【レビュー】ファークライ4 [評価・感想] 舞台をヒマラヤ山脈に移した前作の改良版的続編!

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ファークライ4/PS4 / PS3 / Xbox One(Z指定)

2015年1月に発売されたPS4/PS3/Xbox One「ファークライ4」を今回はレビューします。

PS4/PS3/Xbox One「ファークライ4」はヒマラヤ山脈を舞台にしたオープンワールドFPSです。

開発はUBIソフトのモントリオールスタジオが担当。

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このゲームを3行で説明すると?
  • オープンワールド形式のFPS。
  • 舞台はヒマラヤ山脈。
  • 最大2人でオープンワールドマップを探索できる。
初リリース日 2014年11月18日
対応ハード PS3/PS4/Xbox One
ジャンル FPS
推定クリア時間 15~25時間
売上 初週3.8万本/累計6.4万本(PS4)
発売元 ユービーアイソフト

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良いところ

高低差が激しいヒマラヤ山脈

本作の舞台は、ヒマラヤ山脈!

世界最高の山脈と言われる地域で、前作とは打って変わって気温は非常に低くなっています。

そのため雪山が舞台になる事もあり、真逆の印象をもたらしていました。

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もちろん、世界観が変わっても「ファークライ」ならではの大自然は健在!

雪山だけではなく、緑、紅葉、桜、花畑など様々な自然を鑑賞することが可能で、ドンパチ色が強いFPSながらも自然鑑賞する楽しさもあったりします。

本作ではそんな大自然の世界をジップラインで空中遊泳できるので、超気持ち良いです!

大自然の中に潜む野生動物の種類は前作からさらにアップ。

今作では野生動物同士が戯れる描写も作りこまれていますので、たまには狩りをするのではなく、双眼鏡を使って動物を眺めるのも良いでしょう。

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それ以外に注目したいのが、アジア地域が舞台になっている事!

そのため日本人から見ても比較的親近感を持てる世界観となっていて、個人的には前作のルークアイランドと同じくらい気に入っています♪

あと、登場人物がアジア人のため、顔立ちも親近感を持てるのが良かったです!

特にヒロインのアミータは欧米ゲームの女性キャラクターとは思えないくらい可愛かった♪

ゲームを進めると分岐イベントが発生し、彼女ともうひとりのキャラクターのどちらかを選ぶ必要が出てくるんですが、当然、僕はアミータを選びました♪

だって、アミータ可愛いんだもん///

グラフィックのクオリティは前作から大きくアップ!

前作はPS3/Xbox 360ソフトでしたが、今作はPS4/PS3/Xbox Oneソフトのため、上位機種でプレイすると違いが歴然となります。

ポリゴンモデルの作りは細かくなり、植物は細かく描かれるようになりましたし、ライティングの表現もパワーアップしていました!冒頭シーンを見た時には感心してしまいましたね。

本作が発売された2015年当時はここまでクオリティが高いオープンワールドFPSをプレイできる日が来たことに感動しておりました!

寄り道の誘導が上手い

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ヤバイ!スゲー面白い!

前作で感じられた寄り道の中毒性は本作でもそのまま残っていました!もう、時間を忘れてしまうほど寄り道が楽しい!

本作のフィールドはオープンワールドだけあって非常に広大です。

車で移動しようと思っても、かなりの時間がかかってしまいます。

ワープ出来たら良いんですが、初期状態ではできないし、地図も細かく表示されません。

アイテムを持てる数も少なく、不満に感じる事が多いです。

こうして書くとクソゲーっぽく見えますが、初期状態では不便だからこそ寄り道をして快適にしたくなるのも確かで、上手い誘導方法だなと思いました。

  • お金を稼ぎたい!→そこら中に隠された宝箱を探す。
  • 装備を強化したい!→動物を狩って素材を集める。
  • ワープポイントを増やしたい!→敵の基地を制圧する。
  • 地図に表示される情報を増やしたい!→電波塔を制圧する。
  • 地図に表示される情報を増やしたい!→電波塔を制圧する。
  • もっと強くなりたい!→様々な行動を起こして経験値を溜める。

こんな感じで自然と寄り道したくなる作りになっていて、気が付いたらメインミッションそっちのけてプレイを続けてしまいます。

メインミッションを優先して攻略したいプレイヤーでさえもこのように寄り道を誘導させるような作りになっているので、オープンワールドゲームとしては理想的なシステムになっていますね。

この辺りのシステムは前作と何ら変わっていませんが、気にせずハマってしまう。

やめられない!止められない!

