1999年6月に発売されたPS「サルゲッチュ」を今回はレビューします。PS「サルゲッチュ」はサルを捕まえて行く3Dアクションゲームです。2005年3月にはPSPでリメイク版が発売。
Contents
良いところ
自由度が高い
このゲームは3Dの箱庭マップを歩き回り、ヘルメットを被ったサルを捕まえる事が目的です。フィールドマップはどこも広場のようになっていて、ある程度は好きな順番からサルを捕まえる事が可能。以前訪れたフィールドへ行って探索する事も出来るので、比較的自由度は高いと思います。
サルがうろついている場所は本当に様々。高い崖の上にいたり、乗り物に乗っていたり、ハンモックで寝ていたり、うんていをしていたり、どこかに隠れていたりするので全員を捕まえるには一筋縄ではいきません。
アナログスティックを使った斬新な操作
サルを全員捕まえるには、8種類のガチャメカと呼ばれるアイテムを使わなくてはなりません。
いずれもアナログスティックを使ったユニークな操作を採用しており、2本のスティックがあるデュアルショックならではのゲームになっています。例えばサルを捕まえるアミの場合、スティックを倒した方向にアミを振る事が出来たりとか。
個人的に面白いと思ったのが、メカヨンクという遠距離操作のラジコン型メカの操作です。主人公を左スティックで動かしながら右スティックでメカヨンクを操縦できるので、同時に2キャラを操作出来るんですよね。
これは1999年のゲームとしては斬新だと思います。流石世界初のデュアルショック専用ソフトです!
多彩なワールド
本作の舞台となるフィールドは、とてもバラエティに富んでいます。
草原ステージ、海辺ステージ、遺跡ステージ、氷ステージ、現代ステージ、近代ステージ、そして、遊園地ステージと、次から次へとユニークなステージを歩き回れます。
特に遊園地ステージではアトラクション的な体験をする事が可能なので、楽しい気分になれました。ジェットコースターに乗ってのアクションステージは、PS1の限界に挑戦していると思います。
フィールドを探索する楽しさ
サルを捕まえるのがメインの作品と言う事で、フィールドを探索する楽しさは十分にありました。落とし穴に落ちた先など、サルの中には分かりにくいところにいますからね。
さらに各ステージにはコインが隠されているので、これをすべて集めようと思ったらさらに探索要素が強くなります。
特定のガチャメカが無いと先へ進めない場合もありますので、フィールドを探索する楽しさはもちろん、徐々に行動範囲が広がって行く楽しさも味わえるのでN64「スーパーマリオ64」のようなゲームが好きな人は楽しめる作品です。
3種類の本格ミニゲームを収録
コインを一定数集めると、3種類の本格ミニゲームをプレイする事が出来ます。
いずれも専用のタイトル画面が用意されており、複数のモードが選べたり、対戦プレイが出来たり、複数のコースが収録されていたりとミニゲームにしては凝った作りで良い息抜きになります。
こんな豪華なご褒美が用意されているんだったら各ステージに隠されているコインも頑張って集めてしまいますね!
ちなみに本編ではライバルのヒロキとレースをするミニゲーム風のステージが用意されています。
さらに「ポケットステーション」と連動すると専用のミニゲームを遊ぶ事も可能。捕まえたサルの図鑑も用意されていますし、おまけ要素が盛り沢山な作品です!
個人的に合わない&気になったところ
BGMが単調
本作で流れるBGMの多くは、短い曲のループで単調に感じました。何度も繰り返し同じメロディが流れるので耳には残りやすいと思いますが、良い曲には感じません。ステージによってはBGMが不快に感じてしまう事もあります。
ムービーシーンのクオリティが酷い
このゲームのイベントシーンはリアルタイムムービーとなっています。
しかし、キャラクターのモデリングがドアップで見ると厳しいレベルなので、見栄えはかなり悪いです。箱庭アクションと言う事でキャラクターにポリゴンをあまり使えなかったんだと思いますが、そこはハイモデルを用意するなどして上手くやって欲しかった。
イベントシーンはフルボイスになっており、ストーリーもシリアス路線ですが、酷過ぎるキャラクターモデリングのせいで感情移入が難しくなっています。
ややカメラ操作がしにくい
右スティックでガチャメカを操作する関係上、ややカメラ操作が難しい操作形式になっています。
十字キーでカメラ操作。L1ボタンでキャラクターが向いている方へカメラ移動。L2ボタンで一人称視点が可能になっていますが、右指で自由にカメラ操作出来るような形式と比べるとやりにくく感じます。
トレーニングステージの強制プレイ
新しいガチャメカが使えるようになると、強制的にトレーニングステージへ行く事になります。
トレーニングしないと分からない事もあるのは確かですが、「これから新しいステージに行くぞ!」と言う時に強制プレイさせられたらブツ切り感が出てきて何だかなぁって感じです。
全体のまとめ
サルを捕まえる事ばかりが目に入ってしまいますが、実際にはN64「スーパーマリオ64」のような自由度が高い3Dアクションゲームで探索やアスレチック的な楽しさが強い作品です。
この手のジャンルでは一定の水準を満たしているので、なかなか楽しくプレイ出来ました。
こんな人には特におススメ。
・箱庭アクション好き。
・探索好き。
こんな人にはおススメできない。
・3Dアクションが苦手な人。
サルゲッチュ/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約10時間
※当ブログでこれまでにレビューしたタイトルの一覧はこちら をご覧下さい。
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