
2014年はコンシューマーゲーム業界にとってどんな年になるのか?
本記事では個人的な展望を語って行きたいと思います。
あくまでも参考程度にご覧ください。

コミットメント達成の危機となっている任天堂が大きな動きを見せる!?
ここ数年、業界再王手となる任天堂の経営状況は芳しくありません。
岩田社長も最近は株主などからお叱りの言葉を沢山頂いており、
社長という立場すらも危うくなっています。
一応、2013年も人気タイトルを大量投入して結果を出してきてはいるんですが、
Wii Uが足を引っ張り過ぎているため、思うような結果が出てきていません。
と言う訳で2014年はもっと大きな施策をする必要があると思います。
足を引っ張っているWii Uをどうするのか?
ユーザーが流れていると言われているスマートフォンとはどういう関係を取るのか?
新たな秘密兵器を発表するのか?岩田社長が退任するのか?
コミットメントの結果が明らかになる、4月には何らかの大きな動きがあると思われます。
昨年の12月に発売された3DS「パズドラZ」。
本作はスマートフォンで展開されている基本無料の「パズル&ドラゴンズ」をベースに、
ストーリー要素や演出の強化など大幅に手を加えた、
フルプライスの課金無しという買い切り型のタイトルです。
本作のようにフルプライス・課金無しで大幅に要素を加えた
スマートフォン初の基本プレイ無料タイトルは今まで無かったんですが、
100万本を超える大ヒットとなりました。この動きをみて、
似たようなビジネスモデルの作品が現れるのではないかと見ています。
スマートフォンではなく、パソコンのブラウザゲームになりますが、
PSVITAで発売される「艦これ改」の成功によってはさらにこの流れが加速するかもしれません。
2012年に発売された「ドラゴンクエストX」からもうすぐ2年。
そろそろ次のナンバリングタイトルが発表されてもおかしくないと思っています。
オフラインゲームだった「ドラゴンクエストIX」からはもうすぐ5年になるだけに、
「X」を手に取れなかった人からしたら飢餓感が現れてきてもおかしくは無いですからね。
シリーズ物の新作は最新作が発売された直後に発表される事が多いので、
シリーズ最新作である3DS「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」が
発売された直後辺りは注意深く見守っていたほうが良いと思います。
2月22日に、いよいよプレイステーション4(PS4)が発売されます。
コンシューマーゲーム機がハードスペックの面で一世代上に行くのは8年ぶりとなるだけに、
ゲームファンとしては注目せずにはいられません。そんなPS4ですが、どんな売れ方をするのでしょうか?
おそらくスタートダッシュは供給不足だったPS3を上回ってくると思いますが、
「現行機で十分」という声がPS3発売時以上に多いだけに、
需要がひと段落する消費税が増税された辺りからはWii Uレベルの売上になる恐れがあります。
しかし、海外では順調に世代交代が進みそうなので、確実にシェアを伸ばしてくるでしょうね。
ちょっと気になるのが、大作マルチタイトルの売上比率です。
最近は大作のマルチタイトルになるとPS3版が圧倒的に売れますが、
そこにPS4版が加わることで需要が分散されると思います。
売上が分散される事で、しっかりと世代交代が進むまでは
海外産のマルチタイトルはあまりランキングの上位には入れないかもしれません。

ニンテンドー3DSの新型が発売?
2013年はキラータイトルを連発したニンテンドー3DS。
あまりにも昨年が凄すぎたため、前年を上回る売上を出すのは困難だと思われます。
そこで、市場のカンフル剤としてさらなる新型を発売してきそうです。
それは昨年海外で発売されたニンテンドー2DSかもしれないし、
もしかしたら大きくデザインを変更した新型になるかもしれない。
そろそろコンシューマーゲームユーザーに行き渡って来そうなので、
スマートフォンのみでゲームをプレイするユーザーにも何らかの形で訴求する必要があります。

日本マイクロソフトが再始動!
2013年はほとんど仕事をしなかった日本マイクロソフト。
しかし、2014年は新型ゲーム機Xbox Oneを日本で発売するという事で、
少なくとも昨年よりは仕事をすると思います。
そこで気になってくるのが、どれだけ力を入れるかと言う事です。
日本でXbox Oneを売るにはあの本体仕様では色々と厳しいでしょうし、
日本独自のラインナップも揃える必要があります。
またXbox 360中期のやる気を見せてくれたら良いのですが、果たしてどうなるか・・・。

