【レビュー】Wonder Boy: The Dragon’s Trap [評価・感想] グラフィックの切り替えで本質が見えてくる探索型2Dアクション!


Wonder Boy: The Dragon’s Trap/Switch

2017年4月に配信されたPS4/Switch「Wonder Boy: The Dragon’s Trap(ワンダーボーイ ドラゴンの罠)」を今回はレビューします。

PS4/Switch「Wonder Boy: The Dragon’s Trap(ワンダーボーイ ドラゴンの罠)」は探索型の2Dアクションゲームです。

元ネタは1989年にセガ・マスターシステムで発売された「モンスターワールドII ドラゴンの罠」。

2018年4月にはSwitch向けパッケージタイトルとして発売。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージを探索していく2Dアクションゲーム。
  • キャラクターに装備アイテムを装着させることでステータスを強化できる。
  • 1989年にセガ・マスターシステムで発売された「モンスターワールドII ドラゴンの罠」のリメイク作。
初リリース日 2017年4月18日
対応ハード PS4/Xbox One/Switch
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 4~6時間
価格 2,200円(税込)(Switch)
発売元 DotEmu

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良いところ

一昔前のアニメタッチで楽しめる

本作のグラフィックはアニメタッチで描かれていますが、良い意味で古臭いんです!

キャラクターの目は大きく描かれているものの白目が目立っていて、どことなく1990年代のアニメっぽい。

カッコいいというよりはコミカルな印象ですが、個人的には気に入りました♪

ステージの雰囲気も色鮮やかで見栄えが良く、世界観も気に入っています。

新しいステージを見つける楽しさ

な~んだ。よくある2Dアクションゲームか。

どーせ敵を倒しながらジャンプして左から右へ進めば良いだけなんでしょ?

そんな先入観で本作をプレイしてみたところ、いきなり詰まりました!w

というのも本作のフィールドはずーっとまっすぐ進もうと思ったら行き止まりに出くわしてしまう構造になっているからです。

新しいステージへ行くには隠された秘密の通路を見つける必要があり、各地をくまなく探索する必要があります。

イメージ的には「スーパーマリオブラザーズ」の隠しエリアを探し出すような感じ。

「どーせ部屋が一つ隠されているだけなんでしょ」なんて先入観で隠し扉を開いたら広大なエリアに繋がっていたから何度も驚かされました。

様々なキャラクターに変身して進む楽しさ

ドラゴン、マウス、半魚人、タイガー、バード。

ゲームを進めると様々なモンスターに変身することができます。

モンスターによって戦闘能力が異なるほか、特殊能力によって新たなエリアへ進めることもあり、中盤以降は使い分ける楽しさがありました。

新しいモンスターに変身できるようになったけど、どこで専用の能力を活用すれば良いんだろう?

こんな感じで試行錯誤して各地を探索するのが楽しい作品です♪

装備を使い分ける楽しさ

新しい武器・防具を手に入れたぞ!

じゃあ、前まで使っていた武器・防具は役割終了だね。

「RPGあるある」ですが、本作の場合は以前使っていた武器・防具もまた役立ちます。

というのも変身するモンスターによって武器・防具の相性が存在するからです。

あるモンスターに変身した時は現時点で最強でも別のモンスターに変身したら役立たずになる事もあります。

なので、ちょっとした戦略が生まれていました。

武器・防具は基本的には各エリアに存在するお店で購入する事になりますが、必ずしもその時点で最強とは限らないのである程度は計画的に購入した方が良いです。

お金を溜める楽しさ

本作はアクションRPGの側面が強いですが、敵を倒してもレベルは上がりません。

操作キャラの強さは武器・防具に依存します。

が、武器・防具を入手するにはお金を溜めてお店で購入しないといけないんですよね。

そこで重要になってくるのが、お金稼ぎ!

お金は宝箱を開けることで入手できるほか、モンスターを倒す事で入手できる事もあり、いずれにしてもお金を溜める楽しさがあります。

蘇生アイテムはお店で販売されている事もあるので、敵が強くて先に進めない場合はお金稼ぎがおすすめです♪

「ゼルダの伝説」もそうだけど、武器・防具依存のアクションRPGってお金稼ぎが楽しいね♪

いつでもレトロ風グラフィック・BGMに切り替えられる

本作は「モンスターワールドII ドラゴンの罠」のリメイク作になります。

そのためかいつでもレトロ風グラフィック・BGMに切り替えることができるんです!

