2015/05/05/12:00 | ゲームレビュー

デジモンストーリー サイバースルゥース【レビュー・評価】実は東京&電脳世界探索スタイリッシュお使いアドベンチャーゲーム

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デジモンストーリー サイバースルゥース/PSV

2015年3月に発売されたPSV「デジモンストーリー サイバースルゥース」を今回はレビューします。
PSV「デジモンストーリー サイバースルゥース」は、デジモンを題材にした育成RPGです。
開発は「ワイルドアームズ」のメディアビジョンが担当。
※動画でのゲームレビューはこちらをどうぞ。

良いところ

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ストーリーが良い

本作のストーリーは現実世界と電脳世界を結ぶ内容でした。オリジナルキャラクターによる
人間模様を細かく描いているため一見するとデジモンに関係なさそうですが、
ある程度プレイするとしっかりデジモンと結びつくようになっていて、その伏線の張り方が素晴らしいです。

また、本作にはサブクエスト的なものが用意されているんですが、
そちらのストーリーも手を抜いておらず、
思わず「クスッ」としてしまうようなショートエピソードが盛り込まれていて、
世界観やストーリーをとても丁寧に作っているなと思いました。

キャラクターの掘り下げも、最近のゲームらしくしっかりしています。
とんでもない組み合わせのコーヒーを飲ませる暮海杏子(クレミキョウコ)。
ポジティブで天然すぎる白峰ノキア。実は良い奴の真田アラタなど、
ユニークで奥の深いキャラクターが満載で、ストーリーの魅力をより引き立ててくれました。

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作り込まれたデジモンの3Dモデル

本作は全部で240種類ものデジモンが登場しますが、作り込みが凄いです。
愛着を持ってしまうような動きをしてくれますし、何より240種類も3Dモデルで登場するのが凄い!
デジモンって「ポケットモンスター」と同じで、色違いで種類を水増しするゲームじゃないんですよ。
中には少し見た目が似ているデジモンはいるものの、
ほとんどは別モデルなので、開発に手間かかっているなーと思いました。

ところで、デジモンは攻撃時にクリティカルが決まったら大げさなくらいのリアクションをとるんですが、
状態異常の混乱時に間違えて自らにクリティカル攻撃を加えた時も同じリアクションをとるので、
ドジっぷりが半端なくて笑えます。それで体力がなくなって消えたら尚更w

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作り込まれた東京の街並み

まずプレイして「おっ!」と思ったのが、東京の街並みです。
あくまでも「デジタルモンスター」というキャラゲーの先入観を持ったうえでの感想ですが、
背景がかなり作り込まれていて感心してしまいました。

ゲームを進めていくと中野、秋葉原、新宿、渋谷、浅草、上野など、
東京の代表的な街へ訪れる事が出来るんですが、
実際にその場へ足を運んだ者としてはそれらしく再現されていると思いましたよ。

通行人の多さなど一概には比較できませんが、
PS3/PSV「アキバズトリップ2」よりもクオリティは高くなっています。
グラフィックのクオリティに関しては初公開時に感じたインパクトを維持していると思いました。
視点が固定で行ける場所は限られているものの、ちょっとした東京観光ゲームにはなります。
デジモンのゲームでこんな体験が出来るとは予想外でした。

このゲームをプレイする場合、モデルとなった東京の有名スポットでプレイすると、
より世界に入り込めると思います。僕はプレイしていた当時、
丁度東京に出かけていたので上手くゲームの世界とシンクロする事が出来ました。

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スタイリッシュなデザイン

本作は「デビルサバイバー」シリーズで知られる
ヤスダスズヒトさんがキャラクターデザインを担当しているため、
どのキャラクターもスタイリッシュでカッコいいです
(絵師の特徴が強いためか、デビルサバイバーのキャラと被っている気もしますが)。

また、BGMは「ダンガンロンパ」シリーズで知られる高田雅史さんが担当しているため、
全体的に近未来を感じさせるカッコいい曲が多いです。
個人的にはタイトル画面と戦闘時のBGMがお気に入り。
特にタイトル画面のBGMアレンジは、
「ダンガンロンパ」シリーズで流れてもおかしくないくらいのカッコ良さ。

