【レビュー】ボクは小さい [評価・感想] 小さいけど壮大な物語!

181
ベストコレクション ボクは小さい/PS2

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2002年7月に発売されたPS2「ボクは小さい」のレビューをしていきます。

PS2「ボクは小さい」は身長僅か5cmの宇宙人「ポム」が主人公の3Dアクションゲームです。

正式なジャンル名は頑張らないアクションアドベンチャー。

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

良いところ

家の中を冒険する楽しさ

140726-0623-24

このゲームの主人公は、たった5cmの小さい宇宙人です。

そして舞台は地球のどこかポツンとある一軒家のユウキ家!

人間からすると非常に小さな舞台ですが、5cmの宇宙人にとっては非常に大きな世界で、本作では小さいけど壮大な物語が繰り広げられます。

5cmの宇宙人からしたら家の中はまるでアスレチックのよう。

目的のためにジャンプしてタンスの上へ登ったり、水槽の中に入ったりして、人間からしたら普段気にならない場所を冒険することになります。

小さいキャラクターの視点から見た家の中は新鮮ですよ~!

宝探しをするような楽しさ

140725-1314-11

本作の主な目的は、離れ離れになった仲間達を探すこと!

マップ機能は存在しますが、仲間達の場所までは分からないので、どこに仲間がいるのかは分かりません。

ヒントとなるのは、仲間達が直前まで居た場所が分かる複数の写真のみ。

プレイヤーは数少ない写真に写った情報を頼りに仲間を探すことになるので、まるで宝探しのような楽しさを味わえます。

写真を頼りに各地を移動して自分の勘が当たった時は嬉しくなりますよ~!

時間によって変化する地形

140721-0608-25

このゲームでは時間が流れていて、時間帯によって家具の配置が変化したりします。

ゲーム後半になると時間帯は非常に重要な要素になり、仲間達を見つけるには、写真通りの場所へ行くだけでは無く、時間も気にしなければならないのがゲームをより奥深くしていると思いました。

ちなみに時間は先に進めたり、逆に戻すことも可能で、移動できる時間はゲームを進めるごとに増えていきます。

1人1人に存在するストーリー

140726-0916-56

ユウキ家には何人もの人々が暮らしています。

凄いのが、全員にちゃんとしたストーリーが用意されていて、24時間のスケジュールが組み込まれていること!

各地を探索していると何度か人間キャラクターのドラマを目撃することになると思いますが、それらはすべてちゃんとしたストーリーになっていて、エンディングでは完結するようになっています。

複数のキャラクターの物語が同時に展開されていくのは、まるで「街~運命の交差点~」や「428~封鎖された渋谷で~」のよう。

3Dアクションを楽しみながらリアルタイムで流れるストーリーを背景として楽しむのも新鮮です。

もちろんフルボイスなので、聴くだけでもストーリーは分かります。

140722-2031-30

↑各キャラクターの様子はカメラで確認することができるようになっています。

どうしてもゲームをクリアしようと先に進めたら各キャラクターの物語は途切れ途切れになってしまうため、各キャラクターの1日をまとめて確認できるのは有難いですね。

収集要素が満載!

140726-0937-06

家の中を探索のがメインの作品ということで、収集アイテムは沢山あります。

ゲームを有利に進めるために役立つアイテムはもちろん、ゲームの設定が分かる資料的なアイテムや住人を観察できるカメラなど、どちらかと言うと資料的に役立つアイテムもあるので、やり込むことでこのゲームが好きになって来ることでしょう!

可愛いキャラクター

主人公は5cmの宇宙人と言うことで、とにかく可愛いです!

キュートな見た目はもちろん、両手を上げて走り出すその姿は愛くるしさを感じるほど。

また、沢山のハムスターが登場するのも良いですね!

可愛いキャラクターが好きな人にはたまらないと思います。

ただし敵は気持ち悪いのばかりなのでご注意を。

スポンサーリンク

目次へ戻る

惜しいところ

常にヒントが聞けるようにしてほしかった

140723-0926-14

ある程度仲間を救出すると、ボス戦が発生する場所・時間を教えてもらえます。

しかし、1度しか教えてくれないので、聴き逃したらさあ大変!

どこへ何時に行けば良いのか分からなくなり、高確率で詰んでしまいます。

10近くものエリアが存在してさらに24の時間が存在するだけに、どの場所で何時にボスが出現するのか常に教えてくれるようにしてほしかった。

1時間ごとに各部屋のスタート地点へ戻されてしまう

140725-1248-05

このゲームは時間が流れていて、1時間ごとに画面が切り替わります。

1時間は現実世界の大体15分程度なんですが、画面が切り替わる度に部屋の入口からやり直しになるのは面倒です。

せっかくなかなか辿り着けない高いところへ登った!

