2018/11/30/12:00 | M☆G☆Mコラム

実写×静止画で構成された428や街に生まれた大きなメリット。実写映像でわざとらしさは大きな敵!

▼この記事で主に伝えたいこと

・実写映像で”わざとらしさ”を感じたら一気に興ざめる。
・静止画にすることで想像の余地が生まれて”わざとらしさ”が緩和される。
・428や街はその辺りの調整が絶妙。

おはっく~!kentworld(@kentworld2 )です!

実写ゲームとして知られる「428~封鎖された渋谷で~」(以下、428)や「街~運命の交差点~」(以下、街)。

実はぼく、これらのゲームを初めてプレイした時はガッカリしました。

何故なら実写映像なのに静止画だったから!

こちらのスクリーンショットを見ると今にでも動き出しそうですよね?

ですが、実際には全体の99%は動きません。

基本的に428や街は静止画×テキスト×サウンドだけで構成されています。

一見すると地味に感じますが、最終的にはこの映像表現が最適だと思うようになりました。

今回の記事ではその辺りについて語っていきます。

静止画にすることでわざとらしさを抑えられる

俺は御法川実。フリーライターだ。

違う!極論はお前だ!

こちらは428で見られる台詞になります。

実写なのに台詞が漫画っぽいですよね?

そこが428の大きな特徴なんですが、実際の人間が口にしているところを想像してみてください。

なんとなくわざとらしさを感じませんか?

もちろん俳優さんの演技力があれば本物と錯覚するでしょうけど、難易度は非常に高く感じます。

ところが静止画にして音声をカットした場合、プレイヤーに想像の余地を与えてくれるのでわざとらしさが緩和されると思うんですよ。

ここで実写と漫画のメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

実写のメリット
⇒細かい映像表現が出来る。

実写のデメリット
⇒細かい映像表現が出来る故にわざとらしさが生まれることがある。

漫画のメリット
⇒デフォルメして表現を強調出来る。

漫画のデメリット
⇒細かい映像表現をするのが困難。

428の実写×静止画はここで挙げたメリットをすべて吸収し、それでいてデメリットを抑えています。

この事実を知った時は「上手いなぁ」と思いました。

わざとらしさを感じられたら一発アウト

ぼくの中で実写ものは”わざとらしさ”を感じたら一発アウトに感じます。

何故なら作中のキャラクターに感情移入出来なくなってしまうからです。

これは母から聞いた話なんですが、ぼくは幼い頃、テーマパークなどで開催されるキャラクターショーを楽しんでいなかったようなんですね。

どうやら”わざとらしさ”を感じてしまったらしい。

我ながら「ませた餓鬼だなぁ」と思いますが、気持ちも分かります。

やっぱり、フィクションだったとしても本当であるかのように錯覚させてほしいんですよ。

そこで”わざとらしさ”を感じてしまったらウソであることが分かってしまうので錯覚することは出来ません。

ぼくが見たキャラクターショーはその辺りの配慮が欠けていたんでしょうね。

もしも428が動画だったら?

もし、428が動画だったらどうなっていたのでしょうか?

おそらく、高確率でわざとらしさを感じていたことでしょう。

特にコメディ色が強い御法川実パートは相当な演技力とアレンジがない限りは厳しいでしょうね。

前述の通りわざとらしさを感じてしまったら感情移入するのが難しく感じてしまいます。

そのうえB級感を持つようになってしまい、見下したように見てしまうでしょう。

意図的なら良いんですが、少なくとも428はそういった意図で作られているようには思えません。

428はムービーで撮ってそこから静止画を切り取ったようなので、全編動画にすることは出来るでしょう。

でも、あの台詞のままだとわざとらしさを感じてしまう可能性が高く感じます。

実際、メイキング映像などで台詞が含まれた動画は少し確認しましたが、やっぱり寒かったですw

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全体のまとめ

以上!428や街が静止画×テキスト×サウンドだけで構成されている理由を考察してみました!

実写とゲームの融合は近年の大きな課題になっていますが、その中で428や街は一つの正解を作り出したと思います。

苦労の割に合わないのか未だにニッチなジャンルですが、ストーリーを語るうえでのメリットも多いだけにもっと定着しても良いと思いますね~。



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コメント広場の住人(22)

  1. むぐお より:

    最初街なんかは実写と聞いてすげーつまらなそうって思ったのにおすすめされてプレーしたら感情移入できて驚きました!
    サウンドノベルの正解ってシルエットだとずっと思っていたので静止画っていうのが想像の余地を与えるところから面白さにつながってるのですかね
    428は面白いですが一つの物語に終着していくので個人的にはそれぞれの人間の別個のテーマが強い街のが好きです
    いずれ新作をだしていただきたいですね〜売り上げ的にはあまり振るわなそうですが

    • kentworld より:

      実写ゲーってウケが悪いんですよねぇ。確かにつまらなそうに見えるから不思議。

      あぁ、静止画なのはシルエットだったサウンドノベルの名残もあるのか。

      ぼくは428からサウンドノベルに入ったので動くものだという先入観があったんですよね~。

      仰る通りまた新作を出してほしいです。どこか出さないかなぁ?

