【コラム】「リマスター」と「リメイク」の違いって何?

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

ゲーム業界では2010年頃から浸透してきたリマスター

従来の作品を高画質化したタイトルを表するもので、位置付けとしては移植に近いものでした。

解像度480pだったゲームを解像度1080pにアップグレードする。

少なくとも2010年代前半はそんなゲームばかりでした。

ところが2010年代後半に入ると気合い入りまくりのリマスタータイトルが続出。

変更点の箇所はリメイクに匹敵するほどで、もはやリマスターとリメイクの区別が付けられない状況になってきました。

本記事ではリマスターとリメイクの定義について語っていきたいと思います。

リマスターとリメイクの違い

まずはリマスターとリメイクの違いについて。

リマスターとは、前述の通り従来の作品を高画質化したタイトルを指します。

一方、リメイクとは対象となる作品を新たに作り直すことを指すんです。

変更点の箇所はリメイク>>>リマスター>移植が通例でした。

ところが近年、この流れが変わろうとしています。

徐々に増えていったリマスターという名のリメイク

過去に発売されたゲームを高画質・高フレームレートで楽しめる。

それがリマスタータイトルの大きな魅力でしたが、ある時から開発者が物足りなくなってしまったのでしょうか?

リマスターの域を出たアレンジを加えるタイトルが現れるようになります。

ぼくが初めて「気合入っているなぁ!」と感じたリマスタータイトル。

それは、PS3/PSVITA「ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター」になります。

本作はPS2「ファイナルファンタジーX/X-2」をHDリマスター化したタイトルなんですが、単に高画質化しただけではありません。

以下のような変更点もあったんです。

  • 文字サイズなどHUDの調整
  • キャラクターモデルの差し替え
  • アレンジ楽曲の収録
  • 新エピソードの収録

さすがにリメイクという程の変更点はありませんが、単に高画質・高フレームレート化しただけでないのは分かると思います。

そして2017年。リメイクと名乗っても良いほどの変更点を加えたリマスタータイトルがPS4などで発売されます。

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それがクラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!

本作はPS1で発売された「クラッシュ・バンディクー」シリーズ3作をリマスター化したタイトルになります。

しかし、オリジナルコードは一切使われておらず、キャラクターやステージのモデリングは全部作り直しているんです。

さらにはゲームシステムにも調整を加えているので、リメイクと名乗るのが適切に感じます。

開発者はリマスタープラスと名乗っていますが、ややこしいのでリメイクと名乗っても良いような?w

ぼくが思うリメイクとは、対象となるゲームを新たに作り直すことを指します。

ストーリーなどの大筋は変えないけど、グラフィックはモデリングから作り直す。

それこそがリメイクだと思っているんですが、PS4/Xbox One/Switch「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」がリマスターって名乗ったら定義が分からなくなってきますよw

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全体のまとめ

以上!リマスターとリメイクの定義について語ってみました!

分かりやすく言うと、リマスターの手直し度がリメイクの手直し度に追いついて区別が付けられなくなってきたということです。

2020年にはSwitchで「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」が発売されますが、本作の登場でさらにややこしくなりそうな気がしています。

というのも本作はWii「ゼノブレイド」のリマスターと名乗っておきながらもキャラクターモデルを差し替えるなどリメイクに近いレベルで手を加えていますから。

リメイクとリマスターの定義はゲームメーカーによって異なるんだとは思いますが、一般的な認識ではリメイクの方が力を入れている印象があります。

リメイク並みに力を入れているリマスタータイトルは素直にリメイクと表記した方が売上も伸びると思うのですが・・・。

良くも悪くも近年はリマスターの幅が広くなり過ぎている印象です。

モデリングから作り直したリマスターもあれば高画質化しただけのリマスターも存在する。

これでは不公平なので、力を入れているリマスターは遠慮せずリメイクと名乗りましょうw

▼最後に3行まとめ

  • リマスター=従来の作品を高画質化すること。
  • リメイク=従来の作品を新たに作り直すこと。
  • であったが、近年はモデリングを作り直したリマスターが増えたことから定義が曖昧になってきた。

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25件のコメント

最近は自分の中ではグラフィックは作り直してもシステムも改善の範囲ならリマスターで、新しいシステムを追加して新ステージも追加したらリメイクって感じかなって思ってます。

個人的にグラフィックについてはキャラクターの等身が変わったらもうリメイクって印象が強まるなと。

なるほど、キャラクターの等身は大きいですね!

