【レビュー】グラビティデイズ(PS4) [評価・感想] 上手く最適化されているが、PS4基準で見ると気になる事も。


GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動/PS4

2015年12月に発売されたPS4「グラビティデイズ」。2012年2月に発売された重力アクションゲーム、PSVITA「グラビティデイズ」をリマスター化した作品です。

本記事では本作のレビューをしていきます。

グラビティデイズとは?

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PSV「グラビティデイズ」とは、重力を操作してミッションを攻略して行くオープンワールド形式のアクションゲームです。

好きな場所を「」と定義することでその場所まで落下していくので、上手く利用すれば自由に空を飛んでいるかのような感覚を味わうことができます。

ほぼ制限なしに空を飛べるオープンワールドゲームはほとんどないだけに、当時は興奮したものです。PSVITA版のレビューはこちらをご覧ください。

大画面で、高画質で楽しめるようになった重力アクション!

PS4版で大きな特徴となっているのが、大画面で高画質な映像で楽しめるようになった事です!

キャラクターモデルは大差ありませんが、解像度が上がり、フレームレートが向上したことで初めてPS4版の映像を見た時は「おっ!」と思いました。

とは言えPS4基準で見るとやや粗く感じるのも確か。主人公のキトゥンはともかく、広大なフィールドをウロついている住人のモデリングはだいぶ簡素に感じてしまいました。PSVITA版の場合は画面が小さいので気にならなかったんですけどね。

描写範囲が狭いのも相変わらず。本作のフィールドは複数のエリアに分類されているんですが、相変わらず隣に見えるエリアは線画タッチとなって誤魔化して描写されています。

ロード時間は大幅に改善!

本作で一番うれしかったのが、ロード時間が大幅に改善されている事!

PSVITA版の場合はチャレンジミッションをリトライする時は少々待たされたもんですが、PS4版の場合は10秒程度と大幅に短縮されています。

マンホールを使ってのファストトラベル(ワープ)も一瞬で、移動のストレスは全くといって良いほど感じられません。

さすがPS4!フルインストールされているだけあって読み込みのストレスを最小限に抑えられています。ここまで快適に楽しめるオープンワールドアクションゲームも珍しいでしょうね。

追加DLCを最初から実装!

PS4版はPSVITA版で有料販売されていたダウンロードコンテンツ(1,200円相当)が最初から実装されています。その関係で6つのサイドミッション、6つのチャレンジミッションが追加されました。

いずれも有料販売されているだけあって力の入れようは感じられ、ちょっと物足りなかった本編を補完するという意味では内容に感じます。

特に熱いのがチャレンジミッション。いずれも通常のチャレンジミッションよりも数倍長く、最高ランクでクリアするにはある程度の腕が必要です。

一方、サイドミッションは冗長に感じてしまいました。本編の素材を使い回しているところが多いので新鮮味に欠けますし、何よりも展開が冗長でお使い色が強く、あまり面白くありません。特にスパイ編の後編は苦痛だった。

ダウンロードコンテンツのトロフィーはPSVITA版と同じく本編とは別に用意。その関係でプラチナ1個。ゴールド4個。シルバー19個。ブロンズ40個とゲームソフト1本として考えるとトロフィーは多めに用意されています。

しかも入手難易度は低く、上手い人なら15時間未満ですべてを獲得できるのだからトロフィーを集めている人にとってはかなり美味しいゲームだったりするんですよね。

完全な追加要素としてはギャラリーモードの追加というものがあります。様々なメディアで公開されたイラストがなんと600種類も閲覧可能となっていて、シリーズのファンはこれだけで買っても良いんじゃないかというくらい。ちなみにムービーも収録されています。

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PS4でのグラビティデイズはアリ!

「グラビティデイズ」はPSVITAの機能を活かした大作ゲームとしてハード初期に発売されました。

高画質で広大なオープンワールドマップはもちろん、ジャイロセンサーを使っての照準移動。重力スライドには感動したものです。

それだけにPS4で発売するのは「どうなの?」と思ったんですが、上手く最適化されていたので気になりませんでした。

照準移動や重力スライドはPS4のモーションセンサーによって代用出来ていますし、新たにスピーカーから効果音が出る演出も追加されているのでギミック面はむしろ強化されています。

「グラビティデイズ」はPSVITAならではのゲームかと思っていたけど、そんな事はありませんでした。ただ・・・

PSVITAでは気にならなかった粗も目立つ

対応機種がPSVITAからPS4に変わった事で、それまでは気にならなかったも目立っていました。

特に寄り道要素の少なさ、アクションの少なさは同系統のゲームが多いPS4では目立っていますね。

メインミッションを完全クリアまでにかかる時間は10時間程度。寄り道要素を含めての完全クリアも15~20時間程度と、PS4ソフトとしてみるとかなりコンパクトです(アクションの種類が少ないのでこれ以上水増しされても単調になるだけですが)。

PSVITA版が発売された当時(2012年2月)、携帯機ではオープンワールドの作品なんて全く出ていなかったし、重力アクションでどこにでも行けるのだからビックリしたもんですよ。

