2014/11/17/20:00 | M☆G☆Mコラム

展開が下手なシリーズと上手いシリーズ

ゲーム業界の歴史が始まってから30年、数多くの人気シリーズが生まれました。
初期に生まれた作品の中には未だにシリーズとして生き延びているものもあれば
あっという間に廃れてしまったシリーズもあり、寿命はそれぞれ異なっています。

シリーズによって寿命が異なるのは様々な要因がありますが、
その中には展開の上手い下手もある事でしょう。
今回の記事では展開が下手なシリーズと上手いシリーズを紹介したいと思います。

▼下手な例:ダンボール戦機シリーズ

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2011年6月 PSP「ダンボール戦機」
2011年11月 PSP「ダンボール戦機ブースト」←バージョンアップ版
2012年7月 3DS「ダンボール戦機 爆ブースト」←バージョンアップ版のバージョンアップ版
2012年9月 PSP/PSV「ダンボール戦機W」←シリーズ2作目
2013年7月 3DS「ダンボール戦機W 超カスタム」←シリーズ2作目のバージョンアップ版
2013年10月 3DS「ダンボール戦機ウォーズ」←シリーズ3作目

レベルファイブが送り出したロボットアクションゲーム。
プラモデルを同梱させた話題性やメディアミックスによって1作目は30万本を超える大ヒット。
しかし、その後はバージョンアップ版を短期間に乱発し、客層が異なるPSVITAでの発売。
止まらないバージョンアップ版商法によってあっという間に人気が無くなってしまいました。
最後に発売された3DS「ダンボール戦機ウォーズ」の売上は僅か8万本。
僅か2年半で4分の1まで売上を落とすとは、さすがレベルファイブです。

▼下手な例:メダロットシリーズ

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1997年11月 GB「メダロット」
1999年7月 GB「メダロット2」
2000年7月 GB「メダロット3」
2001年3月 GB「メダロット4」←同じ月にGBAが発売。
2001年12月 GB「メダロット5 すすたけ村の転校生」
2010年5月 DS「メダロットDS」
2012年9月 3DS「メダロット7」
2014年8月 3DS「メダロット8」

「ポケットモンスター」シリーズのフォロワータイトルとしては成功した部類の「メダロット」。
シリーズ3作目までは順調な出だしでしたが、シリーズ4作目からは歯車が狂い始めます。
それまで1~2年ペースを維持していたのに、何故か半年ペースでの発売に。

しかも当時はGBAが発売されていたのにも関わらずGBでの発売を貫き、
あっという間に人気が無くなってしまいました。どうしてこうなってしまったのか。
それから約9年後、久しぶりに発売された本編は前作超えを記録しましたが、
それ以降はまた乱発気味で売上が落ちてきています。

▼下手な例:初代たまごっちシリーズ

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1996年11月 「たまごっち」
1997年2月 「新種発見!!たまごっち」
1997年8月 「てんしっちのたまごっち」
1997年12月 「たまごっちオスっちメスっち」
1998年2月 「森で発見!!たまごっち」
1998年3月 「海で発見!!たまごっち」
1998年9月 「デビルっちのたまごっち」
1998年10月 「やさしいたまごっち」
1998年11月 「サンタクロっちのたまごっち」

ゲームではありませんが、電子ペットの「たまごっち」は展開が酷かった。
1作目が大ブームになったのは良いものの、
その後大して内容が変わらない新作を乱発してあっという間に飽きられてしまいました。
見た目だけ変えて細かいシステムを加えただけではユーザーは何度も購入しません。
その後、久しぶりに発売した新作は大ヒットして再びブームになりましたが。

▼上手な例:ポケットモンスターシリーズ

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1996年2月 GB「ポケットモンスター 赤・緑」
1998年9月 GB「ポケットモンスター ピカチュウ」←バージョン違い
1999年11月 GB「ポケットモンスター 金・銀」←シリーズ2作目
2000年12月 GB「ポケットモンスタークリスタル」←2作目のバージョン違い

2002年11月 GBA「ポケットモンスター ルビー・サファイア」←シリーズ3作目
2004年1月 GBA「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」←1作目のリメイク
2004年9月 GBA「ポケットモンスターエメラルド」←3作目のバージョン違い
2006年9月 DS「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」←シリーズ4作目
2008年9月 DS「ポケットモンスタープラチナ」←4作目のバージョン違い

