【レビュー】ソルト アンド サンクチュアリ [評価・感想] ダークソウルとメトロイドヴァニアを融合させた高品質な2Dアクション!

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どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2016年8月に配信されたPS4「ソルト アンド サンクチュアリ」のレビューをしていきます。

本作は高難易度アクションRPGになりますが、ダークソウルとメトロイドヴァニアを融合させた高品質な2Dアクションゲームでした!

本作を紹介する際、やたらと2D版「ダークソウル」と表現されます。

個人的には文章にオリジナリティを持たせるため別の表現を使いたいんですが、これは無理でしたw

むしろ、「ダークソウル」の名前を挙げないと不自然なくらい。

強いて言えば2Dゲームになったことで「メトロイドヴァニア」っぽくなった印象なので、本記事ではその辺りもクローズアップしていきます。

※2017年4月にはPSVITA版が配信。2018年8月にはSwitch版が配信。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 入り組んだステージを探索していく高難易度2Dアクションゲーム。
  • 各エリアはシームレスに繋がっていてマップ機能がないため迷いやすい。
  • 20を超えるボスを倒し、奥へ進んでいく。
初リリース日 2016年8月18日
対応ハード PS4/PSVITA/Switch
ジャンル アクションRPG
推定クリア時間 12~18時間
価格 1813円(税込)
発売元 Ska Studios

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良いところ

本家に勝るとも劣らない完成度

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2Dになったとは言え「ダークソウル」のパクリなんでしょ?

そんな声も出てきそうですが、本作はパクリで片付けるのは勿体無いほどの完成度を誇ります。

この手のフォロワータイトルってちゃんと真似ているところと真似ていないところが混在して本家には及ばないことが多いんですよ。

しかし、本作の場合は勝るとも劣らないレベルになっています。

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そう感じる最大の要因は中毒性の高さ!

「ダークソウル」シリーズではミスをすると経験値とお金の役割を果たすポイントをロストしてしまい、次の回でミスをした場所に行って回収しないと一生取り戻せなくなってしまいます。

このシステムは本作でも取り入れていますし、他にも本家の良いところを沢山取り入れているんです!

プレイヤーを「あっ!」と驚かせる敵の攻撃&罠。

マップ機能なしの入り組んだフィールド。

各地に設置された回復やカスタマイズ可能な拠点から生まれる駆け引き。

このように本家で面白さの核となった要素は踏襲しているので、夢中でプレイしてしまいました!

ヒット&アウェイが熱いボス戦

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そして、「ダークソウル」と言えばボス戦!

何度もやられながら敵の行動パターンを把握して勝てた時の達成感は溜まりませんよね?

あのような達成感は本作でも味わうことが出来ます。

最初は「なんだこの攻撃は!?」と驚くかもしれませんが、回避方法を覚えてしまえばさほどダメージを受けずに倒すことが可能なので自分の成長を感じられました。

極端にレベルを上げたり装備を強化したらゴリ押し戦法が通用するかもしれませんが、基本的に戦闘はヒット&アウェイ戦法で挑むことになります。

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出血表現は「ダークソウル3」のような感じ。

つまり大袈裟なくらい飛び散り、武器や壁に付着します(2Dグラフィックでこの演出は凄い!)。

攻撃がヒットした時の効果音は「バリッ」と破れたような感じ。

良い感じにデフォルメが効いていて、この辺りも「ダークソウル」っぽいですw

スタミナゲージを消費しての攻撃なのでサクサク感はありませんが、演出の派手さと相まって爽快感はあります。

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グラフィックは最近の2D系だとトレンドになっているイラスト調。

全体的に暗いので分かりにくいですが、滑らかに動きます。

世界観は「ダークソウル」に近いダークファンタジー。

ホラー要素も強く、ある程度進めると霊的な敵が沢山出て来るので精神衛生上よろしい作品ではありませんw

ファイナルファンタジーXを思い出す育成システム

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ここまで何度「ダークソウル」というワードを使ったのか分からなくなってきましたw

それだけ本作は「ダークソウル」との類似点が多いんですが、育成システムに関しては「ファイナルファンタジーX」っぽく感じます。

レベルを上げるとスキルポイントが貰えてスキルツリーの画面で振り分けていくんですが、その画面が「ファイナルファンタジーX」っぽいんです!w

つまり、同作品のスフィア盤みたいなすごろく形式となっていて、あらかじめ目標を立てて振り分けていかないといけないようになっています。

例えば「分かれ道右の4マス先に回復アイテムの所持数増えるマスがあるからそれを目指そう」とか。

目先のマスばかりに目を向けるのではなくちゃんと考えてスキルを振り分けていくところは「ダークソウル」よりも戦略性の高さを感じました。

しかも面白いことにこのスキルツリー、ちょっとした読み物のようになっているんです。

マス毎に異なる話が書かれているので、その辺りはオリジナリティを感じました。

メトロイドヴァニア的な要素

「ダークソウル(ソウルライク)」と「メトロイドヴァニア」(※)は類似点が多く感じます。

特に大きいのが、入り組んだ複数のエリアで構成された迷路のようなマップデザイン。

プレイヤーはゲームをクリアするまでにこの入り組んだマップをグルグル回ることになり、少しずつ行動範囲を広げていきます。

しかし、両ジャンルには3D&2Dという相違点があったんです。

これまで「ダークソウル(ソウルライク)」は3D主体のゲームで、「メトロイドヴァニア」は2D主体のゲームでした。

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ところが本作の場合、「ソウルライク」ゲームでありながらも2Dとなっています。

ということは「メトロイドヴァニア」に寄り添ったことになるじゃないですか!?

