【レビュー】BLACK BIRD(Switch) [評価・感想] 間口を広げつつアーケードスタイル型2Dシューティングゲームのツボを抑えた傑作!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2018年10月に配信されたSwitch「BLACK BIRD(ブラックバード)」のレビューをしていきます。

本作は黒い鳥に生まれ変わった少女が主人公の2Dシューティングゲームですが、間口を広げつつアーケードスタイル型2Dシューティングゲームのツボを抑えた傑作でした!

今や大作ゲーム内のミニゲームにまで格下げされてしまったアーケードスタイルの2Dシューティングゲームですが、本作は単品で売り出すほどの価値を感じられます。

それだけ2Dシューティングゲームとしての出来が秀逸で、トゥルーモードクリアのために夜が明けるまでプレイしてしまいました!

スコアアタックも面白く、トゥルーモードクリア後もハイスコア更新のため何周もプレイしてしまいますw

そんなSwitch「BLACK BIRD(ブラックバード)」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の2Dシューティングゲーム。
  • 黒い鳥となって全4ステージを順番にクリアしていく。
  • 体力が0になったらステージ1からやり直しのアーケードスタイル制を採用。
初リリース日 2018年10月18日
対応ハード Switch
ジャンル シューティング
推定クリア時間 30分~40分(1周)
価格 2000円(税込)
発売元 オニオンゲームス

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良いところ

2Dシューティングゲームとしての心地良さ

2Dシューティングゲームと言えば弾を常に発射しますよね?

それだけに弾を発射する心地良さも重要だと思うんですが、本作の場合はその辺りが秀逸でした!

弾は「ポポポッ、ポポポッ」と言った感じのテンポで発射されます。

この心地良い感覚、まるで小便をしている時のよう。

パワーアップするとあらぬ方向に飛散する点を含めてw

個人的にはバンバン発射して爆発する感覚も好きですが、黒い鳥(以下、ブラックバード)が弾を発射する感覚としてはこれがベストに感じます。

2Dシューティングゲーム初心者への配慮が満載!

2Dシューティングゲームは苦手だなぁ・・・

そう感じる人も多いと思いますが、本作は初心者への配慮も秀逸でした!

特筆したいのが当たり判定

操作することになるブラックバードは大きいので一見すると弾に当たりやすく感じますよね?

ところが本作の場合、当たり判定が光っている目の部分だけなんです!

目の大きさは豆粒レベルなので、敵の攻撃には意外なくらい当たりません。

ハードルを下げるという意味では任意スクロール制なのも良いと思いました。

2Dシューティングゲームと言えば自動でスクロールするタイプが多く感じますが、本作の場合は自由に移動することができるんです!

おかげで敵の弾を避けやすく、強制スクロールによるストレスを緩和させています。

※各ステージをクリアする条件は要塞の全滅になります。

小手調べができるノーマルモード

さらに初心者へのハードルを下げているのが低難易度なノーマルモード!

ゲーム開始当初はノーマルモードしか選べないんですが、このモード、かなり手加減しています!w

全体的に敵がほとんど攻撃してこないので、簡単に倒すことができるんです!

おかげで初心者でも爽快感を味わうことが可能なうえ、上級者も小手調べできるのが良いと思いました。

難易度は控えめなので、上手い人の場合は初見でクリアすることができると思います。

手加減なしのトゥルーモード

ノーマルモードをクリアするとトゥルーモードが出現しますが、本作の本番はここからでした!

トゥルーモードでプレイできるステージは一見するとノーマルモードと同じように見えます。

ですが、トゥルーモードではマルチエンディング制になり、ステージ内には隠しキャラが追加されて真のラスボスも登場するようになるんです!

おかげでノーマルモードとステージが同じでもクリアしたくなりましたが、これがめちゃくちゃ難しい!w

どのくらい難しいのかと言うと、10時間かけてやっとクリア出来たくらい。

それだけ敵の攻撃が激しくなっています。

ですが、様々なテクニックが存在するおかげで再プレイする意欲が上がって何度も再挑戦してしまいました。

ここからは本作に存在する様々なテクニックにスポットを当てていきます。

いかにしてダイヤを取るのかが熱い成長要素

テクニックの中でも特に大きいのが成長要素!

ブラックバードは敵が落とすダイヤを拾うことで経験値が蓄積されていき、一定数溜まるとパワーアップしてより強力な弾を放てるようになります。

最大までパワーアップすると弾にホーミング機能が付くので、真のラスボスと戦ううえでは欠かせません。

面白いのが、ダイヤはバウンドする毎にグレードダウンすること。

なので、敵を倒した直後はダイヤが落ちないよう素早く下に移動しないといけないんです!

