【レビュー】Celeste(セレステ) [評価・感想] メタスコア94点は伊達じゃない傑作2Dアクション!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年5月に配信されたSwitch「Celeste(セレステ)」のレビューをしていきます。

本作は山を登っていく2Dアクションゲームですが、メタスコア94点は伊達じゃない傑作2Dアクションでした!

パッと見はよくある8bit風の2Dアクションゲームなので、静止画を見ただけでは良さを感じにくいかも知れません。

ぼくも当初はあまり惹かれず、メタスコアの高さを信じて購入しました。

「それなりに楽しいだろうけど、果たしてメタスコアで94点も付けるほどのものなのだろうか?」

なんて気持ちでコントローラを握ってみたところ・・・

「ヤバイ!あっという間に時間が過ぎてしまう!w」

それでいてストーリーも素晴らしく、ゲームとしての価値を高めることに成功していました。

ここからはそんなSwitch「Celeste」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型のジャンプアクションゲーム。
  • ジャンプの他にエアダッシュや壁登りができる(ただし制限あり)。
  • 残機数は無限で、ミスをしても少し前のところから再開できる。
初リリース日 2018年5月10日
対応ハード Switch/Xbox One/PS4
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 5~10時間
価格 2,160円(税込)
発売元 Matt Makes Games

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良いところ

高難易度だけど、中毒性が高い!

実は本作、難易度が非常に高かったりします。

主人公の体力は1しかなく、大量の罠が仕掛けられているので、余程のゲーム名人じゃない限りクリアまでのリトライ回数は100を超すでしょう。

なんて書くとウンザリする方も出てきそうですが、以下のような緩いペナルティによって何度も挑戦してしまいました!

  • 残機無限
  • 大量のチェックポイント
  • 一瞬のリトライ

戻されたとしても30秒ほど前なので、失敗してもやる気が削がれることはなくつい「もう一回!」と続けてプレイしたくなります。

もちろん、残り人数は無限。ゲームオーバーの概念はないので、何度ミスをしても少し前からやり直すことが出来ます。

この仕様が中毒性を高めてくれたので、クリアできるまでぶっ通しでプレイしてしまいました!

見た目はファミコンライクな2Dアクションゲームに見えますが、本質は全然違います。

本家のファミコンゲームは残機数は3がデフォルトで0になったらステージ1からやり直しになりましたからw

シンプルだけど奥が深いアクション

ジャンプする、エアダッシュする、壁に掴まる。

本作に用意されているアクションはたったこれだけになります。

ゲームクリアまでのプレイタイムは6時間以上になるので、用意されているアクションが少ないと単調に感じそうですよね?

ところが本作の場合、バリエーション豊かなギミックやストーリー演出によってゲーム展開が単調に感じることはほぼありませんでした!

ジャンプアクションゲームは研究され尽くしたジャンルとは言え、ここまで長時間飽きずに楽しめるとは凄いw

ここからはギミックとストーリー要素にスポットを当てて語っていきます。

操作キャラの重力や仕様を活かしたギミック

パッと見はファミコンライクな2Dアクションゲームに見える「Celeste」。

しかし、本作をファミコンで再現するのは困難に感じます。

大きな要因となっているのが、動力の概念がプログラミングされていること。

例えば特定の方向に高速移動する機械に掴まるとします。

その際にジャンプするとどうなると思いますか?

本作の場合、普段よりも遠くに飛ぶことができるんです!

ゲームを進めるとこのように動力の概念を活かして進むエリアが出てくるので感心しました。

他に感心させられたのが、絶妙なアクションの制限。

先程、ぼくは「エアダッシュ」「壁登り」という2つのアクションを紹介しましたが、どちらにも以下のような制限があるんです。

  • エアダッシュ → 地面に着地するまで1回しか使用できない
  • 壁登り → 一定時間しか貼り付けない

ゲームを進めていくとこれらの制限を利用したマップ構造になっていきました。

特にエアダッシュの制限は

「いつ、どこで、どのタイミングで使うのか?」

といった駆け引きを生み出してくれるので、トライ&エラーの楽しさを強調してくれます。

何度も言うようにクリアまでのリトライ回数は3桁が当たり前ですので、覚悟して挑みましょう!

