どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「ゼルダ無双 封印戦記」のレビューをしていきますが、まずはひとこと言わせてください!
このゲーム、ティアキン好きは絶対買った方が良いです!
そう言いたくなるくらい刺さる要素が満載で、エンディングを見たときは目から汗が出てきました!
そしてすぐに「ティアキン」を起動して、「こんなところに伏線があったのか!?」と感心しました。
ゲーム自体は無双ですけど、ストーリーは紛れもなく前日譚といった印象で、本作をプレイすることで「ティアキン」をより楽しむことができます。
ただ本編と繋がるが故の弱点もあると思いました。
本記事ではその辺りも含めて「ゼルダ無双 封印戦記」について語っていきますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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- 「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」を題材にした無双アクションゲーム。
- 同作に繋がるゼルダサイドのストーリーを描いている。
- ゾナウギアを使ったアクションや仲間との連携技が追加された。
| 初リリース日 | 2025年11月6日 |
| 対応ハード | Switch2 |
| ジャンル | アクション |
| 推定クリア時間 | 15~25時間 |
| 発売元 | コーエーテクモ |
目次
ゼルダ無双 封印戦記とは?
まずはゲームの概要を簡単に紹介します。
本作は「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」を題材にしたアクションゲーム。
ゼルダを始めとするキャラクターを操作して大量の敵を倒していき、ミッションをクリアしていきます。
特徴的なのが、ティアキンのゼルダサイドを描いていることです。
同作ではリンクとゼルダが離れ離れになってしまい、それぞれの視点からストーリーが展開されます。
リンクはゼルダを探しながら世界の異変を調査して、ゼルダは元の世界に戻るための術を探す。
そんな感じのストーリーが展開されたんですが、リンクサイドのストーリーが中心で、ゼルダサイドはムービーシーンで済まされていました。
そのムービーにしても断片的で、時系順に見たとしても端折っているところがありました。
彼女が目の当たりにした封印戦争にしても戦っているシーンはほとんどなく、想像で補完する必要があったんですね。
今作ではそんな封印戦争を含めたゼルダサイドのストーリーを具現化していて、ガノンドロフとの戦いはもちろん、
- ゼルダ姫が太古の世界へ行った時の生活感
- 仮面で隠された4賢者のキャラクター性
などの知られざる秘密が明かされることになるので、前日譚みたいな位置付けとなっています。
そんな「ゼルダ無双 封印戦記」ですが、実際のところどうなのか?ここからはプレイした感想を語っていきます。
ストーリーの核心に触れないよう話していきますが、人によってはネタバレに感じる可能性もあるので、その辺りはご了承ください。
良いところ
予定調和では終わらないストーリー
本作で特に良いと思ったのが、予定調和では終わらないストーリーです。
正直、本作の結末って「ティアキン」で描かれているので、同作をプレイしている者としては先が読めてしまうと思っていました。
ところが実際にプレイしてみたところ、とんでもない爆弾が仕込まれていました!
それは、意外な新キャラクターが登場することです。
謎のゴーレムと、コログ族のカラモ。ゲームを進めると2人のキャラクターを操作することができまして、ゼルダサイドのストーリーに繋がっていきます。
最初は「知らないキャラクターが出てきたなぁ」と思いましたが、実はかなり重要な立ち位置なので、事実を知った時は驚きました。
まず注目したいのが、謎のゴーレムです。
彼はリンクとよく似たゴーレムで、発売前から一部で類似性を指摘されていました。
モーションもソックリで、プレイしているときの感覚はリンクに近いものがあります。
果たしてリンクとはどんな関係があるのか?ゼルダ姫たちとどう絡んでくるのか?
この辺りは「ティアキン」では全く語られなかったので、気になって進めてしまいました。
そしてコログ族のカラモ。彼は各地を旅していまして、自分が根を下ろすべき土地を探しています。
こうして聞くと真面目に感じますが、実はお調子者で、軽々しい口調で話をします。
それがまた重苦しい雰囲気を緩和してくれますし、重要な役割を担っているので、事実を知ったときは感動しました!
