【コラム】オピニオン記事「任天堂のWiiへのソフト供給に対する不満」を公開してから10年経って分かったこと

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今から10年前の2009年3月6日

当ブログは以下のような記事を公開しました。

任天堂のWiiへのソフト供給に対する不満 (アメーバブログ)

要約すると「任天堂から発売されるWiiソフトが少ない!」「もっと頑張れ!」みたいな記事です。

この記事は人気ゲームブログ「忍之閻魔帳 」で紹介されたことを機に各地で話題になりました。

記事の話題性は公開から1週間が経っても収まらず、ついには法人ニュースサイトでも紹介されたんです。

「Wii」向けの新作ゲーム 「任天堂なぜ作らぬ」とネットで不満 (J-cast)

また、様々な個人ブログでも紹介され、管理人さんの見解を述べられました。

その話題性は非常に大きく、ピーク時は1日に万単位の訪問者が当ブログに訪れたんです。

その中の一部は新たな常連となり、1日辺りの訪問者は常に1,000人を超えるようになりました。

決してポジティブな記事ではありませんでしたが、あの記事があったからこそ今の当ブログがあるのは間違いありません。

それだけ大きな転機だったと思います。

が、一方で当時のぼくは幼すぎて冷静に物事を見れていなかったと思うんですよ。

そこで!

今回はオピニオン記事「任天堂のWiiへのソフト供給に対する不満」を公開して10年が経った今だからこそ言える話をしていきます。

当時は任天堂に執着していた

まず、何故あのような記事を公開したのか?