それぞれを切り替えながらプレイしてみると様々な発見があるので、おまけ要素のようでおまけ要素には感じられませんでした。

特に印象的だったのが、グラフィックの情報量によって変化する遊びやすさ。

リメイク版のグラフィックは確かに綺麗だけど、映像が描き込まれ過ぎていて情報を把握しにくく感じます。

例えば溶岩湖の中に居る敵の攻撃が判別しにくかったり、背景のサンゴが邪魔で隠し通路が死角になっていたり。

一方、レトロ風グラフィックの場合は映像が簡略化されているため分かりやすく、攻撃を避けたり隠し通路を探しやすく感じました。

これは本作をプレイして最も印象的だった点です。

グラフィックが描き込まれる事で生まれるデメリットも存在するんだと。

ですので、綺麗なグラフィックでプレイしたい人もたまにはレトロ風グラフィックに切り替えてみる事をおすすめします。

ちなみにレトロ風グラフィックはセガ・マスターシステム版を移植している訳ではなく、新たに描き下ろしているようです。

ですので、セガ・マスターシステム版をプレイしたらまた違った印象を持つと思います。

リメイクされたグラフィックを比較する楽しさもありますし、いつでも切り替えられる事によって生まれるメリットは予想以上に多いです。

ゲームギア版もあるよ!

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惜しいところ

良くも悪くも古臭い

元ネタが1989年のゲームなので、あらゆる点が古臭く感じます。

全体マップは今となってはコンパクトですし、ゲームオーバーになったら拠点からやり直しなのも古臭い(個人的には緊張感があって好きな仕様ですが)。

個人的に一番気になったのが、あまりにも狭いリーチ。

特にマウスのリーチは短過ぎでしょ!w

こういうところは良くも悪くも1980年代のゲームっぽいです。

さすがにセーブ方式はオリジナル版のようにパスワード式(※)ではなく、オートセーブとなっていますけどね。

※パスワード自体は教会内で表示され、オリジナル版でも使用することができます。これは嬉しいおまけ要素!

ボスの行動パターンが単純過ぎる

各ステージの奥にはボスが潜んでいますが、行動パターンが単純過ぎておバカに感じます。

ですが、レトロ風グラフィックに切り替えたら納得しました。

あぁ、そういえばこの頃のゲームはボスの行動パターンが単純だったなぁと。

この時、僕は思ったんです。

グラフィックが綺麗になるとゲーム性もそれ相応に複雑化するよう求めてしまうんだと。人間の本能を感じました。

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全体のまとめ


グラフィックだけを見ると現代風の2Dアクションゲームに見えますが、本質は1980年代後半の作品に感じました。

あくまでもリメイク版のグラフィックは仮の姿。真の姿は設定で切り替えられるレトロ風グラフィック版なんだと。

必須ではありませんが、それぞれを切り替えながらプレイする事で見えてくる攻略の糸口もありますので、個人的にはグラフィックを切り替えて遊ぶ探索型2Dアクションゲームという印象が強いです。

グラフィックの切り替えで本質が見えてくる探索型2Dアクション!

こんな人には特におススメ。
・レトロゲーム好き。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
・レトロゲームに愛がない人。

Wonder Boy: The Dragon’s Trap(ワンダーボーイ ドラゴンの罠)/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約6時間

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11件のコメント

このゲームはswitchでまだソフトが少ない頃に体験版をプレイしたことがあります。
瞬時にグラフィックを切り替えられるのが結構、楽しかったですね。
元のゲームにはまったく思い入れがないのでそのことが悔しくなるくらいこのゲームは原作愛が込められてると感じました。
僕の場合なら「Mother2」あたりでこういうゲームが出てくれたら、歓喜ものです(笑)

ダウンロード版は1年前に発売されましたもんね。今、思うとこのようなゲームが当時、PS4のマルチとは言え配信されたのは有り難い事だなぁ。

グラフィックの切り替え機能は楽しく、新しいエリアへ訪れる度に使ってしまいます♪

リメイクタイトルに標準搭載してほしいですよね!

