【レビュー】ソニックアドベンチャー [評価・感想] 第6世代機の凄さを最初に実感した思い出の作品

1998年12月に発売されたDC「ソニックアドベンチャー」を今回はレビューします。

DC「ソニックアドベンチャー」はハイスピード3Dアクションゲームです。

2003年6月には様々な要素を追加収録し、グラフィックを強化したGC「ソニックアドベンチャーDX」が発売。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の3Dアクションゲーム。
  • 6人のプレイアブルキャラクターが存在する。
  • プレイアブルキャラクターによってゲームプレイやストーリーが変化する。
初リリース日 1998年12月23日
対応ハード DC/PS3/Xbox 360
ジャンル 3Dアクション
推定クリア時間 10~15時間
売上 初週17.7万本/累計43.9万本
発売元 セガ

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良いところ

圧倒的なスピード感

このゲームを初めて見た時、その圧倒的なスピード感に驚かされました!

物凄い勢いで崩れていく桟橋を駆け抜け、幾つもの回転ループを走り抜けていく様子は当時の3Dアクションゲームとしては別次元の迫力で思わず「ポカーン」となってしまいます。

しかも周回することなく、スタートからゴールまでの非常に長い道のりをノンストップで駆け抜けていく事になるのだからドリームキャストの底力を感じられました。

当時のゲームは読み込み無しで広いマップを作るのは難しかったので、画面を切り替えずにあそこまで長いフィールドを駆け抜けられたのは感動的です。

一体、1ステージにどれだけの手間をかけて作成しているのだろうか?

当時は子供ながらも感心しておりました。グラフィックも当時としては最高峰で、新ハードのゲームとは言えこれが1998年に発売されたのは凄い!

本作はPS2、ゲームキューブ、Xbox、ドリームキャストといった第6世代機の初期に発売されたので、新たな時代の幕開けを感じたものです。

上手く走れるようになった時の気持ち良さ

本作はハイスピードでフィールドを駆け抜けられますが、最初はなかなか上手く行きません。

ダッシュプレートに乗ったのは良いものの間違って壁に激突してしまうのは日常茶飯事ですし、敵にふっ飛ばされて奈落の底へ落ちてしまうこともあると思います。

しかし、仕掛けや敵の出現位置は決まっているため覚えてしまえばこっちのもので、いつしかミスなくフィールドを駆け抜けられるようになるんです!

何度もミスをした末に気持ち良く走れた時の達成感は格別ですよ~。

各ステージをクリアすると成績に応じてランクが付けられるので、高ランクを目指して何度もプレイしてみましょう!

やり込み要素が満載

3Dのハイスピードアクションがメインの作品ですが、やりこみ要素も充実しています!

なんと、アドベンチャーモードではソニックの他にもテイルス、ナックルズ、エミー、ガンマ、ビッグといったプレイアブルキャラクターが存在し、それぞれに専用のステージが用意されているんです!

しかも各キャラクターのステージはハイスピード競争、宝捜し、シューティング、魚釣りと全く違った遊びとなっていて、まるで別ゲームをプレイしているかのようでした。

さらにチャオというキャラクターを育成する要素、エンブレム集め、ミニゲームも収録されていて盛り沢山な内容です。

これだけでも十分過ぎるのに、ゲームキューブ版にはゲームギアのソニックゲームを12種類も収録しているのだから恐ろしい。

セガは昔から採算度外視で色々と詰め込むなぁw

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惜しいところ

ソニック以外のパートがイマイチ

ハイスピードアクションゲームとしては良質に感じましたが、それ以外はイマイチな印象です。

特に宝捜し、シューティング、魚釣りは本編とクオリティの落差が半端なかった。

例えば”釣りゲーム“が楽しめるビッグパート。

一本道の長いステージにポリゴン数を割かないといけないためか魚のモデリングは酷く、ルアーの操作も全く気持ち良く感じられなくて本格的な釣りゲームに慣れていると微妙な印象しかしませんでした。

