【レビュー】ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険 [評価・感想] 子供向けだが、大人にこそプレイしてもらいたい秀作!

1993年12月に発売されたSFC「ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険」を今回はレビューします。

SFC「ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険」は人気アニメ・漫画「ドラえもん」を題材にした2Dアクションゲームです。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ストーリーに沿ってステージをクリアしていく2Dアクションゲーム。
  • ひみつ道具を使って様々な攻撃ができる。
  • 街の中を探索するアドベンチャーパートも用意されている。
初リリース日 1993年12月17日
対応ハード SFC
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 6~10時間
売上 不明
発売元 エポック社

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良いところ

考えさせられるストーリー

本作で舞台になっているのは、おもちゃの国です。

おもちゃって聞くと子供っぽく感じられそうですが、このゲームは大人ほどプレイしてもらいたい!

というのも本作では「物への扱い」の重要性が込められているんです。

戦うことになる敵は歪んだ心を持ったおもちゃなんですが、こうなったのも物を粗末にする人間たちに問題があるからなんですね。

僕も沢山のおもちゃを粗末にしてきました。

特に思春期の頃は「もう遊ばないから」と子供の頃に買ったおもちゃを色々捨ててしまったものです。

きっと、おもちゃも僕を恨んでいることでしょう。

本作をプレイすると尚更そう感じられるようになるので、与えられたおもちゃを大切にする子供よりも贅沢になった大人にこそ触ってもらいたいです。

アドベンチャー要素と2Dアクションゲームが融合!

このように本作は魅力的なストーリーとなっていますが、ゲームジャンルは2Dアクションゲームです。

2Dアクションゲームでストーリー要素が強いとかえって邪魔に感じてしまう恐れがあるのに、どのようにして描いているのでしょうか?

本作では自由に行動できるアドベンチャーパートを盛り込むことで解決していました!

アドベンチャーパートはまるでトップビューのRPGみたいな構成となっていて、自由に移動をしてキャラクターに話をかけることができます。

行動できる範囲は2Dアクションステージをクリアする事で増えていき、中盤は広大なフィールドを自由に移動して好きなワールドに挑戦する事が出来ました!

なので、ちょっとしたRPGをプレイしているかのようでしたね。

タケコプターでワールド移動するシーンはSFCの拡大・縮小機能をフルに活用していて印象的だったなぁ

慣性の強さが癖になる2Dアクションステージ

肝心の2Dアクションパートは、独特な操作感覚が癖になりました!

キャラクターの移動速度はあのFC「カケフくんのジャンプ天国 スピード地獄」みたいに初速が遅く最高速が速いんですが、同作品が好きな僕はお気に入りです♪

使用できるキャラクターはドラえもん、のび太、スネ夫、ジャイアン、しずか、ドラミの6体。

それぞれ使えるひみつ道具が異なるので、攻略法が微妙に変わります。

様々な世界

本作は様々な世界が舞台となっているため、充実感がありました!

用意されているステージは森から海の洞窟、雲の国、城、南風、神殿等など。

トータルのステージ数はそこまで多くはないんですが、面数だけはやたらと多く、いろんな世界を堪能することができます。

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惜しいところ

大味な2Dアクションパート

2Dアクションパートは慣性の強さが癖になりますが、全体的に大味な作りに感じました。

ステージのバリエーションこそは多いもののあまり作り込まれている印象はなく、ボス戦も大味です。

何よりも敵に攻撃を与えてもリアクションが薄く、点滅するか奈落の底に落ちるくらいで物足りないのが惜しい!

セーブ機能なし!

当時はセーブ機能も珍しくなくなっていましたが、本作はパスワード制となっています。

普通にプレイすればクリアまでに10時間もかかりませんが、セーブ機能は欲しかった。

ちなみに難易度は当時のゲームらしく高めです。独特な感性によって奈落の底へ落ちることはしょっちゅうありました。

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全体のまとめ


2Dアクションゲームとしてみると平凡ですが、劇場版のような考えさせられるストーリーとなっていて、大人にこそプレイしてもらいたい作品です。

僕がプレイしたのはようやく文字が読めるようになった幼年期でした。

全編ひらがな表記なのでストーリーはなんとか理解出来ましたが、今、改めてプレイしたら新たな発見があるかもしれない。そんな作品です。

子供向けだが、大人にこそプレイしてもらいたい秀作!