このシリーズは移植でビックリマンになっていたやつをゲーセンでよくやっていましたね!
PCエンジンであることを知ってクリアして元のワンダーボーイもやってみましたがまんまキャラをビックリマンに変えただけなんだなあと
そのときも剣のリーチは短かったです笑
そっちだったら買ってたかもなあ
最近のインディーゲームは一見レトロゲー風でも意外の配慮がきいててやりやすかったりするので当時物は思い入れがないとプレーが厳しいですね

ワンダーボーイって驚くほど色んな形で移植されたようですねw

ネットで情報を調べていたらビックリマンはもちろん、高橋名人の冒険島も原作はワンダーボーイであることに驚きましたw

マイナータイトルかと思っていたけど、実は様々な影響を与えているんですね。

仰る通り最近のレトロ風インディーズゲームは現代風の味付けとなっているからオリジナル版に忠実の本作をプレイしたら面を喰らうところがあります。

過去記事「メトロイドの新作を待っている人は必見!メトロイド
ヴァニア系を大特集!」で自分が勧めたPCEのアドベンチャー
アイランドがこのモンスターワールドII ドラゴンの罠の移植作
なんですよね。(Iは有名なビックリマン、IIIはダイナスティック
ヒーローとしてリメイクされています)
なので数年の間をおいて遊んで頂いたことになりますねw
自分はOne版(日本語入っているのに国内未発売(>_<))を先日の
セールで購入しましたので27年ぶり!に遊ぼうと思っています。

あぁ!そういう事になりますね!

3年の時を経て実現したので感慨深いです!

確かに本作はメトロイドヴァニアにカテゴライズしても良い作品だと思います。

27年ぶりにプレイですか・・・それは相当、懐かしさを味わえるんじゃないでしょうか。

オリジナルを踏襲しているようなので、レトロ感は随所に感じられますが、それはそれで個人的には楽しめました。
探索要素が強いのは意外でしたね。何度か探索で詰まりそうになりましたよ笑

リッチなアニメ風グラフィックとレトロ風グラフィックの切り替えが瞬時にできるのは魅力でしたね。同じフィールドでもかなりイメージが変わるので視覚の影響ってやはり大きいなと再確認できますね。

本作はレトロ風グラフィックを元に作られているんだなぁとプレイして感じました。

探索要素の強さは僕も予想外でしたね。パッと見はよくあるステージクリア型の2Dアクションゲームに見えますので。

リメイク版のグラフィックはオリジナル版と比べてかなりアレンジされていますね。しかもセンスが良い!

ですので、オリジナル版のグラフィックの方が見易いとは言え普段はリメイク版の映像でプレイしたくなるほどの魅力があります。

前作のモンスターワールドがかなりお気に入りでセガマーク3でやってました。
当時メガドラのソフトが少なかったので、メガアダプターつけてマーク3化していたころかとおもいます。

で、2です。買ってから気が付きましたが1のラスボスからスタートで、ああなんかこのメカドラゴンみたいなの見たことあるわーってなりました。MW2は日本ではゲームギアでしか出てないようでやった事なかったです。

このリメイクというか、見た目と音楽だけ変えた(笑)版はなかなか懐かしく楽しめました。見た目が良いのでもっとアクション姓があるのかなと思っていたんですが、当時のままの移植みたいですね。

タスマニアンソード(だったかな)を装備するとどこでも変身可能になりますが、コマンドとか表示されないのが不親切というか当時のままなのかな。
ジャンプ中に上攻撃です。まぐれで出て気付きましたw

セール(PS4は800円だったかな)なら・・・と言う感じですね。

このゲームはセガユーザーのズースカさんには溜まりませんよね!

セガマーク3でプレイされていたとはさすがです♪しかも周辺機器を使われていたとは。

プレイしていて思いましたが、実は本作のオープニングってラスボスからなんですね。これは前作が気になってきましたよ。

何やら様々なバージョン違いがあるようで、並べてみたくなりました。見た目だけを変えているのは夢工場ドキドキパニック→スーパーマリオUSAを彷彿します。

タスマニアンソードは入手出来ませんでした・・・武器はすべてコンプリートしていないんですよね(^_^;)

コマンドは表示されるのかどうか・・・本作をプレイしているとされない気がしますが。

僕はXboxOne版を1,100円のセール価格で購入しました。さすがにフルプライスだと厳しいですね。