ソニック以外のパートはあくまで「おまけ」と割り切って遊ばないと厳しいかも。

幸いにも各パートは分離されていて、ソニックはソニック。ビッグはビッグでプレイできるからそこは良かったです。

細かい部分の作りが雑

様々な遊びが用意されている本作ですが、細かい部分の作りはかなりに感じられました。

例えばソニックがプールに入ったら泳ぐモーションにはならず、そのまま沈み、一定時間経ったら突然ピンチのBGMが流れて”窒息死“します。

2Dアクションの「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」だったら違和感ありませんでしたが、3D化するとリアリティが求められるので、モーションがないと違和感が出てくるんですよね。

その他にもすり抜けバグ、人間キャラのモデリングの酷さ、イベント時で見られるソニックの変な口パク、ほとんどホーミングアタックだけで倒せてしまう単調なボス戦、イマイチなカメラワークなど様々な要素を取り入れているからか雑な部分が目立っていました。

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全体のまとめ


当時としては全長の長いコースをハイスピードで駆け抜けられる事に興奮を覚えた思い出の作品。

1998年当時はまだ3Dゲーム黎明期でキャラクターはカクカクしていてマップも狭く、ちょっと移動しただけで画面を切り替えないといけませんでした。

そんな中、店頭で本作を初めてプレイした時はようやく長い黎明期が終わるのかと思いましたよ。

とは言え全体的には雑な作りでもう一歩の印象でした。細かいブラッシュアップを重ねたら神ゲーになるポテンシャルは感じられます。

第6世代機の凄さを最初に実感した思い出の作品。

こんな人には特におススメ。
・スピード感を味わいたい人。
・セガ&ソニックファン。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。

ソニックアドベンチャー/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約45時間

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14件のコメント

おお。
まりおだけでなく、歴代ソニックシリーズのレビューもしてくれるんですね!

ソニアドは、ソニックパートは楽しいのですが、他キャラは全く印象にありませんw

そしてよく見えない壁の隙間から落ちるw

ケントさんのレビューにある通りだったとおもいます。

ソニックに泳ぎのポーズがないのは2Dソニック時代からで、泳げないという設定じゃなかったかな?(たぶん

はい!マリオの次はソニックを大プッシュしますよー!
さすがに全タイトルは難しいですが・・・

ズースカさんにとってこの作品は思い入れあるんじゃないでしょうか?
ドリームキャスト初期の目玉タイトルですもんね~。

ソニックは泳げないという設定なのは分かるんですが、
3Dになってからはもう少し、苦しそうなポーズを取ってほしかったんですよねw

これは当時かなりはまったゲームですねー。ドリキャスが世に出てすぐの発売でしたから当時は衝撃的でした。ソニックはそれまでプレイしたことがなかったのですが、疾走感溢れるアクションに当時は病みつきになっていましたね。

プレイアブルキャラクターが6人もいてそれぞれ違うゲームプレイになるのもユニークでしたね。それぞれのストーリーが繋がっていていて、最終的に一つの結末に収束していくのが面白くてストーリーを見るために何周もプレイしていましたね。

惜しいのはキャラクターによって面白さに相当差がある事ですね。特にビッグの釣りパートは僕もちょっと楽しめなかったです。最初にプレイできるソニックパートが飛び抜けて面白いので落差を感じてしまいますね。普通にプレイしていてもバグによく遭遇してしまうレベルなので作り込みは甘く感じました。

思い入れが強い作品なんですが、結局これ以外のソニック作品はほぼプレイしていないので、ソニックフォースがどの位進化しているのか楽しみです。体験版はプレイしたけれど短すぎてまだよくわかりませんでした笑

nasturtiumさんはドリームキャスト版をガッツリ楽しんでいましたか!?
僕はゲーム雑誌のスクリーンショットや店頭でプレイをし、
ゲームキューブ版でガッツリとプレイした感じです。