と思ったら画面が切り替わって最初からやり直しになることが多いですからね。

能力の切り替えが面倒

140725-1116-27

ある程度先に進めると変身して様々な特殊能力が使えるようになります。

銃で攻撃ができるようになったり、空が飛べるようになったり・・・。

しかし、装備できる特殊能力には制限があるうえ、装備の切り替えは拠点でしか出来ません。

序盤は1つや2つしか装備できないので、3つ以上の特殊能力を持っている場合は何度も拠点に戻らなければならず、面倒に感じました。

先に進むごとに装備できる特殊能力の数は増えていきますが、いっそのこと拠点以外でも装備の切り替えをできるようにしてほしかった。

カメラワークにやや難あり

140721-0612-00

2002年のゲームなので右スティックを使ってカメラを操作することは出来ません。

カメラを操作するにはR2ボタンの主観視点にしなければならず、やや不便に感じます。

割とジャンプして高いところへ移動することが多いゲームなので、カメラワークはもう少ししっかりと調整してほしかったです。

はじめからがデフォルト

140722-0601-15

タイトル画面ではカーソル位置のデフォルトが「はじめから」になっています。

細かいことですが、「つづきから」と間違えて選択したらリセットボタンを押さなくてはいけないので困ります。

全体的にアクセス速度が速めなのは良かったけど。

目次へ戻る

全体のまとめ

やや不親切なところはありますが、非常によくまとまった作品で、クリア後にはスッキリすると思います。

コンセプトも非常にユニークで、PS2の隠れた良作に相応しい作品。

キャラクターが可愛いので、男性だけでは無く、女性も楽しめると思います。

こんな人には特におススメ。
・可愛いキャラクターが好きな人。
・箱庭3Dアクションゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・自由度が高いゲームが苦手な人。

ボクは小さい/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約15時間

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

ハードメーカー別レビュー記事リスト
Nintendo PlayStation
Xbox etc




6件のコメント

私が本作を遊んだのは随分前なので、
当時を思い出しながらレビューを拝見しました♪
楽しんでいただけたようで嬉しいです^^*
相変わらず、走り回るポムはかわいいですね。
もうほとんど攻略法を忘れているので、
私もまた遊びたくなりました*
写真に悩まされる日々が楽しみです。

>わにやまさん
そう言って頂けると嬉しいです!
発売されたのはもう10年以上も前なので、
当時プレイされていた方は忘れかけていますよね。
僕も「ちびロボ!」は随分プレイしていないので、
レビューを見たら思い出しながら読む事になるんだろうなぁ。
再プレイ出来る日・・・待ち遠しいですよね!
僕も10年後にまたプレイしようかなぁ・・・なんて。

楽しんでもらえたみたいでよかったです!(零は合わなかったそうなので)
kentさんも壮大な物語と感じてもらえたみたいだし、ポムの苦労がある意味台無しなラストやそこに到るまでの物語が他の時間リピート系作品よりも優しくほっこり感じたのは絵柄とハムスターのおかげでしょうか?
隊員の戦線離脱理由も(確か)皆違っていて本当に細かいところまで気を配ってもらえた作品だな~と思います
同じようなほのぼのしっかりのゲーム、新作で出てくれないかなぁ‥
ホント、僕も良作だと思います

>ナギさん
はい!ボクは小さい、楽しめました!零はすみませんw
壮大な物語という題はスッと思い浮かびました。
これ、裏で相当な手間がかかっている作品なんじゃ?
普通に探索やアクションしているだけでは得られない何かがあります。
ゲーム部分だけを見てしまったら星7でも良いかな?
と思うんですが、付加価値がかなりあると思うんですよね。
予算的にも厳しかったでしょうから、よく作ったもんですよ。
こういった作品はまた出てきて欲しいですね!

“寄り道”して見させてもらいました。
内容からして体が小さいといろいろ楽しい冒険ができそうだなぁと思いました。気分は「とっとこハム太郎」!

『沢山のハムスターが登場する』

あらま。ゲームにもハム太郎もとい普通のハムスターが登場するんですね。くしくし。
では例えを

女の子向けアニメ作品
「とんがり帽子のメモル」

に変えておきましょうかね。こちらもリルル星人という宇宙人で手のひらにちょこんと乗っかるサイズのキャラクター達が登場するんですよ!!

『ある程度仲間を救出すると、ボス戦が発生する場所・時間を教えてもらえます。
しかし、1度しか教えてくれないので、聴き逃したらさあ大変!
どこへ何時に行けば良いのか分からなくなり、高確率で詰んでしまいます。』

こ、これはまるで「スターラスター」の暗黒惑星発見時のエピソードみたいじゃなイカ?!

結構楽しく見させてもらいました!気分は「とんがり帽子のメモル」!

ありがとうございます!かなり古い記事なので今読むと恥ずかしいですw

小さくなっての冒険は憧れますね。こういう題材のゲームをまたプレイしたい♪