
仁王/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2017年2月に発売されたPS4「仁王」のレビューをしていきます。
本作はコーエーテクモが贈る高難易度アクションRPGですが、低い期待度を遥かに上回ってきたソウルライクゲームの最高峰でした!
微妙だったβテストバージョン。
当たり外れが激しいコーエーテクモのゲーム(開発はTeam NINJA)。
先輩と揶揄されるほど延期続きの発売スケジュール。
発売前はこのような懸念点があったんですが、これらをすべて吹き飛ばすほどの出来だったんです!
まさか、あのコーエーテクモとTeam NINJAがここまでの傑作を生み出すとは!?
正直なところ惰性で手を出していたので、良い意味で期待を裏切られました。
そんなPS4「仁王」の良いと思った点からまずは書いていきます。
プレイ日記はこちら。
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- 戦国時代末期を舞台にした高難易度アクションRPG。
- ステージを探索してボスを倒すのが目的。
- 様々な武器やアクションが存在する。
初リリース日 | 2017年2月9日 |
対応ハード | PS4 |
売上 | 初週7.5万本/累計15.3万本 |
ジャンル | アクションRPG |
発売元 | コーエーテクモ |
目次
良いところ
トライ&エラーが楽しい
本作のゲームジャンルは戦国死にゲー。
ゲームオーバーになって戻されること前提のバランスで、難易度は非常に高いです。
ぼくの場合、クリアまでに400回以上もゲームオーバーになってしまいました!w
でも、決して理不尽に感じられる難易度調整ではありません。
どんな局面でも「こんなん無理だろう」と絶望するのではなく、微かに希望が見えるように調整されているのでついついリトライをしてしまいます。
そのバランス調整が絶妙で、とても「ダークソウル」のフォロワータイトルとは思えない作り。
実は本作、発売1年近く前からβテストを通じてユーザーから様々なフィードバックを受けていました。
それが功を奏したようで、製品版は一流のゲームと言っても過言ではないクオリティになったんですね。
ダークソウルで良かった要素もしっかりと拝領
先ほど名前を挙げてしまいましたが、本作は「ダークソウル」のフォロワータイトルになります。
しかし、見よう見まねで作っているわけではなく、しっかりと研究して作られていました!
以下、「ダークソウル」から継承している点を箇条書きで挙げていきます。
- 体力が0になると持っている経験値を落としてチェックポイントに戻されてしまう。
- 落とした経験値は一度だけ回収できる。
- チェックポイントに触れると体力が回復したりアイテムがチャージされる。
- その代わり倒した雑魚敵が復活する。
- マップ機能がない。
- ショートカットルートや隠し部屋が存在する。
- アクションを取ることでスタミナゲージを消費する。
「ダークソウル」シリーズは難しい難しいと言われていますが、単に難しくしている訳ではありません。
プレイヤーが再挑戦したくなるように随所で工夫しているんです。
本作ではそんな工夫を驚くほど参考にしている印象で、「ダークソウル」で見られた中毒性はしっかり感じられました!
ダークな世界観といい、本作は「ダークソウル」のリスペクトで溢れています。
ダークソウルを越えた中毒性
本作は「ダークソウル」を意識して作られていますが、中毒性は同作品を上回るほどのレベルでした!
中毒性を高める大きな役割を果たしているのが、ハック&スラッシュ要素の強さ。
実は本作、装備アイテムの種類が非常に多かったりします。
しかも同一アイテムでも能力値が微妙に異なるうえ敵を倒すと高確率でアイテムドロップするんです。
そのため少しプレイするだけで手持ちのアイテムは100を超えます(謎の四次元ポケットによって最大500個まで持ち歩きが可能)。
ポイントなのが、要らなくなった装備アイテムを様々な用途に使用できること。
以下、要らなくなった装備アイテムの活用方法になります。
- 売却してお金にできる。
- 奉納をして経験値(アムリタ)にできる。
- 素材に替えることができる。
このように様々な活用方法があるので、弱い装備アイテムでも集めるのが凄く楽しいんです!
ただでさえ敵を倒しての経験値稼ぎは楽しいと言うのにハクスラ要素まで強化されているとは!?
おかげで同じエリアでもつい何周も回って自主的にマラソンをしたくなりました(敵はチェックポイントとなる「社」に触れることで復活します)。
ロード時間が速い!
中毒性を高めているもう1つの要因がロード時間の速さ!
前述の通り本作の難易度は非常に高く、何度もリトライを繰り返すことになります。
その度にロード時間が発生するんですが、なんと5~10秒程度しかないんです!
これは「ダークソウル」シリーズのリマスター版と同レベルになります。
PS4向けの完全新作でここまでロード時間を短縮できるとは!?
何故、これだけロード時間を短縮することが出来たのでしょうか?
おそらく、オープンワールド形式ではなく、ステージ選択式を採用しているからなんでしょうね。
本作の場合、1つ1つのステージは完全に独立しており、別のステージに行くにはワールドマップ画面まで戻らなければなりません。
「ダークソウル」シリーズのようにロード時間なしで各ステージを行き来できるのも魅力的だと思います。
しかし、一方では本作のようにマップを細切れにしてロード時間を短縮する手法もリトライ前提のゲームでは良いかなと思いました。
攻略の自由度が全方位で高い
攻略の自由度は全方位で高く感じられました。
武器の種類が多いのはもちろん、レベルアップによるステータスの強化も自由に出来ます。
本作ならではだと思ったのが、ポイントを使って新しいアクションをアンロックできること。
それもかなりの種類が存在し、他の技と組み合わせて発動することが出来ます。
さすが「NINJA GAIDEN」を手掛けているTeam NINJA!