これは新たな駆け引きを生み出す要素に感じました。

価値が高いダイヤをキャッチ出来た時の嬉しさは格別です!

このように本作には成長要素が存在しますが、2Dシューティングゲームなのでダメージを受けたらグレードダウンしてしまいます。

この辺りは好みが分かれるところですが、リスクとリターンを強めているので個人的には気に入りました。

駆け引きをさらに高めるコンボシステムとボム

ブラックバードは弾の他にボムを一定数放つことが出来ます。

これが非常に強力で、特にブラックバードのレベルが高い時は周囲の敵をすべて巻き込むほどのパワーがあるんです!

そのためピンチを乗り切ることができるんですが、ボムの使い方はそれだけではありません。

なんと、30コンボ以上決めた状態で発動することでボーナススコアが入るうえに価値が高いダイヤが降ってくるんです!

前述の通り価値が高いダイヤを入手するとブラックバードがパワーアップしてより強力な弾を放てるようになります。

ということは序盤にコンボ×ボムを連発することでより高いスコアを叩き出せるうえにゲームを有利に進むことができるってことじゃないですか!?

上手く行けばステージ1の段階で300万点以上を叩き出せるうえブラックバードのレベルも5以上に出来ます。

この状態でステージ2に突入したらかなり有利に進めることが出来ますよ~!

※コンボは敵を途切れなく倒し続けることで発生します。

奥深いステージ構成

本作に収録されているステージはたったの4種類しかありません。

約2,000円のタイトルとは言え少なすぎますよね?

ですが、1つ1つの作り込みが半端ないので同じステージを何十回プレイしても飽きませんでした!

特筆したいのが、BGMと連動して敵が出現すること。

BGMはオペラ調なんですが、例えば「パパパパパパパパッ」というリズムの時は同じタイミングで敵がどこからともなく出現するんです!

この法則と前述のコンボ×ボムを組み合わせることで大量のボーナススコアが手に入るので、スコアアタックをするうえではめちゃくちゃ重要なテクニックだったりします。

ステージの作り込みでそれ以外に触れたいのが隠しキャラ!

どのステージにも数多くの隠しキャラが存在し、倒すとボーナススコアが手に入ります。

敵によっては高スコアの状態じゃないと出現しないので、何度も同じステージをプレイすることで今まで見たことがなかった隠しキャラが出現するかも!?

狙ったパワーアップアイテムを入手する駆け引き

各ステージにはが隠されています。

この壺を破壊することでパワーアップアイテムが出現するんですが、これが曲者なんですw

というのもパワーアップアイテムは攻撃を当てる毎に「体力UP→スピードUP→ボムUP」と変化するうえ飛び跳ねるからです。

それだったらチョロチョロと弾を発射すれば良いと思いますよね?

ですが、トゥルーモードの場合は常に大量の敵が出現するので弾をチョロチョロ発射する余裕なんてありませんw

そのうえブラックバードのレベルが高い状態だと男の小便みたいに弾が飛び散るのでなかなか狙い通りのパワーアップアイテムを入手できないんですよ。

これが妙なもどかしさや駆け引きを生み出していて、よりゲームを面白くしていると思いました。

想像力を掻き立てるラブデリック要素

みなさんはラブデリック要素をご存知でしょうか?

ラブデリックとはかつて存在したゲーム会社で、代表作としてPS「moon」が存在します。

本作はかつてラブデリックの社員だった木村 祥朗さんが携わっているので同社のエッセンスが盛り込まれていました!

例えばストーリー。

イベントシーンは一瞬しか挿入されず、簡素なんですが、その映像からは伝わってくるものは物凄く黒いんですw

キャラクターこそは少女だったりして可愛いですよ?

ですが、急に刃物で刺されるなど黒い展開が満載なんです!

一体、どうしてこうなってしまったのか?

