【レビュー】ロックマン ゼロ4 [評価・感想] GBA末期に発売されたまさかの意欲作


ロックマン ゼロ4/GBA

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2005年4月に発売されたGBA「ロックマン ゼロ4」のレビューをしていきます。

本作は「ロックマンX」シリーズに登場するゼロが主人公の2Dアクションゲームになりますが、GBA末期に発売されたロックマン ゼロの意欲作に感じました!

「ロックマン ゼロ」シリーズもこれで4作目。

「完成度に関しては前作の『3』で頂点に達していたので、今作もマンネリを感じながらも出来は良いのだろう」

なんて思いながらプレイしてみたところ、シリーズ4作目とは思えないくらい様々なチャレンジをしています。

完成度の高さは若干落ちてしまいましたが、試行錯誤の跡が伺えてこれはこれで興味深く感じました。

ここからはそんなGBA「ロックマン ゼロ4」について詳しく書いていきます。

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
  • 前作からストーリーのテイストが一新された。
  • 新要素として天候を操作するシステムが追加された。
初リリース日 2005年4月21日
対応ハード GBA
ジャンル 2Dアクション
売上 累計9万本
推定クリア時間 4~5時間
発売元 カプコン

スポンサーリンク

良いところ

一新されたストーリー

ストーリーのテイストは過去3作から大きく変わっています。

今作では人間にスポットを当てており、過去作で活躍した主要キャラクターの多くが登場しません。

また、拠点が森の集落になり、過去作よりも自然の描写が増しています。

それまでの「ロックマン ゼロ」シリーズと言えば機械の描写が目立っていただけにこの変貌ぶりには驚かされました。

それもそのハズ、「ロックマン ゼロ」シリーズは元々3部作の予定で、今作は延長戦に当たるからです。

後述の新要素といい、「最後に1作好きなように作ってやるぜ!」という開発者の気概が伝わってきました。

さらにシステムが改善

シリーズを重ねる毎に良くなってきている「ロックマン ゼロ」シリーズ。

今作ではEXスキルの取得が簡単になり、最初から8体のボスのいるステージ全てを選択可能になりました!

シリーズ1作目は「ロックマンX」シリーズをスポイルしたような作りで不満でしたが、ここまで来たら完全に越えています。

ぼくはシリーズ1作目から続けてプレイしているので感慨深く感じました。

さらにアクションゲームが苦手な人に向けてはイージーモードを搭載。

選択することで初期残機が9になり、攻撃やステータスが強化された状態になります。

おかげで難易度が大幅に下がり、アクションゲームが苦手な人でもある程度は楽しめるようになりました。

まあ、シリーズ4作目にして初めて手を出す人がどれだけいるのかは疑問ですがw

相変わらず完成度が高いアクション

アクション部分の完成度は前作に続いて高く感じます。

壁キックアクション、敵の部位切断が楽しい近接攻撃。

カスタマイズ性の高さ、敵の動きを見抜くことを前提にして作られた歯ごたえあるバランス。

このように過去作で培った部分は健在なので、安定した面白さがあります。

しかも本作の場合、前作では見られなかった新しい仕掛けが満載なので新鮮味も感じられました!

特に印象的だったのが、

  • 定期的に粒子砲が発射される「しゃくねつ りゅうし砲」
  • 特定のエリアにずっといると%が上がってダメージを受けてしまう「人工たいよう」

といったステージ。

「ロックマン」シリーズと言えばボス戦の印象が強くありますが、今作はステージの仕掛けも凝っています。

強化されたボイス

このように意欲性が高いGBA「ロックマン ゼロ4」ですが、一方ではハード末期のタイトルらしい限界にも挑戦しています。

なんと本作、GBAソフトにしてオープニングナレーションやエンディングテーマを収録しているんです!

2005年にもなるとDSやPSPが発売され、携帯機向けでもボイスの収録が当たり前になっていきますが、GBAソフトとしてみると凄いことをしているように感じます。

スポンサーリンク

目次へ戻る

惜しいところ

練り込み不足な天候システム

今作から新たに天候システムが追加されましたが、これは練り込みが足りていません。

ステージ選択画面では天候を変更することが出来ます。

天候次第でステージの難易度が変化するんですが、選択画面に挿入されるメッセージを読めば簡単にする方法が分かってしまうんですよ。

これでは謎解きになっておらず、どちらかと言うと縛りプレイ向けの要素に感じました。

理不尽なクラフト戦

今作では理不尽なボス戦が一部で見受けられます。

8種あるミッションのうち4種をクリアすると強制的に人間の集落でクラフトと戦うことになるんですが、ここは詰みポイントに感じました。

と言うのもクラフト戦が難し過ぎからです!

