【レビュー】ANIMAL WELL (アニマルウェル) [評価・感想] 地味な見た目からは想像できない良作!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

見た目のせいで手を出しにくいゲームってありますよね?

今回レビューする「ANIMAL WELL (アニマルウェル)」はまさにそんな感じのゲームでした。

とにかくグラフィックが地味ですし、価格も割高なので、他のゲームに目移りしがちです。

ですが、Steamで評価を見たところ、絶賛の嵐!

探索型の2Dアクションゲーム好きとしては外せない作品だと思い手を出してみました。

すると、あれよあれよと大ハマリ!

歴代の探索型2Dアクションゲーム上位に入れても良いくらい楽しめました!

見た目が地味なので敬遠されがちですが、2Dの「メトロイド」や「ゼルダの伝説」が好きな人は絶対にハマります!

そのくらい探索や謎解きの完成度が凄いです!

ここからはそんな「ANIMAL WELL (アニマルウェル)」について語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • 動物がいっぱいの迷宮を探索していく2Dアクションゲーム。
  • マップに表示された4つの炎を集めていく。
  • 各地に隠されたアイテムを活用することで行動範囲が広がっていく。
初リリース日 2024年5月9日
対応ハード Switch
ジャンル 2Dアクション
価格 2,950円(税込)
推定クリア時間 6~8時間
発売元 Bigmode

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良いところ

ひらめきと洞察力が求められる謎解き

ゲームを起動するとすぐにキャラクターを操作できます。

イベントシーンらしき映像は最初の数秒くらい。

それ以降はずーっとプレイアブルシーンが続いていきます。

特徴的なのが、日本語によるヒントがほとんどないことです。

仕掛けに近づいたら操作ガイドは挿入されますが、逆に言えばそのくらい。

NPCに話をかけて聞き込みをしたり、看板を読んでヒントを得るなんて要素はないので、目で見て判断しないといけません。

奥に見える鳥は何を意味するのか?

意味深に並んでいるスイッチはどうすれば作動するのか?

など、最初は意味がわからないかもしれませんが、試行錯誤を重ねていくうちに見えてくるものがあります。

その時に味わえる快感が心地良く、ついついプレイを続けてしまいました。

一見すると地味なネオン調のグラフィックで表現されている「ANIMAL WELL (アニマルウェル)」。

薄暗いので背景にはあまり目が行きませんが、よく見ると重大な秘密が隠されていたりするので、それを知った時は「なんて細かいゲームなんだ!?」と思いました。

世界観は全然違いますが、ドット絵の背景にサラッと重大な秘密を隠しているところは「フェアルーン」などを手掛けたスキップモアのゲームに通ずるものがあります。

ゼルダの伝説イズムを感じるマップデザイン

本作を語るうえで欠かせないのが、ゼルダの伝説イズムを感じるマップデザインです。

ゼルダと言えばマップの密度が濃い作品が多いですよね?

例えば「夢をみる島」は16×16マスで区切られたマップの中に物凄い多くの遊びが詰め込まれていました。

あまりの密度に無駄なマスが1つもないと錯覚するほどで、プレイする毎に感心したものです。

本作のマップもそれに通ずるものがありまして、1マスごとに秘密が隠されています。

最初は何もないと思っていたところでも終盤になると重大な秘密が見つかったりするので、発見する楽しさを感じました。

前提として、本作は探索型の2Dアクションゲーム(メトロイドヴァニア)です。

何十層にも及ぶマップの中を探索していくのが主のゲームなので、各フロアとの繋がりを持たせるために縦や横に広い連絡通路的な部屋を設げるケースも珍しくなかったりします。

そんな中で本作のマップは無駄に引き伸ばしたようなエリアが見当たらず、1マスごとに意味を持たせているので、プレイすればするほど感心しました!

最初見た時は何の変哲もないと思えたエリアでも、後から探索したら意外な発見があるかも!?

