
JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言/PS4
どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2018年12月に発売されたPS4「JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言」のレビューをしていきます。
本作は木村拓哉さん主演のアクションアドベンチャーゲームですが、神掛かった脚本の力で違和感や粗さを押しのけた良作でした!
「龍が如く」シリーズを土台に題材を変えたような作りなので、正直なところ随所で違和感や粗削りな部分があります。
でも、名作と名高いPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」の脚本を手掛けた古田剛志氏の手によってそれらを吹き飛ばしているんですよ。
ゲームをプレイしていて苦汁を飲まされることもあるかも知れませんが、最終的には浄化されることでしょう。
そんなPS4「JUDGE EYES:死神の遺言」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- 木村拓哉さん主演のアクションアドベンチャーゲーム。
- 元弁護士の探偵となって事件を捜査して解決へ持っていく。
- バトルシステムは「龍が如く」譲り。
初リリース日 | 2018年12月13日 |
対応ハード | PS4 |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 初週14.7万本/累計26.4万本 |
発売元 | セガゲームス |
目次
良いところ
相反する組織を絡めたストーリー
弁護士、ヤクザ、医療機関。
一見するとこれらの組織は相反するもので何の関連性も無さそうですよね?
ところが本作のストーリーはたった1つの病気によって見事に繋げていたんです!
その病気は具体的には言いませんが、今後は社会現象になりうる物なのでとても現実味がありました。
さすが名作と名高いPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」の脚本を手掛けた古田剛志氏!
今作でも数多くのピースが1つに繋がるようなマジックを見せてくれました。
アドベンチャーゲームならではのストーリーを使った遊び
アドベンチャーゲームと言えばストーリーを使った遊びを楽しむジャンルだと思っています。
本作でもその辺りはバッチリで、あらゆる形でストーリーに介入出来ました!
特に印象的だったのが、選択肢。
ゲームを進めていくとアドベンチャーゲームらしく選択肢が挿入されます。
間違えても大したペナルティはありませんが、ストーリーに介入できるという意味では良い要素に感じました。
もう1つは証拠品の提示!
本作は主人公の探偵という商業柄、様々な事件を捜査して証拠品を集めていくことになります。
そして「ここぞ!」という場面で証拠品を提示していくことになるんですが、役になりっている感を味わえました!
とは言えこれらの要素はアドベンチャーゲームとしてみたら別に珍しいものではありません。
しかし、「龍が如く」シリーズにはなかったものなので、同シリーズとはこの辺りで差別化を図っていると思いました。
プレイヤー自らが事件を捜査して真実をあぶり出していく過程はワクワクしますね!
セガらしいおバカで強引な脚本
一見すると超真面目に見える「JUDGE EYES:死神の遺言」。
しかし、そこはセガのゲーム。
時にはちょっとおバカで強引な展開があるので笑ってしまいました!w
特に印象的だったのが、ハニートラップ。
中盤以降はとある女性キャラクターが大化けしてトンデモ展開に突入するんです!w
しかも「龍が如く」シリーズではお馴染みの”あの要素”を絡ませてきたから「やっぱりセガは(ry」と感じてしまいましたw
様々なシステムによってプレイヤーもトンデモ展開に介入できるので、思う存分楽しみましょう♪
主人公がキムタクだからこそ生まれてくる面白さ
日本の男性俳優としてトップの地位を築き上げた木村拓哉(キムタク)さん。
全盛期の頃は他社の追随を許さないほどの勢いで、その知名度は相当なものだと思います。
本作の主人公である八神 隆之(やがみ たかゆき)は彼がモデルなので、だからこその面白さを感じました。
ぼくは彼の特別なファンではありませんが、TVで何度も見たことがあるのでイメージは固まっています。
なので、ゲーム内で彼を操作するのが面白いのなんのw
ゲームだとドラマなどでは絶対に見られない無茶な行為ができるのでそのギャップを楽しんでいました。
例えばハンバーガー屋にてお姉さんとスマホのカメラ機能で自撮りするキムタクなんて現実ではあり得ないでしょうw
アクションシーンではドラマなどでは絶対に見られない超人的なアクションを堪能出来ますし、イメージが固まっている俳優さんだからこその面白さが本作には詰まっています。
俳優さんがモデルにしたゲームは欧米発では大量に出ていますが、やっぱり外国人なので共通認識は生まれにくいと思うんですよ。
本作の場合、30代以上の日本人なら誰でも知っているであろう木村拓哉さんだからこそ生まれた共通認識が面白さに繋がっていると思います。
やっていることは「龍が如く」シリーズと大差なく、桐生一馬を木村拓哉に置き換えただけとも言えますが、それでも本作の大きな魅力です。
本作をプレイして「ちょ、待てよ!」の高い汎用性も実感出来ましたw
本編とのギャップが面白いサブイベント
本作には壮大なメインストーリーのほかにサブ要素が大量に用意されています!
まず最初に紹介したいのが、神室町という街を探索することで発生するサブイベント系。
本作には本編とは関係のないサブイベント(サイドケース)と友達を作ることで発生するフレンドイベントが存在します。
いずれもコメディ寄りの展開を楽しめるんですが、本編とのギャップが面白いのなんのw
例えば本編では犯人を追いかけるチェイスシーンが用意されていますが、サブイベントではそのシステムを流用してカツラを追いかけるんですw
前述で触れたキムタクの先入観があると面白さはさらに倍増します。
サブ要素では彼女を作ることも出来ますし、キムタクを自分流に塗りつぶせるのが面白いですね!