そこにはぼくの任天堂への執着心の強さが根底にありました。

2017年10月2日のカミングアウト記事で語った通り、ぼくは元々任天堂信者だったんです。

プレイするゲームの大半が任天堂関連(それも据え置き機中心)で、他社ハードを敵視するような人間だったんですね。

2009年に入る頃にはXbox 360などを購入していましたが、それでも任天堂への依存度がかなり高めでした。

なので、任天堂の新作が少ないのは絶えられなかったんです。

1月~3月は任天堂ハード向けの新作が手薄

ただ、1月~3月の任天堂って伝統的に新作が手薄なんですよ。

何故なら前年の10月~12月に有力タイトルを一通り出し切ってしまうから。

例外はありますが、2010年以降を振り返っても全体的に1月~3月の任天堂ハードは新作が手薄に感じます(特に据え置き機)。

が、2009年当時のぼくは知識が浅く、そんなことを知る由もなかったんです。

カジュアル路線が合わなかった

加えて2009年頃の任天堂はカジュアル路線にまだ力を入れていた頃でした。

任天堂はDS/Wiiの大ブレイクによって従来のゲーマー層(10~20代の男性)から大きくかけ離れた層に向けたタイトルも売り出すようにしていたんです。

2008年12月前後に発売されたタイトルで代表的なのがWiiで発売された「Wii Music」「街へいこうよ どうぶつの森」になります。

もちろんこれらのタイトルも購入したんですが、ソフト不足が気にならなくなるほど楽しむことは出来なかったんですね。

任天堂は好きだけど、自分の好みとはかけ離れてきたなぁ。

そう感じるようになってきた頃だったので、任天堂が力を入れているタイトルでも満足出来なくなってきたんです。

1月~3月はPSハード向けの新作が充実している

一方、1月~3月はPSハード向けの新作が伝統的に充実してしたりします。

2009年の場合は「デモンズソウル」「龍が如く3」「バイオハザード5」などがPS3向けに連続で発売されました。

当時のぼくはPS3を持っておらず、大作タイトルラッシュがただただ羨ましかったんです。

しかもPS3向けの大作タイトルはゲームソフト売上ランキングで常に大きな数字を叩き出して1位を飾っていました。

当時の時点でブログではゲームソフト売上ランキングを毎週考察していたので、冷静さを装いつつも羨ましくて仕方がなかった。

Wiiの勢いが落ちてきた

2006年12月に発売され、爆発的な売上を見せたWii

しかし、2009年に入る頃には勢いが落ちてきました。

勢いを再点火するべく投入された「Wii Music」「街へいこうよ どうぶつの森」も思うようなセールスにならず、どちらも早々とワゴンセールにしまいます。

その後に間髪入れず大作を投入出来たら良かったんですが、発売されるのはゲームキューブソフトの移植作(Wiiであそぶシリーズ)ばかり。

ぼくにとっては悠長にしているようにしか見えず、任天堂へ苛立ちを感じるようになってしまったんです。

しかも前述のようにPS3が売れ始めていた頃だったので、尚更苛立つようになってきました。

有力タイトルが発表されていなかった

2009年3月頃の任天堂は今後発売予定の有力タイトルをほとんど発表していませんでした。

2009年3月以降、任天堂から発売された主なWiiソフトは以下のタイトルになります。

・Wii Sports Resort(E3 2008にて発表)
・New スーパーマリオブラザーズ Wii(E3 2009にて発表)
・スーパーマリオギャラクシー2(E3 2009にて発表)
・ゼノブレイド(E3 2009で発表)
・ドンキーコング リターンズ(E3 2010にて発表)
・ラストストーリー(2010年1月に発表)
・ゼルダの伝説 スカイウォードソード(E3 2009にて発表)

そう、2009年3月時点ではこれらのタイトルをほとんど発表していなかったんです!

そのため先行き不透明なのは否めず、ヤキモキしてしまったんですね。

複合的な要因で怒りが爆発!

任天堂への強い執着心、徐々に強まる任天堂とのすれ違い。

伝統的な年始のソフト不足、伝統的な年始のPS大作ラッシュ、先行き不透明なラインナップ。

これらの要因が合わさった関係でぼくの怒りが爆発してしまい、かなり感情的な記事を公開してしまいました。

リンク先を読んでいただくのも面倒だと思うので、感情的な文面を少しだけ抜粋させていただきます。

もう随分前から不満に思っているんですけど、Rambling Manさん とか他のブロガーさんも不満を口にしているので、僕からも言わせてください!

最近の任天堂のソフトラインナップ、特にWiiソフト、酷すぎやしませんかね?

DS初期の攻めの姿勢を見た後だと、どうしても任天堂のWiiのソフト戦略には納得がいきません。何でここまで手を抜いているの?

確かに海外を視野に入れるとWiiは据え置き機ではぶっちぎりであぐらをかいていても別に良いのかもしれませんが、僕のようなコアユーザーに不満を作らせたら、後でとても痛いツケが回って来ますよ?

 

う~ん・・・可愛いw

実際のところ、当時のぼくはまだまだ子供でした。

視野が狭く、知識も浅い。

にも関わらず記事が注目を集めてしまい、ぼくよりも一回り年上の先輩ゲームブロガーさんからは様々なご意見をいただきました。

任天堂への不満がネットで話題に。Wiiと「ゲーマー」の微妙な関係 (ものろぐ)

Wiiがソフト不足になること、私には分かっていました (やまなしなひび-Diary SIDE-)

当時はここに書かれていることがあまり理解出来ていませんでしたが、今、読み返すと納得行くことが多くあります。

発表済タイトルがなくっても水面下で凄いものを作っているんだ!

任天堂は何をやっているんだ!?

2009年3月当時のぼくはそう感じてならなかったんですが、その後に発売されたタイトルをプレイして納得しました。

あぁ、こんな凄いゲームを水面下で作っていたのか!?と。

2010年に発売されたWii「スーパーマリオギャラクシー2」。

2011年に発売されたWii「ゼルダの伝説 スカイ ウォード ソード」。

そして2017年に発売されたSwitch/Wii U「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。

これらのタイトルはぼくがプレイした任天堂タイトルの中でも特に印象深く、自身のゲーム人生に刻み込まれました。

任天堂の開発リソースはそこまで多くないので、今後もソフト不足に感じる時は来るでしょう。

でも、この10年間に何度も飢餓感を味わった後に素晴らしい任天堂ゲームに出会えたので、ヤキモキしすぎないようにします。

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この記事を読まれている任天堂ファンの方へ

この記事を読まれている任天堂ファンの方へ伝えたいこと。

それは、

発表済タイトルが少なくても気にし過ぎないで!

ってことです。

任天堂が有力タイトルをあまり出さなくなった時って大抵は水面下で凄いものを作っているんですよ。

任天堂は水面下でずーっと潜り続けてある時急にドーンと現れますからw

ちょうど今は任天堂タイトルが不足する時期です。

でも、ちょっと待てばSwitch/Wii U「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」みたいなすんごいタイトルが出るでしょうから、その間は他社のゲームを楽しんでおきましょう♪

▼最後にまとめ

・オピニオン記事「任天堂のWiiへのソフト供給に対する不満」を公開した頃のぼくは青かった。
・任天堂は伝統的に1月~3月が手薄。
・任天堂は発表済タイトルが少なくても水面下で凄いものを作っている可能性が高いから短絡的に見ない方が良い。

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18件のコメント

あの有名になった記事からちょうど10年なんですねwww

僕もつい最近は任天堂の今後はどうなるんだろうと危惧してましたけど、2月のニンダイとポケダイで安心しましたよ〜。

こういうケントさんのような意見があったおかげでそれを心配させないように「ニンテンドーダイレクト」が生まれたのかもしれませんね(^^)

もう10年が経ってしまいました・・・ここから色々と土台が出来上がってきたので感慨深いです。

トモフミさんも少し前まではヤキモキしていたんじゃないでしょうか?

