【レビュー】シバ・カーリーの伝説 [評価・感想] 地味～な作業が笑いを誘う地味～なゲーム

2015年5月に配信されたニンテンドー3DS用ダウンロードタイトルです。
価格は３００円ポッキリ。ジャンルは草刈りアクションゲームですが、
個人的にはタイトルロゴだけで３００円の価値がありました。
果たしてどんなゲームになっているのか、本記事でレビューしたいと思います。

本作の目的は、各ステージに生えている草をすべて刈る事！
その理由もまた面白く、勇者が魔王を倒す邪魔にならないようにするためなんだとかｗ
草に足を引っかけて転んでしまう勇者もドジ過ぎると思いますが・・・ｗ

完全に裏方で地味過ぎますが、その作業をしている時は妙に笑えるんですよ。
各ステージにはモンスターがウロついていて、
中には勇者がモンスターと戦っている光景を目撃できるんですが、
そんな中で必死に草を刈っている主人公を見ているとジワジワ来るんです。
勇者が命がけでモンスターと戦っているのに、あんたは何をやっているんだとｗ
いや、主人公も必死で草を刈っているんですけどねｗ

ひたすら草を刈るだけのゲームですが、ある程度先のステージはそれなりに難しいです。
各ステージにはモンスターがウロついており、触れるとダメージを受けるのですが、
主人公は攻撃して倒す事が出来ず、生き残るには避けるしか方法はありません。
後半のステージには大量のモンスターがウロついているので、
クリアするには行動パターンを読み取り、素早く草を刈っていく事になります。

某アクションアドベンチャーとの違いは、ダッシュ移動ができる事。
ダッシュを上手く利用する事でクリアタイムを短縮することができるので、
Sランクでクリアするためには必要なテクニックです。

それ以外のテクニックとしては、回転斬りが存在します。回転斬りは何回でも使用できるんですが、
普通に草を刈る事で回転斬りの威力がどんどん高まっていき、
耐久力の高い草でも一回で刈ることができるようになるので、
どのタイミングで使用するのか考える必要があるのが良いと思いました。

地味ですが、これらのテクニックを使ってSランククリアを目指そうと思ったらなかなか楽しめます。
もちろん、Sランクでクリアするとご褒美も存在しますよ。
本作は５０のステージが用意されているんですが、
Sランクである程度クリアすると、さらにステージが増えるんです！

やり込み要素としては、草図鑑というものがあります。
各ステージで特定の条件を満たすことでアンロックされていくので、
素早くクリアする以外にも、条件に沿ってクリアするのも良いです。
条件の例としては、空振りしない、モンスターに当たらない、等など。

後半のステージには、一定時間ごとに体力が減っていく床が存在しました。
例えば溶岩の床だったら納得行きますが、砂地で異常なくらい体力が減っていくので、
もっと説得力が欲しいと思いました。初めて砂地を歩いた時は訳が分からず、
「あれ？何でこんな体力が減っているんだ？」と思いましたもん。
ジワジワダメージを受ける床の存在自体はアリですが、描写に説得力が欲しかった。

タイトルロゴがタイトルロゴなので、
どうしても某アクションアドベンチャーのパロディを期待してしまいます。
残念ながらパロディらしいパロディは大ファンの僕でも見つけられなかったなぁ。

もしかしたらさりげなく何かを入れているのかもしれませんが、
「ミンナニハナイショダヨ」みたいなメッセージはありませんでしたし、
モンスターも王道RPGにいそうなデザインで、パロディには感じられません。
あのような大胆なタイトルロゴにするのであれば、ゲーム本編も大胆にパロっても良かったのに！

また、タイトルロゴほどネタゲー感はありませんでした。
あれだけ破壊力のあるタイトルロゴにするのであれば、
いっその事、とんでもなくつまらないクソゲーにしても良かったんですよ？

個人的には「地味に面白い」という感想ですが、
厳し目に見ても「あんまり面白くない」程度に感じました。
印象に残るゲームって極端に面白いかつまらないかなので、ある意味、一番困ったポジションです。

地味過ぎるゲームで凡作なのは否めませんが、ある程度の面白さは感じられました。
価格の割にステージ数も多く、やり込み要素もあるので、コストパフォーマンスは悪くないです。
このレベルのゲームだったらフリーゲームにありそうですけどね。
地味～な作業が笑いを誘う地味～なゲーム。ちなみにこのゲーム、２人で作ったらしい。

こんな人には特におススメ。
・草刈り好き。
・タイムアタック好き。

こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。

シバ・カーリーの伝説/お気に入り度【50/100%】
プレイした時間・・・約2時間
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