

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2/PS3 / Xbox 360
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2009年12月に発売されたPS3/Xbox 360「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」のレビューをしていきます。
本作は現代戦を描いたFPS(ファーストパーソンシューティング)になりますが、FPSをアトラクションに昇華させた究極のエンターテイメントでした!
一人称視点で銃撃戦を繰り広げていくFPS。
従来の作品では移動や銃撃、探索を中心に据えていましたが、本作のキャンペーンモードは”アトラクション”と表現しても良いほど迫力があります。
ラストの演出は主人公の痛みが伝わってくるほど凄かったので「うおっ!ぐおっ!すげっ!」と声に出したくなりましたからw
「ゲームでジェットコースター的な体験を味わいたい!」
なんて人には是非プレイしてもらいたい作品。
ここからはそんなPS3/Xbox 360「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ストーリーに沿って目標をこなしていく一人称視点のアクションシューティングゲーム。
- 新たに1人または2人で協力してミッションをクリアしていくスペシャルオプスが追加された。
- 最大18人でのオンラインマルチプレイが楽しめるモードも新要素を追加して収録。
初リリース日 | 2009年12月10日 |
対応ハード | PS3/Xbox 360 |
ジャンル | FPS |
推定クリア時間 | 5~6時間(キャンペーンモード) |
売上 | 初週17.8万本/累計32.7万本(PS3/Xbox 360) |
発売元 | スクウェア・エニックス |
目次
良いところ
圧倒的な密度を味わえるキャンペーンモード
ストーリーに沿ってミッションをこなしていくキャンペーンモード。
本作の場合、クリアまでのプレイタイムこそは前作よりも短くなってしまいましたが、その分だけ密度が凄かった!
FPSと言えばドンパチばかりが思い浮かびますよね?
ところが本作のキャンペーンモードは銃撃戦だけではないんです!
ボブスレー、車両、ボート、アイスアックス etc…
これらのマシンやアイテムを駆使して移動を行うミッションも用意されています。
もちろん、ミッション内であればロード時間を挟むはありません。
場合によってはシームレスに銃撃戦へ移行することもあるので没入感がありました。
銃撃戦で印象的だったのが、
「敵が潜む部屋のドアにC4設置→爆破→スローモーションで内部の敵を狙い撃ち」
といったシーン。
アクション映画でありがちなシーンですが、それをFPSという形で体感できることに感動しました!
開発者も気に入っているのか、本作ではこのようなシーンが頻繁に挿入されますw
静止画を見ただけだとそこら中で見られるFPSに見えるかも知れません。
が、キャンペーンモードに関しては従来のFPSとは迫力が違いすぎます!
前作よりもスピード感や迫力を持たせたことで「ハリウッド映画の主人公を一人称視点で操作するゲーム」と言えるようになりました!
衝撃的なシーンの数々
今作になってパワーアップした点はスピード感や迫力だけではありません。
ストーリーの過激さも増して衝撃的なシーンが増えています。
テロリストとなって空港を襲撃するシーン、宇宙から見た核ミサイルの爆破シーン、車に乗って飛行機の中に突入するシーン。
こんなシチュエーションが用意されているんです!
しかもムービー垂れ流しではなくプレイアブルシーンで展開されます。
「もうゲームはムービー垂れ流しでストーリーを語るような時代ではなくなったんだ」
本作のキャンペーンモードをプレイしているとそう思えてきます。
前作以上に主人公がコロコロ変わるので分かりにくいところはありますが、”その瞬間”を楽しむ分には様々なシチュエーションがあって好きです。
ストーリーにスピード感を持たせるための配慮
「如何にスピード感のあるストーリーをプレイヤーに体験してもらうのか?」
前作のPS3/Xbox 360「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」で培われたノウハウは今作にも活かされています。
大量に用意されたチェックポイント、ほとんど存在しないリトライ時の読み込み時間、ダメージを受けた後の自動回復 etc…
さらに目的地の距離&方角が分かるレーダーはマーカーに変更され、より正確に次の目的地が分かるようになりました。
フレームレートも相変わらず60fpsと滑らかに動きますし、ストーリーにスピード感を生み出すための下地作りは今作もしっかりしている印象です。
日本語吹き替えに対応
今作から待望の日本語吹き替えに対応しました!
おかげで字幕を読むことなくストーリーを楽しめるようになったので臨場感がさらに増しています。
映画では字幕を読むのが当たり前になっていますが、ゲームプレイ中にそれを行うのはキツイんですよ。
例えばスナイパーライフルで敵を狙い撃つ時に指示が入るとしましょう。
そんな時に字幕を読むことになったらそっちに気が行ってしまいます。
日本語吹き替えの場合、そんな必要がないので助かりました。
ただ・・・(個人的に合わない&気になったところに続く)
何度も楽しめるスペシャルオプス
前述の通り本作のキャンペーンモードは前作よりもクリアまでのプレイタイムが短くなっています。
さらにスコアアタックが楽しめるアーケードモードも廃止。
その代わり「キャンペーン」「マルチプレイ」に続く3つめの大型モードが追加されました!