こんな人には特におススメ。
・ドラえもん好き。
・おもちゃ好き。

こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームにうるさい人。

ドラえもん2 のび太のトイズランド大冒険/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約20時間

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14件のコメント

懐かしい!そしてコレをレビューするのか!?ドラえもんゲームはファミコンで出たハドソンの奴とRPGのギガゾンビの逆襲くらいしか話に上がらない。

レギュラー6人使え、キャラ個性立っていたりとキャラゲーとしてなかなか良い感じ、難易度的には低年齢層相手なのでこれは妥当かと

テーマ性があるのは前作もですが前作は環境破壊だったりラスボスがちょいホラーだったりしたから今回の方がより伝わりやすいかもしれませんね。

はい!いきなりとんでもないゲームをレビューしてしまいました!w

確かにドラえもんのゲームって色々出ていますが、話題になるのはその辺のタイトルですよねぇ。

キャラゲーは当時、色々手を出しましたが、その中では比較的遊べる部類でした。

本作で伝えたいテーマは当時から伝わったけど、改めてプレイしてみたいですねぇ。

これは昔は純粋なアクションゲー多かったですが、今はパーティものばっかですよね。純粋なアクションも欲しいです。横一本道じゃなく、広大な世界を動ける奴。64みたいに。GCからテレビゲーム機では純粋なアクション無くなっちゃって、3DSでも今は似たようなのばっか!それも悉く映画のゲームばっかです。レゴムービーやニンジャゴームービーみたいに。半ケツ踊りの園児のゲームも横一本道で仲間助けるのばかり。携帯ハードだからですねきっと。いずれも、Switchでゲーム来てくれ!HD画質で頼むぜ!

最近のドラえもんゲームは劇場版に合わせた内容の作品が増えていますね。

確かにN64時代のようにもう少し気合が入った大作ゲームが出てくれないかなぁって思います。

海外市場でも販売が見込めたらワンちゃんあるかなぁとは思うんですが。

NARUTO、ドラゴンボールのように豪華なゲームがまた出てほしいものです。

これは…小さい頃、友達の家で触って、友達も僕も最初のステージがまったくクリアできず、
結局投げてしまったゲームじゃないですか!w
小さい頃の出来事すぎて記憶の彼方に行っていたのですが、
今回のレビューで不意に思い出しましたよw

ケルベロスさんもプレイされていましたか!w

こういう懐かしいゲームレビューをする事で当時を思い出せるでしょうから、また、気が向いたら色々してみたいと思います♪

ドラえもんのゲームで最初に遊んだのは、3DOで出た「友情伝説 ザ・ドラえもんズ」というソフトでした。ドラ一行がいろんな国籍のドラえもんの仲間たちの助けを借りながら世界中を冒険する、これはこれで面白いソフトだったのですが、イマイチ「ドラえもん」もののゲームには食い付けない自分がいました。

それはなぜか?世の大半のドラえもんゲーは一般的なゲームのキャラクターをドラえもんのそれに変えただけで、原作漫画のストーリーなどの様式が反映されていない例が多かったからです。ハドソンが初代のファミコンで出した「ドラえもん」は、初期の劇場版三作の名場面を盛り込むことでうまく「ドラえもん感」を出した傑作でした。でも、普通の連載漫画のドラえもんは基本的にのび太くんの日常のなかで起こるお話であって、そんな大冒険にはそうそうならないわけです。劇場版や漫画の中・長編は、そんな普段の「ドラえもん」との対比があってはじめて光るものなんじゃないか?と思うんです。

そういう「ドラえもん」本来の作風をゲーム化しようとした野心作が、セガがドリームキャストで出した「ぼく ドラえもん」でした。かなり完成度の高いソフトで、歴代のドラえもんゲーの中でも最高傑作だと思います。が、極めて残念なことにこのソフトは、根本的なところでボタンを掛け違えている。漫画「ドラえもん」の主人公は、ドラえもんでしょうか?違いますよね。のび太くんです。ドラえもんになって、のび太くんの世話を焼く内容のゲームではだめなんですよ。

でもその時、すでに僕は気が付いていました。国民的漫画「ドラえもん」とは一見縁もゆかりもなく、むしろ真逆のスタンスの存在でありながら、明らかに漫画「ドラえもん」を下敷きにしており、その作風を的確にゲームシステムに落とし込んだソフトが存在することを。

それは、エルフの18禁PCゲーム「同級生2」に他なりません。昼行灯な主人公になって街をぶらぶらしながら、いろいろな人と出会い、イベントを通じて関係を深めていく内容もさることながら、ゲームのラスボスにあたる血のつながらない妹・唯は毎朝隣の部屋からやって来ては主人公を叩き起こすのですが、どう見てもこれが押し入れから出てくるようにしか見えない。主人公の家は洋風建築なのに…これは確信犯です。唯ちゃん=ドラちゃんだよ~という、制作者の強烈なメッセージに他なりません。いやほんと、「同級生2」のゲームシステムで「ドラえもん」のゲームを出して欲しいです。是非に。

あと「どこでもいっしょ」のフォロワータイトルとしてワンダースワンに出た、「ポケットの中のDORAEMON」も怪作でした。これもまた、ドラえもんがプレイヤーの貴方に「実はぼく、遠距離恋愛に憧れてるんだ…。」とのたまう大人な一本。

>友情伝説 ザ・ドラえもんズ

一時期、ドラえもんズが流行っていた頃があったので、その頃に持っているゲーム機で発売されたら買っていたかもしれませんw

ドラえもん感を出す手段としてひみつ道具があるけど、それ以外にもメッセージ性の強いストーリーも重要ですよね。

「ぼく ドラえもん」は当時、かなりやりたかったんですよね~。

ドラえもんの視点から描かれるゲーム。よく考えたら退屈な部分はあるかもしれませんが、ドリームキャストの描写能力で描かれた街並みは魅力的に感じます。

って、そこでアダルトゲームが出てくるとはw

ドラえもんとの共通点が皆無なので、さすがに製作者の間でプレイされている方はほとんどいなさそうかな?