  2. らす2 より:

    逆にボーナスシナリオのカナンはアニメーションのが良かった気がします。
    TYPE-MOONの文章が428の世界観に合わなさすぎて寒々しさを感じたので。

    映像表現も演出に合わせてやり方を選ばなくてはならないのがゲームの厳しいところですね。

    • kentworld より:

      ボーナスシナリオのカナンは色んな意味で合いませんでしたw

      映像表現と演出の組み合わせって難しいんですね。428をプレイして実感しました。

  3. ホンマ🎞トモフミ より:

    僕も邦画や日本のドラマってたまに演技くさいもしくは漫画くさいところがあるのでそうなると一気に対象年齢が下がるイメージです。
    スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーぐらいなら許せるのですけどね。

    428や街も確かに静画だからこそ、物語に引き込まれる魅力があるかもしれませんね。

    なので実写で表現するときってある程度、現実の空気に近づけることがほんとは大事なんだと思います。
    そういう空気感作りでは本当にハリウッドってすごいと思いますよ。スパイダーマンとかスーパーマリオ、バイオハザードなどどれも現実と比べたら荒唐無稽もいいところですが、邦画にありがちな照れがなく毎回、いつも映画の向こう側のリアルがあると大抵思ってしまいます。

    (あくまで全体的な傾向で、必ずしも邦画=漫画くさい、洋画=良いという風には思っていないので悪しからず)

    • kentworld より:

      そうそう、邦画の演技臭さが安っぽさを強めていると思うんですよ~。

      428や街がそのまま動画になったら一気に安っぽくなると思いますw

      ハリウッドは凄いですよね。ぼくが思うにハリウッド映画は感情表現が上手いんだと思います。

      抑えるところは抑えるし出す時は出す感じがしますから。

      邦画洋画問わず、成功している原作ありの作品はその辺りが秀逸に感じます。

      最後にフォローもしている!トモフミさんは気遣いが出来る男です!

  4. 匿名 より:

    街&428のスナップショットの秀逸さは群を抜いてますね
    いまにも動き出しそう、に見えて動き出さない絶妙さがあります
    実際に動いているシーンから切り出したらこうは行かないと思います
    この一枚をとるためにどれだけのNGリテイクを繰り返したのかと思うと気か遠くなりますが
    出来上がったものはまるで写真集のように格好良くて最高です
    CGとかアニメとか、あれ以外の表現方法では絶対に出せない『味』がありますよね

    • kentworld より:

      今にも動き出しそうなので、誌面などでスクリーンショットを見たら動くものかと思いこむのも無理はないですよねw

      確かに静止画の多くは写真集としても耐えられるレベルだと思います。

      仰る通りCGやアニメでは出せない味がありました。

  5. つぐみ より:

    実写ゲーは雰囲気おかしくて好きなんですよね
    シュール系が多い気がします。
    アナザーマインド、鈴木爆発、ユーラシアエクスプレス殺人事件、Φストーリーとかね
    最近は実写ゲー減って寂しいところですわ

    • kentworld より:

      実写ならではのシュールさはぼくも好きですw

      でも、ゲーム業界ではあまり見られなくなりましたよねぇ・・・

      • つぐみ より:

        最近、そういえば実写ゲーは、THE QUIET MANっていうのがありました。微妙な実写ゲーですけどねw
        一応2周目クリアしましたが、あれ本当に奇ゲーですね。つくった人あたまおかしい(一応褒めてる)ですね
        しかし2周やっても戦闘は全く楽しくありませんでした(笑)

        実写ゲーは地道に頑張って欲しいんで
        今度はQuantum Breakでもやってみようかなw

        • kentworld より:

          2周目をクリアされましたか!?

          あのゲームはダウンロード専売の低価格だからこそ実現できたような作品でしたねw

          クォンタムブレイクは現在出回っている実写ゲームの中では最高峰だと思います。

  6. がは より:

    JUDGE EYESを意識した考察かな。有名人の実写を使って、プレイヤーの介入要素が少ないなら、ゲームにせずいっそ映画でいいじゃんみたいな疑問はあるね。

    • kentworld より:

      いえ、この記事はかなり前に書き溜めていました。

      とある原作ありのドラマを見てわざとらしさを感じたので、それをインスピレーションに428などと繋げてみたんです。

  7. 匿名くん より:

    視点が面白いですね。
    この手のゲームを出すと「別にゲームじゃなくても実写のドラマでも良いじゃん」とか言われちゃったりする事が多いですが、静止画と面白みのあるテキストで作られたゲームだからこそある意味許される完成度の高い作品なんだなと再認識させられました

    • kentworld より:

      ありがとうございます!

