1998年7月に発売されたPS「ボンバーマンファンタジーレース」を今回はレビューします。
PS「ボンバーマンファンタジーレース」は、
ボンバーマン達が動物に乗って競うレースゲームです。
ルーイに乗って競うスピード感
本作はルーイやティラといった、「ボンバーマン」シリーズに出て来る動物に乗ってレースを繰り広げます。
この手のキャラクターレースゲームは有り触れていますが、
カートではなく動物を採用した事によって独特の走っている感が出ていると思いました。
また、コースによっては壁キックによるダッシュが可能になっている事も、
オリジナリティを高めていると思います。
壁キックによるダッシュは慣れるまで難しいんですが、
連続で決まったら大幅にタイムを短縮できて気持ち良いです!
アトラクションのような各コース
レース場となる各コースは、非常に多彩です。
普通のサーキットから山道、遊園地、ビーチ、さらにはボンバーマンのバトルコースなど何でもアリで、
どのコースもアトラクションのような作りになっています。
ギミックも多彩でショートカットポイントも色々あるので、どのコースも長く楽しめると思います。
歯応えのあるレース
このゲームの目的は、各コースで優勝する事!
しかし、新しいコースでレースをするにはお金が必要なので、
挑戦できるコースでお金を稼ぐ必要があります。
しかも先のコースになればなるほど難易度が高くなっていき、
レーサーが早いうえに初見殺しの罠が続出します。
後半のコースは初見ではコースアウトせずに走るのは至難の業ですから。
このように難易度はかなり高い作品なんですが、
逆に言えば優勝する達成感はあり、昔のゲームに良くある達成感を味わえます。
ハイクオリティなアニメーション
オープニングとエンディングには、ハイクオリティなアニメーションが使用されています。
ボンバーマンを違和感なくアニメーションで描いているうえ、
エンディングでは主題歌が流れるのでかなり頑張っている印象です。
この時代のプレイステーションソフトは、主題歌やCGムービーがよく話題になっていましたね。
コース数が少ない!
本作に収録されているコースの数は、たったの7+αです!
その分だけどのコースもやや長い(1周に1分前後)んですが、
それでもこのコース数は少なく感じました。
上手い人だと2時間程度で全コースを優勝できるでしょうね。
一応、ボーナスステージやミラーコースなど、
長く遊べる仕掛けは用意されているうえに基本難易度は高いので、
コース数の割には充実感を味わえますが。
理不尽さを感じるコース設計や仕様
後半のコースは全体的に意地悪だと思いました。
例えばジャンプして崖を超えられなかったらかなり前に戻されてしまうとか。
カーブの数も多く、しかも壁に当たると必要以上に吹き飛ばされてしまうため、
理不尽な部分が強くあると思いました。もしかしてコースが少ない事によるボリューム不足を防ぐため、
わざと難易度を高くしているのでしょうか?そう疑いたくなるほどの調整です。
このゲームは「マリオカート」と同じく、各コースの途中にはアイテムボックスが用意されています。
それを使用する事でレースを有利に進められる他、
いつでも爆弾を投げることができるようになっています。
爆弾は的に当てると足止めができる他、自分に当ててスピードアップできるようになっているんですが、
スピードアップはともかく相手に当てるのは至難の技で、必然性をあまり感じませんでした。
ランダムで入手できるアイテムにしても使えるのはホーミング機能が付いた爆弾や
ストップウォッチなどごく僅かで、アイテムを使って一発逆転は難しくなっています。
コースが意地悪な作りで、しかも同時に走行できるレーサー数は最大5人なので、
余程実力が近くない限り対戦はあまり盛り上がらないと思います。
本作は3Dアクションレースでありながら、アナログショック非対応です!
つまり十字キーを使って操作する事になるんですよね。
それだけでも問題なのに、十字キー上でスピードアップ。
十字キー左右で方向転換というデジタル操作なので、とにかく触っていて固さを感じます。
あまりにもコーナーが多いコースは、スムーズに曲がる事が困難です。
動物に乗ってのレースは他のキャラクターレースゲームと差別化出来ていますが、
全体のボリューム不足や作りの粗さが残念な作品です。
それでも理不尽さを乗り越えて優勝した時の達成感は大きく、妙な魅力を持った作品。
こんな人には特におススメ。
・ボンバーマンファン。
こんな人にはおススメできない。
・レースやアクションゲームが苦手な人。
ボンバーマンファンタジーレース/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約5時間
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初代のPSのこういった雰囲気のソフトのパッケージを見ていると心が何度も痛くなります。それは、この頃のプレステのソフトが「楽園」そのものだったからです。親しみ易い雰囲気のゲームの種類が非常に豊富だったんですね。アニメ関連のゲームも、3では秋葉美少女系がメインだったり、4ではジャンプ物ばかり出すようになりましたが、初代はファミリー向けのドラえもんやまるちゃん、女の子向けのカードキャプターや東京ミュウミュウ、ミルモなんかも出してました。そして何よりの名作の一つが、ソニーのどこでもいっしょとぼくのなつやすみでしょう。あの二つは素朴な雰囲気で一杯で、平和な日本の風景が映っていたりと、任天堂では出来ないような平和さが有りました。他にはこのボンバーマンとか、電車でGOとかもPSでしたっけ?後はSIMPLEシリーズもですね、D3の。PS2のSIMPLEは双葉理保の人気急上昇に伴いあのキャラを活躍させる大人向けのラインナップも多くなりますが、バリエーションが豊かでパッケージ見てるだけでも楽しめます。
他、あの「ピコ」によく似た「キッズステーション」というシリーズも展開してましたね。コントローラの右側に付いているボタンを大きくしたボタンのみが付いているコントローラが最大の特徴でしたね。上記のドラえもんの他クレヨンしんちゃんやおじゃ魔女どれみとか有るんですよ。平和そのもので、考えるとやはり胸がギューっとして痛くなりますね。
>星さん
確かに任天堂のゲームはワールドワイドで展開しているから
日本独特の風味は足りておらず、
その一方でSIEのぼくなつやどこいつはそこを抑えていて独特な味がありますよね。
日本の色を強く押し出した万人向けタイトルは確かに少なくなったなぁ。
それは僕も寂しく感じていますね。
日本=アニメという方程式が成り立ち過ぎている。
あのアトリエも、初代PS当時は朝にCMがやってたりしたみたいです。You TubeでCM見たら時刻表出てたのでああ、そんな時代だったのかと、胸がこれまた痛くなった事もあります。思えばPS3から変わったのかー、と。
他にも顔が矢印になってる「せがれ」というキャラの少々馬鹿げた感じの面白さのあるゲームや、恐竜のバブルンとボブルンのパズルゲーム、「サイコロ」を転がしてパズルステージをクリアするゲーム、クロノア、ソニーのクラッシュ、サルゲッチュ等、色々ですね。ネットでみたり思い出すだけで色々親しみ易いのが飛び出してきます。あの頃の路線を残したまま、今日に多いゲームも作ってくれればさぞ遊ぶ層も多くなり、僕もきっと今より多くPS4のソフトは買ってたと思います。
>星さん
へぇ、朝にCMやっていたのか!?
最近はもっぱら深夜で、
こういう固まったポロモーションが
売上低下を招くのかもしれませんね。
SIEはキッズの星プロジェクトを始動しました。
今後は記事で紹介したようなタイトルが増えるかも!?