2009年9月 DS「ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー」←2作目のリメイク
2010年9月 DS「ポケットモンスターブラック・ホワイト」←シリーズ5作目
2012年6月 DS「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」←5作目の続編
2013年10月 3DS「ポケットモンスター X・Y」←シリーズ6作目
2014年11月 3DS「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」←3作目のリメイク

今も人気が続いている人気育成RPGシリーズ。
本編の発売こそは3~4年ペースとゆっくりではあるものの、
その間にバージョン違いとリメイクで上手く穴埋めをしており、
シリーズのマンネリ化を上手く防止しています。
その甲斐あって登場から20年近くが経過した今でも日本ではトップクラスの人気を維持しており、
一過性の人気では無かったことが証明されました。

▼上手な例:ドラゴンクエストシリーズ

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1986年 5月 FC「ドラゴンクエスト」
1987年1月 FC「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」
1988年2月 FC「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」
1990年2月 FC「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」
1992年9月 SFC「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」
1993年12月 SFC「ドラゴンクエストI・II」←リメイク

1995年12月 SFC「ドラゴンクエストVI 幻の大地」
1996年12月 SFC「スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」←リメイク
2000年8月 PS「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」
2001年11月 PS「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」←リメイク
2004年3月 PS2「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」←リメイク
2004年11月 PS2「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」
2007年11月 DS「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」←リメイク

2008年7月 DS「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」←リメイク
2009年7月 DS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」
2010年1月 DS「ドラゴンクエストVI 幻の大地」←リメイク
2011年9月 Wii「ドラゴンクエスト25周年記念
        ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III」←移植
2012年8月 Wii「ドラゴンクエストX オンライン」
2013年2月 3DS「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」←リメイク

国民的人気のRPGシリーズ。新ハードで発売される度にリメイク作品を発売しており、
本編の長いインターバルの穴埋めをしているだけではなく、
新ハードにドラクエユーザーを呼び込む事にも成功しています。
さらにここで挙げた以外にも数多くの派生作品を生み出しており、
本編のインターバルが5年以上空いても問題ないような展開を実現しています。


こうしてみると長続きしている作品の多くは本編のインターバルが長く、
その間にリメイクやバージョン違い、スピンオフを上手く穴埋めしている事が分かります。
もちろんゲーム自体がマンネリ化していないことが第一ですが、
リリース戦略もブランドを長続きさせるためには大切なんでしょうね。

※これまでに公開したコラム記事の一覧はこちら

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コメント広場の住人(12)

  1. 笹島 より:

    ポケモンは良い展開してますよね。ポケモン遊びてー!って時期に出るというか。
    バージョン違いを度々挟んでいますが、次に出る作品は必ず最高のクオリティで
    出してくれていますし。据え置きでの展開が終わってしまったのが残念ですが。
    ただ、最近はメガ進化などでワンパターン化しつつあるので、更に次が気になります。
    逆にドラクエは、不満がなかったのは2004年までです。
    4や5をDSに展開するのはわかりますが、グラフィックの使い回しや
    数年前にリメイクした作品を移植or再リメイクなので遊びたいと思えなかった。
    9は大ヒットとはいえグラフィックの弱いDS、10はオンラインゲーム。
    今まで、外伝のモンスターズや1・2・3リメイク程度しか携帯機に出さなかったのに
    ここ数年のタイトルはほとんどがDSや3DSで出ることに。
    それら携帯機のブームには乗りましたが、一方で遊ばなくなってしまったファンも多いと思います。
    (そういう人をファンと呼ぶかは別問題^^;)

  2. マージ より:

    妖怪ウオッチの展開のしかたがヤバい!!と来るかと思いましたが、来ませんでしたね。
    ドラクエは、少し作品の間が長く感じます。

  3. MGMの名無し より:

    ダンボールとメダロットは展開が下手ってよりも
    ゲーム内容がクソすぎたってのが大きいと思うけどな。
    次回作は余程のファンでない限り買わないのを普通に出してたし。
    8は最近の中ではまだ良かったほうなんだけど。
    こういうのは逆にクソゲーなのに売上は安定してるとか、
    内容は素晴らしいのに売上はと思うゲームのほうがわかりやすいかもね。