本作の限定版は謎のゴーレムとカラモを妙に推していますが、プレイしたら納得します。
このゲーム、実質的には謎のゴーレムとカラモの方が目立っていますからw
正直、プレイする前は「誰だコイツ?」って思いましたが、今では大好きなキャラクターです。
という訳でゲームソフトが入っていない限定版のグッズのみのパッケージを購入しました。
マフラータオル、ウッドキーホルダー、アクリルフィギュア。どれも謎のゴーレムとカラモを推していますからねw
こういうのって通常版を買ってからだとゲームソフトがダブるので買いにくいんですが、本作はグッズのみのパッケージもあるので、プレイしてから好きになった人への配慮が行き届いているのが嬉しいです!
このように本作は謎のゴーレムとカラモが魅力的ですが、もちろんゼルダサイドの展開もしっかりと描いています。
特に良かったのが、ゼルダとラウルが出会ってからの生活ぶりです。
この辺りは本編では端折っていたので、彼女がどのようにラウルたちと打ち解けるのか?そして、どのようにして封印戦争と繋がるのか?
3時間以上に渡るムービーなどを通じて語られるので、「ティアキン」の回想シーンをもっと見たかった者としてはたまりません!w
そして思ったんです。これは番外作ではなく、れっきとした「ティアキン」の前日譚だと。
これまでの「ゼルダ無双」ってコーエーテクモが作る二次創作みたいな感じでしたが、今作は公式が作った前日譚といった印象で、本編としっかり繋がります。
まさか、ここまで破綻なくまとめてくるとは!?
ゼルダ無双史上最強のアクション
アクションパートはシリーズ最高の爽快感を味わうことができます。
まず感動したのが、パフォーマンスの高さです。
60フレームの滑らかな映像を実現していますし、敵も100体どころか200体くらい同時に出てくるので、画面の情報量が凄いですw
あとは解像度。画面がクッキリ見えるので、群衆の細かい表現が分かりやすくなりました。
キャラクターにしても棒立ちではなく、それぞれが別の動きを見せてくれるので、この辺りはSwitch2専用の恩恵を感じましたね。
当時はそこまで気になりませんでしたが、前作に相当する「厄災の黙示録」はパフォーマンスがいま一方で、解像度・フレームレート。どちらも低めでした。
今作はその辺りを反省したのか、Switch2専用にしてクオリティを上げているので、分かりやすい短所がなくなっています。
アクションにしてもボタン連打でコンボがどんどん決まるので、最初の頃は攻撃するだけで楽しいと思いました。
個人的にハマったのが、ミネルのアクションです。
彼女はゾナウギアを使ったアクションを得意としていまして、ボタンを連打するだけでいろんな装置を繰り出します。
車輪をパンチのように飛ばしたり、トゲトゲの車輪が付いた乗り物でゴリゴリ進んだり。ティアキンでは難しかったことを簡単に繰り出せるので、そのギャップに感動しました!
ゼルダ姫にしても光の力を使った技が自然に決まるので、操作していると新体操をしているような気持ちになりましたw
そして今作ならではなのが、シンクストライクです。
これは仲間との連携技で、シンクゲージが溜まった味方の近くでLボタンを押すと発動します。
すると、敵に大ダメージを与えることができるので、ここぞという時に使うと便利なんですね。
凄いのが、ペアになる仲間によってアクションや効果が変化することです。
ゼルダとラウルだったら光の力でたくさんの敵を飛ばして、ゼルダとミネルだったらゴーレムに乗って一定時間、暴れたり。ド派手な技を繰り出せるので、迫力が凄いです!
さらに仲間が呼びかけに応じるとチェンジアクションが発動。
仲間が敵の攻撃を防いで反撃し、そのまま操作キャラクターに切り替わるので、仲間との共闘感が強調されました。
でも、ずっと俺のターンだと単調に感じそうですよね?
