どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は「リズム天国」の新作はなぜ出ないのかを考察していきます。
「リズム天国」と言えば任天堂の人気シリーズで、未だに高い人気を誇ります。
これまでに発売されたタイトルはいずれもプレミア価格となっていまして、SNSでもリズム天国の話題が定期的にトレンド入りを果たしています。
間違いなく新作が出たら大ヒットしそうな状況ではありますが、なぜか一向に発表されません。
生みの親であるつんく♂さんはやる気満々 なんですけどねぇ。
YouTubeチャンネル「KENT for 任天堂ゲームレビュー」のコメント欄でも
そろそろリズム天国を作って欲しい
リズム天国をテレビでやって家族全員で楽しみたい
初代からずっと遊んでいるので、Switchでも早く出て欲しい
など、新作を求める声が殺到しています。
なぜ「リズム天国」の新作は発売されないのでしょうか?
考察をしてみたところ、様々な要因が思い浮かびました。
ここからは「リズム天国」の歴史を振り返り、なぜ新作が発売されないのかを語っていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
リズム天国の歴史
まずは「リズム天国」の歴史を簡単に振り返っていきます。
本シリーズはリズムに合わせてボタンを押していく音楽ゲームで、モーニング娘。で知られるつんくさんがプロデューサーを務めています。
特徴的なのが、画面上にボタンアイコンが表示されないことです。
従来の音楽ゲームは画面に表示されたボタンを押して楽器を演奏していく形式を取っていましたが、「リズム天国」は何も表示されず、リズムに合わせてボタンを押していく形式を採用しています。
そのため従来の音楽ゲームよりもリズム感が求められるので、うまく決まった時はこの上ない爽快感を味わえます。
そんな「リズム天国」が誕生したのは2006年で、ゲームボーイアドバンス専用ソフトとして売り出されました。
当時はニンテンドーDSが主流だったので当初の売れ行きはそれほどでもありませんでしたが、
- キャラクターや世界観がシュールで可愛い点
- 1つか2つのボタンを押すだけで遊べる点
- リズムに合わせることでアクションが決まっていく点
などが好評を博し、口コミで人気が広がっていきました。
本作の好評を受けて翌年にはアーケード版が発売。
任天堂ではなくセガからの発売ではありましたが、「リズム天国」の知名度が上昇するきっかけにもなりました。
そんな「リズム天国」の人気を決定付けたのが、2008年に発売されたニンテンドーDS版です。
同作はゲームボーイアドバンス版の続編として発売され、リズムゲームが一新されたほか、操作システムも刷新。
DS本体を縦に持ちながらタッチペンを使用してプレイするという「脳トレ」のような感覚で遊べるようにします。
前作と比べてややこしくなったのは否めませんが、慣れてくると面白く、ニンテンドーDSの人気と相まって爆発的な大ヒットを記録。
国内での売上は約191万本と、音ゲーの最高売上を更新しました。
それから3年後には「みんなのリズム天国」がWiiで発売。
ボタン操作に回帰したほか、最大2人で遊べるようにします。
売上の方は70万本に留まってしまいますが、同作に収録されていた「レスラー会見」が動画サイトで人気となり、インターネット上でも「リズム天国」が知れ渡っていきました。
そして2015年には「リズム天国 ザ・ベスト+」がニンテンドー3DSで発売。
同作はシリーズの集大成的な作品で、歴代のリズムゲームに新作を加えた内容になっています。
新しく追加されたストーリー要素は賛否が分かれてしまいましたが、ゲーム部分は概ね好評で、売上も70万本を突破。
中古にも出回っていないようで、新品の販売価格は高騰化しています。
そんな「リズム天国」シリーズですが、新作がもう8年も出ていないんですよね。
Switchで発売されたら大ヒット間違いなしの状況なのに、なぜ任天堂は「リズム天国」の新作を出さないでしょうか?