こうして考えるとドラえもんとのゲームって色々発売されましたよね。

最近は3DSでしか発売されないので、もっと冒険して欲しいなぁ

〉最近は3DSでしか発売されない

そういえば、ゲームボーイカラー最後のソフトはドラえもんの漢字学習ソフトだったような気がします。僕がゲームボーイを買ったのはカラーになってからなんですけど、やたらめったらドラえもんのソフトが出てた印象があるんですよね。低年齢向けの内容なのでレビューの評価はけして高くないんですけど、エポック社にとっての切り札的なIPなのか、クイズ物とか学習系とかいろいろ出てました。当時のゲームボーイの表の顔がポケモンなのに対し、裏番長的な存在感がありましたね。果たして歴史は繰り返されるのか?

あと、「同級生2」は一般作の初代PS版でいいので(ニンテンドウパワーで供給されたSFC版は完全移植とはいえないけどお薦めはできない)、遊んだ経験がなければやってみたらいいと思います。まがりなりにもひとつの時代を築いた古典なので。総当たり式(しかも時間の要素もあり)のアドベンチャーはいまの感覚だとそれなりの根気がいるかも知れないし、プレイヤーの分身である主人公をはじめ、女の子以外のキャラクターは基本的に奇人変人しかいないので、そこで心が折れてしまうかも知れませんが。でもやってもらえれば僕の言いたいことがわかると思います。

そうそう、ゲームボーイカラーの最後を飾ったのがドラえもんなんですね!

ドラえもんの教育ゲーム。そう言えばよく発売されていたなぁ。

教育ゲームなので食指は伸びなかったけど、確かに色々発売されていた印象です。

普遍的な人気のあるキャラクターとしてドラえもんは最適なので、教育ゲームに採用されやすいのかな?考えてみると面白いですね。

おすすめありがとうございます!

「同級生2」はPS1でも発売されていましたね。当時、話題になっていたのを覚えています。

コメントを読んで少し気になってきました!笑

……というわけで、スーパーファミコンで出たドラえもんのソフトは店頭でパッケージを手に取るぐらいでスルーしていました。こうしてレビューを読んでも特別驚くようなことはないのですけど、ストーリーに子供たちへの教育的な要素が入っているのがいかにもドラえもんらしいなぁと思います。3DO版も国を超えた友情がテーマとなっていて、確かラスボスもすごく身体のでっかいドラえもんでした。なんかの理由でスネてワルになっちゃったんですが、肝心のその理由を覚えてないという…。

おもちゃの話といえば、最近マクドナルドがハッピーセットのおもちゃをリサイクルに出せるかな?というキャンペーンをやっていますよね。「ものを大切に」というのももちろん大切なんだけど、それとは別に、いつかやってくる別れを自分の意思で納得して受け入れることを教えるのもまた教育。日本のアニメとかゲームの作品って、幼年期の終わりとか子供時代や思春期との決別を描きたがらない傾向があると思うんです。それは多分にビジネス的な要因が強いからだと思うんですけど、それゆえの弊害もあるよなぁと。かと言って、アメコミ流のクールさを押し売りするやり方もなんか違う。

そこで思い出すのは、大昔に1度アニメになっているんですけど、サンチェスシルバさんというスペインの作家さんが書いた「さよならホセフィーナ(くじらのホセフィーナ)」という作品。空想好きの少年サンティー君は心の中にホセフィーナという鯨の友達がいて、一緒に遊んだりいろんなところに冒険の旅に出たりする。しかしサンティー君が成長して家族のなかでの扱いや環境が一人前の大人のものへと変わって行くに従ってホセフィーナとの間に距離ができていき、ついに別れの時がやってくるという話。だから最後はとても悲しい終わり方なんだけど、いつか乗り越えなければならないものとして、そして心の奥底で糧となっていくものとしてホセフィーナとその別れを書いているんですよ。なにか機会があったら、読んでみるのもいいと思います。

ドラえもんらしいというのは、キャラゲーとしてはある意味、最高の褒め言葉だと思います。

プレイしている時は特に教育とは思えませんでしたが、そのように捉えられる面はありましたね。

リサイクルという発想は頭から抜け落ちていました!w

本作のラスボスはリサイクルに関して、どう感じられているのだろうか?

ちょっと聞いてみたくなりましたよw

当時の開発者が答えていたら良いのですが、古すぎる作品なのでインターネットで探すのは大変だろうなぁ。

クッソ懐かしい(笑)
結構むずかしかった記憶。
何気に探索パートもあって良くできてたなぁ。ストーリーも確か捨てられたオモチャの反乱とかでちょっと考えさせられる内容だったし。

懐かしいゲームを勢いでレビューしました!

挙動に癖があってなかなかクリア出来ませんでしたよw

今、プレイすると別の視点から見れそうな作品ですね。