【レビュー】ヨッシーの万有引力(GBA) [評価・感想] 傾きセンサーを活かした続・ヨッシーシリーズの異端児!


ヨッシーの万有引力/GBA

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は2004年12月に発売されたGBA「ヨッシーの万有引力」のレビューをしていきます。

本作はヨッシーが主人公の2Dアクションゲームですが、またしても異端児でした!w

ヨッシーの2Dアクションゲームと言えばどうしても「ヨッシーアイランド」の先入観が出てきます。

が、N64「ヨッシーストーリー」に続いて今作も別物となっていて、シリーズファンほど面を喰らう作品でした。

そんなGBA「ヨッシーの万有引力」の良いと思った点からまずは書いていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
  • 本体を傾けることで世界が傾く。
  • ステージに課せられたミッションをクリアしていく。
初リリース日 2004年12月9日
対応ハード GBA
ジャンル 2Dアクション
推定クリア時間 4~6時間
売上 累計26.0万本
発売元 任天堂

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良いところ

世界を傾ける楽しさ

一見すると普通の2Dアクションゲームのように見える本作。

実は、ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)本体を傾けることで世界も傾くようになっているんです!

世界が傾くとどうなるのでしょうか?

なんと、ジャンプの飛距離が伸びたり、垂直だった壁を登ることができるんです!

さらに上手く勢いを付ければリフトを回転させたり球を転がすことも出来ます。

ゲームの世界を自分の手で傾けることができるなんて!?

本作をプレイしているとそんな衝撃を味わうことが出来ます。

ミッションをクリアしていく楽しさ

ステージを完全クリアするには単にスタートからゴールへ向かえば良い訳ではありません。

登場キャラクターから課せられたミッションをクリアしないといけないんです!

以下、代表的なミッションを挙げてみました。

  • フルーツを○個食べてゴールする。
  • 敵を○体倒してゴールする。
  • ○○秒以内にゴールする。

序盤のステージでは簡単にこなせるものばかりですが、終盤になるとそうは行きません。

何故かと言うと一方通行のエリアが多いから。

エリアは細かく区切られているうえ、取り返しのつかない仕掛けもいくつかあるんですね。

こうして書くと面倒そうですが、1ステージの長さは短め(1分)なので気になりませんでした。

むしろリプレイ性を高める要因となっていて、条件をこなせなかったステージは悔しさから繰り返しプレイしてしまいます。

後半になると大半のステージを完全クリアしないといけなくなるので大変ですよ~。

地味にハマるおまけモード

ある条件を満たすと出現するおまけモードは地味にハマりました!

代表的なのが「シャッフルモード」。

このモードでは本編のステージをシャッフルでプレイし、連続クリア数を競うことになります。

1ステージは10秒以内に終わるほどの短さなので、まるで「メイドインワリオ」をプレイしているかのようでした。

このお手軽感はGBAの携帯性とマッチしています。

高品質なグラフィック

グラフィックに定評のあるヨッシーシリーズですが、今作も凄かった!

今作ではパステル&CG調で描かれていて、今でも通用するほどの美しさを誇ります。

特に印象的なのが、ダンボールで作られたような背景。

GBAソフトでこんなにも手作り感のある世界観を描けるなんて!?

イベントシーンではCGのイラストを使用。

動きは全くありませんが、ゲームシーンと同じく品質の高さを維持しています。

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惜しいところ

GBAの暗い液晶画面との相性

全体的に難易度設定は理不尽に感じました。

まず気になったのが、GBAの暗い液晶画面との相性。

GBAの液晶画面は非常に見辛く、蛍光灯が当たった部屋の中で本体を斜めに傾けないとまともに見れません。

にも関わらず本体を傾けてプレイしないといけないので見にくいのなんのw

まあ、当時は画面が明るくなったゲームボーイアドバンスSPやニンテンドーDSが発売されていたのでそちらでプレイしろってことなんでしょうけどね。

凶悪なトゲコンボ

ヨッシーシリーズではお馴染みですが、本作でもトゲに当たったら一発アウトです。

困るのが、終盤になるとトゲだらけの穴が増えること。

前述の通り本作は頻繁に世界を傾けることになるので、ジャンプの飛距離を計算出来ずうっかり穴に落ちてしまうことが多いんですよ。

特にクッパステージは大苦戦して何度もリトライしてしまいましたw

1ステージの長さは短め(1分程度)なので、あえて高めの難易度調整にしているのかも知れませんが・・・。

謎のキャラクター達

新しいワールドに突入するとイベントシーンが挿入されます。

そこでは新キャラクターが登場しますが・・・

誰だお前らは!w

決してヨッシーシリーズの作風に合っていない訳ではないのに、今作の新キャラクターは違和感を持ってしまいます。

慣れればこれはこれでアリだと思いますが、イベントシーンはアッサリなので慣れる前に終わっていたんですよw

後の作品では全く登場しなくなりましたし、何だったんだアイツらはw

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全体のまとめ

傾きセンサーを活かした2Dアクションゲーム。

ヨッシーである必要性は一部のアクションや世界観を除けば皆無なので、シリーズファンの間で賛否両論なのも納得してしまう作品です。

例えばSFC「ヨッシーアイランド」と比べたら以下のように劣っている部分が多いんですよ。

  • エリアが細かく区切られているのでシリーズの持ち味だった探索要素が薄れている。
  • ステージが細切れでボリュームが大幅に減っている。
  • ゲームデザインに合わせてヨッシーのアクションも大幅に劣化している。

ですが、「ヨッシーアイランド」の先入観を捨てればそれなりに楽しめます。

これからプレイされる際は「ヨッシーアイランド」ではなく、「ヨッシーがキャラクターのゲーム」であることを念頭に置くと良いでしょうね。

ちなみに本作が発売される前週にはニンテンドーDSが発売されました。

そのため本作はやや埋もれてしまい、週間売上ランキングでもTOP10入りがギリギリだったのを覚えています。

本作で初登場したキャラクターはその後は姿を見せなくなりましたし、なんだか不遇な作品です。

傾きセンサーを活かした続・ヨッシーシリーズの異端児!

こんな人には特におススメ。
・モーション操作好き。

こんな人にはおススメできない。
・ヨッシーアイランドを求めている人。

ヨッシーの万有引力/お気に入り度【65/100%】
プレイした時間・・・約5時間

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2件のコメント

このゲームは父がなぜか隠し持ってて、こっそり遊んでやったことがあります。

全体的に微妙な一作でした。なんだか実験作をやらされた気分でこれでフルプライスだったのでなんだかなぁ〜と思ったことがあります。傾き操作は「まわるメイドインワリオ」とはすごく相性が良かったんだけど…。

あの謎キャラたちはネーミングセンスも相まって、そこでも微妙ゲー臭が…。
キャサリンかマリオがミッションの指示を出す感じでもよかったんじゃないかなと思うのですが…。

このゲームで一番印象的だったところはクッパの最期です。いやいや、クッパはゼルダに出てくるガノンじゃないんだからあれはちょっと酷くないですか!?そこが幼い頃、ショックでした。

このゲームにも触れているとはさすがGBAハンターのトモフミさん!

ボリュームは少なめなので、フルプライスだと割高かも。ぼくはワンコイン以下で買ってしまいましたw

あの謎キャラたちは一体、何だったんでしょうかね?公式からも抹消されていますよw

クッパの最期といい、公式の管理が行き届いていなかった時期なのかも。