毎回こんな感じなので、危惧しなくても良いんじゃないかと思います。

確かに任天堂はもう20年以上も前からクリスマス商戦期に攻める傾向があるので、あんまり危惧するのもバカみたいですけどねwww

でも去年はスマブラSPが出た後に「次は何のゲームの発売日を楽しみにすれば?」って感じで頭がぽっかりしましたよ。
それだけ楽しみなゲームを待つことが生きがいになってるので困ったものです?

毎回、この時期は積みゲー消化やインディーズのいろんなタイトルにわくわくしてたほうが気分的にいいですね(苦笑)

こういう時期は任天堂の場合、E3あたりから本気出すのが常ですし。

そんな事があったなんて知りませんでした。
でもそれだけ反響があったって事は共感した人もそれだけ多かったんでしょうね。
正確に自分の怒りを他人に伝える術を持っている人だからこその出来事ですね。

そして今でもそうですけど、少しスケジュールに空白を設けただけで大きな話題になる任天堂という企業は改めて思うと凄いですね。
どれだけのゲーマーに愛されてんだと。
本当に任天堂ってゲーマーに愛されてますね〜

そうですね、当時はかなり共感の声もいただきましたし、逆に反発も沢山ありました(汗)

今となっては数年間お休みするメーカーも珍しくなくなってきたので、当時、あの程度のインターバルで大きな話題になるのは凄いことだと思います。

自分もどんだけ飢えていたのかw

高い期待度の裏返しというのは確かにあると思います。

事前に発表してくれると生き甲斐のようなものが生まれてきますからね。

そう考えると、発表から発売までの期間が長いのも一概に悪いとは言えないのかな~?

市場に出回っているタイトルに興味を持てばいくら時間があっても足りませんから、そういうところに目を向けられたら良いですよね。

最近のぼくは任天堂系以外にも様々なタイトルに興味を持てるようになったので、以前のように飢餓感はなくなりました(それでも2017年以前の不調期はもどかしかったんですけどね)。

分かります分かりますw
僕も任天堂が手薄の時は焦らずテキトーにやり過ごしてます。例えば・・・

・WiiUはマリオ3DW発売と同時購入なのでソフト飢餓感は薄い。
・スイッチはゼルダと同時購入なのでハイラル彷徨ってる内にソフトが充実していた。
・新作ソフトが不足してる時(Uからの移植はマリカ以外基本無視)は未購入の旧作で気になる物に手を伸ばす。むしろ断念してたソフトを手に取るチャンス!!
・WiiU時代はWiiソフトやVC等も漁ってたら意外とイケた。暇なときはスマブラとゼルダ無双で凌いだ。
・任天堂ばかり見ないで色々なメーカーのソフトにも目を向ける
・金が足りなくなってもスマブラ・DQB2・スバラシティ・スプラ2で大体凌げるw

こんな風に暮らしていれば、お目当てソフト発売日もダイレクト配信日もいつのまにかやってくるものです。
ましてや大人なんて時間の流れがあっという間ですしw
先の楽しみも確かに大切ですが、あーだこーだ言って急かすよりはその時に遊べる物を遊んでのんびりする方が心身共に楽だと思います。

共感ありがとうございます!

Wii UはWii以上にソフトが不足していましたもんねw

その頃にはさほど任天堂には執着していなかったんですが、もししていたら大変なことになっていましたw

Switchの場合は他社のタイトルが充実しているのでWiiの頃ほどは困らなくなりましたね。

常にこんな感じだと良いのですが・・・

急がすとロクなゲームが出ないので、気長に良作を作ってほしいな~と思います。

Kent氏幼いな。
いや悪い事ばかりではないとは思うがね。

任天堂は現在もSwitchがそうだが、自社のミリオンタイトルが出ると、それが延々売れ続ける為、自社でも続編への取り組みが遅くなってしまうことがあるな。
他社のサポートが弱くなった頃は特に空席が目立つようになる。
本体もミリオンタイトルも売れ続けて台数本数は一定の人気市場があるように見えるのだがね。

