【レビュー】ドリームズユニバース [評価・感想] なんでも作れるけど市販のゲームとしてはハードル高め


Dreams Universe(ドリームズユニバース)/PS4

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2020年2月に発売されたPS4「Dreams Universe(ドリームズユニバース)」のレビューをしていきます。

本作は様々なコンテンツを作成できるクリエイトゲームですが、その名の通り夢が詰まった作品です!

ステージをクリエイトできるゲームはこれまでに数多く発売されました。

本作の場合はあらゆるジャンルのゲームを作成することが可能で、最強のクリエイトゲームと言っても良いくらい。

おそらく、同じようなことを実際のゲーム開発で行う場合、複雑なプログラミングをマスターしないといけないでしょうから、将来、ゲームクリエイターを目指す方の入門用としても良いと思います。

しかし、市販のクリエイトゲームとしてみるとユーザーインターフェースが分かりにくく、完成させるまでのハードルが高く感じました。

本作はゲームエンジンとして見るかゲームソフトとして見るのかで印象が全く変わってくる作品に感じます。

ぼくはゲーム開発者ではなくゲームユーザーなので、とっつきにくい印象を強く持ってしまいました。

ここからはそんなPS4「ドリームズユニバース」について詳しく書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 様々なコンテンツを作成できるクリエイトゲーム。
  • 3Dアクション、レース、パズル、FPSなどあらゆるジャンルのゲームを作成できる。
  • 様々なジャンルのゲームを体験できるストーリーモード「アートの夢」も収録。
初リリース日 2020年2月14日
対応ハード PS4
ジャンル クリエイト
売上 初週0.1万本
推定クリア時間 3~4時間(ストーリーモード)
発売元 SIE

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良いところ

あらゆるゲームを作れてしまう

「『ドリームズユニバース』で作れないゲームは存在しないんじゃないか?」

思わずそう思ってしまうくらい本作はあらゆるゲームを作れてしまいます。

2Dアクション、3Dアクション、レース、FPS、アドベンチャー、パズル、シューティング etc…

あらゆるジャンルのゲームを作れてしまうので、将来、ゲームクリエイターになりたい方にとっては夢のような作品に感じます。

特徴的なのが、開発ツールが3Dアクションゲームベースであること。

本作を手掛けたMedia Molecule Ltd(メディアモレキュール)は過去に「リトル ビッグ プラネット」シリーズを手掛けていました。

同作品もクリエイトゲームで様々な作品を作れましたが、開発ツールは2Dアクションゲームがベースだったんです。

そのため作成できる作品は平面的になってしまい、何でも作れる訳ではありませんでした。

一方、今回レビューするPS4「ドリームズユニバース」は3Dアクションゲームがベースである関係上、立体的な作品は簡単に作れてしまいますし、平面的な作品も作れてしまいます。

「リトル ビッグ プラネット」シリーズと同じくパーツをイチから生成することもできるので、表現の幅は半端ないですw

立体は正義!

ステージではなくゲームそのものを作成できる

先程、ぼくは「あらゆる”ゲーム”を作れてしまう」と書きました。

そう!本作はステージではなくゲームそのものを作れてしまうんです!

クリエイトゲームは数多く出ていますが、その多くは1ステージ単位で完結するものじゃないですか?

本作の場合、複数のステージや映像を繋ぎ合わせて1本のゲームとして成立させることもできるので、さらに表現の幅が広がっています。

1本のゲームを完成させるのは並大抵のことではありませんが、クリエイトゲームの一歩先に進んだ印象です。

モーションコントローラによる直感的な操作性を実現

何気に本作、DUALSHOCK 4のモーション操作をフルに活かしていたりします。

DUALSHOCK 4を傾けることで画面上のポインターも動き、オブジェクトがポインターと重なった時にR2トリガーボタンを押すと掴むことが出来ますから。

最初は戸惑いましたが、慣れてくるとWiiリモコンのポインター的な感覚で操作できるので、アナログスティックでのカーソル移動よりも便利に感じます。

PS4も発売から6年が経過してオーソドックスなゲーム機という立ち位置になりつつありますが、こんなにも便利な機能がコントローラに搭載されていることを忘れていましたよw

超丁寧なチュートリアルビデオを収録!