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寄り道要素が満載

主人公は探偵で、様々な依頼をこなしていきます。
中にはゲーム本編と関係のない依頼もあるので、寄り道する楽しさもあると思いました。
また、依頼の他にも500種類ものメダルを集めたり、デジモンを集める収集要素。
連戦バトルなどのサブ要素もありますので、やり込もうと思ったら長く楽しめます。

個人的に合わない&気になったところ

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お使い感が強すぎる

このゲーム、主人公が探偵という事もあって同じところを行ったり来たりします。
様々な街を行き来するのはまだしも、一度攻略したダンジョンに何回も足を運ぶのはちょっと・・・。
しかもダンジョンの構造は単純なので移動して楽しいものではありませんし、
出現する野生のデジモンも変わらないので、水増し感が半端ないです。

ゲームを進めることで行ける場所は増えますが、
それ以上に同じところをダンジョン含めて行ったり来たりしますので、
お使いしている感が強いゲームですね。

ダンジョンの入り口や探偵事務所に一瞬で戻れるアイテムがあるので
それを使えば多少は移動の手間が省けますが、それでもかなーり面倒なゲームに感じました。
イベントシーンの比率がかなり多いので、
おそらく、このゲームはアドベンチャーゲームのように楽しめば良いんでしょうね。

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奥が浅い育成システム

育成RPGと名乗ってはいますが、味付けが大雑把で奥深さを感じられません。
簡単にレベルが上がってしまうのは良いとして、
島での特訓や育成、一定数倒せばゲット出来てしまうデジモン集めなど、
育成ゲームとしてのバランスはかなりカジュアルです。
でも、廃人仕様になってしまったらそれもまた困るので、ここは利点として受け止めることもできますね。

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大雑把な戦闘バランス

問題なのは戦闘システムです。出来ることが少なくて技を選択する楽しさや戦略性が薄いですし、
属性によるダメージの増減が激し過ぎて、有利不利が極端に感じました。
また、基本難易度が低いのも問題です。一部の相性が悪いボス戦を除いて
通常攻撃だけで倒せてしまうことが序盤から中盤は多く、ボタンポチポチゲーになっていました。
もう少しコマンドバトルならではの戦略性や奥深さを感じたかったなぁ。

育成RPGとしての出来は悪いと思います。
一応、ローカル・インターネットによるバトルにも対応していますが、
バランスが大雑把なのでやる気にはなりませんでした。


キャラゲーにしては作り込まれていますが、あくまでもそれはストーリーや表現面に関して。
ゲーム性という部分に目を向けるとお粗末な部分が目立ち、
そちらを重視している者としてはあまり楽しめませんでした。
ストーリーは良かったんですが、ゲーム要素がその利点をかき消してしまった。

実は東京&電脳世界探索スタイリッシュお使いアドベンチャーゲーム。

こんな人には特におススメ。
・デジモン好き。
・ラノベチックなストーリー好き。

こんな人にはおススメできない。
・お使いが苦手な人。
・育成や戦略性を重視する人。

デジモンストーリー サイバースルゥース/お気に入り度 ★★★★★☆☆☆☆☆ 星5つ
プレイした時間・・・約25時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。

※何か分からないゲーム用語を見かけたらこちら をご覧ください。

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この記事の反響(10)

  1. アサヒ より:

    今作は最近のRPGの中ではトップレベルに面白かったです。
    何より音楽がカッコよかったです。
    戦闘バランスとかは結構大味だったので単純にシステムだけ見ると凡作ですけど、ストーリーやキャラ等、この手のゲームを好んで買う人が評価しそうなところがしっかり作り込んであったので、個人的には大満足でしたね。
    なんというか、限られたリソースの中最大限の効果を出そうとして、見事成功したようなタイトルの気がします。
    次作があるなら、是非この路線で再び作り込んで欲しいです!