ステルスアクションが楽しい

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前作同様、本作の銃撃戦はオーソドックスなFPSスタイルを採用しています。

そこは特筆するものではありませんが、ステルスアクションは相変わらず楽しいと思いました。

本作では普通に狙い撃って倒す戦法も通用しますが、それ以外にもこっそりと後ろから近付いてステルス攻撃をする事もできるんです!

敵は初期状態だと主人公の存在に気が付いていないので、それを利用して見つからずに倒すことができるんですよ。

前作同様双眼鏡を使って敵をマーキングしたり、石を投げて相手の注意を引くことも可能なので、これらのアクションを使って見つからないように隠密行動するのも楽しいです。

三人称視点のステルスアクションも面白いですが、一人称視点のステルスアクションも面白いですね。

一人称視点なのでカバーアクションは存在しないけど、草むらに隠れて敵をやり過ごす時の臨場感はたまりません!

より高まった攻略の自由度

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攻略の自由度は前作よりも高くなっていると思いました。

敵の基地は様々な方角から攻めることができるようになっていますが、今作ではそれに加えて以下のような戦術を行えるようになったんです!

  • ゾウに乗って戦える。
  • ジャイロコプターに乗って空から襲撃できる。
  • 餌を投げて野生動物を基地のおびき寄せて混乱させることができる。

このように選択肢が増えたことで試行錯誤する楽しさがより強まりました。

どのようにしてミッションをクリアするのかプレイヤー自らが考えるゲームは大好きです♪

相変わらず毒のあるストーリー

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前作で感じられた狂気に満ちたストーリーは、今作でも健在です。

世界感こそは明るくて自然に囲まれているけど、ストーリーは殺伐としていて幻覚表現も多く、毒の要素が強い内容に感じられました。

その印象を強めてくれるのが、本作のボスキャラクターとなるパガン・ミン。

欧米ゲームとしてはキャラクターの描写が細かく、冒頭から変人っぷりを見せつけてくれます。もう、傍から見たらドン引きレベルの悪党ですよ。

狂気に満ちたパガン・ミンのキャラクター性も本作のセールスポイントでしょう。

\ミン様バンザーイ!/

協力プレイが楽しい

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今作では最大2人までの協力プレイに対応しています。

それも前作とは違ってオープンワールドマップを一緒に歩けるんです!

協力プレイではストーリーミッションを始めできないことも多いのですが、基地の制圧、狩り、収集アイテム探しなどを一緒にすることができるので、おまけモードとは思えないレベル。

ただ、協力プレイをするのに登録したくもないUplayへ登録しないといけないのはどうかと思った。

登録自体はメールアドレスや名前を入力するだけで簡単なんですけどね。ついに強制的に登録しないといけなくなってしまったのか。

マルチプレイモードを用意!

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今作でもマルチプレイモードはしっかり収録されています。

あくまでもおまけ的な存在なので同時に対戦できる人数は他のFPSよりも少なく、マッチング速度もあまり早くありませんが、本編に登場したギミック・世界観を上手く反映させていてオリジナリティのあるルールになっていると思いました。

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また、前作にあったステージエディター機能は今作にも収録されています。

前作よりもクリエイトの自由度はさらに増しているので、もはやおまけとは思えない。

ストーリーモード、協力プレイモードだけでも十分なのに、本当にサービス精神旺盛なゲームだ。

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惜しいところ

前作とやっていることはあまり変わらない

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非常に楽しい「ファークライ4」ですが、前作とやっていることはあまり変わりありません。