ここからは新作が出ない理由を考察していきます。
リズム天国の新作が発売されない理由
開発チームが多忙
1つめの理由は、開発チームが多忙であることです。
「リズム天国」シリーズは「メイドインワリオ」の開発チームか手掛けていまして、それぞれ並行で展開されています。
しかし、近年は掛け持ちをするのが難しくなってきたようで、どちらかのシリーズが集中して展開されるようになりました。
で、今は「メイドインワリオ」の新作が続いているので、「リズム天国」の新作にまで手が回らないんじゃないかと思うんですよね。
こちらの表を見てもわかるように、「リズム天国」が入る余地がありませんからね(ゲーム開発は平均3年かかります)。
もちろん任天堂は大企業なので、他のチームに委託するとか、新作を作ろうと思えば作れる状況ではあると思います。
ですが、「リズム天国」は作家性が強い作品です。
つんくさんや米さんのメロディに竹内さんのシュールなキャラクターデザイン、大澤さんの企画力。
彼らのセンスが融合するからこそ「リズム天国」が魅力的な作品になったと思いますので、中心的なメンバーが集まらないと別物になってしまう可能性があります。
ですので、今はみんなが集まるタイミングを見計らっていると思うんですよね。
それが「超おどるメイドインワリオ」発売後なのかはわかりませんが、生みの親であるつんくさんはXで新作を熱望していますので、何とかしてみんな集まって「リズム天国」の新作を作れる環境になってほしいです。
海外の売上によって後回しにしている
2つめの理由は、海外の売上が低いことです。
実は「リズム天国」シリーズって海外ではあまり売れていなかったりします。
最新作の「リズム天国 ザ・ベスト+」に至っては日本国内が70万本であるのに対し、海外では30万本で終わってしまいました。
任天堂って意外とグローバル企業だったりしますので、海外で売れないようですと、新作を出すことに躊躇したりします。
例えば「ファイアーエムブレム」は海外で売れないことから3DSの「覚醒」で最後になる予定でした。
当時のFEは国内では人気を博していまして、リメイク作でも30万本は売れています。
この売上は十分に高い数字ではありますが、海外では売れなかったので、任天堂のゲームとしては低めの結果で終わってしまいました。
その後、「覚醒」が海外でも売れたことでFEシリーズは首の皮一枚で助かりましたが、この事実を見てもわかるように、任天堂は世界売上を重視していたりします。
いくら日本で売れても、全世界での売上が低いようだと厳しい。
そう考えているのでしたら、「リズム天国」の新作がなかなか出ないのも納得できます。
ただ、個人的な意見を言わせて頂きますと、「リズム天国」は海外でも売れる可能性はあると思っています。
なんといっても「リズム天国」はリズムという万国共通の要素を取り入れたゲームですからね。
アプローチ次第では海外でも売れると可能性はあると思います。
実際、「リズム天国」は海外でも注目されていまして、関連の動画がめちゃくちゃ再生されていたりします。
例えば「リズム天国」と「スマブラ」がクロスオーバーしたパロディ映像の「スーパースマッシュヘブン 」は1,300万回以上も再生されています。
このことからも「リズム天国」に潜在的な需要があるのは間違いないですから、任天堂も早く気付いてほしいです。
革新的なアイデアがない
3つめの理由は、革新的なアイデアがないことです。
「リズム天国」はシンプルで遊びやすい反面、1作目の段階で完成されているのも事実だったりします。
使用するのは1つか2つのボタンのみで、映像はシンプルな平面イラスト。
そのうえでリズムに乗って演奏するという、基本的な部分は1作目の段階で完成されていたりします。
もちろん使用するボタンを増やすとか、映像を豪華にするとか。
進化の余地は残されていますが、「リズム天国」はシンプルだからこそ良かったりします。
下手に操作を複雑にすると魅力が半減してしまうかもしれませんし、映像を3Dにするとキャラクターのアクションにキレがなくなってしまう可能性があります。
実際、シリーズ2作目の「リズム天国ゴールド」は操作性が原因でやや賛否が分かれていました。
同作ではタッチペンを使った操作を採用していまして、突くと弾くの2つを使い分けていくことになります。
この操作が曲者で、慣れないうちはストレスを溜めてしまうことがありました。
そのようなこともあってその後の作品ではボタン操作に回帰しますが、任天堂にとって操作システムを下手に変えられないのは新作を出すうえでは足かせにも感じます。
任天堂は革新性を重視していまして、例え人気シリーズだったとしても新しいアイデアが思い浮かばない限りは新作を出さないことが多くあります。
例えば「F-ZERO」の新作がなかなか出ない要因として、革新的なアイデアがなかなか思い浮かばなかったというのがありました。
その後、同シリーズは「F-ZERO 99」という形で復活を遂げましたが、「リズム天国」でも革新的なアイデアを温めている可能性があります。
リズム天国のSwitch版にこんな機能あったらいいなとか、過去のゲームでこんなのをSwitchで試してみたい!とか。友達との対戦ならこんなパターンがよい!とか、オンラインならこんなパターンとか、聞かせてください! https://t.co/czpwIFlxEB
— つんく♂ (@tsunkuboy) April 9, 2020
実際、少し前につんくさんがXで「リズム天国」の新作に関するアイデアをユーザーから募ってしました。
すると、
テトリス99の様にミスした人から脱落していくバトルロイヤルモードみたいなのがあると、一人でも見知らぬ人々とオンラインプレイが盛り上がると思います!
