【レビュー】198X (Switch) [評価・感想] 1980年代風アーケードゲームの体験版を寄せ集めたミニゲーム集!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年1月に配信されたSwitch「198X」のレビューをしていきます。

本作は1980年代風のアーケードゲームをプレイしていくミニゲーム集ですが、完成度が高い体験版ゲームの寄せ集めみたいな印象です。

収録されているミニゲームは1980年代のアーケードゲームを意識して作られているので、レトロゲーム好きとしてはニヤリとしてしまいます。

それぞれの完成度も高く、ミニゲームと片付けるのは勿体ない出来です。

しかし、いずれも「ワンコそば」のようにアッサリしているのであっという間に終わってしまった感があります。

ストーリーも「to be continued」で終わってしまい、低価格とは言え消化不良な印象は否めません。

ここからはそんなSwitch「198X」について詳しく書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 1980年代のアーケードゲームをモチーフにしたミニゲーム集。
  • ストーリーに沿って5種類のミニゲームをクリアしていく。
  • 合間には16bit風のピクセルアートとテキストが挿入される。
初リリース日 2020年1月23日
対応ハード Switch
ジャンル ミニゲーム
価格 980円(税込)
推定クリア時間 2~3時間
発売元 ハチノヨン

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良いところ

収録されているミニゲームの完成度が高い!

本作にはミニゲームが5種類収録されています。

収録されているのは

  • 「ファイナルファイト」のようなベルトスクロールアクション
  • 「グラディウス」のような横スクロールシューティング
  • 「アウトラン」のような奥スクロールレースゲーム
  • 「忍者龍剣伝」のような2Dアクションゲーム
  • 「ウィザードリィ」のような3DダンジョンRPG

と言った感じで1980年代のアーケードゲームを意識して作られています。

が、いずれもパチもんで片付けたら勿体ないほどの完成度なので驚きました!

ソースコードを流用せずにここまで高い完成度にできるとは!?

ここからは各ミニゲームについて詳しく書いていきます。

補足

「ウィザードリィ」は例外的にアーケードではなくパソコン出身のゲームになります。

爽快感があるベルトスクロールアクション

冒頭でプレイできる「ファイナルファイト」風のベルトスクロールアクションは爽快感があります。

特にジャンプキックが決まった時は気持ち良く感じました。

しかもこのゲーム、オープニングという位置付けで、終える頃にはカメラが空の方へ向うんですよ。

単なるミニゲームではなく、ゲームプレイの一部として組み込んでいるので感心しました。

心地良い横スクロールシューティングゲーム

続いてプレイすることになるのが「グラディウス」風の横スクロールシューティングゲーム。

舞台は宇宙で、左から右へ強制スクロールしていきます。

よくある形式ではありますが、完成度は高く感じました。

弾を発射して命中した時は心地良いですし、アニメーションも凝っていますから。

この手のゲームにありがちなパワーアップアイテムもしっかり登場し、最後にはボスも出現するするので「グラディウス」のような感覚で楽しめます。

3Dポリゴンの演出が素晴らしい奥スクロールレースゲーム

続いてプレイすることになるのが「アウトラン」風の奥スクロールレースゲーム。

アクセルを踏むことで背景が奥スクロールしていきますが、実はこのゲーム、ポリゴンで作られているのです。

そのためドット絵のスプライトで作られた「アウトラン」と比べて高低差や奥行きの描写が自然で違和感なく楽しめました。

その一方で「2Dゲームに見せかけた3Dゲーム」ということで不思議な魅力を持ち合わせています。

終盤になるとトンネルを潜ることになりますが、3Dポリゴンならではの立体感を味わえました。

疾走感がある和風の2Dアクションゲーム

続いてプレイすることになるのが「忍者龍剣伝」風の2Dアクションゲーム。

こちらも強制スクロール制となっていて、迫りくる敵を斬り刻んでいきます。

全体的に敵を斬り刻む爽快感があるので、他のゲームと比べて分かりやすい面白さを感じられました。

難易度は高めですが、チェックポイントが多いので、昔のゲームみたいに戻される苦痛は控えめに設定されています。

ラスボスは「千と千尋の神隠し」に出てきそうな気持ち悪いヤツだった

程良い理不尽さを感じられる3DダンジョンRPG

そして最後にプレイするのが「ウィザードリィ」風の3DダンジョンRPG!

