
スターフォックス ゼロ/Wii U (通常版) / (ダブルパック)
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2016年4月に発売されたWii U「スターフォックス ゼロ」のレビューをしていきます。
本作はステージクリア形式のシューティングゲームになりますが、名作の皮を被ったガチガチアクションなプラチナゲーでした!
ストーリー自体はN64「スターフォックス64」(以下、N64版)を再構築しているので懐かしいと感じる部分はあるんですよ。
しかし、アクション部分は開発元となるプラチナゲームズの色が出過ぎてしまい、これまで以上に人を選ぶ作品になってしまいました。
そんなWii U「スターフォックス ゼロ」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ステージクリア形式のシューティングゲーム。
- 自機が表示されるテレビ画面とコックピットからの視界が表示されるゲームパッド画面を交互に見て進めていく。
- ストーリーはN64版を再構築。
初リリース日 | 2016年4月21日 |
対応ハード | Wii U |
ジャンル | シューティング |
推定クリア時間 | 8~10時間 |
売上 | 初週2.5万本/累計5.2万本 |
発売元 | 任天堂 |
目次
良いところ
上達していく過程が面白い
一見すると本作はN64版を正当進化させたように感じます。
なので過去作をプレイ済であれば簡単のように見えますが、とんでもない!
今作も慣れるまでが大変でした!w
以下、本作の操作が大変である大きな要因になります。
- テレビ画面とゲームパッド画面を交互に見ないといけない。
- 2本のスティックを激しく動かさないといけない。
- ジャイロ操作を強要させられる。
ただでさえ2本のスティックをフルに動かして忙しいと言うのにゲームパッドのギミックも使いこなさないといけないとはw
さらに大変なのが、難易度調整も厳し目に設定されていること。
中盤からはボスが強くなりますし、リトライも2~3回程度しか出来ません。
SFC「スターフォックス」(以下、初代)やDS「スターフォックス コマンド」(以下、コマンド)辺りも難しく感じられましたが、2016年のゲームでここまで難しくしてくるとは!?
こうして書くと脱落者が続出しそうですが、操作が難しいからこそ上達していく過程も楽しめました。
この感覚はいかにもプラチナゲームズ製タイトルらしく、同社の作風が強く出ています。
それが一概に良いとは言えませんが、「スターフォックス」シリーズはスコアアタックの側面が強いので、そういう意味ではマッチしていると思いました。
3D音声で臨場感がある
ゲームパッドを何に活かすの?
そんな疑問が出てきそうですが、本作では臨場感を高める役割を果たしていました!
ゲームパッドと言えばTV画面とは異なる映像を映し出すことが出来ますが、それだけではありません。
TV画面とは異なる音も出せるんです!
本作の場合はこの仕様を上手く活かし、テレビからはBGMや効果音を。ゲームパッドからは音声を鳴らすようにしているので音に立体感が生まれていました。
グラフィックはHDゲームとしてはそこまでリッチではありませんが、臨場感の面ではリッチさが大幅に増しています。
演出がカッコいい
プラチナゲームズと言えば演出力に定評があります。
例えば「ベヨネッタ」シリーズではベヨ姐様の華麗なアクションを堪能出来たものです。
本作ではそんなプラチナゲームズのエッセンスが大量に盛り込まれていました!
例えば360度自由に移動ができるステージでは敵に注視できるようになったんです。
この機能を利用してドッグファイトを繰り広げてみると従来の作品では見られなかったカッコいいアングルになるので、自分に酔いしれます。
さらに良かったのが、ライバルのスターウルフとすれ違った時に発生する演出!
すれ違うと一瞬だけ動きが止まり、スターウルフが皮肉を言ってくるんですよ。
これはスターウルフのキャラクター性を強調させる演出に感じられ、倒したい意欲が増してきましたw
リプレイ性が高い
「スターフォックス」といえばリプレイ性の高さ!
同じステージでも何回もプレイしたくなるように調整されていることが多いんですが、今作でもその点は健在でした!
シリーズではお馴染みのスコアアタックはもちろん、ルート分岐、隠しアイテムの収集と、1回のプレイではすべてを回収できないほど色々なやり込み要素が存在します。
トータルのボリュームは少なめですが、何回もプレイすることを前提にして作られていました。
チャレンジミッションが楽しい!
本作でやり込みをしたくなる大きな要因。
それは、チャレンジミッションがアンロックされるからです!
チャレンジミッションはミニゲーム形式となっていて、様々な乗り物を使ってハイスコアを更新していきます。
本編とは違って短時間で楽しめるので、息抜きにはピッタリでした。
懐かしのネタが満載
今作はシリーズ最高傑作と言われるN64版のストーリーを再構築しています。
そのためストーリーや登場キャラはお馴染みのメンバーばかりで懐かしのネタが満載でした!
スターウルフとの熱い戦い。
セクシーなキャットとのやりとり。
ビルとの友情描写。
惑星ベノムでの感動的な再会。
そしてN64版をオマージュしたエンディング!
いずれのネタもN64版プレイヤーが「懐かしい!」と言いたくなるものばかりで、黄金時代を思い出してしまいました。
スターウルフの掘り下げ
懐かしネタでそれ以上に良いと思ったのが、スターウルフの掘り下げです。
N64版ではそこまで出番はなかったスターウルフですが、今作では登場回数が増えていました。
しかも新たな攻撃を仕掛けてくるようになり、性能自体も強化されています。
演出も強化されていますし、今作をプレイすればスターウルフをより好きになれるかも!?
