを飲みながら渋い台詞をはいてきて、
独特の空気を作り出してくれます。それだけでも十分に良い味を出しているんですが、
実は今回の壮大な事件に大きく関わっている人物でもあるので、
尚更印象の強いキャラクターになりました。
あとは1作目で初登場した矢張 政志(やはり まさし)が大活躍なのも良かった!w

BGMに関しては、「法廷パート」で矛盾を暴きだして意外な事実が明らかになる時の新曲が良かった。
良い意味でゲームボーイアドバンスらしいレトロ調のBGMで、
聴いていると気分が乗って来るんですよね。
あとは不味いフランス料理店「吐麗美庵(とれびあん)」で流れるBGMが可愛くてお気に入り。

▼ゲームをプレイしている時の不快感が残念

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このように「逆転裁判3」はシリーズ最高の物語、
キャラクター、BGMを用意した素晴らしい作品となっています。
しかし、ゲームをプレイしている時の不快感は相変わらず健在なんですよねぇ。

難易度は前作よりも下がっていますが、
やっぱり「探偵パート」は絵を総当たりでクリックして話を進めて行くのがメインで退屈だし、
それを防ぐハズの「サイコ・ロック」はテンポを崩していると思います。
証拠品が揃っていない中で「サイコ・ロック」に挑戦できる点も健在だし。

シリーズの美味しいところである「法廷パート」にしても、
体力ゲージがゼロになったら前回セーブしたポイント(下手をしたら1時間くらい前)からやり直しという、
ストーリーを楽しむうえでは邪魔くらいのペナルティもどうかと思いました。

推理物として楽しむ場合は”考える楽しさ”や”緊張感”が出て来るのかもしれませんが、
個人的にアドベンチャーゲームは「適度な難易度でストーリーをゲームとして遊ぶ」のが好きなので、
本作でさえもストーリー性とゲーム性が噛み合っていないと感じる事がありました。
また、1つ1つの物語も、もう少しコンパクトにまとめて欲しかった。
最終話は盛り沢山な仕掛けによって、6~7時間のボリュームでありながらもダレませんでしたけどね。


g21

とにかく物語が最高過ぎる作品。ゲームとしてはまだストーリーと噛み合っていないところがあって
ストレスが溜まる事もあるんですが、ストーリーがゲームという枠から
飛び出ても勝負できるくらい秀逸な作品です。

いきなり本作から手を出しても十分に楽しめると思いますが、
過去の物語、再登場キャラクターの伏線回収を楽しみたい場合は
1作目、2作目を先にプレイした方が良いです。

こんな人には特におススメ。
・推理物が好きな人。
・素晴らしいストーリーを楽しみたい人。

こんな人にはおススメできない。
・テンポを重視する人。

逆転裁判3/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約20時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。

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コメント広場の住人(10)

  1. 通りすがり より:

    3の5話は驚きの連続でした。被害者の正体や5話の重要人物と主要人物との繋がり。1作と2作目の伏線回収も見事過ぎて始めから3部構成だったのかなと思えてきます。皮肉な事に、今作のストーリーが良すぎて4や5のストーリーが霞んで見えてしまう事がありますが…。
    ちなみに、ゴドー検事を見てブラックコーヒーを飲むようになりましたw

  2. ごりら より:

    3の完成度が高すぎて。
    作者が完全燃焼したから
    4は、中途半端な出来になって残念。
    今度の100年前の逆転裁判は
    作者も、楽しく作ってるみたいだから
    期待したいですね。

  3. 町毛 より:

    お、3が一番評価高いですね。安心しました。
    逆転裁判シリーズは推理するのがメインなので、真剣に頭を使うためにペナルティがあった方がいいと思いますけどそれは人それぞれですね。
    3の最終話のクオリティは素晴らしいですよね!御剣と冥の対決が一番テンション上がりました。

  4. kentworld より:

    >通りすがりさん
    本当に最初から3部作想定していたかのような終わり方でしたね。
    後付けにしては非常にうまく行ったと思います。
    確かにこんな上手くまとめた作品はなかなかありません。
    間違いなく、その後の作品のハードルを高めてしまっています。
    ブラックコーヒーは眠気覚ましに時々飲みますw

  5. kentworld より:

    >ごりらさん
    100年前にした事でそれまでの作品の
    繋がりを気にせず描けると思うので、
    最新作では好きなように物語を作って欲しいです。
    ナンバリング出ないのは逆に期待かも!?

  6. kentworld より:

    >町毛さん
    はい、3作品連続でレビューしてこんな評価になりました。
    個人的には最新作のペナルティが丁度良いくらいでした。
    最新作のシステムを引き継いだ「3」が発売されたら、
    評価がワンランク上がりそうです。
    「1」にも「2」にも言える事ですが。
    「3」の最終話はこのゲームの印象を大きく変えました。

  7. 伯爵 より:

    逆転裁判連続レビュー、お疲れ様でした。
    3はストーリーの完成度が半端なく、私の今までやったゲームの中でも最高のストーリーといっても過言ではないくらいです。
    これに並ぶのは個人的にはダンガンロンパ2やシュタインズゲートあたりですかね(^o^)
    最近はシリーズとしても息を吹き返しつつあるので、これからにも期待したいところです\(^o^)/

  8. kentworld より:

    >伯爵さん
    確かにこれほどのストーリーを持ったゲームってそんなにありませんよね。
    個人的にも伯爵さんが挙げられた
    作品と同じくらい最終話は素晴らしいと思いました。
    大逆転裁判もぜひ購入したいと思います!

  9. ウユニ より:

    3の完成度はヤバいですね。
    123という作品でプレイしたからこそ集大成感がハンパない。
    難易度調整もテンポ感もベストだった気がします。
    ゴドー検事はシリーズキャラで1番好き。
    特に何と言っても5話のクオリティは舌巻きます。
    ミステリはかなり読んでますがここまで高次元で纏める作品あんま見ない。
    SFという設定を1つ加えたミステリってのは大好物なのでそこも文句無し。
    後付けかもしれませんが1からのストーリー総回収したのは賞賛します。
    はみちゃんまで事件の骨格に絡めてきたのも凄い。
    酷評が目立つ4や賛否両論の5に進むのは若干怖くもありますが、
    6出るまでにはやっときたいですねー
    ここまでのもの作っちゃうと次困るのはある意味当然だと思うんで。
    似た系統のダンガンロンパ?も少し間を空けてやってみたいですね。
    評価も上々みたいなんで。

  10. kentworld より:

    >ウユニさん
    3の最終話をプレイしてみると、
    123がセットになっていて良かったと思いますね。
    3作品がセットになっていますが、
    ある意味、壮大な1つの作品としてまとまっているようにも受け止められます。
    ストーリーに関しては3の最終話は歴史的なクオリティですね。
    ダンガンロンパも良いですよ。こちらもどんでん返しが凄いです。

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