  2. MGMの名無し より:

    難易度やシステムの部分ではライトユーザーを意識してるのは
    間違いないでしょうね。デジモンは割とポンポンレベルが
    上がっていきますし、あまり複雑なことは要求してこないです。
    同行させるだけで明らかにバランスが壊れると思えるほどに
    経験値が大幅にアップしてしまうデジモンが存在するのも、
    最初からバランス面の調整は放棄してるようなものでしたね。
    しかしグラフィック、BGM、アニメ的な演出、創造を
    掻き立てられる世界観の構築等、スタッフの拘りが随所に
    感じられる良質なゲームでしたので、続編が出た場合は
    最高のRPGになって帰ってきてくれることを願ってます。

  3. 街毛 より:

    世間と逆パターン来ましたね(笑)
    たぶん現代的なデジモン、ラノベ系のストーリー、東京が舞台、グラフィック、などペルソナに近い高評価されてるので、そこがドンピシャなのかどうかでしょうね
    育成系はそもそも大味になってしかるべきだとも思います。

  4. MGMの名無し より:

    ここ最近のvitaと3DSで出ているRPGを比較するとハードによって方向性が違うのを感じますね
    3DSのRPGってクラシックな感じの昔のRPGが好きだった人に向けて作っているものが多いですがvitaはわりと若い人に向けたものが多い
    その客層の違いから自然とゲームの何処に比重を置いて作っているのかが変わってくるのかもしれないですね
    そしてオールドファン向けという意味の大人向けと小中生向けでないという意味での大人向けと言うことでどちらも大人を対象にしているのが面白い
    もうRPGってジャンルが子供には受けづらいんでしょうか(妖怪ウォッチとポケモンは除く)

  5. kentworld より:

    >アサヒさん
    リソースは確かに限られている印象で、
    その中でユーザーのニーズに沿って作っていますね。
    ただ、このゲームをやって思ったんですが、
    ジャンル表記のRPGは便利ですね。
    今度コラム記事で自分の中で何を持ってRPGなのか書いてみようと思います。

  6. kentworld より:

    >MGMの名無しさん
    >難易度やシステムの部分ではライトユーザーを意識してるのは
    >間違いないでしょうね。
    モンスターの種類も多く、
    バランス調整を細かくする時間はなかったのかな?と思いました。
    ストーリーや世界観など、力を入れているところも多いですしね。
    購入層的にはアニメがメインで
    たまにゲームといったライト層が中心でしょうから、
    そう考えるとこのバランスが丁度良いのかも。
    僕がターゲットの対象外だっただけで。
    でも、そう言うユーザーのレビューも必要だと思っています。

  7. kentworld より:

    >街毛さん
    僕の中ではこの手のゲームってポケモンが基準になっているんですよね。
    ポケモンはバランス調整がかなり細かくて
    交換・対戦のモチベーションが上がったものです。
    ただ、このゲームを購入する人は、
    ポケモンのフォロワーとして手を出すのは少数派のようですね。

  8. kentworld より:

    >MGMの名無しさん
    >ここ最近のvitaと3DSで出ているRPGを比較するとハードによって方向性が違うのを感じますね
    >その客層の違いから自然とゲームの何処に比重を置いて作っているのかが変わってくるのかもしれないですね
    確かに、それはあると思います。
    育成や戦闘の細かいバランス調整に期待してしまった僕は、
    3DSのオールドRPGの方が良いのかな?
    あちらもあちらで途中からクラシックなのが気になってしまうかもしれませんが。
    RPGも細分化してきているというのはあると思います。
    もう、人それぞれRPGの定義も変わってきているんじゃないかな。

  9. 黒詩★紅月 より:

    街並みは処理落ちの箇所が一つありますが、全体的には満足します。
    高田雅史さんの曲はかなり癖があって、パーッと来るときは格好良いです。
    ストーリーに満足しますが、育成は進化する以外あまり楽しめないですね。
    私はあるところでレベルアップした後、ストーリーはスキップしても余裕に進められてしまいます。w
    サクサク物語の感応できるこのへんは『ネプテューヌ』シリーズにちょっと似ています。

  10. kentworld より:

    >黒詩★紅月さん
    高田雅史さんの曲は独特ですよね。
    曲を聴いた時、ダンガンロンパっぽいと思ったら、
    まさか同じ人だったとは!と思いましたもん。
    育成のバランス調整はターゲット層的には適しているのかもしれませんけどね。
    そちらも期待していたものとしてはどうしても・・・。

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