ヤツの攻撃は強力で、戦場も狭くて攻撃を避けにくいですから。

そのうえ一時的にクリアしたエリアへは行けなくなってしまうため、ゼロを強化することも出来ません。

これでは寄り道をしてのキャラクター強化を行えず、クラフト戦を突破するしか改善策がないため不親切に感じました。

こんなことにならないよう、ミッション「人間の集落」に挑む直前には入念な準備をしておくことをおすすめします。

目次へ戻る

ロックマン ゼロ4のレビューまとめ

前作から作風が変わり、「ロックマン ゼロ」シリーズに新しい風穴を開けた作品。

その一方で完成度は若干落ちてしまいましたが、これはこれで気に入りました。

ハード末期は成熟しきったタイトルが多く発売されるように感じます。

今作もそういった側面は見受けられますが、それ以上に試行錯誤の跡が見られるので何だか不思議な作品です。

「ロックマン ゼロ」シリーズは今作で完結し、事実上の後継機であるDS向けの「ロックマン ゼクス」シリーズに続きますが、最後に伸びしろを見せてくれました。

GBA末期に発売されたロックマン ゼロの意欲作。

こんな人には特におススメ。
・アクションゲーマー。
・シリアスなストーリー好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。

ロックマン ゼロ4/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約5時間

累計1,000記事突破!KENTがプレイしたゲームのレビュー記事一覧へ

ハードメーカー別レビュー記事リスト
Nintendo PlayStation
Xbox etc
関連作のレビュー記事




8件のコメント

なるほどロックマンゼロはシリーズを重ねるごとに簡単になっていったんですね。それなら友達に借りたときは4からやればよかったかな。
それにしてもゲームのナンバリングは厄介ですよね。シリーズを重ねるごとに遊びやすくなるのは良いですが、ストーリーを1番初めからやりたいときは不便な1からやらないといけないのはゲームというのがあまり連作に向いてない理由ですね。かつてkentさんはコラムでゲームでストーリーに連続性を持たせるのは良くないと書かれたと思いますが、私も共感しました。ゲームって漫画や映画などと違って、フルプライスのものだったらクリアーするのに10時間はプレイヤーを束縛しますからね。ロックマンや逆転裁判、レイトンシリーズでそういうには見受けられますが、そういうのはなるべく1作品で満足&完結するべきだと思います。(特に大逆転裁判で(笑))

ゲーム的な楽しみを見出したようであれば、今作や前作辺りが良いと思います。
仰る通り、シリーズ物はストーリー面でジレンマを抱えていますよねぇ。
遊びやすい作品を優先してプレイしたいのに。

Wヒロコレでは、3→4→1→2の順番でやろうかな〜と思いましたwww

ゼロシリーズはおもしろいことにゼクスと合わせるとちょうど6部作になりますよね(^^)

必ずしもナンバリング順にプレイする必要は無いですもんね。

ゼクスは未プレイなので楽しみです♪ 6部作というのはキリが良いですよねw

本作はクラフト戦と、ラストバトルが全てといっても過言ではないくらい印象深いところですね

確かに一瞬積んだかと思うくらいクラフト戦は絶望しましたw

あの極太レーザーをかわせるようになると快感になるんですけどねー

天候システムは安直な難易度調整でしたね
あえて使わず、クリアしてから変えていました

物語としては、3で区切りとなっていましたが、ゼロシリーズのラストとしては満足できました

僕もそこばかりが印象に残りましたよw

クラフト戦は攻撃を避けるのが大変でした。もう、何度やられたことか(^_^;)

天候システムはもう少し練り込んで欲しかった。
ようやく全作品レビューできました!
すべてをリアルタイムで楽しみたかったなぁ。

あぁっすでに4のレビューが公開されているではないですか!
当方、4だけはコレクションでプレイしてんですけれど、「あぁこれで終わりなんだな…」って気持ちになりましたね
ゼロシリーズはcmアニメーションもなかなか良いので未視聴でしたらぜひ!

はい!ついに全作品、レビューする事が出来ました!
コレクションが発売された頃にはシリーズは完結していましたからね。
そちらで4をクリアしたら寂しくなるのも分かります。
TVCMは視聴しました!GBAでは実現不可能なアニメーションで気に入りました!