しっかりと溶け込んでいるストーリー演出

「歯ごたえあって楽しいのは良いけど、ストーリー性は低いんでしょ?」

ここまで読んでいてそう思われる方もいそうですが、本作はストーリーも秀逸だったりします。

しかもストーリー重視のゲームにありがちな長いイベントシーンが挿入されることはありません。

ストーリーの大部分は連続的なステージ構成によって語られていきます。

例えばホテルが舞台のステージでは支配人の掃除を手伝うことになるんですが、掃除をする毎に新しい部屋へ行けるようになっているんですよ。

もちろん、それらの部屋は罠だらけのアクションステージとなっていますw

このように本作は連続的なステージ構成によってストーリーが描かれるので、まるでアトラクションを体感しているかのような気分を味わうことが出来ました。

こんな感覚、ファミコンゲームでは絶対に味わえませんよw

歯ごたえ抜群のやりこみ要素

「Celesteはクリア後が本番!」

そう言い切っても良いくらい、本作はやり込み要素が充実しています。

代表的なのが収集アイテムの「いちご」。

「いちご」は各ステージの行きにくいところに設置されているので、意識して集めようと思ったらただでさえ高い難易度がさらに上昇しますw

ただ、「いちご」を集めてもゲームが有利になるなんてことはないんですよ。

PS4/Xbox One版の場合は実績・トロフィー要素によって集める価値は生まれてきますが、Switch版は本当に意味がありません。

なので、テンポ良く進めたい場合は収集アイテムを無視してクリアだけを目指したほうが良いかもしれません。

続いて触れたいのが「B面テープ」。

各ステージの分かりにくいエリアに隠されているんですが、集めることで裏面が追加されます。

これが非常に難しく、ステージ1の段階でギブアップしたくなるほどのレベルでしたw

ステージの構造自体は表面と同じなんですが、ギミックの配置がさらに嫌らしくなっているんですよw

裏面の難易度に慣れてしまうと通常ステージが簡単に感じてしまうかも!?

※B面をさらに上回る難しさのC面も存在します。

最後に触れるのが「ハート」。

これは「B面テープ」以上に探すのが大変だったりしますw

何故かと言うと超難解な謎解きをクリアする必要があるから。

ただでさえ隠しエリアを見つけるだけでも大変だと言うのに謎解き(それも超難解)をクリアしないと入手できないとはw

しかし、集めると良いことが起きるので、気になる人は集めてみましょう!

このように本作はやり込み要素が非常に多く、極めようと思ったら20時間、30時間はかかるかもしれません。

「2000円程度の2Dアクションゲームでここまで楽しめるとは!?」

とあるエリアでFC「スーパーマリオブラザーズ3」の隠し要素をオマージュしていたのは驚いたなぁ

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惜しいところ

良くも悪くもエベレスト登山の気分を味わえる

山登りは大変です。生半可な気持ちで頂上まで行くことは出来ません。

そんな登山の気分を味わってもらいたいのか本作のステージはどれも長過ぎます!

長い場合は1時間以上もかかってしまうことがあるので疲れてしまいました。

一応、中断セーブはできるようになっているので好きなタイミングで止めることは出来ます。

しかし、熱中度が高いせいでついプレイを続けてしまうんですよ・・・。

1ステージ単位でプレイしようと思った場合、クリア後にはグッタリしてしまうかも。

疲労が溜まった状態でプレイするとミスが増えるので適度に休憩することをおすすめします。

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全体のまとめ

中毒性抜群のアクションに秀逸なストーリー演出を加えた名作!

系統としては「スーパーミートボーイ」に近く感じますが、本作の場合は秀逸なストーリー演出を加えているのでゲームの価値がさらに高まっています。

ジャンプアクションメインの2Dアクションゲームって使い古されたジャンルに感じますが、本作をプレイしてまだまだ名作を生み出せる分野であることが分かりました。

本作のXbox One版はメタスコア平均94点ということで一部では話題になっていましたが、そうなるのも納得のクオリティに感じます。

「今どき2Dアクションゲーム?」

なんてたかを括っている人は試しにプレイしてみてください。2Dアクションゲームもまだまだ捨てたもんじゃないですよ~!

メタスコア94点は伊達じゃない傑作2Dアクション!

