※この記事はnoteで無料公開している記事を引っ張ってきたものになります。
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
当ブログはコンシューマー(家庭用)ゲームのレビューがメインコンテンツとなっています。
そのうえでゲーム情報やコラムなどを公開しているんですが、今やこの手のブログは絶滅危惧種です。
同志を探そうと以下のゲームブログランキングをチェックしてみました。
しかし、上位にランクインしているのはまとめサイトや攻略サイト、スマホゲームブログばかり。
自分の文章できっちりとコンシューマーゲームの魅力を語ったブログはほとんどありません。
10年ほど前は当ブログのような形式のブログはそこら中で見かけたのに一体どういうことなのでしょうか?
え?コンシューマーゲームの人気が下火だからだって?
確かにそれも一理はありますが、そうは言っても日本のコンシューマーゲーム人口は2017年の時点で約2,379万人となっています。
ここまで多いと当ブログのような形式のゲームブログがもっとあっても良いと思うんですよ。
にも関わらず全然ありません。あったとしても日を追う毎に更新頻度が下がってフェードアウトするケースばかりです。何故なのでしょうか?
本記事では個人コンシューマーゲームレビューブログが絶滅危惧種である根深い問題について触れていきます。
目次
大半の人がSNSへ移行してしまった
2009年頃までは当ブログのような形式のゲームブログは数多く存在していました。
何故かと言うと当時のブログ界隈は今で言うSNSそのものだったからです。
AのブロガーとBのブロガーが記事やコメント欄を通じて交流をして仲良くなる。
そうしてお互いのブログ人気を上げていくのがセオリーでした。
が、2009年頃からTwitterなどのSNSが台頭していき、多くの方がそちらへ流れてしまったんです。
Twitterは140文字という制限の中でツイート(記事)を投稿できるミニブログ的なサービスになります。
特徴的なのが、タイムラインを通じて登録しているユーザーのコンテンツ(ツイート)を一度に眺められること。
ブログの場合、1つ1つのコンテンツが膨大なので、それぞれのページへジャンプしなければなりません。
Twitterではそんな必要はなく、タイムラインを通じて一度に眺められるうえ、ツイートに付いている吹き出しアイコンに触れたらすぐにコメント出来ます。
このようなお手軽感によって大半の人がブログの更新を停止してしまい、Twitterに移行してしまいました。
そもそも、ブログとは何を目的に続けるものなのでしょうか?
パッと思い付いたものを挙げてみました。
- 友達作り
- 承認欲求
- お金稼ぎ
- 布教活動
- ライフログ
- 創作
色々ありますが、大半の人が続けていた理由は「友達作り」や「承認欲求」なのでしょう。
この辺りの目的はTwitterの方が手軽に達成出来てしまうので、「友達作り」や「承認欲求」だけのためにブログを続けていた人が流れてしまうのは無理もありません。
ぼくですか?ぼくは先程挙げたすべての目的がブログを続ける動機になっていますw
「友達も欲しいし承認欲求を満たしたいしお金も欲しいし布教活動もしたいしライフログとしても活用したいし創作意欲も満たしたい」
超欲張りかも知れませんが、全部ブログを通じて叶えたいと思っていますw
だから、Twitterを始めたとしてもブログの更新通知に留まり、今日までブログメインで続けていけました。
まとめサイトの台頭
Twitterが台頭した同時期、今度はまとめサイトも台頭します。
まとめサイトとは、某大型掲示板の書き込みをまとめて1つの記事に仕上げていく形式のブログのことです。
お題のテーマに沿った他人の意見を集めることで簡単に記事を作成できるので、極端な話、管理人はゲームをプレイしなくても良いんですよ。
それでいて旬の話題を拾いやすく、個人ゲームブログとは比べ物にならないくらいアクセス数を稼げたんです。
「友達作り」や「承認欲求」目当ての人はTwitterへ移行し、「お金稼ぎ」をしたい人はまとめサイトを立ち上げる。
2010年代前半のコンシューマーゲームブログ界隈ではこのようなパラダイムシフトが起こりました。
その影響で当ブログのような個人コンシューマーゲームレビューブログは埋もれてしまいます。
SNSの台頭によって昔のようにブロガー同士が宣伝し合ってアクセスを稼ぐのも難しくなったうえ、検索エンジンの上位に入るのはまとめサイトばかり。
おそらく、この辺りで挫折してしまったゲームブロガーも多いのではないでしょうか?