大量に用意されたプレイスポット
サブ要素でさらに凄いのが、大量に用意されたミニゲーム(プレイスポット)。
例えばゾンビを撃ちまくる「KAMURO OF THE DEAD」なんて本格的なガンシューティングゲームを楽しむことができるんです!
他にも本格的なレースを楽しめる「ドローンレース」。
すごろくを楽しめる「VRすごろく」なんてミニゲームも用意されており、いずれもかなり作り込まれています。
さらにゲームセンターでは以下の実在するアーケードゲームを楽しむことができるんです!
- スペースハリアー(1985)
- ファンタジーゾーン(1986)
- ファイティングバイパーズ(1995)
- モーターレイド(1997)
- バーチャファイター5 ファイナルショーダウン(2010)
- ぷよぷよ(2011)
「JUDGE EYES:死神の遺言」を購入するだけで6本も実在するゲームがおまけで付いてくるなんて!?
多くは「龍が如く」シリーズの流用ですが、キムタク目当てで手を出した場合は「棚からぼた餅」だと思います。
惜しいところ
ゲームに邪魔されている感じがする尾行要素
壮大なストーリーをどのような形でゲームに落とし込むのか?
本作ではそんな試行錯誤が随所で見られますが、必ずしも上手く行っているようには感じませんでした。
特に尾行システムは先が気になるストーリー展開をゲームに邪魔されている感じが半端なかった。
主人公の職業柄、ゲーム中は容疑者を尾行するシーンが何度も挿入されます。
そこでは容疑者に見つからないよう壁に隠れるなどして尾行していくんですが、長い時は10分近くも続くんです。
しかも警戒度ゲージがMAXになったら失敗扱いでチェックポイントからやり直しになってしまい、さらに間延びさせられてしまいます。
尾行システムは他のゲームでも見られますが、基本的に面白いとは思えません。
探偵であることを強調させるためには良いと思いますが、もう少し短時間で終わるようにしてほしかった。
それ以外にもピッキングや解錠など無駄に介入できる要素が存在して微妙な足止めを感じてしまいました。
「龍が如く」シリーズとの差別化を図りたい気持ちは伝わってきたんですけどね。
敵が硬すぎる!
近年の「龍が如く」シリーズは戦闘時の敵が硬すぎる印象でしたが、システムを引き継いだ今作でもその辺りを踏襲していました。
特にラスボスは合計で8本のゲージを0にしなければならず、いくらなんでも冗長過ぎます。
いつものことではありますが、本作のストーリーは推理系で「龍が如く」シリーズ以上に思考型の側面が強いゲームです。
そのようなゲームでここまで冗長なアクションバトルを強要させるのはミスマッチに感じました(戦闘の出来自体は徐々に良くなっているんですけどね)。
さらに困ったのが、致命傷のシステム。
敵から特定の攻撃を受けると致命傷となって体力の最大値が半永久的に減ってしまいます。
治すには特定の場所まで行って治療しなければならないんですが、手間が掛かるうえに沢山のお金が掛かるんです。
このような要素は本作のような推理系でストーリー重視の思考型ゲームにはマッチしているとは言えず、面倒な印象を持ちやすく感じました。
アップデートによって追加されたEX EASYを選択すれば□ボタンを連打するだけで派手な技を繰り出すことができるので、ストーリーを中心に楽しみたい方はそちらがおすすめです。
NORMAL以上でプレイする場合、寄り道をしてキャラクター強化をしなければなりません。
暴力的な描写から来る違和感
本作は龍が如くスタジオが制作されているので全体的に暴力的な描写が目立ちます。
が、本作はリーガル・サスペンス(法廷もの)です。
いくらヤクザの組長に育てられた過去があるとは言え、元弁護士の探偵が大暴れして大勢の人間をボコボコにするのは違和感がありました。
これがヤクザだけだったら違和感も抑えられたんですけどね。
時には弁護士や警官、医療機関などとも殴り合うことになるので「そこで戦うんかい!w」と突っ込みたくなりましたw
正当防衛なんて言葉もありますが、果たしてそれだけでまかり通るものなのでしょうか?
この辺りは土台がリアルだからこそ生まれてくる違和感だと思います。
全体のまとめ
「龍が如く」のエンジンを使ってキムタク主演のリーガル・サスペンスに挑戦しようとした意欲作。
そのチャレンジ精神は買いたいのですが、「龍が如く」を土台にすることで生まれてくる弊害も多く見受けられました。
ストーリーの性質が「動」から「静」に変わったからには動的なゲーム要素はもう少し抑えた方が良かったような?
その辺りは気になりましたが、脚本はPS4/PS3「龍が如く0 誓いの場所」の古田剛志氏なのでストーリー自体は非常に楽しめました!
ストーリー要素とゲーム要素の融合はあまり上手く行っていませんが、全体的な満足度は高めです。
神掛かった脚本の力で違和感や粗さを押しのけた良作!
こんな人には特におススメ。
・推理好き。
・キムタクファン。
こんな人にはおススメできない。
・せっかちな人
JUDGE EYES:死神の遺言/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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まぁ想像以上には面白いですね。
気合い入ってるのは充分分かります。
けど流石に神室町は飽きましたね。
僕はシリーズを全部やっているので今作を含めて8回目の神室町なんですが非常にマンネリを感じています。
目先が変わっているだけにそのマンネリ感が微妙にツライんですよ。
これならいっその事桐生一馬に探偵をやらせて欲しかったです。
でもゲームとしては良く出来てると思いますけど。