マスで構成された3Dマップを探索して奥に潜む3体のドラゴンをすべて倒すのが目的となっています。

戦闘はターン制コマンド式で、使用できる技は4種類。

そのうち3種類は攻撃技で、敵の相性によって与えられるダメージ量が変化します。

そんな3DダンジョンRPGですが、難易度は高めに設定されているので何度もゲームオーバーになって最初からやり直すハメになりました!

難易度が高い大きな要因となっているのが、ランダムエンカウントで登場するザコ敵が強いこと。

青いクラゲみたいな敵はまだ弱いんですが、それ以外の敵が強すぎるのですよ。

出現する敵はランダムなので、運悪くレベル1の時に青いクラゲみたいな敵以外に出会ったら詰みますw

しかし、この理不尽さは昔のゲームらしく、ノスタルジーに浸れました。

運の要素はありますが、クリアまでに掛かる時間は10分程度なので程良い理不尽さを味わいながら楽しめます。

出現する敵の気持ち悪さまで「ウィザードリィ」をリスペクトしているよ

芸術的な16bit風のピクセルアート

各ミニゲームの合間には16bit風のピクセルアートとテキストが挿入されます。

これは各ミニゲームにストーリー性や連続性を持たせるための演出なんですが、芸術性を感じられました。

特に凄いと思ったのが、光の表現。

16bit風のグラフィックは使える色が限られているのにここまでリアルな世界を描けるとは!?

まさにピクセルアートと言えるような完成度なので、1枚1枚目に焼き付けたくなります。

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惜しいところ

ワンコそばのようなボリュームの各ミニゲーム

本作に収録されているミニゲームはいずれも良く出来ていますが、「ワンコそば」のようなボリュームとなっています。

実質、元となっているゲームの1ステージに相当する程度の内容しか含まれておらず、物足りなく感じました。

各ミニゲームの出来が良いだけに尚更。

消化不良なストーリー

本作はキッドという少年が主人公のストーリーが展開されます。

が、丁度良いところで終わってしまったので、まるでプロローグを見せられているかのようでした。

クリアまでのプレイタイムも短めなので、980円とは言え人によってはゲームそのものが物足りなく感じるかも知れません。

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198X (Switch)のレビューまとめ

1980年代のアーケードゲームへの愛が伝わってくる作品。

収録されているミニゲームの多くは既視感がありますが、いずれも元ネタのリスペクトを感じられました。

それだけに「ワンコそば」のようなボリューム感が勿体なく感じます。

ストーリーも丁度良いところで終わってしまったので、収録ミニゲームを倍増させた完全版が欲しくなりましたw

発想は良かっただけに同じようなコンセプトの作品をまた出してほしい。

1980年代風アーケードゲームの体験版を寄せ集めたミニゲーム集!

こんな人には特におススメ。
・1980年代のアーケードゲーム好き。

こんな人にはおススメできない。
・昔のゲームに思い入れがない人。
・ボリュームを重視する人。

198X/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約3時間

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3件のコメント

あれ
このゲーム、合間合間にレトロゲームが挿入されるけど基本はあくまでADVだと思っていたのですが
ADV部分がゲーム間のイベントレベルだったのですか?
それでゲームが体験版レベルなら主軸となるものがなにもなくて心許ないですね…
ADV部分はしっかりと作り込んでいるものとばかり

はい、アドベンチャー部分はイベントレベルです。

そのうえ収録タイトルは体験版レベルなので、物足りなさは否めません。

見ていて思い出したのは、ネオジオポケットの後期に出た「がんばれ!ねおぽけくん」です。画面の中には主人公で自称ゲームクリエイターのねおぽけくんが、四畳半一間の部屋でボンヤリ暮らしています。そこでネオジオポケットの8方向スティックをガチャガチャと動かすと天井からお化けが降りてきたり玄関からそば屋の自転車が突っ込んで来たりと、いろんなことが起こります。

一見それに対するねおぽけくんのリアクションを見るだけのゲームなのですが(実際アニメーション自体は結構凝っています)、まれにねおぽけくんが「しょうがねぇなぁ」という感じで部屋を出ていっては、しばらくすると戻ってきてまたせんべい布団でウトウトしはじめます。そして、別メニューを開くとねおぽけくんの作った、ネオジオ以前のSNKのアーケードゲームをモチーフにしたミニゲームがひとつ遊べるようになっています。けして奥の深いタイトルではありませんけど、一時期ガチャガチャガチャガチャやってましたね。

P.S.別の話題ではまた言い過ぎてしまい、大変申し訳ありませんでした。今となってはあそこまで考えがずれていたら、あの話題にレスを書き込むべきではなかったと思っています。本当に申し訳ありませんでした。