Joy-Conを使って実際に刀を振るうような「ゐあひぎり」や、リングフィットアドベンチャーのリングコンを使って実際の弓矢のように「しろいおばけ」が遊べたら良いな〜と思います!
コーラスメンをjoy-conのカメラ使って実際に口動かしてやる…とか?
など、沢山の案が出てきましたので、それらを企画書として落とし込み、任天堂に売り込もうとしている可能性があります。
先程も触れたように、「リズム天国」はまだまだ進化の余地が残されていますから、めげずに新作を展開してほしいですね。
競合の激化によって出しにくい
4つめの理由は、競合が激化していることです。
近年の音楽ゲームはボリュームのインフレが巻き起こっていまして、収録曲数がとんでもないことになっています。
500曲とか1000曲とか、CD 50枚分のボリュームが当たり前になっています。
対して「リズム天国」シリーズは50曲程度。
過去作の曲をまとめた「ベスト+」でさえも100曲程度に留まっています。
新作をフルプライスで出す場合、たくさんの新曲を収録しないといけないでしょうから、そこが新作を出す足かせになっている可能性があります。
「リズム天国」の場合、新曲に合わせたステージも作らないといけませんからね。
リズム天国の新作はいつ発売される?
ここまで「リズム天国」の新作が出ない理由を考察してきました。
- 開発チームが多忙
- 海外の売上によって後回しにしている
- 革新的なアイデアがない
- 競合の激化によって出しにくい
といった感じですね。
まあ色々と理由を挙げていきましたが、関係者によると終わった訳ではないようですから、いずれは新作が出ると見ています。
では、いつ発売されるのでしょうか?
ぼくは、早くて2025年と見ています。
今は「メイドインワリオ」シリーズが活発で、「リズム天国」にまで手が回っていない可能性がありますからね。
「超おどるメイドインワリオ」が完成して、その直後に開発を始めると見ています。
「いやいや、ちょっと待てよ」
「あと2年も待たないといけないのかよ!」
「そんなに待ちきれるかよ!Switchでリズム天国遊ばせろよ!」
と感じた方もいると思いますが、そんな方に朗報です!
実はSwitchでは「リズム天国」のようなゲームが多数発売されていたりします。
という訳で、ここからはSwitchで遊べる「リズム天国」風のゲームを軽く紹介していきます。
Switchで遊べるリズム天国系のゲーム
メラトニン
まず紹介するのは「メラトニン」です。
こちらのゲームは夢と現実が入り混じった世界を舞台にしていて、リズムに合わせてボタンを押していきます。
多くのステージで使用するボタンは1つか2つ程度。
章の最後にはリミックスステージが用意されているなど、基本的な部分は「リズム天国」を踏襲しています。
特徴的なのが、ふんわりした世界観です。
BGMや効果音や夢の世界が舞台であることからふんわりしていまして、プレイしていると優しく包みこまれたような感じがします。
そのため本家のようなメリハリした感じはしませんが、リズムに乗っていく気持ち良さはしっかりと味わえますので、「リズム天国」風のゲームとしてはかなりよく出来ています。
価格は1,780円で、SwitchやSteamで配信されています。
たいみんぐぅ~
続いて紹介するのは「たいみんぐぅ~」。
こちらもリズムに乗ってボタンを押していく感じのゲームで、RPG風の世界から和風の世界など、色んな世界を冒険していきます。
ただ、ゲームとしてのクオリティは高いとは言えず、タイミングを掴むのが難しかったり、キャラクターのセンスが微妙だったり。B級的な感じは否めなかったりします。
その辺りは評価が分かれてしまいますが、5pb.が手掛けていることから「シュタインズ・ゲート」のうーぱーが出てきたりしますので、同作のファンは注目です。
そうでなくてもセール時は100円で販売されていますので、B級の「リズム天国」を遊びたい方にも良かったりします。
ゲーム自体はまんま「リズム天国」で、簡単操作でリズムに乗っていく感じですからね。
スーパー マリオパーティ~なりきりビート~
最後に紹介するのが「スーパー マリオパーティ」。
こちらのゲームには「なりきりビート」というモードが収録されています。
でこのモードが実に「リズム天国」っぽくて、リズムに乗って遊べるミニゲームが多数収録されています。
タイミングに合わせてポーズを決めたり、リズムに合わせて飛んでくるボールを打ち返したり。
色んなリズムゲームを楽しむことができます。
Joy-Conを振って遊ぶ点は好みが分かれるとは思いますが、「リズム天国」の新作が出ない鬱憤を少しは晴らせると思いますので、興味がある方は手を出してみてください。
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