2018/07/23/12:00 | M☆G☆Mコラム

プレイ動画だけで満足されないゲームの作り方とは?

スッカリ浸透したプレイ動画

ここ10年でスッカリ浸透したプレイ動画。

かつての僕はプレイ動画を見ない人間だったんですが、ここまで浸透したからには見ることもあります。

そして、プレイ動画を見ていると「ますますプレイしたくなる作品」と「動画だけで満足してしまう作品」の二通りがあると思いました。

これって何が違うのでしょうか?

今回の記事ではその違いを探っていきたいと思います。

プレイ動画で満足されないゲーム=横でプレイしている人が居るとコントローラを奪いたくなるゲーム?

皆さんは1人用のゲームを複数人でプレイしている時に「俺にコントローラを貸して!」「やらせて!」と言ってしまった事はありませんでしたか?

プレイ動画を見ているとますますプレイしたくなる作品と満足してしまう作品の違いってそこだと思うんですよ。

僕も過去には他人がゲームをプレイしている時にコントローラを奪ってプレイしたくなる衝動に駆られた時もありますが、何故、そう感じたのか考えてみました。

まず、大きいのが操作して気持ち良さそうだったから。

例えばカラフルな3D空間で人間離れしたアクションが楽しめるゲームが目の前にあったら触らずにはいられません!w

あとは難しくて歯ごたえがあるゲーム。

特に他人が手こずっているところを見ていると「俺がやってやるよ!」と得意気にプレイしたくなってしまいます。

これはプレイ有無を問わず出てくる感情です。

相手に自分の腕を披露したいだけではなく、困難に立ち向かいたいという純粋な気持ちが心を動かしているんですね。

以上の事から僕は「触って面白いゲーム」と「難しくて歯ごたえがあるゲーム」はプレイ動画だけでは満足出来ない事が多いです。

プレイ動画ならではの手軽さから生まれる特性

Trials Fusion™_20140531215525

ここまでプレイ動画を1人用のゲームを複数人でプレイしている時と照らし合わせて考えてみました。

しかし、両者の性質は大きく異なるので照らし合わせるだけでは見えてこないものがあると思います。

両者の性質で大きく異なるのは手軽さです。

プレイ動画はインターネット上にアップロードされている物だと好きな時に見れますが、1人用のゲームを複数人でプレイする事はなかなか出来ません。

そのためプレイ動画は一本のゲームを通して見ることも難しくはなく、1人用のゲームを複数人でプレイする時と比べても触らずに満足してしまう可能性が高いと思います。

ですので、プレイ動画で全編を通した見たうえで実際に触ってもらうには「触って面白い」「難しくて歯ごたえがある」だけでは不十分だと思うんですよね。

プレイ動画だけで満足されないようにするためにもっと必要なもの

では、何が必要なのでしょうか?

僕はアドリブ性だと思います。

多くのゲームにはレールが敷かれていますが、そこをなぞるようにプレイするゲームだと「俺がやらんでも…」と感じてしまうと思うんですよね。

しかし、アドリブ性が高い作品はプレイヤー毎にドラマが生まれますので、プレイ動画だけでは満足されにくいと思います。

加えて不確定要素もあったら良いでしょうね。

ある程度のランダム要素が存在する事でドラマの数は増えてプレイ動画に映っている事が全てではなくなり、自身がプレイする動機が生まれてきますから。

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プレイ動画だけでは満足されにくいゲームを作る事で生まれる代償

ここまでプレイ動画だけでは満足されにくいゲームを考えてみましたが、ある事に気が付きました。

プレイ動画だけで満足されないゲーム作りを意識すればするほど面白いストーリーのゲームを作りにくくなるんだって。

ある意味、面白いストーリーのゲームって開発者の手のひらに踊らされた作品だと思いますので、そこから抜け出すようにプレイ出来る「アドリブ性が高いゲーム」「不確定要素が強いゲーム」は魅力的なプロットを作りにくいんじゃないかと。

30分目はここに居て、3時間目はここに居て~

みたいな感じでアニメや映画のようにある程度の計算が出来る設計だからこそ二転三転する面白いストーリーのゲームは作れると思うので、アドリブ性を強めてどこからでも入っていけるようにしたらリソースの関係でリニア式と比べて無難な展開しか出来なくなってくると思うんですよね。

かと言ってストーリー主導にし過ぎるとプレイ動画だけで満足されやすいゲームになってしまう。

近年はストーリー主導のゲームに対する風当たりが強くなっていますが、その大きな理由の一つにプレイ動画との相性の悪さもあると思うようになりました。

プレイ動画で満足されないゲームが全てではありませんが、最初から最後までプレイ動画を見た上でプレイしたくなるようなゲームにするにはストーリー主導のスタイルから距離を置かないと難しいんじゃないかと思います。

もちろん、不可能とまでは言いませんが、ストーリー主導のゲームで結末を知ってしまうと「もういいかな」と思ってしまう事は多いので、この問題点を解決するのは並大抵の事ではないでしょうね・・・。

でも、いつかはこの問題点を解決したストーリー主導のゲームが現れる事を祈っています。

ゲームの面白さを構築するうえでストーリー要素も重要だとは思いますから。

 


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コメント広場の住人(15)

  1. シロマ より:

    ゲームの動画に関しては格闘ゲームの対戦動画をよく観ます。
    レベルの高いプレイヤーの対戦は参考になるし格闘ゲームのプレイ意欲も上がるから非常に為になります。

    • kentworld より:

      格闘ゲームの対戦動画はメリットしかないですよねw

      ある意味、動画と最もマッチしたジャンルかもしれません。

  2. つぐみ より:

    ゲーム実況動画は高田馬場ゲームセンターミカドと有野課長(CX&DX&よゐこ等)と東京エンカウントくらいしか見ません。(有野課長とエンカウントは実況と言っていいのか?)
    あと、スパロボの必殺技集を見ますね。←これスパロボ買わなくなる一番の要因です(笑・・いこっちゃない)

    ADVや推理ゲームみたいに解法が1つしか無いゲームは実況やられたら辛いでしょうねぇ。RPGやSLGもネタバレキツイですしね
    この手のジャンルは、個人的にかなり縁遠くなりましたが・・・。
    テキスト読むの最近だるいので

    動画見て欲しくなったゲーム・・・は、やはり対戦系やアクション系でしょうかね
    あと上手い人のプレイより、そこそこ下手な人の方が自分でやってみたくなりますな
    上手な人のスーパープレイ動画は、俺にはできなさげ・・・で諦めてしまいますし(笑)

    • kentworld より:

      有野課長の企画は実況動画の先駆け的な存在ではないでしょうか?

      スパロボの必殺技集はゲームの一番美味しいところをまとめた動画ですからねw

      解法が1つだと動画だけで満足してしまう可能性が高いと思います。動画で映し出されている事が選択肢のごく一部とかだったら良いんですが・・・

      対戦系の動画は基本的にはメリットしかない気がします。

  3. メトロキシド より:

    んーkentさんが仰る通り、実際ストーリーゲーをプレイ動画にするとそれで満足してしまうんですよね…
    そのため、ダンガンロンパはプレイ動画禁止となっていますしペルソナ5も動画禁止になっていましたしね(後者はぶっちゃけ、ストーリーよりもゲーム性の方が面白かったので、ゲーム序盤のプレイ動画ぐらいは許可しても良かったのでは?とは思いましたが)

    あとは…パワポケはプレイして爽快(野球部分)かつ、リプレイ性が高い(1週で全てのイベントを見ることができないため)、かつストーリーも概ねよいという評価をネットで得ていましたっけ…。

    正直、難しいですね…。

    どうでもいいですが、ゼルダは本来ならば謎解きゲームで、一回プレイしたものを見たら満足してしまうはずですが、自分はなぜか他者の正解した謎を自分も正解したい!という気が起きるのですよね…なんででしょう?

    • kentworld より:

      ダンガンロンパやペルソナ5がプレイ動画の配信を禁止するのも実際にプレイしてみると納得してしまいます。

      ゲーム部分も面白いので、その魅力が伝わるくらいには動画配信出来るようにしても良いと思いますけどね。

      ペルソナ5に関しては第一パレスの途中くらいまでは配信OKにしても良い気がします。

      パワポケは選手を作成するために周回プレイする事になり、ストーリーありきではないので、多少の動画配信はやっても良さそうですね。

      このように動画との相性は作品によりけりなのでメーカーさんは判断が難しそう。

      ゼルダは複数の解放があるからこそ他の人のプレイも見たくなります。あと、手触り感も良いので、例え動画を見たとしても自分で実際に触ってみたくなるのではないでしょうか?

  4. 街毛 より:

    ストーリー要素の強い作品が減ってしまうのは寂しいですが、仕方ないことかな。実際ネタバレ禁止してほしい作品はたくさんありますし。
    ネタバレをする人がいないレベルのダウンロードゲームもすきになっていますけどね笑

    • kentworld より:

      昔はインターネットが普及していなかったからストーリー要素が強い作品のネタバレを踏むことはほとんどありませんでしたが、今はそこら中に罠が潜んでいますもんね笑

      情報の伝達速度が速まってしまった弊害はあると思います。

      ダウンロードゲームは話題になりにくいので、例え時間が経過していたとしてもネタバレを踏まずに楽しめることは多いですね。

  5. AVC-M370 より:

    プレイ動画をアップロードする人間が下手過ぎるのだろう。
    ただプレイして自己アピールするだけでは間延びもする、見せられて飽きる為に手にとって貰えない。
    まあそうなってしまう動画がアップロードされている事が多ければ、そもそもゲームの出来が悪いのだろう。
    要は製作者のミス。
    こちらは能動的に情報集めをする事は余りなく、見てもオフィシャルPVぐらいしか動画は見ないのだが、編集は大切と思うな。

    • kentworld より:

      プレイ動画は作った事あるんですが、編集で上手くカットしてグダグダになりそうな部分は極力抑えるようにしていました。

      でも、配信系になるとそうはいかないので、ゲームによってはグダグダになってしまいそうですね。

      オフィシャルPVはゲームを面白そうに見せるため全力で編集されていますので、宣伝動画としては一番面白さが伝わりやすいと思います。

  6. 隣の飼いケルベロス より:

    個人的には、テキストを追うだけのアドベンチャーゲームでも自分でやりたいですね〜
    プレイ動画だと1回30分とかで区切られているので、自分のペースで進めることが出来ずじれったくなってしまいますw

    • kentworld より:

      テキストを読む速度って人によって全然違いますもんね。僕もテキストを追うだけのアドベンチャーゲームを動画だけで済ますのはじれったくて出来ないかなぁw

  7. がは より:

    プレイスキルに上達できる余地のあるアクション系の動画は、ゲームを買いたくなる方向に作用するね。ストーリーをなぞるだけのゲームは、記事でおっしゃる通りです。

    • kentworld より:

      アクション系の動画は上達するため参考に見ることがあります。このようにプレイ動画も活用方法次第ではメリットも生まれますよね。

  8. kentworld より:

    そうですね、いずれもアドリブや不確定要素が多いタイプのゲームを多数発売していますので。

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