こんな人には特におススメ。
・高難易度2Dアクションゲーム好き。
・雰囲気が良いゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームが苦手な人。

Celeste(セレステ)/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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20件のコメント

これも面白そうなインディーズゲームですな
買おうか迷ってました。
なんとなくthey bleed pixelsというゲームに似ていて、そちらはグロ系統なのですが、これもなかなか難易度高いゲームですのでオススメです。
自分はモンハンとフォーオナーやりすぎたからかゲーム疲れしてしまったんでファークライ5まではゲームブロガーさんの記事見てやった気になろうと思ってます(笑

これは掘り出し物ですよ!プレイしていたらツウになれると思います♪

グロ表現は全く無いので、高難易度ではありますが、表現面では人を選ばないと思います。

ゲーム疲れをしてしまいましたか。ファークライ5までになると一週間ほどは小休止かな?

最近はインディーズゲーム熱が高まってきたので、3月の新作ラッシュが落ち着いたらまた色々手を出してレビューしたいと思います♪

僕はまだクリアしていませんが、滅茶苦茶面白いです。kentさんもかなり高得点ですね〜。

快適にトライアンドエラーが楽しめる完成度の高い2Dプラットフォーマーってだけでもう間違いなく面白いですよ。個人的には2Dアクションは複雑な操作の作品よりもシンプル操作でギミック重視の物が好みなので、この作品は理想的ですね。マリオ3のオマージュにはビックリしました笑

ストーリーもしっかりあって、シームレスなイベントシーンで違和感なく盛り込んでるのはうまいですよねー。たしかに1ステージが長い上に難易度が高いので疲労感はありますが、その分達成感があるので僕は好きですね〜。

僕は収集物を回収しながらクリアするつもりなので、まだまだ楽しめそうです。B面も最初のステージだけクリアしましたが、既にやばい匂いがプンプンしてますね笑
C面もちらっと動画で見ましたが、凄いことになっていて、まるで改造マリオを見ているかのようでした。最後までやるつもりですがクリアできるのかちょっと怖くなってきましたよ笑

密かにクリアまで進めていましたw

2018年に入ってからインディーズゲームの2Dアクションゲームを色々プレイしましたが、個人的には本作が今の所一番ですね♪

面白さの土台は出来上がっているので余程ヘマをしない限りは良作になるとは思っていましたが、予想以上に料理の仕方が上手いです!

ストーリーの演出は良かったですね。最後は余韻に浸ることも出来て、ファミコン風の見た目からは想像も付きませんでしたw

そしてやりこみ要素!ストーリークリアまでは序の口なんじゃないかと思うほど色々ありますよね。

B面の序盤で心が折れそうになるほどですが、時間があったらC面も含めて楽しみたいなぁ。

このゲームの中毒性はヤバイですね!
他のゲームが手につかなくなるほどハマりましたよ。

僕はチャプター8をクリアしてチャプター1〜3のB面も制覇しました。
累計死亡回数は3000回を超えましたよw
青いクリスタルハートの在り処がわからなかったので攻略情報に頼ってしまいました(^^;
kentさんは自力で見つけた青ハートはありますか?

kentさんにやらせて貰ってなかったら未だに買ってなかったと思います。
この神ゲーに出会えたのもkentさんのおかげですよ。ありがとうございます?
僕のお気に入り度は文句無しの100%です!

まさか、ここまでハマられるとは思いませんでしたw

チャプターB面も制覇するほどとは・・・ミスの回数も凄いことになっています。

青いクリスタルハート。恥ずかしながらもほぼ攻略サイト頼みでしたね(^_^;)

いえいえ、僕もナスタさんが話題にしていたり、メタスコア94点という客観的事実がなければ手を出していませんでしたので///

現時点では今年トップクラスのタイトルになるようで、まさかの大穴が現れましたね!

このようにインディーズゲームは伏兵が潜んでいますので油断出来ません。

セレステは僕も当初はゲーム画面の見栄えで地味なゲームだと思ってたのですが、「スクショ→プレイ動画→実際に遊ぶ」の工程で「おおっ!おもしろいじゃん!」ってなりました。
このゲームはメタスコア94点も頷けるほど、僕にとってもディグ2に続いて、「インディーズバカにできないじゃん」タイトル第2弾となりましたwww
救済措置もすごく親切で僕は、「スタミナ無制限・ダブルエアダッシュ(初期から取得状態)」がちょうど遊びやすいのでそれで遊んでますよ。
セレステこそ、続編が出ないか楽しみです♪
今作1本でも充分ボリューミーなんですけどね。