しかも単に3Dから2Dになっただけではありません。

「メトロイドヴァニア」のように新アクションを覚えて新たな道を切り開いていく要素も備えているんです!

このような要素は「ダークソウル」ではほとんど見られなかったので、より「メトロイドヴァニア」の色が増していると思いました。

※メトロイドヴァニアとは?「メトロイド」と「悪魔城ドラキュラ(キャッスルヴァニア)」を混ぜ合わせた造語。どちらも探索型2Dアクションゲームの代表格なのでフォロワータイトルを差す時に使用される。

価格以上の満足感がある

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本作は約1,800円のダウンロード専売タイトルになりますが、価格以上の満足感があります。

用意されているエリア、ボスの数は20を優に超えるほどで、高難易度なのもあって1周クリアまでに何十時間も掛かってしまいました。

しかも2周目の要素が用意されているうえにアイテムの種類は600以上も存在するので奥深さは相当なものです。

売れなくなるとは思いますが、価格を倍増させても割高に感じないくらいのボリューム感があります。

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惜しいところ

ラストがあっけない

個人的なプレイスタイルも影響しているとは思いますが、ラスボスはあっけなく感じました。

なんと、一発で倒せてしまったんです!

PS4/Xbox One「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」ではラスボスに100回以上も負けてしまったことを考えるともっと強くしても良かったような?

それ以外にもあっさり倒せてしまったボスが散見されるので、高難易度ゲームであるからにはもう少しガッチガチな調整にしても良かったと思います。

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全体のまとめ

クイズ:ここまで「ダークソウル」というワードを何回使ったでしょうか?

そんな問題を作りたくなるくらい「ダークソウル」漬けのレビュー記事になってしまいましたが、それだけ本作は同作品をベースに2D化したような作品でした。

しかし、単なるパクリの塊で片付けたら勿体無いくらいリスペクトされています。

また、2D化して移動アクションの成長要素を加えたことで「ソウルライク」と「メトロイドヴァニア」の親和性をより強めてくれたので、両ジャンルを語る上では欠かせない作品となりました。

後に「ソウルライク」と「メトロイドヴァニア」のエッセンスを融合させた「ホロウナイト」が登場したことを思うと先見の明があります。

ダークソウルとメトロイドヴァニアを融合させた高品質な2Dアクション!

こんな人には特におススメ。
・ダークソウル好き。
・メトロイドヴァニア好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
・探索が苦手な人。
・グロイ表現が苦手な人。

ソルト アンド サンクチュアリ/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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6件のコメント

謎の多いダークな世界観やスタミナゲージや死亡による経験値ロスト、広大なマップを探索する楽しさ等ソウルシリーズの共通点を2Dに上手く落とし込んだ完成度の高い作品でしたね。
インディーズゲームではトップ3に入るぐらい好きな作品だけど、終盤はマップがアッサリしている所が短所かな。
ラスボスは攻撃力が低めな装備していたせいか意外と苦戦しました。

3Dから2Dへ落とし込むのも大変なことですもんね。

そう、終盤はアッサリなところがあったんですよ~。価格以上の満足感はありましたけどね♪

シロマさんがラスボスで苦戦したとは!?ぼくが一発で倒せたのは運が良かったのかも知れませんねw

この作品、非常に面白いですよね。大剣が強すぎるとか、ガン盾でボスが楽勝になる(らしい)とか、粗い面もあれど、非常に良質な高難度アクションRPGであることに間違いはないと思います。
出会った当時、ソウルライクに飢えていた自分を満たしてくれた貴重な作品です。
ホロウナイトと並ぶ名作だと思います。

それにしても、この作品とホロウナイトは、ボリュームおよびクオリティに対して低価格すぎると思えますね。kentさんも仰るように、フルプライスでも問題ない出来だと思います。
ホロウナイトは続編が出ますけど、こちらも出して欲しいですねえ。

ソウルライクゲームは定期的にやりたくなりますもんね。ぼくは年3~4本ペースでプレイしていますw

2D系ではホロウナイトと双璧を成す存在と言っても良いでしょうね。

ソウルライクは高難易度で何度もやり直すことになるとは言え、価格の割に刺激とボリューム感を味わえて最高です♪

確かにソルトアンドサンクチュアリ2も期待ですね!

この記事を読んでやったみましたが、めっちゃ楽しかったです。
実はダークソウルをやったことないのでそちらにも興味が出ました。
素敵なゲーム紹介に感謝ですね!