さすがリーダーのウルフが「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプレイアブルキャラクターに昇格しただけのことはありますw
惜しいところ
とっつきが悪い
前述の通り本作の操作はとても難しいので、慣れるまでのハードルが高いです。
2つの画面を交互に見ないといけない不便さ。
右スティックをフルに使って行うブースト、ブレーキ、ローリング。
異常なくらい強化されたボス。
異常なくらい少ない残機数。
本作のハードルを上げている要因としてはこの辺りになりますが、これらを受け入れられない限りは早々に脱落するでしょう。
キーコンフィグの変更が出来たら良かったんですが、開発者のコダワリがあるからかほとんど出来ませんでした。
トレーニングモードは充実しているので、慣れるまではそちらで練習した方が良いでしょうね。
トレーニングとはいってもスコアアタック的な要素によってミニゲーム感覚で楽しめるので意外とハマります。
冗長で繰り返しプレイが億劫
「スターフォックス」シリーズと言えば周回プレイが楽しい作品でした。
が、今作は1周プレイしただけで満足してしまい、繰り返しプレイが億劫に感じます。
そう感じてしまう大きな要因が、プラチナゲームズ特有の冗長さです。
ボスは何形態も用意されていますし、1ステージの工数も大幅に増えていますから・・・。
1回プレイする分には充実感があるのですが、それ以上はやりたいと思うステージが少ないです。
特に最終ステージは難易度の高さと相まって2度もやりたくはなりませんでした。
ゲームをクリアすると1プレイのハイスコアを競う「アーケードモード」が解禁されます。
一見するとN64版のような感覚で楽しめそうですが、これだけ冗長だと周回プレイをする気にはなれません。
フレンドとスコアを競える機能があったらまだ良かったのですが・・・。
分岐が時限式で何か違う
N64版といえば、ある条件を満たす事で進行ルートが分岐しました。
今作でもそのようなシステムはあるのですが、ほとんどが時限式で何か違います。
1つの分岐ルートを見つけたら連鎖的にアンロックされて行く仕組みで、N64版のように1つのステージでルート分岐を見つける謎解きとは違いました。
スコアアタックの楽しさと合わせて色々とコレジャナイ感じがします。
もっと惑星の種類が欲しい
惑星の種類は10を少し超えたくらいでした。
厳密にいうとサブ的な惑星も同じくらい存在するのですが、そちらはアッサリしたもので物足りないです。
その分だけメインの方はボリュームがあるのですが、前述の通り冗長さが目立っているためもっと子分けしても良いと思いました。
再構築のため先が読めているストーリー
ストーリーはN64版を再構築しているため、そちらをプレイ済みだと既視感があります。
確かに懐かしさはあるけど、本作の前には3DS「スターフォックス64 3D」というリメイク作が発売されましたからね。
さすがにリメイク→リブートと2作連続でN64版の流れを持ってくると魅力が半減してしまいます。
これも「アドベンチャー」「アサルト」「コマンド」といった迷走3部作の反動なのでしょうか?
全体のまとめ
名作と名高いN64版をプラチナゲームズ流に再構築した作品。
良くも悪くもプラチナゲームズの色が強く出過ぎてしまい、時代にそぐわないガッチガチなシューティングゲームになってしまいましたw
慣れてくると楽しめますが、操作の煩雑さは「コマンド」を上回るレベルです。
個人的には上達していく過程を含めて楽しむことが出来ました!
「スターフォックス」はスコアという形で上達が目に見えて分かるので、そういう意味ではプラチナゲームズの作風とマッチしています。
しかし、1周プレイしただけで満足してしまい、N64版のように何周もしたくはなりませんでした。
短時間で楽しめるアーケードスタイルに特化してしまうと現代ユーザーウケしなくなるので詰め込みたかったんだと思いますが・・・。
名作の皮を被ったガチガチアクションなプラチナゲー。
こんな人には特におススメ。
・コアなシューティングゲーマー。
・繰り返しプレイが好きな人。
こんな人にはおススメできない。
・シューティングゲームが苦手な人。
・1回のプレイで満足する人。
スターフォックス ゼロ/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約10時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
スタフォ零は「64」以来の力が入っていた作品だったので、ステージ1までやりましたけどすごいおもしろかったです。
ですが最初のステージをクリアーしただけでお腹いっぱいになっちゃったんですよねw
携帯機大好きゲーマーの愚痴になると思いますが、今作はもう一回やってみようと感じるリプレイ性はとても欠けていると思うんですよね。ステージ1つだけでも冗長過ぎるなと思いました。
あとはゲームパッドとテレビ画面で異なる音を出す演出は最初こそ「すげぇ!」と思うのですが、家族がいるとヘッドホンでやらなきゃいけなくなる場面もあるので、どっちかの音が聴けなくなるんですよね(^_^;)
そういうところなどをオプション面で充実させて欲しかったです。
でも僕は中古で値崩れしたときにプレイしたのでいいゲーム体験になりました(^^)
プラチナゲームズのゲームは据え置き型を重視したゲーム開発をしている傾向が強いので、今作をやってみて携帯性とお手軽性第一の自分とは相性が悪いのかなと思いました。