アクション部分の作りはかなり洗練されている印象で、「ダークソウル」以上にスタイリッシュな戦いを楽しめます。
え?バリバリのアクションゲームは苦手だって?
本作はアクション”RPG”なので、アクションゲームが苦手な人でもある程度は楽しめるように作られていました。
例えばサブミッションなどでレベルを上げたり、敵の弱点となる属性攻撃を見つけることでゲームの難易度をある程度下げることができるんですよ。
さすがアクションRPGと表記されているだけあってテクニックと育成の両方に攻略の糸口を隠している印象です。
爽快感がある
アクションゲームと言えば爽快感ですが、本作はその辺りも素晴らしかった!
攻撃を当てると気持ちの良い効果音が鳴りますし、武器によっては気持ち良くコンボを繋げられます。
さらに良いと思ったのが、敵を倒した時の演出。
全体的にエフェクトが派手なうえ、大きな敵を倒した場合は部位が破壊されて大げさに倒れていくので倒した感が強いです。
この辺りもTeam NINJAの特色を上手く活かしているように感じました。
美しい和風の世界観
本作の舞台は戦国時代末期なので、古き良き日本を思わすロケーションが満載です!
畳が敷かれて入り組んだ屋敷。神秘的な神社。マイナスイオンが強そうな竹林。
全体的にダークではありますが、個人的に和風の世界観が大好きなので景色を見る楽しさも味わえました。
嬉しいのが、どのステージも入り組んだ構造になっていること。
しかも隠しルートや隠し部屋も満載なので、ハリボテ感がありません。
このように本作の世界観は和風なので、化物系のデザインは妖怪をモチーフにしていました。
鬼がメインではありますが、それ以外にもぬりかべやカラカラ小僧、雪女など有名な妖怪が敵として出てきます。
「ダークソウル」の化物系は西洋悪魔が多かったので何だか新鮮w
戦国時代のアフターストーリー
ストーリーは戦国時代をモチーフにしながらもユニークなものでした。
なんと、主人公は外国人なんです!w
そのうえ妖怪が敵として登場するというぶっ飛んだ内容で、戦国時代の名軍師を知っているとニヤリと出来ます。
イベントシーンの比率は「ダークソウル」と比べたらかなり多め。
それでも近年のゲームとしては少なめで、個人的には程良い頻度でした。
惜しいところ
アイテム使用のキー配置が不満
キー配置の関係で戦闘時にアイテムを使うのが難しく感じました。
アイテムは十字ボタンにセットして使用することができるんですが、激しい戦いの最中に使うとなったら写真のように器用な操作が求められるんです。
親指でスティックを動かしてキャラクターを移動させつつ人差し指でアイテムを使用ってモンハン持ちですかい!
問題なのが、「ダークソウル」に習ってポーズボタンが存在しないこと。
それ故にピンチ時は誤爆して間違ったアイテムを使用することが出来ました。
せめてオプションでキー配置変更が出来たら良かったんですが・・・(ダークソウルのような操作形式でやりたかった)。
もう少し敵の種類を増やしてほしい
敵の種類は少なく感じました。
特に気になったのが鬼の種類。
序盤から終盤まで同じような鬼が敵として出てくるんですよ。
先のステージに登場する鬼ほど嫌らしい攻撃をしてきたりステータスがアップしているので手強さは常に感じられますが、見た目も変えてほしかった。
サブミッションはステージも含めて使いまわしですし、「ダークソウル」シリーズよりも若干グドさは感じられます。
プレイスタイルの幅広さやハック&スラッシュ要素によって最後まで中だるみせずに楽しめましたけどね。
装備を育てる楽しさが薄い
本作の装備アイテムは基本、使い捨てです。
何故なら次から次へと強い装備品が手に入るから。
そのため同じ装備を強化する必要性はほとんど感じられず、素材アイテムを集めて装備を強化したり、合成して良いとこ取りをする楽しさは薄く感じられました。
愛着度というシステムはありますが、基本、次のステージに進めたら新しい装備アイテムに乗り替えるので使い捨て感が強いです。
キャラクターを育てる楽しさはありますが、装備アイテムを育てるという楽しさは薄いのでその辺は期待しない方が良いでしょうね。
全体のまとめ
まさかここまで化けるとは!?
βテスト版は微妙だったので、あれは何だったのかと思いましたよw
どうしても「ダークソウル」のイメージが先行しがちな作品ですが、その先入観を打ち消すほど良く出来ています。
その高いクオリティは世界レベルで通用するほどで、ここまでのものをコーエーテクモが生み出すとは思いませんでした。
低い期待度を遥かに上回ってきたソウルライクゲームの最高峰!
こんな人には特におススメ。
・トライ&エラーが好き。
・和風好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人。
仁王/お気に入り度【95/100%】
プレイした時間・・・約40時間
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なん…だと…?
バイオ7に続いて仁王も星10評価とは凄い。
プレイしたいところですが、最近鬱気味で高難易度ゲームをやる気力がないので、ネプでリハビリします(^_^;)