その点は今作もバッチリで、中ボス戦では単に攻撃するだけでは勝てないようになっています。
というのも、中ボスは耐久力が高いうえ、普通に攻撃を与えてもガードされてしまい、大してダメージを与えられないからです。
じゃあどうすれば良いのかというと、敵が攻撃をした後に出現するウィークポイントゲージ。これを削ることです。
すると、大ダメージを与えることができるんですが、削り方がいろいろあるんですよね。
隙を突いて通常攻撃をするのはもちろん、固有技を使って弱点を突いたり、地形を利用するとか。いくつかの方法があるので、頭を使った戦いを楽しむことができます。
ほかにも仲間に命令ができたり、ガードや回避ができたり。過去作で見られた要素は健在なので、ボタン連打ゲーにならないよう気を配っている印象です。
ティアキンネタが満載
本作は「ティアーズオブザキングダム」を題材にしているので、同作にちなんだネタが満載です。
特に大きいのがメニュー画面でしょうか。ミッション選択画面は「ティアキン」のマップ画面みたいになっていますし、素材アイテムの画面なども踏襲しています。
BGMや効果音にしても「ティアキン」を踏襲しているので、同作が好きなものとしてはニヤリとしました。
あとは隠れコログ。今作でもステージの中にはコログが隠れていまして、見つけると「コログのミ」が貰えます。
その中には旅コログが含まれているんですが、見つけると「もう疲れちゃって」というネットミームにもなった台詞を発するんですよね。
まあその後の「全然動けなくてェ…」は言ってくれませんけど、この点を抑えているのはポイントが高いです!
そして「ティアキン」で流行らせたゾナウギアもしっかりと登場します。
「放水柱」から水を発射したり、「扇風機」で突風を吹かせたり。通常攻撃と組み合わせることで様々な効果が発生するので、パズルアクション的な楽しさもあります。
ただキャラクター毎にセットできる仕様なので、ちょっと問題が生まれていると思いました。詳しくは後で触れていきます。
スターフォックス風のシューティングパートを収録
本作にはシューティングパートが存在します。
これが実に「スターフォックス」っぽいので、同作のファンとしては感動しましたw
形式としては強制スクロールで、飛んでくる敵を弾で撃ち落とし、攻撃はローリングで回避するのが基本となっています。
そのうえでゾナウギアを使った特殊な攻撃が可能で、敵をまとめてロックオンできたり、炎攻撃ができたり。いろんな戦法が存在するので、ガチなシューティングになっていますw
「厄災の黙示録」でも神獣に乗って進むシューティング的なステージがありましたが、あちらよりも自由に飛べますし、何より舞台が空島なのが良いです!
本編で探索した空島を目まぐるしく飛び回って、最後にはグリオークみたいな強敵と戦うなどのムネアツ展開が待っているので、最高のファンサービスだと思いました!
惜しいところ
有名なプレイアブルキャラクターが少ない
本作は「ティアキン」の過去を描いている関係上、本編のキャラクターはほとんど登場しません。
リンクが出るのかはさておき、
- 監視砦のリーダー「プルア」
- リト族の若き戦士「チューリ」
- ゾーラ族の王子「シド」
- ユン組のボス「ユン坊」
- 雷の賢者「ルージュ」
この辺りのキャラクターは生まれてないので、実際に操作することはできなくなっています。
代わりに仮面を被った4人の戦士や今作オリジナルのリト族、ゾーラ族、ゴロン族、ゲルド族、ハイリア人たちを操作できるので、プレイアブルキャラクターの数はそこそこ多いんですけどね。
いかんせん馴染みがないですし、多くはメインストーリーに絡んでこないので、キャラゲーとしての魅力が弱くなっています。
無双ゲームってキャラクター性も重要な要素で、好きなキャラクターを操作したり、共演することに魅力を感じている人が多くいます。
そんな中で本作はストーリーの整合性を重視しているので、ティアキンに登場するほとんどのキャラクターが参戦できなくなってしまいました。
この辺りは苦渋の判断なんだと思います。確かに人気のキャラクターが使えたら良かったんですが、整合性を無視して参戦したら番外編っぽくなってしまいますからね。
過去作はその辺りが指摘されてしまい、否定的に見られることがあったので、ストーリー重視で行くことにしたんだと思います。
個人的にはifストーリーモードを用意したら良いと思いました。
こちらでは時系列とか関係なしにキャラクターが参戦して、時空を超えた共演を楽しめるとか。
そんなモードがあったら良いと思うんですが、本編が重厚なので、下手に収録できなかったんですかね?