はい、今以上に子供っぽいなぁと思っていますw

まあ、当時も自分の文章や意見は幼いなぁと薄々感じてはいたんですけどね。

任天堂のゲームはロングヒットしやすく、ファーストパーティの依存度が高いのが良し悪しあるなぁと思います。

確かに2009年の頃はWiiは弱かったですからね
ファンならやきもきするのは仕方ないでしょう
振り返ってみればその時すでにWiiUの開発は動き始めていたでしょうし、Wiiは寿命間近で最後の超大作スカイウォードソードに取りかかっていたでしょうから、リソースが足りなくてポンポン新作が出る時期ではなかったんでしょうね
そういえばSwitchでもWiiU時代の移植がちょくちょく出ますが、今回はWiiで遊ぶシリーズみたいな文句はあまり聞きませんね
何が違うんでしょうか?

当時は本当にヤキモキして怒りが爆発してしまいましたw

お気持ちを理解してくださって嬉しいです!

でも、水面下では色々と動いていたんですよねぇ・・・せめてそれを知っていたら良かったのですが。

Switchの場合はサードパーティの後発移植やインディーズゲーム、そして長期的に楽しめるスプラトゥーン2、ゼルダBotWの影響が大きい気がします。

たしかに、任天堂ってヒットの時期が飛び魚みたいに跳ね沈みしますよね。当時を振り返ってみると他ハードとシーソーゲームしてるみたいで面白いです。

10年前の「僕のようなコアユーザーを舐めてると痛い目見ますよ?」という文は、不躾ながら傲慢だなぁーと思ってしまいましたw
今のkentさんの文章は客観と主観の線引きがはっきりしてるなと思います。良い意味で「個人ブログ」のレビューなんですよね。それでいてポジティブな書き方をしてるから、紹介してるゲームにも文にも興味が湧きやすいんですよ。だから今まで楽しく拝読させて頂きましたし、今後も長くお世話になります。よろしくお願いします。

(余談ですが、4月14日のオフ会、チャンス!と思ってたんですが・・・丁度この日に語学試験が重なってしまいました・・・。せめて魂だけは飛ばさせていただきますねw)

少し前までは本当に不調だったので、ますます浮き沈みが強調された印象です。

10年前の記事はお恥ずかしいw

勢いあまって書いてしまったので、様々な部分で配慮が欠けてしまいました(^_^;)

でも、若気の至りとして残しておきます。

最近はようやく線引が分かるようになってきて、一つの正解を見つけられた気がします。

まあ、それでも最近公開したとある記事のように炎上してしまうこともありますが・・・

オフ会の件は惜しい!福岡には滅多に行くことは出来ませんからね。

途中参加・離脱も構わないので良かったらどうぞ♪

今後もよろしくおねがいします!

ゲハが盛り上がっている時期でバズってましたよね
任天堂のことが大好きなんだな~、と思って見てましたよ(笑)

よくよく考えたら、ワシもアメブロでブログ開始してから10年くらい経過してました。
確か2009年3月5日にセブンスドラゴンが発売されて、セブンスドラゴンのフレンズが欲しくてブログ立ち上げて記事書いてた気がするな~

今では、なんでこうなってしまったのか・・・あの頃の純粋な心で記事を書く心意気は何処へやら(笑)

そう考えるとkentちゃんを始めアメブロガーの方やゲームブロガーの方との付き合いも10年近くになるんだねぇ
ゲームブログってスゲーぜ(笑)

2009年頃はゲハが盛り上がっていた頃ですね~。

公開当初は任天堂ファン中心に反響があったんですが、やがてゲハに飛び火したりして大変でした。

そう言えばつぐみさんもほぼ同時にブログを開設したんでしたね。

開設当初から交流があり、その1年後くらいには直接お会いするきっかけが生まれて巡り合わせって不思議なもんです。

当時は10年も付き合えるとは思いませんでしたよw

その記事今見ると任天堂への愛を感じる一方でkentさん今と比べると若いなーとも感じますね笑

任天堂の波が激しいのは重々承知しているので、既発表タイトルが少ない時は寧ろ近い未来に凄いのが来るだろうなーって楽しみにするくらいが丁度いいかもしれませんね。Switchに限っても他社ソフトが充実していますし、プレイするソフトに困ることはありませんからねー。

10年前に書いた自分の文章を見ると我ながら可愛いと思ってしまいますw

なんだか弟にしたい←

手を休めているなんてことはないでしょうから、例え発表済のタイトルが少なくても想像を膨らますくらいの余裕を持ちたいですね。

それだけ信用しても良いと思います。