本作には超丁寧なチュートリアルビデオが多数収録されています。

その中にはお兄さんが優しい声で喋ってくれるチュートリアルビデオも収録されているので、癒やされながら本作のクリエイト機能を学べました。

「ドリーム」という題材に合わせているのもありますが、ぼくもYouTube でナレーションをしている身なので、彼の喋り方を見習いたいものです。

肝心の内容も分かりやすく、チュートリアルビデオを見ながら試行錯誤できるので、使い方が分かってからはすんなり進められました。

中にはプログラミング的な話を分かりやすく噛み砕いたような工程も見受けられるので、ゲームクリエイターを目指している人は勉強になると思います。

プレイヤーのモチベーションを高めてくれるチャレンジやレベルの概念

とにかく色んなことができるPS4「ドリームズユニバース」。

あまりにも多いので途方に暮れてしまいがちですが、チャレンジやレベルの概念を持たせることで目的を持ちながらクリエイト出来ました。

チャレンジはクリエイトの機能を一定数使ったり特定のチュートリアルをクリアすることが条件となっていて、達成すると経験値が貰えたり使える機能が増えます。

そして経験値が一定数溜まるとレベルが上がるようになっているので、モチベーションを高めてくれるんです!

アップロードした作品が評価されることでレベルが上っていくクリエイトゲームは見たことありますが、チュートリアルを行うことでレベルが上っていくのは珍しく感じます。

様々なジャンルの体験を味わえるストーリーモード

クリエイトの側面が強く出ている「ドリームズユニバース」ですが、一応、1人で楽しめるストーリーモードも用意されています。

タイトルは「アートの夢」で、3Dアクションゲームからアドベンチャー、シューティングなど様々なジャンルの体験を味わえるように作られているので一気に楽しめました!

しかもストーリーモードは本作のクリエイト機能を使って作られたものなので、作品を作る際のお手本にもなるんです。

普通にプレイするだけでも楽しいのにクリエイトのお手本にもなるなんて!?

クリアまでのプレイタイムは3~4時間程度と短めですが、収集アイテム探しのやり込みもあるので、これだけでもそこそこ楽しめます。

全世界のユーザーが作ったゲームを楽しめる

最近のクリエイトゲームでは常識ですが、オンラインに接続することで全世界のユーザーが作ったゲームを楽しめます。

アップロードされた作品で人気のものは一通りプレイしましたが、やっぱり「スーパーマリオ」の人気が凄いです!w

スーパーマリオブラザーズ」の有名な1-1を再現している作品もあれば3Dマリオのファンメイド作品もあったり・・・。

それぞれマリオの挙動や造形が異なるので、そういった違いを比べてみるのも面白く感じます。

それ以外には「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「クラッシュ・バンディクー」のファンメイド作品も目立っている印象です。

完全オリジナル作品も良いですが、やっぱり目を引くのは有名タイトルのファンメイド系ですねw

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惜しいところ

分かりにくいユーザーインターフェース

ユーザーインターフェースは分かりにくく感じます。

とにかくアイコンが多すぎる!

クリエイト画面のアイコンを選択したら大量のアイコンが新たに出現したりして・・・。

チュートリアルビデオを最後まで見たら大半のアイコンが分かるようになっていますが、そこまでたどり着くのが大変なんですよ・・・。

チュートリアルビデオの数は非常に多く、全てのステップを終えるには何時間も必要ですから。

勉強にはなりますし、堅苦しさを感じさせないような気配りは感じられます。

ですが、「ゲームは遊ぶもの」という風潮が強い以上、市販のゲームソフトとして売り出すからにはもう少し最適化しても良いのではないでしょうか?

ぼくの場合、まず始めにストーリーモードをプレイしたかったんですが、ユーザーインターフェースがごちゃごちゃしているのでどこにあるのか数十分掛けて探しましたからw

生成できる3Dモデルが軽い

生成できる3Dモデルは軽く感じます。

静止画だけを見るとファンメイド系の作品は凄い完成度に感じるかも知れませんが、実は実際に触ってみると違和感が強かったりするんですよ。

発泡スチロールなのかと思うほど3Dモデルの挙動が軽かったり、BGMの音量が妙に大きかったり。

見た目がオリジナル版にそっくりであればあるほど実際に触った時の違和感が強く感じてしまいます。

色んな作品を真似ることができるとは言え、「ドリームズユニバース」のゲームエンジンと相性が悪い作品も多いのではないでしょうか?