確かに改善の範囲だとリマスターと言えるようになってきました。

実際システム回りを改良したり、色々追加要素加えたリメイクに近いリマスターもありますからね
今回のFFCCのリマスターはリメイクでもいいくらですからね、スクエニ的にはオリジナルの素材を用いる限りはリマスター扱いなのかも(対してFF7や聖剣3は新規製作だからリメイクと)

あとは【リメイク】だと変に変更・追加とかを期待されるから【リマスター】と称してみたとかそういった事情もありそうです

FFCCリマスターはリメイク並みに手を加えていそうですもんね。

スクエニはリマスターとリメイクを明確に使い分けている印象です。

確かにリメイクと表記されたら期待が高まりますねw

確かに近年はリマスターとリメイクの定義があやふやに感じられます。
個人的にリマスターは今までにじんでいたりボヤけていたグラフィックをくっきりさせた感じで、良く言えば「上質な移植」で悪く言えば「手抜きリメイク」って感じです。
移植作とみるかリメイク作とみるかで評価の価値が変わってくると思います。

リマスターと言われてますが、近年のクラッシュシリーズは実質、リメイクじゃないですかwww

恐ろしい話かもしれませんが、今はリメイクというとユーザーによってはFFVIIリメイクやバイオRE2レベルを求める人がいるのかもしれませんね。
だからリマスターというのは、開発者側にとってはユーザに期待させ過ぎないための保険なのかもしれないですね。
来年のゼノブレ1もリマスターということで、あまり大きなゲーム性の変化がないのかもしれませんが、キャラのモデルが劇的に異なるのでそれだけでもリメイクと言ってもいいと僕は思いますけどね。

ぼくも同じような認識です。リマスターと言われると移植に近い印象ですから。

近年は別ゲーレベルのリメイクも増えていますもんね。FFVIIリメイクやバイオRE2レベルになると同じゲームにはとても見えませんw

こうして考えると、リマスターだけではなくリメイクの水準も上がっているということかな。ゼルダ夢島はどれだけ変わっているのだろうか?

ゼノブレイド1は今プレイするとキツイところも多いので、キャラモデル以外にもかなり手を加えてきそう。

リマスターというのは元々映像メディアの用語で、例えばアニメではセル画など素材のデータはそのままに撮影(フイルム化)する過程を改善することで高画質化させることを言います
(ちなみにフィルムもそのままで高解像度化するとアプコン)
ゲームに置き換えると、素材となるポリゴンモデルの座標データはそのままでテクスチャの解像度とかだけあげるのはリマスターということになりますね
モデルごと作り直すのなら本来はリメイクになります
ただゲームでリメイクというとストーリーとかの大筋はそのままで一から作り直す(例えばメトロイドのサムスリターンズみたいに)ものを指す場合が多いので、ユーザーの誤解を避けるために『見た目以外は大して変わってない』場合はリマスター、と呼ばれるケースが増えてきた気がします
日本人の謙虚さの現れですかね

日本人の国民性は現れていそうですねw

ぼくもリマスターという用語が途中から出てきて「?」って思っていましたが、映像メディアから流れてきたものなんですね。

今回は音楽好きの視点から書いてみます。ほとんどゲームの話にはならないかもしれませんが、お許しを。

リマスタリングCDという言葉をよく聞くようになったのは90年代の前半だったと思います。いわゆる次世代機ブームの頃ですね。偶然ではないと思います。テクノロジーの進化による機材の更新がベースにあるのは同じなので。

加えて当時、音楽通受けするマニアックなCDをリリースするアメリカのライノ・レコードという会社が話題になっていて、ここにビル・イングロットさんというリマスタリングの達人がいたんです。マニアックな音源をすごくいい音質で聴けるというので評判になった。リマスターという行為はそれまでにも普通にあったんですが、この頃から「売り」になったんですね。

そうやってリマスタリングという言葉やCDが普及したわけですけど、オーディオマニアはもっといい音を求めるわけです。その結果出てきたのがモービル・フィディリティという会社で、ここのCDは一般のCDの倍以上の値段がするんですが、確かにとんでもなく音がいい。ただ、良すぎるんです。当時制作されたものを磨き上げたのが一般のリマスターCDだとしたら、モービルのCDは当時のレコーディングテープを素材とする新作って感じなんですよね。正直ここまで行ったらやりすぎだなぁと思いました。アップデートと言えば聞こえがいいですけど、その時代の空気みたいなものも一緒に取り去られちゃってる。

で、やはりゲームの世界でも似たようなことになってるんだなぁと読んで思ったんですが、ゲームでのリマスターという言葉は本当の意味でのリマスタリングというよりはキャッチコピーとしての要素が強いと思うんです。個人的には、ゲームでリマスターという言葉はあんまり使わない方がいいんじゃないかな、普通にリメイクでいいじゃん…と思います。

音楽でもリマスタリングという言葉を使われる機会が増えてきました。

確かに音楽ってその時代の空気感を楽しむ側面も強いので、リマスタリングは良し悪しあるのかも。

リマスターってリメイクよりも響きが良いと思うんですよ。その証拠にタイトルでの使用率がリメイクよりも遥かに多いですから。

その辺りもリマスター表記のタイトルが増えている要因の一つかもしれませんね。

そうですね、ほんと語感の良さなんだろうと思います。

長々と書いたようにリマスター(リマスタリング)というのはレコード業界発の言葉なんですけど、一般に知られるようになったのは最近のこと。リメイクと言ってしまうとわかりやすい分、あぁリメイクなのねで終わってしまいがち。そこをリマスターという言い回しでぼかすことで、観る人の関心を引ける…ということなんでしょうね。内心そういう小手先のやり方でいいのかなぁとも思うんですが、その小手先の技術でごはんを食べている人もいるんでしょうし。