ちなみに、本作は2回の無料アップデートを予定しています。
どんな追加要素があるのかは不明ですが、無双と言えばプレイアブルキャラクターの追加が恒例なので、サプライズに期待したいですね!
煩雑なアクション登録システム
今作では特殊アクションを登録するシステムが存在します。
ここに指定のアクションをセットすることですぐに使えるんですが、ちょっと煩雑に感じました。
というのも、ボタン数の割にセットできるアクションが多すぎるからです。
固有技のほか、ゾナウギアもセットできるので、最終的には数十種類の中から選ぶことができます。
そのうえで敵の属性や技に合わせて固有技やゾナウギアを繰り出すことになるので、戦闘中に何度もセットし直しないといけません。
それだけならまだしも、プレイアブルキャラクターの分だけセットしないといけないので、プレイすればするほど煩雑になってきます。
前提として、本作は無双ゲームです。ボタン連打でたくさんの敵を倒したり、拠点を制圧することが中心のゲームなので、直感性やテンポ感が重視されます。
そんな中でゲームを止める要素は相性が悪く、噛み合っていないと思いました。
これだったら「厄災の黙示録」みたいに携帯アイテムとシーカーアイテム。合計すると8種類のアイテムを瞬時に繰り出せる仕様の方が直感的だったと思いますね。
無双ゲームとしての弱点は健在
無双ゲームとしての弱点は今作でも感じました。
特に大きいのが、反復性のあるゲームプレイです。
戦闘がパターン化しやすいのはもちろん、やり込んでいくと似たようなステージが目立ってくるので、作業的に感じてしまいます。
例えばストーリーの進行に直接関係ないステージは
それらしく中ボスが配置されていて、倒したら次の中ボスが出現して、そちらも倒したらクリア。
みたいな感じでテンプレ化しているので、どのステージも似たような印象を持ってしまいます。
また、「厄災の黙示録」で感じた1ステージの長さも後半になってくると気になってきました。
クリアしたと思ったら次の戦闘がノンストップで始まるとか。消費カロリーが高すぎるので、1ステージ進めるだけでお腹いっぱいになってしまいます。
ゲームクリアまでのプレイタイムは20時間前後で、やり込みを含めると倍以上。
大作RPGと比較したら短めですが、メインストーリーの消費カロリーが凄いので、実際にはもっとプレイしているのかと思いましたw
無料アップデートも予定されていますし、ボリューム的には「厄災の黙示録」と同程度といった印象です。
ゼルダ無双 封印戦記のレビューまとめ
ここまで「ゼルダ無双 封印戦記」について語っていきました!
簡単にまとめると、
- 本編と上手く繋げたティアキンの前日譚!
- キャラゲー的な魅力は薄いが、ティアキンファンは必見!
といった感じです。
ティアキンをクリアしているとグッと来る展開が待っているので、同作が好きな方はぜひプレイしてみてください!
ぼくの場合、本作がきっかけで「ティアキン」のストーリーと改めて向き合うことができました。
リンクが異変の調査をしていた中でゼルダ姫がどんな活躍をしていたのか?
断片的には分かっていたんですが、実は壮大なドラマが繰り広げられていたみたいで、彼女が発する言葉の重みを実感しました。
そして、あのキャラクターへの見方も変わったので、これは立派な前日譚だと思いましたね。
Switch2専用である関係上、プレイできる人が限られているので、現状はそこまで盛り上がっていないように感じます。
ただ本体も少しずつ入手しやすくなっていますし、ティアキン好きだったら刺さる要素が満載なので、少しずつ広まってくれると嬉しいですね!
こんな人には特におススメ。
・「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」ファン。
・爽快なゼルダ無双を遊びたい人。
こんな人にはおススメできない。
・単調なアクションが苦手な人。
・ゼルダのお祭りゲーを楽しみたい人。
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