インディーズタイトルがコンシューマーに続々と上陸!
「マインクラフト」、「テラリア」のヒットによって、
日本でもインディーズゲームが少しずつ浸透してきています。
PS4、Xbox Oneではインディーズゲームをさらに揃えて来るようですし、
Wii Uでも海外ニュースを見た感じでは色々と出すつもりのようです。
大手メーカーがバックアップする機会も増えるでしょうから、確実に浸透するでしょうね。
また、キックスターターというクラウドファウンディングサービスで生まれた
インディーズタイトルが今年から続々と芽を出す事も注目。
そこで生まれたタイトルがどれだけ日本のコンシューマー市場でも発売されるのか分かりませんが、
これからは確実にインディーズ生まれの斬新なゲームが
コンシューマーで発売される機会が増えそうなので、何気に凄く楽しみだったりします。
真面目な大作タイトルばかりでは面白くありませんからね!
昨年発売された「実況パワフルプロ野球2013」は多くのシリーズ物が売上を落とす中、
低価格販売&アイテム課金商法によって大きく売上を伸ばしてきました。
この結果を見て、似たような販売形式のタイトルが増えてきてもおかしくはありません。
実際、昨年はフルプライスタイトルでも課金システムを取り入れた作品は多くありました。
それらのタイトルはほとんどが批判されていましたが、
ソフトの価格を抑えることで少しは批判が収まると考えて来るところも出て来るでしょう。

人気タイトルのナンバリングがスマートフォン向けに展開される?
スマートフォンでのゲーム市場拡大に合わせ、
コンシューマーゲーム市場がどんどん縮小しているのはみなさん御存じの通りです。
そんな中で人気シリーズのマザーシップタイトルが、
スマートフォン向けに展開されてもおかしくはありません。
現に「ブレス オブ ファイア」シリーズや「レイトン教授」シリーズは、ナンバリングタイトルとして
スマートフォン向けに展開(※)される予定です。「ドラゴンクエスト」シリーズこそは
今のところ展開するつもりはないようですが、だからといって今後一切ないとは限りません。
具体的には名前を出しませんが、某S・C社のFシリーズ最新作とか、
某K社のGシリーズ最新作とか、どちらかと言うと勢いが落ちてきているシリーズは、
テコ入れも兼ねてスマートフォン向けにマザーシップタイトルを出してきそうです。
※レイトンシリーズは一応、3DS版も予定されています。
ここからは昨年予想した話題の答え合わせをしたいと思います!
Xbox 360の次世代機が発表!?
⇒ようやく・・・ようやく発表されました。
マイクロソフトは日本市場をどうするのか?
⇒Xbox Oneを日本でも発売するとは言ったものの、大きな動きは見せず。
Wii Uはどうなるのか?
⇒年明けから失速。最悪な状況となりました。
3DS向けタイトルは増えてくるのか?
⇒年末辺りからようやく売上に見合ったタイトル数の増加がありました。
無双タイトルの今後は?
⇒シリーズの乱発・マンネリによって多くの作品が前作から売上を落としています。
特に「ワンピース海賊無双2」は前作から売上が半減しました。大体予想通りの結果。
PSVITAは生き残れるか!?
⇒値下げ、新型の発売。美少女ゲームの大量発売によってなんとか居場所を見つけられたようです。
PS3とXbox 360が(海外では)最後の収穫期に!
⇒「グランド・セフト・オートV」、「ラスト・オブ・アス」など
今世代を締めくくる作品が色々と発売され、予想通り(海外では)最後の収穫期となりました。
不振続きのレベルファイブはどうなる!?
⇒「妖怪ウォッチ」がヒットするものの、目玉コンテンツとなる
「イナズマイレブンGO」、「レイトン教授」、「ダンボール戦機」の最新作はいずれも厳しい結果で、
依然として厳しい状況が続いています。そんな中、ついにスマートフォンに力を入れる事に。
発売タイトルの減少は食い止められるのか!?
⇒相変わらず歯止めはかけられず、停滞期は指で数えられるほどしか新作が発売されませんでした。
基本無料ゲームがさらに増える?
⇒「鉄拳レボリューション」など、ナムコブランドのタイトルが
続々と基本プレイ無料タイトルとして発売・発表されたのが印象的でした。
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