  4. TOM より:

    僕もシリーズ作品ってのは短すぎず長すぎずのスパンでの発売が理想と思ってますが、レベルファイブとかは心に余裕がないんでしょうね。「売れてる時に売らなきゃ」みたいな感じで次々新商品(という名の焼き回し)を販売し続けた結果、飽きられるのも早いという。
    やっぱりシリーズものの完全新作を売り続けるには、ある程度はファンを焦らす必要もあるんだろうなぁ。龍が如くとかはハイエンド据え置き機の展開としては珍しく1年という短いスパンでの発売ですが、そこまで売上を落としていないのを見ると、やはり1年くらい間を空けたほうが結局は寿命の長いシリーズになるんでしょうかね。

  5. やまいち より:

    ポケモン青が抜けてますよ。赤緑のわずか8ヶ月後に出ています。
    バージョンアップ版の発売感覚としては妖怪ウォッチ2真打と大差ない乱発具合です。
    ドラクエも1の半年後に2が出てますし
    結局続くか続かないかは作品の面白さです。

  6. kentworld より:

    >笹島さん
    最近のポケモンは少々リリースペースが早くなってきていますが、
    それでも本編のインターバルは長く、
    シリーズを長続きさせていると思います。
    据え置き機では売れないと分かったんでしょうかね?
    据え置き機では今後派生タイトルしか出ないでしょうね・・・。
    ドラクエに関してはゲームファンからしたら
    必ずしも良いハード選択・方向性では無いと思いますが、
    未だに一定のブランド力を保っているのも確かで、
    商業面で見ると上手いリリース展開なんじゃないかと思っています。
    ドラクエIXはシリーズ最高売上ですからね^^;
    これでドラクエXIが条件の良いハードで出して、
    売上を大きく落とすようでしたらツケが回ってきた事になりますが。

  7. kentworld より:

    >マージさん
    いかにもやりそうな感じだったと思いますが、
    あえてここはダンボール戦機を持ってきました^^;
    ドラクエはインターバル長過ぎですが、
    それだけ待望感が高まって毎回めちゃくちゃ売れるんですよねぇ。

  8. kentworld より:

    >MGMの名無しさん
    確かにゲーム内容が悪い事で売上を落とす事は多いですね。
    >内容は素晴らしいのに売上はと思うゲームのほうがわかりやすいかもね。
    そうなると風来のシレンシリーズかなぁ。
    まあ、3は評判最悪でしたが、
    評判が良かった4のあとに出た5の売上が散々だったのは、
    僅か10ヵ月で発売されたからだと思っています。

  9. kentworld より:

    >TOMさん
    レベルファイブのゲームって本編をすぐに発売するだけではなく、
    進化の幅が狭い事でマンネリ化しやすいんですよね。
    妖怪ウォッチも例外ではなく、
    短期間のリリース+マンネリ化でブランドが消耗しないか心配です。
    龍が如くも割とハイペースですが、
    それでも1年以上はインターバルがあるので、
    なんとか売上を維持できていますね。
    本編は最低でも1年は空けるのが理想的だと思います。
    マンネリ感の強い作品はもう少し空けて、
    スピンオフなどでお茶を濁すのも良いでしょうね。

  10. kentworld より:

    >やまいちさん
    ポケモン青は通信販売限定なので入れていません。
    1999年10月になってからようやく正式販売されましたけどね。
    なので、これは妖怪ウォッチと引き合いにするのは無理はあります。
    ドラクエに関しては、時代が違います。
    出来の良し悪しはもちろん次回作の売上に影響しますけどね。
    妖怪ウォッチの場合、短期間のリリースに加え、
    マンネリ化する可能性が非常に高いので人気を維持するのは困難だと思っています。

  11. 휴 ㅂ 휴 より:

    kentworldさん
    >▼下手な例:ダンボール戦機シリーズ
    妖怪ウォッチのレベルファイブは子供の心を掴むのはうまいけど長期的な商売が壊滅的に下手すぎるよね。それもわざとシリーズを駄目にしたいんじゃねえのかと疑いたくなるぐらいにね!

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