もう1つゼルダっぽいと思ったのが、冒険の途中で手に入るアイテムの存在です。

各地を探索していくと謎のアイテムを入手できます。

足場となるアワを飛ばして高いところへ移動するシャボン玉、階段状の足場を置いて下層のスイッチを作動させるバネバネ。

一見すると役に立たなそうなアイテムでも工夫次第で仕掛けを解除できたりするので、行動範囲を広げる役割を果たします。

ゼルダ系のゲームではありがちな要素ですが、本作で凄いのが、アイテムの特性に独自性があることです。

四方八方に飛ばせるヨーヨー、壁にぶつかると跳ね返ってくるディスクなどなど。

他のゲームではあまり見られなかった特性のアイテムが目立っているので、この手のジャンルに明るいぼくでもどんな使い方をすれば謎が解けるのか試行錯誤しました。

驚くほど仕込まれた隠し要素

ゲームの目的として、マップに表示された4つの炎を探すというものがあります。

攻略の順番はある程度はプレイヤーの好きなように決められますが、1周クリアまでのプレイタイムは10時間未満なのでそこまで長くはありません。

ですが、驚くほどのやりこみ要素が仕込まれているので、ここからが本番だったりします。

代表的なのがたまご集めです。

各地にはアイテムの「たまご」が隠されています。

集めるとたまごの部屋で「フルート」など便利アイテムが貰えますが、これまた意外な使い道があるので、事実を知った時は驚きました!

まさか、そんな秘密が隠されていたとは!?

隠されている「たまご」は全64個。

全てを集めた時のプレイタイムはクリア時の倍近くに達していることでしょう。

とは言え脇道に収集アイテムが隠されているのはメトロイドヴァニア系では珍しくありません。

本作で凄いのは、それ以上の隠し要素を仕込んでいることです。

意味深な動物がひっそりと顔を出していたり、謎の暗号や絵が描かれていたり。

普通にプレイしているだけでは絶対にわからないような要素を盛り込んでいます。

この点が一部で話題になったようで、ネット上では「ANIMAL WELL」の隠し要素を考察する記事が続々と投稿されています。

未知の要素をみんなと情報共有して謎を明かしていく。

この感覚は幻のポケモン「ミュウ」が見つかった時に通ずるものがありますね。

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注意点

価格以上に楽しむのが困難

秘密がいっぱいの「ANIMAL WELL」。

探索や謎解きが好きな者としてはワクワクしながらプレイしましたが、価格以上に楽しむのは困難に感じました。

本作の価格は2,950円(税込)。

10時間程度でクリアできるレトロ系のインディーゲームとしてはやや高めに設定されています。

隠し要素をくまなく探そうと思ったら十分に元が取れる価格ではありますが、果たしてそこまで能動的にプレイする人が日本にどれだけいるのか疑問に感じました。

というのも本作には日本語によるヒントがほとんどないからです。

最近のゲームにありがちなイベントシーンがないのは言わずもがな。

フィールドに彷徨いているNPCの動物と会話することもできないので、謎解きのヒントは画面を見て判断しないといけません。

その点が本作の魅力ではありますが、言葉で物事を判断するゲームに慣れていると苦戦する恐れがあります。

ホラー要素が強い

薄暗い見た目からある程度は想像できると思いますが、本作はホラー要素が強いです。

不気味な環境音が流れてくるエリアがありますし、動物の幽霊に追いかけられるシーンもあります。

「スーパーマリオUSA」のカメーンにトラウマを持っている場合、本作をプレイするのは考えたほうが良いかもしれません。

戦闘要素が薄い

本作の主人公は直接攻撃できる手段を持っていません。

発煙筒で化け物を追っ払うことはできますが、剣を振ってダメージを与えるような要素はないので、戦闘要素を求めている場合、物足りなく感じる恐れがあります。

一応、ボス戦的なパートは存在するんですけどね。

仕掛けを利用して間接的にダメージを与える感じなので、戦っている感は薄いです。

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ANIMAL WELL (アニマルウェル) のレビューまとめ

地味な見た目からは想像もつかないくらい秘密がいっぱいのゲーム。

隠し要素の存在を知ってからは「なんて奥深いゲームだ!?」と思いましたし、クリア前も取れそうで取れない炎をどうやって入手するのか試行錯誤するのにハマりました。

地味な配色、薄暗いマップ、抽象的なドット絵、2Dゲームにしては高めの価格設定。

といった感じで人を選ぶ点が目立っていますが、2Dの「ゼルダの伝説」や「メトロイド」好きにはたまらない作品です。

ファミコンやスーパーファミコン時代に謎解きや探索に明け暮れた方でしたらハマることでしょう。

こんな人には特におススメ。
・探索好き。

こんな人にはおススメできない。
・探索が苦手な人。
・能動的にプレイできない人。

お気に入り度【85/100%】

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