      明後日の方向を向いているような気がしていたのでそう言っていただけると嬉しいですw

      428や街は静止画と面白みのあるテキストで作られたゲームならではの味がありましたね。

      またあんなテイストのゲームを楽しみたいです。

  8. ほにょ より:

    「街」はチュンソフトがずっと追究してきたことが形になった名作だと思いますが、もちろんこれだけが実写ものソフトの正解というわけではありません。

    ただ総じて実写ものはデータ量が莫大になるためにハードのスペックやメディアの容量が追い付かず、せっかく役者さんがいい演技をしているのにセリフの音量が蚊の鳴くようなレベルだったりとかして、本来のパワーを発揮できないまま現在に至っているような気がします。その辺を解決する意味でも、「街」方式は有効なのかもしれません。

    でもこういう問題は技術の進歩によって解決していくと思います。いたちごっこかも知れませんが…。それよりも問題なのは、スクリプト(文章)が漫画みたいで興醒めするということ。エンターテイメントに限らず、どうも日本の社会全体が次第にそういう表現しかできなくなっているような気がするからです。「街」のシナリオは大ベテランの長坂秀佳さんが手掛けたものですが、それでもそのようになってしまうというのは病の根の深さを示して余りあると思います。こんなことでは、今世紀に入ってから海外のゲームに圧倒されてしまうのも仕方がないんだろうなと。

    それはそうと、キャラクターショーやテーマパークの「楽しさの押し売り」に乗り切れない気持ちはよくわかります。子供の頃、そういうヒーローショーで悪者の手下に舞台に上げられて、当時はやっていた早口ことばを言わされたイヤ~な思い出があります。修学旅行で行った東京ディズニーランドも、何がいいのかよくわからなかったし…。

    • kentworld より:

      街の頃になると容量不足の問題もあって動画は難しかったでしょうね。

      428や街が静止画の理由は色々ありそうですが、過去作品からの名残も大きそうです。

      言われてみるとあのようなマンガ的な文章はスッカリ定着してしまいました。

      これはこれで分かりやすくて好きなんですが、そればかりでは多様性に欠けますもんね。

      キャラクターショーはあまり楽しめませんでしたが、「楽しさの押し売り」は大きかったと思います。

      向こうから「楽しんでください!」という強い押し売り感は幼年期ながらも感じていましたのでw

      ディズニーランドも雰囲気は好きだけど、押し売り感は苦手だなぁ。

  9. Conker the Squirrel より:

    昔は実写ゲーがたくさん作られそしてクソゲーが多かった時代がありましたが、実写ゲーが減ってきた時にこのゲームが発売した時は驚きました。実写=クソゲーになりがちであるが、必ずしも実写=クソゲーという訳ではないと言う事を証明した作品です。
    買ってプレイしてみるとストーリー、BGMが良く、けっこう楽しめました。
    さすが、
    ファミ通クロスレビューで40点満点。
    「みんなのニンテンドーチャンネル」内のユーザ評価によって決まる「おすすめランク」は、「任天堂以外の発売によるすべてのWiiソフト」中では唯一のプラチナ評価を獲得している。
    「日本ゲーム大賞2008」でフューチャー部門、「日本ゲーム大賞2009」で優秀賞を受賞をした作品です。
    名前が似ている四八(仮)とは大違いです。
    実写ゲーでPlumbers Don’t Wear Ties「配管工はネクタイを締めない」と言うクソゲーがあります。ぜひ見てください。シナリオの内容がカオスで薬キメて作ったとしか思えない出来で笑いが止まりませんでしたよ。

    • kentworld より:

      実写=クソゲーの方程式ってありますよねぇ。

      芸能人を使ったゲームや映画原作のゲームでハズレが多かったからかな?

      ぼくはファミ通のクロスレビューに釣られて購入しましたw

      こういったジャンルのゲームは初めてでしたが、プレイしてよかったですね~。

      四八(仮)は未プレイですが、怖いもの見たさでやってみたいw

      配管工はネクタイを締めないはそんなに酷いんですか?w

  10. AVC-M370 より:

    ドラマを見ていると感じるが実写には動きのスピード感が人の動きに依存される。
    漫画やアニメではコマを割ることでテンポが変わっている部分だな。
    近年は実写でも撮影編集手法でコマ風な切り替えをされているが、下手をすると画面内に情報の多い実写では内容が入ってこなくなるがね。

    • kentworld より:

      実写と漫画の違いを実感させられる話ですねぇ。

      それぞれの違いを研究することで作り手にとって最適な表現方法が見つかるのかも知れません。

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