それがスペシャルオプス!
スペシャルオプスは1人または2人で協力してミッションをクリアしていくモードになります。
いずれのミッションもキャンペーンモードよりも短く区切られているのでサクッと楽しめました。
しかも単にミッションをクリアするだけではありません。
ミッションの成績に応じて星が貰え、星の数が溜まると新しいミッションがアンロックされるんです。
そのため何度も同じミッションをプレイするというリプレイ性を生み出しており、キャンペーンモードにはない楽しさを感じられました。
何よりもフレンドと協力してミッションをプレイできるのが嬉しい!
協力プレイでは同じ空間で一緒に戦えるうえ瀕死状態の仲間を蘇生することもできるので共闘感が生まれます。
登場するマップは今作と前作のキャンペーンモードから流用したような感じ。おかげで懐かしさを味わえました。
中毒性抜群のオンラインモード
ここまで「キャンペーン」「スペシャルオプス」について触れていきましたが、今作でも一番長く楽しめるのは「マルチプレイ」でしょう!
「マルチプレイ」は箱庭マップの中で最大18人での対戦が可能なオンラインメインのモードなんですが、前作に続いて中毒性が高かった!
経験値やレベルの概念によって蓄積する楽しさが生まれていますし、レベルが上がる毎に新しい武器やスキル、モードがアンロックされていきますから。
今作で印象的だったのがデスストリーク。
対人戦の場合、上手い下手がハッキリと出てしまいます。
そのため敗者の立場になるとトコトンやられてしまうので、人によっては「つまらない!」と人蹴りしてしまうでしょう。
そんなユーザーへの配慮として、敵プレイヤーを倒せないまま何度も撃ち倒されたら「デスストリーク」によって一定時間有利な状況で戦えるようになったんです。
一方、撃ち倒されず敵を倒すことで使用できる「キルストリーク(支援攻撃)」は複数の中から選択できるようになりました。
おかげで前作よりも戦術の幅が広がっています。
新ルールとしては「キャプチャー・ザ・フラッグ」「TPSモード」などが追加。
「TPSモード」は掟破りの三人称視点での対戦になりますが、これは微妙だったw
やはり、FPSはFPS向けに調整されているようで、そのまま三人称視点にしても本場のTPSに匹敵する面白さにはなりません。
惜しいところ
吹き替えの声優
前述の通り今作から日本語吹き替えに対応しています。
そのおかげで臨場感が高まって戦況が分かりやすくなりましたが、吹き替えのキャスティングには問題アリだと感じました。
というのも声優の声が軽いんですよ。
戦っているのはゴツいおっさん達なので、もう少し野太い声でも良かったような?
また、字幕の中にはユーザーコミュニティでネタにされてしまうほど決定的なミスが見られます。
過激なシーンには規制が入っていますし、海外版の良さを100%再現しているとは言えません。
今作からローカライズをスクウェア・エニックスが担当しているので、こなれていないところもあるのでしょう。
スクウェア・エニックスはその後も海外ゲームのローカライズで度々やらかしてしまい、こんなところでも不評を買ってしまいました。
全体のまとめ
「FPSでこんな体験を味わえるなんて!?」
本作のキャンペーンモードをプレイしてFPSに対しての見方は完全に変わりました。
スピード感を持たせた上でシネマティックな演出を加えることでアクション映画の主人公を一人称視点で体感するゲームに化けるとは!?
キャンペーンモードのボリューム減少、問題アリなローカライズ、やや好みが分かれるオンラインのバランスなど、分かりやすい欠点を備えているところはあります。
しかし、ここまでアクション映画の主人公を体感できるFPSは今まで見たことがなかったので初めてプレイした時の衝撃度はかなりの物でした。
マルチプレイモードにしても当時フレンドとガッツリ楽しんだこともあり前作以上に思い入れがあります。
ぼくは本作によってFPSアレルギーが完全に無くなりました。
それどころかFPSを好きなジャンルと言い切れるようになったんです。
そういう意味で本作はぼくのゲーム人生を語るうえでは外せません。
FPSをアトラクションに昇華させた究極のエンターテイメント!
こんな人には特におススメ。
・FPS好き。
・ハリウッド映画好き。
・ネット環境がある人。
こんな人にはおススメできない。
・戦争物にどうしても慣れない人。
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2/お気に入り度【100/100%】
プレイした時間・・・約50時間
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アメリカの都市圏だけでなく、ハイソサエティな住宅街や郊外のダイナータウンまでもが戦場となったこなど、
有り得ないリアルの描写がたまりません。
つうかキャンペーンモードの音楽がすごいです。海兵隊のラミレスを操作しているときの悲壮な戦いは、あの音楽抜きに語れません。
マルチプレイヤーはアンロック要素が格段に向上しましたが、パーク3コマンドーとタクティカルナイフ、アキンボのせいで
至近距離の戦いが大幅にバランス崩壊したことが痛すぎます。
一年間やっても納得感のあった前作のマルチプレイヤーモードのバランスを崩さない進化をすべきだったと言えます。