このゲームは見た目で損していますよね~。

トモフミさんもハマったことから本作は分かりやすい面白さを兼ね揃えているように感じます。

救済措置、使っていなかったので今知りましたよ。そんな良心的な要素があるとは・・・追記しなくては。

何やらアップデートで追加ステージが来るようですよ。

A面はクリアしましたが大変でした。何が大変かというとSwitchProコンです。真上に入りにくく、高確率で斜めに入力してしまいます。いいコントローカーが見つかったらB面に挑戦しようと思います。ゲーム自体は文句なく楽しめました。

難しいゲームは正確な操作が求められますもんね。そうでなくてもB面はかなりのメンタルが必要に感じますw

ストレスなくトライ&エラーが出来るので、難易度が高い割にはサクサクと進められる良作でしたねー!
ただ、個人的にはキャラクターのイラストがいかにも洋ゲーという感じで、あまり可愛いと思えませんでしたw

最近は高難易度&弱ペナルティのアクションゲームが好物になってきました♪

そう、イラストがあまり可愛くないので、そこも購買意欲が上がらなかった要因です。となりけるさんのイラストだったら購買意欲が爆発的に増加するのになぁ・・・

こないだようやくセール来たので買いました!
詰みゲー多くてまだ手を出せていませんが早くやりたいです

PS4版発売記念に購入、本日ようやくトロコンしました。
なんと、合計12,300人ものマデリンちゃんがCeleste山の露と消えました笑 
チャプター6のB面以降は、苦行としか思えませんでした。
そして、C面が全チャプターに対して存在することを知ったときの絶望感と言ったら。。
そこまでしてやるなよ、と言われそうですが、意地と執念と開発者への怒り(?)で、なんとか終わらせました。

トロコン後もさらなるエンドコンテンツが存在します。そのうちの1つが、黄色いイチゴ集めなんですが、これが究極のマゾ仕様。
それ自体は入り口で簡単に見つかるんですが、なんと、チャプター全部通してノーミスでないと取得できない(´・ω・`) 
さすがにここまではやる気がしないので、最近無料アップデートで追加されたチャプター9をクリアしたら終わりにします(チャプター9はトロコン対象外)

おお!チート機能を使えばトロコン難易度が下がるというのに自力でトロコンされたんですか!w

12,300回ものリトライってエゲツねぇ・・・凄い忍耐力じゃないですかw

B面はチャプター1の時点で相当な忍耐力がないと無理だと思いましたよw

いやぁ110itoさんは只者じゃないです。

ホロウナイトもそうでしたが、ここまでエンドコンテンツを作り込む辺り、開発者は本気でゲーマーのことを考えていますね。

黄色のイチゴは初めて知りましたよ。

チャプター全部通してノーミスじゃないと取得出来ないってどんだけw

チャプター9をクリアしましたのでご報告を。
トロコンもしたし、余韻に浸りながらやろうと思ったら、そうは問屋が卸しませんでした(´・ω・`)
極端に言えば、トロコンが前座に思えるくらいの高難度でした。
何より長すぎる。チャプター7がメチャクチャ長くて嫌になってましたが、体感、それの3倍ありました。しかもご丁寧なことに新アクションも目白押し。
極めつけは最後で、通常の1ステージの長さを1としたら15位あります、マジで。

それでもなんとか、意地と気合と執念と根性と開発者への恨み(?)でなんとかクリアできましたよ。チャプター9だけで、合計4,301人のマデリンちゃんの屍を踏み越えて14時間かけて踏破できました。
最後の最後にこんなものを持ってくるとは、開発者の頭の中を見てみたい\(^o^)/

良い出来のゲームですが、二度とやりたくないですね笑

チャプター9、そんなにもヤバイんですか・・・w

そんなチャプターを無料配信するというのもまたすごいですねw

4,301回もリトライするほど難しいとは・・・しかも14時間も掛かるとは・・・

なんだかぼくが知っているCelesteじゃない気がしてきました。報告ありがとうございますw

補足
死亡回数とクリア時間は腕に大きく依存するので、単に僕があまりに下手な可能性も笑
ただ、TGHという、Celesteトッププレイヤー(全チャプターのB-sideを30分以内、死亡回数10回程度でクリアできるへんt…凄腕)の方も、初見 Chapter 9クリアに約5時間かかっていたので、高難度であることに間違いはないです( ̄∀ ̄) ただ、その後20分以内でクリアできるようになっていたところ、やはりへんt… 超凄腕。

110itoさんは名人だと思っていますよw 少なくともぼくよりは上手いと思いますw

やろうと思えば20分でクリア出来るとは・・・腕の上達を実感出来る話です。