Googleのアップデートによってコンテンツ重視の流れへと移行するが・・・
その後、Googleのパンダアップデート、ペンギンアップデートを経てコンシューマーゲームブログ界のパワーバランスが大きく変動していきます。
それまでは他のサイトからコピーしたコンテンツばかりのまとめサイトが検索ランキング上位に入っていました。
ところが2015~2016年にかけて行われたGoogleのアップデートによってコンテンツの質が重視されるようになったんです。
その影響でコンシューマーゲームブログ界隈にも自分の文章で勝負する質の高いブログが増えていきましたが・・・
コンシューマーゲームブログはあまり儲からない
より良いコンテンツを長く作っていく場合、マネタイズ化は避けられないものだと思っています。
しかし、コンシューマーゲームブログはあまり儲かりません。
大きな要因となっているのが、コンシューマーゲームブログにマッチしたASPアフィリエイトがないこと。
ASPとは「アフィリエイター」と「広告主」を繋ぐ仲介サービスになります。
これを利用することでブログ内にアフィリエイトの広告を貼って報酬を得ることができるんですが、いくらだと思いますか?
なんと、少ないものでも1件につき数百円。
多いものだと1件につき数千円もの収入が入るんです!
ブログだけで生活している人の多くはASPが主な収入源となっています。
例えば1件300円の案件を1ヵ月に1,000件取ればそれだけで30万円の収入になりますから。
しかし、前述の通りコンシューマーゲームブログにマッチしたASPはほぼ皆無なので、その手の広告を貼っても意味がないんですよ。
代替としてAmazonのアフィリエイトを貼って稼ぐことも出来ますが、物販系はほとんど儲かりません。
ゲームソフトの場合、高いものでも1件につき200円程度。大半は1件につき100円以下なので、余程多く売れない限りは小遣いにしかなりません。
加えてGoogle アドセンスで稼ぐという方法もあります。
こちらは広告の表示回数に比例してお金が入ってくるので楽ではありますが、単価は高くありません。
天文学的なPV数を記録しなければサラリーマンの月収には遠く及ばない収入しか入りません。
一方、スマホゲームブログはどうなのでしょうか?これがね、めちゃくちゃ儲かるんですよ。
というのもスマホゲームには沢山のASPアフィリエイトが存在するから。
ブログ経由から対象のスマホゲームをダウンロードすることで1件につき300~400円ほどの収入になるんですよ。
スマホゲームのダウンロードはAmazonでの注文とは比べ物にならないくらい簡単に出来ます。
リンクを踏んで「ダウンロード」のアイコンをタップするだけで良いのですから、大手であれば数十、数百件の獲得も余裕でしょう。
かつてのファミ通.comや電撃オンラインなどの法人サイトはコンシューマーゲームを中心に取り扱っていましたが、ある時からスマホゲームの記事ばかりを投稿するようになりました。
きっと、この辺りにカラクリが隠されているのだと思われます。
儲からないより儲かる方が良いですから、余程の情熱がない限りみんなそっちへ流れてもおかしくはないでしょう。
コンシューマーゲームレビューブログは情熱をすり減らして続けるしかない
このようにコンシューマーゲームブログでは他ジャンルと比べてマネタイズ化の手段が限られています。
そうなると、複数のゲームをレビューして運営するコンシューマーゲーム系のブログって最高に費用対効果が悪いと思うんですよ。
ゲームって1本消費するまでに物凄く時間が掛かりますし、レビュー記事を書くのも馬鹿にならない労力が要りますから。
当ブログの場合、昔は30分程度で済ましていましたが、最近は2時間が当たり前。本気で書いた長い記事の場合、4~5時間はザラです。
それよりは1本のゲームに特化して攻略情報などを何十記事も投稿した方がSEO的にも有利ですし、固定ファンを掴みやすいでしょう。
あるいはゲーム情報系に特化し、未発売のゲームに関する情報を投稿するとか・・・。
ゲーム情報だったらゲームをプレイしなくても書けるので、まだ費用対効果が良い運営方式だと思います。
(とは言えこの手の情報系サイトはあっという間に記事が消費されてしまい、検索流入も期待出来なくなりますが)
このようにぼくが運営している「M☆G☆M+etc…」は最高に費用対効果の悪い方式を取っていますが、それでも今のまま続けたいと思っています。
確かに費用対効果だけを見ると最高に悪いんですが、ぼくには「ゲームレビューという形でコンシューマーゲームの素晴らしさを伝えたい!」という情熱や野望があるんですよ。
ただ、いくら趣味とは言えある程度の対価が支払われないと情熱がすり減ってしまいます。
だから、最近は読者から金銭的な支援をしていただけるnote を始めるなど色々と試行錯誤を行うようにしました。
良い記事を書いてもなかなか褒められない
ところで、近年は読者の目も厳しくなっている気がします。
大きな要因と思われるのがSNS。
前述の通りSNSではタイムラインを更新するだけで様々な情報が次から次へと出てきます。
自分が知りたい情報に関してもSNSの検索機能を使えばパッと出てくるので、実は情報面でも個人ブログの存在意義って薄れてきているんですよ。
そのためかタイムラインに流れてくるURLリンクを踏むことさえもユーザーにとっては大きな負担になっているような気がします。
インターネット黎明期から浸っている人の中には驚かれる方も居そうですが、SNSに入り浸っている人は検索して調べることやURLをタップしてページへジャンプすることさえも面倒に感じるんですよ。
その影響で少しでも内容が記事タイトル負けしたら文句を言われることが増えてしまいました。
一生懸命書いた記事のコメント欄で「思っていた内容と違う!期待外れ」みたいな旨のコメントはしょちゅう付きますからw
逆に「素晴らしい記事だ!」なんて褒める人は滅多にいません。
こんな状況なので読者の反応を見て「承認欲求」を満たすことさえも出来なくなりました。
そのうえで儲からないのであればフェードアウトする人が増えてもおかしくはありません。
前述の通りコンシューマーゲームのレビュー記事を書くまでの道のりも険しいのですから。
何が問題なのか?
