3DS「世界樹と不思議のダンジョン」やPS4「バイオハザード リべレーションズ2」がめちゃくちゃ面白く、
XboxOne「スクリームライド」もなかなか面白い!PS4「ブラッドボーン」も傑作間違いなしと、
個人的にチョイスした3月のラインナップは非常に豊作です。
しかし、残念ながら先日酷評したWii U「TENGAMI/テンガミ」と、
何度か記事にしたPSV「デジモンストーリー サイバースルゥース」は楽しめませんでした・・・。
今回は後者のデジモンについてのセカンドインプレッションをしていきます。
今回のデジモン、何度か紹介したように力が入っているところは本当に凄いです。
東京の街並みはキャラゲーとは思えないほど忠実に再現されていますし、
ストーリーも良く出来ています。また、240種類ものデジモンを
ハイクオリティな3Dで再現しているところも凄い!
ストーリーは現実世界と電脳世界を結ぶ内容でした。オリジナルキャラクターによる
人間模様を細かく描いているため一見するとデジモンに関係なさそうですが、
ある程度プレイするとしっかりデジモンと結びつくようになっていて、その伏線の張り方が素晴らしいです。
また、本作にはサブクエスト的なものが用意されているんですが、
そちらのストーリーも手を抜いておらず、
思わず「クスッ」としてしまうようなショートエピソードが盛り込まれていて、
世界観やストーリーをとても丁寧に作っているなと思いました。
グラフィックについては東京の街並みばかりに目が行きますが、デジモンのモデリングも素晴らしい!
愛着を持ってしまうような動きをしてくれますし、何より240種類も3Dモデルで登場するのが凄い!
デジモンって「ポケットモンスター」と同じで、色違いで種類を水増しするゲームじゃないんですよ。
中には少し見た目が似ているデジモンはいるものの、
ほとんどは別モデルなので、開発に手間かかっているなーと思いました。
ところで、デジモンは攻撃時にクリティカルが決まったら大げさなくらいのリアクションをとるんですが、
状態異常の混乱時に間違えて自らにクリティカル攻撃を加えた時も同じリアクションをとるので、
ドジっぷりが半端なくて笑えます。それで体力がなくなって消えたら尚更w
このようにストーリーやグラフィックは素晴らしいんですが、
RPGとしての育成や戦略性は大雑把なバランスでした。
簡単にレベルが上がってしまうのは良いとして、
島での特訓や育成、一定数倒せばゲット出来てしまうデジモン集めなど、
お手軽すぎて奥深さを感じられなかった。育成ゲームとしてのバランスはかなりカジュアルです。
でも、廃人仕様になってしまったらそれもまた困るので、ここは利点として受け止めることもできますね。
問題なのは戦闘システムです。出来ることが少なくて技を選択する楽しさや戦略性が薄いですし、
属性によるダメージの増減が激し過ぎて、有利不利が極端に感じました。
また、基本難易度が低いのも問題です。一部の相性が悪いボス戦を除いて
通常攻撃だけで倒せてしまうことが序盤から中盤は多く、ボタンポチポチゲーになっていました。
もう少しコマンドバトルならではの戦略性や奥深さを感じたかったなぁ。
このゲーム、主人公が探偵という事もあって同じところを行ったり来たりします。
様々な街を行き来するのはまだしも、一度攻略したダンジョンに何回も足を運ぶのはちょっと・・・。
しかもダンジョンの構造は単純なので移動して楽しいものではありませんし、
出現する野生のデジモンも変わらないので、水増し感が半端ないです。
ゲームを進めることで行ける場所は増えますが、
それ以上に同じところをダンジョン含めて行ったり来たりしますので、
お使いしている感が強いゲームですね。
ダンジョンの入り口や探偵事務所に一瞬で戻れるアイテムがあるので
それを使えば多少は移動の手間が省けますが、それでもかなーり面倒なゲームに感じました。
イベントシーンの比率がかなり多いので、
おそらく、このゲームはアドベンチャーゲームのように楽しめば良いんでしょうね。
ストーリーやグラフィックは良く出来ていると思いますが、
僕はそれ以上にゲームとしての大雑把さや退屈さが印象に残ってしまいました。
身も蓋もない話ですが、ノベルゲームにした方がゲーム的な苦痛を味わうことはなかったので、
僕は楽しめたかも。いや、それだったら買わなかったと思いますがw
ネット上での評価はかなり高いけど、僕のようなタイプの人は参考にしてください。
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