狩りをして装備を強化。電波塔を制圧してマップを埋める。基地を制圧してワープポイントを作る。スキルで能力強化。この辺りはまんま前作と同じです。

なので、新鮮味に欠けるところはありますが、世界観がガラっと変わっているからか思った程は気になっていません。

ですが、次回作を出す場合はもっと変えたほうが良いでしょうね。

相変わらず移動がやや面倒

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オープンワールドゲームということで、マップは非常に広大です。

しかし、足となる乗り物は集落にちょっと置かれているくらいなので、それがないと目的地へたどり着くのにとても時間がかかってしまいます。

だからこそ基地を制圧してワープポイントを作る必然性が出来ているのですが、やはり移動が面倒に感じる時はありました。

今作ではジャイロコプターによって少しはマシになりましたし、リトライ時、ワープ時のロード時間はだいぶ短くなったので、快適性は前作よりもアップしていますけどね。

もっとパガン・ミンの出番を増やしてほしかった

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本作のボスキャラクターとして登場するパガン・ミン。

確かに狂っていて悪役らしくて面白いんですが、冒頭に登場してからは中盤まで登場してくれないので物足りなさを感じてしまいました。

日本の漫画みたいに主人公が彼の仲間を倒した時に悔しがるイベントシーンを挿入するなどして登場回数を増やしてほしかった。

前作とは違って最後までボスとして存在感を示してくれるところは良かったんですけどね。

パッケージに変なポーズをしてデカデカと写っている割には存在感が薄く感じてしまいました。

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全体のまとめ


前作から世界観を変えてシステム周りを改良したかのような作品。

そのため激的な進化は感じられませんでしたが、グラフィックはより美しくなり、ロード時間も改善されていたので完成度は確実に増しています。

前作楽しめたのであれば、買って損はありません!

オープンワールドFPSですが、比較的日本人でも親しみやすい内容なので、本作でFPSデビューを果たすのも良いと思います。

舞台をヒマラヤ山脈に移した前作の改良版的続編!

こんな人には特におススメ。
・自然が好きな人。
・ステルスアクション好き。
・オープンワールドアクション好き。
・FPS好き。

こんな人にはおススメできない。
・自由度が高いゲームが苦手な人。
・暴力表現が苦手な人。

ファークライ4/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約25時間

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10件のコメント

自然と寄り道したくなる調整が上手くできてますよね。やらされてる感が無くて夢中になって寄り道しましたよ。ジャイロコプターのおかげで移動が快適になったのも大きいです。
僕は武器をたくさん持ち歩きたかったから真っ先に武器インベントリを強化しました。目当ての動物を見つけた時はテンション上がりますねー。
このゲームのストーリーって結構、入り込みにくいところがあるんですよね。
反乱軍と一緒に政府を打倒することを促されますが、「別に俺、散骨しに来ただけだし。」って感じで醒めた目で見てましたw
ストーリーを進めるとサバルとアミータのどちらか一方に協力することを迫られますが、効率良く政府を倒して手っ取り早やく散骨するにはアミータの方が良さそうだったので僕は常にアミータに協力してました。
サバルの方が人道的なことを言ってましたけど、いちいち主人公の父親を引き合いに出してきてウザかったです。
「俺は親父のことなんか知らないし、散骨しに来ただけだっつーの!」って思いましたよ。
つまり僕は主人公には感情移入はしてたけど周りの人間に全く共感できなかったんですよね。
でもその居心地の悪さは、あの衝撃的なエンディングを見て受け入れることができました。
ネタバレになるから語りませんが毒の強いものでしたね。
ミン様の出番が少ないのは残念でしたがエンディングが良かったので多少は許せました。
>前作とやっていることはあまり変わらない
僕も世界観が変わっているから、あまり気にならなかったかな。
でも次回作では色々変えて新要素を盛り込まないと飽きてしまいそうですね。
プライマルは原始時代の皮を被っていてもやることは大きく変わらないようですし。
来年の今頃はファークライ5が出たりしてるんでしょうかね?
もしマンネリ気味な内容でも魅力的な舞台設定とエキセントリックな悪役さえ用意されてれば買ってしまうんだろうなー。