ところで、個人コンシューマーゲームレビューブログが絶滅危惧種なのは何が問題なのでしょうか?
ぼくとしては文章でゲームの愛を語る場所が減っていることに問題を感じています。
SNSの場合、どうしても下へ下へと情報が流れてしまい、せっかくの良い文章もすぐに消えてしまいますから・・・。
当ブログのコメント欄でもたまに「1つの記事にできるんじゃないか?」と言いたくなるほど素晴らしいコラムやレビューをコメントとして投稿される方が居ます。
「彼らが個人コンシューマーゲームレビューブログを立ち上げたら良いんじゃないか?」と思うこともありますが、茨の道なので難しいのでしょう。
当ブログでは一部の読者が記事の寄稿をしてくれますが、こうした背景も大きいように感じます。
今、個人がコンシューマーゲームレビューブログを立ち上げたとしても育て上げるまでに膨大な時間を要してしまいますから。
最初は「あのブログを越えるぞ!」なんて闘志を燃やすかも知れませんが、余程の大ブレイクが起きない限り2年目、3年目には情熱がすり減ってしまいます。
それだけブログを育て上げるのが厳しい環境になってしまいました。
全体のまとめ
以上!個人コンシューマーゲームレビューブログが絶滅危惧種である根深い問題についてでした!
今、強く願っているのが、任天堂/SIEがASPアフィリエイトを始めてくれないかということです。
例えばSwitch/PS4にはオンライン加入サービスが存在します。
Amazonプライムなどのようにブログ記事を通じてこれらのサービスに勧誘出来たら1件につき500円程度の収益が発生する仕組みは生み出せないのでしょうか?
もし、そのような仕組み生まれたらもっと熱心にコンシューマーゲームの良さを伝えるブログが増えると思うのですが・・・。
当ブログではダウンロード専売タイトルのレビュー記事はよく公開していますが、何のアフィリエイトを貼れば良いのかいつも迷っています。
ニンテンドーeショップのASPが誕生したら良いのですがねぇ。
※PSストアのASPは存在していましたが、2019年7月をもって終了しました。
みなさまへお願い
このように個人コンシューマーゲームレビューブログは絶滅危惧種となっています。
もし、Amazonのアフィリエイトを利用される場合、お気に入りのブログ経由で買ってあげてください(当ブログじゃなくても構いません)。
リンクを踏んだ商品を買わなくても24時間以内にAmazonで何かを購入されたらブログ経由から買ったことになるので、管理人に僅かな収益が入りますから。
ぼくの場合、Amazonで商品を購入する場合は積極的に他のブログ経由から購入しています。
それで少しでもブログ運営のモチベーションに繋がれば良いかなと。
12年間の収益をnote購入者に公開します!
この際なので、note購入者向けに12年運営した当ブログでどれだけの収益が発生したのかすべて公開したいと思います。
言っておきますが、副業としてギリギリ成立するくらいの収益ですし、費やした時間や購入したゲーム、サーバー代などを考慮に入れると超効率が悪いですからねw
ゲームブログを運営されている人の夢をぶち壊してしまうかも知れません。
それでも良いのであればご覧ください。
▼有料部分の内容
・2013年からGoogle アナリティクスのPV数も公開
・当時の試行錯誤を赤裸々に暴露
・有料部分の文章量→約6,500文字
▼こんな人におすすめ!
・内容関係なしに購入してくださる優しい人。
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