PS4ではそんな補正はなくなりますし、PSVITA版発売から4年弱も経っているので当時ほどの衝撃は感じられません。

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全体のまとめ


PSVITA版を上手くリマスター化していて、今、プレイするならPS4版の方がおススメです。

ただ、PSVITAソフトとしては許されていた事もPS4ソフトとして見たら許されないところも散見され、PSVITA版の発売から4年弱が経過しているという事で評価は1ランク下げました。

こんな人には特におススメ。
・空を飛びたい人。
・アイテム収集が好きな人。

こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションゲームが苦手な人。
・酔いやすい人。

グラビティデイズ(PS4)/お気に入り度【85/100%】
プレイした時間・・・約15時間

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14件のコメント

フリプでやりました。VITA版もPS4版も。クリアはしてましたけどDLC要素と60FPSが気になったのでもう一度やり直しました。

飛び回る気持ちよさが大画面になって増していてVITA版より楽しみましたね。ロード時間が短いのでミッション気楽にやれますし。

そもそもVITAの時点で街の作り込みスゴかったんだなと心から思いました。

僕も同じような理由でやってみました。
あとは2をやってから1が恋しくなったというのもありますw
やっぱりVITAであのクオリティは神レベルでしたよ。
リアルタイムでプレイしてビックリしましたもん!

VITA版は挫折した為、今回は少しづづやっていこうと思っています。でも、メインストーリーが10時間程度なんですよね。その程度ならがんばるぞい。
PS4はDLC入りなんですね、僕の画像の地球連邦軍のコスが欲しいと思っています、これは頑張ってゲットして「キャスパル兄さーん」と叫びながらプレイしたいです。

かなりコンパクトなゲームでしたよー!僕は3日くらいでクリアしました!
DLC分のトロフィーも含まれているからトロフィーブーストゲーとしても最適で、
こんなゲームがフリープレイで配信されるなんて最高ですよ!
コスチュームはサイドミッションプレイするとすぐに貰えますw

グラビティデイズのPS4版は自分が初めてプラチナトロフィーを取ったゲームで、凄くお気に入りです。
確かにPS4の他のゲームと比べると粗が目立ちますが、広大なオープンワールドで自由に飛び回れる(落ち回れる?)衝撃は凄かったです。
実はこのゲームを買った1ヶ月半後くらいにフリープレイに来てしまったのですが、全く後悔はしませんでした。
まだトロコンはしてないので時間が空いたら挑戦してみようと思います。

コンパクトに収まっている分、PS4で初期に購入されるゲームとしても良いかもしれません。
まあ、3Dアクションゲームとしてのスキルは必要になってきますが。
僕もあと3%でトロフィーコンプなので頑張ります!

PS4版単独の評価ですか!
個人的にはこちらしか知らないのでなんとも言えないですが初見のインパクトはかなりありましたよ。
寧ろこんなの良くvitaでやってたなと感心しましたw
プラチナ取るまで一気にテンポ良くできたから気に入ってます。

ところでkentさんレビューするときリマスターとかリメイクをオリジナル版で評価してるけど、
個人的には分けた方がいいんじゃないかと思いました。
オリジナル版やってないとロードの快適性とか操作感のブラッシュアップに気づかずに評価しちゃうことになりますからね。
追加要素がなにかもわからず冗長と感じた部分が実は追加要素だった、みたいなのもあると思います。
特に時代と金額はリメイク版ならリメイクが出たタイミングで評価された方がいいような…
それか冒頭にどのバージョンプレイしたか書いといた方がいいかもですね。
これはマルチソフトに関しても言えますが。

初見のインパクトは大きかったですか!
PS4版が初だとどんな印象になるのかは気になっていました。
これがVITAで作れたって思うと凄いですよね。
VITAもやればこれだけ頑張れるんだと。

確かにリマスターとオリジナルの評価は分けたり、分けなかったりと曖昧ですね(^_^;)
一応、分けて書いているのは両方をそれぞれプレイしたからというのもあります。
過去記事は冒頭にどのバージョンでプレイしたか書くようにします。

アクションの単調さだけが残念であり、続編で根本的な解決に至ってませんでしたね。ただ、空を自由に飛び回る快感は唯一無二なんですよねぇ。あとキトゥンちゃんかわいい(萌え豚並みの感想)

ボリュームアップするとアクションの単調さが際立ってしまうと2で実感しましたw
それでもスカイアクションは病みつきになりますよねぇ。

据え置きになったことによる大画面の恩恵が大きかったです。
ジャイロ操作でも画面を動かさずにすむのが大きかった。重力スライドがやり易くなったこともあってタイムアタックのタイムはVITA版より上がりましたね。
ストーリーの長さは最後まで楽しければそんなに気になりませんが、VITA→PS4と続けて遊べたのはコンパクトにまとまっていたからというのはありました。

グリグラさんをより据え置き機好きにさせたきっかけとなったのではないでしょうか?
重力スライドはPSVITAを傾けていた頃が懐かしいなぁ。
コンパクトだからこそ僕はPSVITA版、PS4版共にプラチナトロフィーを獲得出来ました!

空を飛ぶことに夢中になってVitaを持ったまま部屋の中をぐるぐる歩き回っていたら、サイドボードの角に頭を強打したのが忘れられない・・いやアレは痛かった。今の歩きスマホと何ら変わりませんね。

あはは、それはゲームに入り込んでいる証拠じゃないですか!w

痛かったと思いますが、そのくらい夢中で楽しめるのは良いことだと思います。