ゲームのタイトルってすごく重要だと思っています。タイトルにナンバリングが付くだけで売上がガラッと変わる場合もありますから。

リマスターとリメイクの定義ってほんとあいまいになっちゃいましたね。
自分のなかだとリマスターってあくまでオリジナルを高解像度化、一部バグ等を修正下だけのバージョンだと思ってるんですよ。
いわばマイナーチェンジとでも言うんですか。
メタルギアのHDエディションはまさにリマスターですね。

リメイクはオリジナルからかなり変更点が多かったり、既存の素材を一切使わずに一から作るのだって思ってるんです。
クラッシュの3段もりはぶっちゃけリメイクです。でもオリジナルに敬意を込めて多分リマスタープラスなんて言ってるんだと思います。はっきり言って余計なことだと思ってますけどね。

でも移植って言ったらバイオハザード4のPS2版は実質リメイク並みに作り替えたらしいですからね。いわば無茶移植っていうんですか。
そういうのもあるから余計あいまいなのかなぁ・・・。

リマスターの定義がここまで曖昧になるとは思いませんでしたw

メタルギアHDエディションの頃はまさにリマスターと言えるレベルの変更点だったんですけどねぇ。

クラッシュはリメイクと表記したら国内ではもっと売れた気がします。まあ、海外ではめちゃくちゃ売れているようなんですけどね。

バイオ4のPS2版はかなり無理をしていたことでも知られていますね。あれを1年未満で出そうとしたのは凄い・・・

とはいっても元のキャラクターの画質をあげましたとなろうがモデリングを作り直しましたとなろうが内容が同じなら知ったこっちゃないわというプレイヤーも多くいそうではありますけどね

ゼノブレイドはUIなどの調整もしていただきたい
名作だけど今プレイすると色々面倒くさい所があるので

ゼノブレSwitchはれっきとしたリメイクだと思いますね。
モデリングからして作り直して手を加えてるんですから。
原作を基にHD解像度+快適を向上させる事をリマスター。
原作を元に手を加えたり新解釈を入れたりする事をリメイクという認識です。

自分が知ってる気合の入ったリメイクはWAアルターコード:Fかな。
あれはもう初代とは別物レベルで半分新作の気持ちで楽しめたなぁ。

ゼノブレイドSwitchはリメイクという印象ですか。そういう声も多いようですね。

リメイク表記のタイトルは別ゲーの場合も多く感じます。賛否分かれますが、ぼくはそういうリメイクのほうが惹かれます。

リメイク・リマスターの定義については概ね同意見です。
確かにややこしいんですけど、ただ今のところは
メーカーとユーザーのあいだで、それについての誤解が元で
炎上やトラブルになったりしたことはあまり無いと思うので
そんなに気にする必要もないのかなと。
・・・それとも、やっぱり今後はそういうことも起こりうると考えて
業界でしっかりとしたガイドラインを作るべきなんでしょうかね?

リマスターだとハードルが下がるので、炎上やトラブルは起きにくいかもしれません。

個人的にはリメイクと表記した方が販売は伸びるんじゃないかなぁと思っていますが、ハードルが上がるのでリスクは生まれるとは思います。

リマスターの基準が引き上げられること自体はプレイヤーとしては嬉しく感じます!

リメイクは昔から使われていた慣習で移植の時に言われてきたのがゲームにはあるな。
その際に追加要素をいくらか入れることでファンの理想を含めた改良なども行われていたと言う側面もあるが、実際はグラフィックはドットの為、解像度や色数の増加のほぼ作り直しであったことが言える。
(32Bit16Bitで8Bitのままと言うことはまずないだろう)

PS2→PS3頃でほぼほぼ解像度のみをHD化させただけの移植をどう呼ぶかでリマスターが採用されたかね。
他の者も書いているが、映像音楽業界である元の素材を使ったリマスタリングとして解像感を高めるなどの微細な調整を当てはめているのだろう。
アニメのTV放映→ディスク化での調整や音楽のハイレゾ化は、どちらかと言うとリメイクと言っても良いハズなのだがね。

個人的に一番わからんのがディレクターズカットだな。
足してるのか引いているのかどちらとでも捉えられる。
得なのか損なのかすっきりしない。
Ver1.5でつまりリメイクリマスター版ではないのか?とかな。

リメイクって新作よりも設計図は組みやすいけど作り直しなので労力が掛かりますよね。

素人なのでよく分かりませんが、リマスターも手間がかかるのかな?

ディレクターズカットは同感です。名称からしてカットされているようにも感じますからw そのためか最近は使われなくなりました。