>チキさん
オープンワールドゲームでも
寄り道の誘導方法が上手く作られているものとそうでないものが分かれていて、
ファークライシリーズは前者に当てはまる作品でしたね!
ジャイロコプターは有難い存在でした。
今作は山脈だけあって前作よりも高低差が激しかったので。
僕もアミータを選びましたよw
まだ可愛い方だったという理由が大きかったりしますがw
ストーリーは本当に毒が強いものでした。
悪役の濃さといい、海外の大作系では良くも悪くも印象に残るストーリーで、
オープンワールド系では異色とも言えると思います。
そこを受け入れられるかでまた評価も変わってきそう。
ファークライプライマルは前作から1年ちょっと経っての発売なので、
今度は大きく変えてもらわないとマンネリを感じてしまいそうです。
そこを恐れているのもあって発売日に買おうか迷っているんですよね。
同日にはクウォンタムブレイクも出るし。
ファークライ5が来年に出るのでしたら尚更w

このゲームは寄り道する事でストーリーを攻略する上でメリットがあるから面倒には感じなかったですね。
肝心の攻略は自由度が高いからステルスメインでは無く像で基地に突撃したりロケットランチャーぶっ放して全滅したりゴリ押しばっかでした。
俺はサバルの方に肩入れしましたがクリア後彼が懐古厨のロリコン野郎だと判明して態度がムカついたから始末しましたww
やっぱりキラットの王にはミン様が相応しいですww

これは寄り道させたくなる作りでしたよね!
ゴリ押しプレイもまた良いもんだと思います。
僕も途中でコソコソ出来なくなって突っ込みましたからw
ミンさまの様な変態キャラは大好物♪

ジャイロコプターで空を飛ぶのか楽しかったですね。
この調子だと、そのうちドローンで敵基地を偵察できるようにもなりそう。

\ミン様のためにー!/

ドローンが出てきたらウォッチドッグスになっちゃうw

UBIのステルスアクションゲームもハイテクになってきましたねw

Far Cryは一見すると私トモフミには関係ないゲームだと思われそうですが、今作の「4」はなんだかんだ思い入れのあるゲームだったりします。

友達が持っていたのですが、はじめて僕が間近で体験したFPSゲームであり、オープンワールドゲームで今作のおかげでFPSやオープンワールドゲームの偏見がとっぱわれたゲームなんですよ。ダクソシリーズと同じく個人的には側でプレイしているを見て楽しめるゲームだと思います。

もし僕がケントさんのお家?に遊びに行く機会があれば、「Far Cry5」、「ダクソⅢ」、「仁王」のうちのいずれかの生のプレイシーンを見たいなぁ(*≧∀≦*)
ケントさんがどのくらいゲームが上手いのか、気になります!

それは意外です!w

このゲームが初のFPSと言うのも凄いですね・・・

一般的なFPSは一本道である一方、本作はオープンワールドになりますので。

人によって様々なプレイスタイルが存在しますので、確かに後ろから眺めていても楽しい作品ではあります。

僕の生プレイですか?きっと、「こんなものかぁ!?」とがっかりしますよw

そうならないよう、もし、見せる時があったら練習しておかないと!w

私は本作品からファークライを触りました。
まだクリアはしていませんが、とにかく寄り道が楽しすぎて楽しすぎて♪
赤い帽子見つけ次第、狩る!トラック見つけ次第、RPGぶち込む!要塞を正面から殴りこんで、1人残らず狩る!など、「狂気で来るなら、こっちも狂気で対応プレイ」を楽しんでいます。
パガン・ミン様のキレっぷりは最高ですねー。
5も楽しみです!

本作からデビューされましたか!本当に寄り道への誘導方法が上手すぎて、意識しないとクリアまで行けませんよねw

こんなに誘導方法が上手い作品もなかなかないと思います。

一方、メインストーリーに登場するミン様見たさにストーリーを進めてしまうこともw