ショッキングなシーンが多く、断片的に描かれるからこそ生まれてくる楽しさが本作のストーリーには詰まっていました。

黒い任天堂にも言えることですが、こういう要素はオタク心をくすぶりますw

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惜しいところ

良くも悪くも古典的

個人的には大ハマリしたSwitch「ブラックバード」ですが、良くも悪くも古典的な作りに感じました。

用意されているステージはたったの4種類で、クリアまでのプレイタイムは約20分。

体力が0になったら例えラスボス戦でもステージ1からやり直し。

いわゆるアーケードスタイルとなっていて、何十時間ものストーリーを長期間かけて進めていく現代のゲームとは大きく異なります。

スコアによってエンディングが変化するなどモチベーションを高める要素はふんだんに盛り込まれていますが、万人向けではありません。

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全体のまとめ

驚くほど古典的で職人的な作りの2Dシューティングゲーム。

近年にプレイしたアーケードスタイル型2Dシューティングゲームの中では最もハマりました!

そうだよ!2Dシューティングゲームの面白さってこうなんだよ!

近年プレイしたアーケードスタイル型2Dシューティングゲームの多くはコレジャナイ感じがしたので、久しぶりに自分のツボにハマった作品に出会えた感じがします。

ラブデリック要素ばかりに目が行きがちですが、個人的にはアーケードスタイル型2Dシューティングゲームとしておすすめしたい作品です。

シューティングゲームならではの駆け引きを味わいたい!

ハイスコア更新のため何周もプレイするほどのモチベーションが欲しい!

そんな人は是非、本作に手を出してみてください!

2Dシューティングゲームが苦手な方への配慮も充実しているので、入門用としてもおすすめです♪

間口を広げつつアーケードスタイル型2Dシューティングゲームのツボを抑えた傑作!

こんな人には特におススメ。
・スコアアタック好き。
・2Dシューティング好き。
・ラブデリック好き。

こんな人にはおススメできない。
・1周クリアで満足する人。

BLACK BIRD(ブラックバード)/お気に入り度【90/100%】
プレイした時間・・・約10時間

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6件のコメント

このレビューを読んで「ブラックバード」がなぜスルメゲーって言われているのかがわかりました。
隠しキャラというのがゼビウスなどのファミコンあたりのシューティングゲームを連想します。
というか雰囲気こそ違いますが、「ファンタジーゾーン」みたいなゲームだなって思いましたよ。

「moon」の開発者も関わっているのは驚きました。日本製のインディーズだったんですねwww 勝手に北欧製のゲームかなって思ってましたよ〜。

ブラックバード、スルメゲーと言われているんですか!?

コメントで挙げられているように随所でレトロな2Dゲームのリスペクトを感じられる作りでしたよ~♪

インディーズゲームといえば海外が目立っていますが、意外にも本作は国産なんです。日本でもこんな素晴らしいゲームを作れる集団が居ることに嬉しく思います。

おお!良かった!ハマってくれましたね。

そして自分がプレゼンで伝えきれなかった部分もしっかり言ってくれてめちゃ嬉しいです。そうなんですトゥルーモードの歯ごたえと隠し要素の発見が楽しいんです!
プレイする気持ちよさに熱い駆け引き、そして絶妙な難易度のおかけでつい意地になってプレイし続けてしまうんですよ。

ツボのアイテムについてもそれを言いたかったんです!狙ったアイテムを取りたいのに上手くいかない所がいやらしいけど凄くいいんですよ。

そしてあの独特の雰囲気。何て表現すればいいのかわかりませんでしたが、ラブデリックと言うのですね。スコアによって変化するカットシーンは不気味だけど何故か惹きこまれるため続きが見たくてスコアアタックのモチベーションに繋がるんですよ。

自分はトゥルーエンドに行くまでプレイしました。かなり難しいですが、ぜひ挑戦してみてください!

はい!ガッツリハマりましたよ!そして、先日のMGMゲームルーム in 大阪ではぼくが本作をプレゼンテーションしました!グリグラさんほど上手く出来ませんでしたけどねw

記事ではかなり細かく本作が持つ駆け引きの魅力を語ってしまいましたw

壺アイテムのもどかしさ、あれは溜まりませんね~。でも、慣れてくると思うように取れるから面白い!

昔、ラブデリックという会社が存在し、社員が分散した関係でこういう作風のゲームが色んなところで生まれるようになったようです。

トゥルーエンドは是非、行きたいですね!そのためにステージ1や2の法則を完全に暗記したいところです。

長くなりましたが、素敵なゲームのプレゼンテーションをありがとうございました!

これ気になって買ったまま積んでたんですよー
ゲームシステムを一言でいうとファンタジーゾーンですよね
世界観が真っ黒なのでまさにブラックファンタジーゾーン!
やらないといかんなぁ

この記事ではコツもまとめているので、是非、参考にしてプレイしてみてください!

ブラックファンタジーゾーンとはうまい表現ですねw