言われてみると本作から本格的なストーリー要素が搭載されたんですね。
3D化されましたし、この作品で多数の新規ファンを取り込んだと思います。

ソニックフォースまでに3Dソニックは何作出たのか分からないくらい出ましたので、
足し算の要領で相当な進化を感じられると思いますよー

なつかしいですねーこのゲーム
当時としては素晴らしいグラでDCすげえ!ってなってましたね
ソニックってどうもアクが強くて好きじゃないんですがこれは面白かったです
ただほかのキャラがどうにもつまらなくて飽きてしまいましたね
てかDCやってたんですねw

同時期に時のオカリナが出たと考えたら凄いですね。
明らかにゲーム機の世代差を感じられました。
初めて3Dの次世代を感じられましたね。
実際にプレイしてみると粗い部分も多く、発展途上なのは否めませんが。

この作品は、自分はHD版をPS3でプレイしたのですが、シリーズの中でもお気に入りの一本です!特に、シナリオ面はシリーズでもトップクラスに好きなんですよ!カオスという生命体を巡る、太古の記憶も絡んだ群像劇的なシナリオは印象に残ります!音楽も今は絶盤になっているCDをわざわざ中古で購入するレベルでした…!ゲーム性についても、爽快感の強いソニックパートは勿論のこと、様々なキャラのパートがありそれぞれ中々楽しめました。

しかし初の本格的な3D化作品(ソニックRとソニックジャムは除く)だけあって作りは全体的に粗く、あくまで個人的に気に入っていると言った感じで、人に勧められるかどうかは微妙な所です。ゲーム性としてはソニック以外のパートは厳しい所も多いですし、特にビッグのパートは中々きついですからね…!それに、ソニックの口や人間達のグラフィックも何とも言えません。ただ、自分としてはシリーズの中でも一番好きなタイトルです!
ちなみに、今回登場した生命体・カオスはソニックフォースにも登場しますよ!

このゲームもプレイされていましたか!?
PS3版はHD化されて綺麗になっていますよね。
古いゲームなので今、プレイされたらどう感じるのか分かりませんでしたが、
marumaxさんは楽しめたようで良さは失われていなくて良かったですw

シナリオは群像劇で、なんというか綺麗でしたね。

絶盤になっているCDまで取り寄せるとは、物凄いソニック愛を感じられます。

作りの粗さは当時から感じていました。
スクリーンショットも見栄えが非常に良いのもあって、そこは落差がありましたねー。
第6世代機黎明期の作品で、ポリゴンの作りが粗い部分も散見されます。
最新作で生命体・カオスの活躍にも期待です!

DCは持っていましたが、ソニックは未プレイです。やはり難しいイメージが先行してしまいまして。達成感やそれによる爽快感はかなり高そうですねー。

このゲーム、ドリームキャストで1.2を争うほど売れたらしいです。
でも、かなり人を選ぶ内容なんですよね。クリアした時の達成感は大きいですが。

ここからマリオみたいにシリーズ全部レビューするんですか?それなら嬉しいです。

さすがに全部は難しいですが、
出来る限り多くの作品をここからレビューしていきます!

ソニックフォース発売前に過去レビューのリメイクをやるんですね

ソニアドはGCへ移植したDXでプレイしました
ソニック本編シリーズでは初のフル3D作品でしたね
本作からキャラにボイスがつくようになり
シナリオにも力を入れるようになりました
初3Dですがスピード感の高さはかなりの物じゃないでしょうか?
カメラワークの悪さやソニックパート以外の作りの甘さなど
全体的に見ると荒削りな部分が多い作品ではありますが
ソニックシリーズの新たな出発としては及第点だと思います

ソニックのゲームは全体的に書き直したいと思っているので、
この機会に色々とリメイクしたいと思っています!期待していて下さい!

僕も本作を本格的にプレイしたのはGC版でしたね。
今、思えばこの作品はソニックの転換期だったんだよなぁ。
スピード感は今でも色あせていないと思います。
当時はあのスピード感を実現したゲームって殆どありませんでしたよね。