その点、友人のジョエリーさん( @joely516 )が作った「コニーと不思議な遺跡」はオリジナル作品だけあって違和感なく楽しめました!

コニーという「ドリームズユニバース」内のキャラクターがプレイアブルということで挙動は安定していますし、

  • 足場を飛び移っていくエリア
  • ゲームタイトル当てクイズ
  • 迷路コーナー

など楽しい仕掛けが盛り沢山でワクワクしながら進められましたから。

冗談抜きでぼくが「ドリームズユニバース」内でプレイしたゲームの中では最も楽しめました。

気になる方はゲーム内で「コニーと不思議な遺跡」と検索してみてください。

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Dreams Universe(ドリームズユニバース)のレビューまとめ

ゲーム開発者目線で見るかゲームユーザー目線で見るのかで印象が大きく変わってくる作品。

おそらく、「ゲーム開発者目線で見たら簡単に凄いゲームを作れる!スゲェ!」と思うのでしょうが、ユーザー目線で見ると煩雑に感じます。

確かにできることが多いけど、そこにたどり着くまでの道程が険しいんですよ・・・。

「遊ぶ」のではなく「学ぶ」覚悟で挑まないと面倒に感じることでしょう。

ぼくの場合、軽い気持ちで手を出したので面を喰らいましたw

でも、世界観はふんわりしていて好きですし、世界中にアップロードされた玉石混交な作品をつまみ食い感覚で触れていくのは楽しく感じます。

なんでも作れるけど市販のゲームとしてはハードル高めなクリエイトゲーム!

こんな人には特におススメ。
・将来ゲームクリエイターになりたい人。

こんな人にはおススメできない。
・クリエイトが苦手な人。

Dreams Universe(ドリームズユニバース)/お気に入り度【75/100%】
プレイした時間・・・約12時間

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5件のコメント

Dreams Universeのレビュー待ってました!
こういうクリエイト系のゲームって結構敷居高いので興味はあるのですが、
まだ購入してなかったので参考になります。

UIは画像見る限り確かにわかりにくいです…
この量のアイコンから目的のものを探すのにも慣れが必要そう(;^_^A
ここはもっと直感的でないと、それだけで躓きそうです。

世界中のユーザーが作ったステージを遊べるのはやっぱり良いですよね!
自分で作れなくても楽しめるし、市販のゲームにはみられない意欲的な作品とかも眠っていそうでワクワクしますしw
これもある意味インディー系タイトル・・・?

でも作成の比重が大きそうでゲームを作れるゲームっていうよりも、ゲームも遊べる作成ツールっていう感じで敷居の高さを改めて感じました(;^_^A

確かにインディーズゲームの側面がありますねw

作成ツールに関しては凄いとは思いますが、敷居が高すぎですw

申し訳ないですが、これは売れないのも無理はないですw

いかにもLBPに似た雰囲気を感じるツールですねwww
私がもしゲーム離れが起きる前にこんなゲームに巡り会えてたら、バカみたいにやってただろうなぁ〜。
それこそ自作でスーマリRPGを作ってたりしてwww

LBPの発展型だと思います。

自作版スーマリRPG、良いじゃないですか!w

フフフフフ…。ついに禁断の扉を開きましたね。(`・ω・´)
ドリームズユニバースのレビューおつかれさまでした。
軽さは気にしたことなかった!( ̄▽ ̄;)
ちなみにパペットや世界観カスタマイザー、内部ロジックの組み合わせでゲームの中身を変えられるので公式MOD的な遊びができるゲームでもあります。
オレンジが感じた欠点は、それぞれのシェアできるものが競合したり反応しなかったりしてシェアしにくいこと、
ゲームを作れるとはいえ発表できる場所がゲーム購入者(体験版では人気作品のみ)なこと、開発の規模が大きすぎて完成が大変なこと、サーチシステムが外部のホームページを利用しないと大変なこと、たとえ作品を作ったとしてもbanや削除の可能性があること、×決定や×決定や×決定…。
そんなこのゲームですがオレンジは模型のジオラマとして遊んでいます。ネコ!(=゚ω゚=)

長文失礼しました。(熱くなりすぎた)
良ければPS4でフレンドになりませんか?スルーしてもかまいません。
申請送りました!仲直りしましょ!