【レビュー】Pizza Tower (ピザ・タワー) [評価・感想] 頭がぶっ飛んでる最凶アクション!

どうも!KENT(@kentworld2 )です!

今回は「Pizza Tower (ピザ・タワー)」のレビューをしていきます。

本作をひと言で表すと、頭がぶっ飛んだ最凶アクションゲームです!

グラフィック、スピード感、ゲームバランス、BGM。

何もかもが狂っていて、開発者の暴走ぶりを肌で感じました。

このゲームを作った人、絶対に常人じゃないですw

そう断言しても良いくらい常識から外れまくっているので、プレイ中はあまりにもぶっ飛んだ作風の虜になってしまいました。

インディーゲームらしく好き嫌いがハッキリ分かれる作品ではありますが、個人的には好きです。

ここからはそんな「Pizza Tower (ピザ・タワー)」について語っていきます。

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このゲームを3行で説明すると?
  • ステージクリア型の2Dアクションゲーム。
  • ステージの最奥に潜むPillar Johnに攻撃すると「ピザタイム」が発生。
  • 「ピザタイム」が発生したら制限時間内に入口まで戻る。
初リリース日 2024年8月28日
対応ハード Switch
ジャンル 2Dアクション
価格 2,160円(税込)
推定クリア時間 6~10時間
発売元 Tour De Pizza

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Pizza Tower (ピザ・タワー)とは?

まずはゲームの概要を簡単に紹介します。

本作はピザ調理師「ペッピーノ・スパゲッティ」が主人公のステージクリア型2Dアクションゲーム。

ジャンプや体当たり、ダッシュを駆使してステージの奥へ進んでいきます。

ダッシュのスピードは4段階に変化。

マッハ3以上になると彷徨いている敵を吹っ飛ばせるようになり、4に達すると2Dアクションゲーム史上最速のスピードと言える水準まで速くなります。

ステージの最奥にはPillar Johnが存在。

体当たりをするとピザタイムが始まり、設定された制限時間内にスタート地点に戻ります。

時間内に戻るとステージクリア。

それまでに加算されたスコアに応じてランクが付けられていきます。

ここまでの話を聞いて、

なんだか「ワリオランドアドバンス」っぽいな

と感じられた方もいるかもしれません。

確かにアクションやシステムなどで共通点は見られますが、本質的な面白さは違うと思いました。

一体、どういうことなのか?

ここからは本作をプレイして良いと思ったところを語っていきます。

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良いところ

パワフルで狂気じみた作風

本作をプレイしてまず驚いたのが、パワフルで狂気じみた作風です。

ペイントソフトでササッと描いたような作画、ソニックもビックリのスピード感。

ノリノリのアニメーション、目まぐるしく鳴り響くバックのサウンド。

まるで深夜のテンションで作り上げたかのように暴走しまくっています。

初めて見た時は「なんじゃこりゃ!?」「市販で販売されるゲームでここまでやっても良いの!?」と思いましたが、購入してプレイしたところ、これが実に良いです!

スピード感が凄いので上手く走れた時は気持ち良いですし、アニメーションがノリノリなので思うように動かせた時はアニメキャラを操作しているかのような感覚を味わえます。

驚いたのが、ボス戦のバランス調整です。

序盤からかなりの難易度を誇っていて、体力をゼロにしたと思ってもパワーアップして復活します。

終盤に関しては本当のラスボス戦がいつ始まるのかも分からなくなるくらいラウンドが用意されていて、アクションゲームのお作法を破りまくっています。

言い換えると「冗長」「クドい」とも言えるのでマイナス点にもなりそうですが、慣れてくると耐久力が高いボスでもアッサリ倒せるので、そんな印象は持ちませんでした。

むしろこのくらいしつこい方が丁度良いと思うようになったので、不思議な魅力を持っていると思いましたね。

超軽快なアクション

本作のアクションは超軽快で、見た目からは想像もつかないくらいサクサクと動いてくれます。

そんなアクションの気持ち良さをさらに高めているのがダッシュの性能!

ダッシュのスピードは4段階存在して、マッハ3以上になると前方に衝撃波が現れます。

この時、敵に当たるとふっ飛ばすことができたり、ブロックを壊せるので、まるで無敵マリオになっているかのようですw

さらにダッシュ時は方向転換や壁登りも可能。

ジグザグな通路でも方向転換によってダッシュ状態を維持できたり、高い壁があっても壁登りによってスムーズに進めることができます。

慣れないうちは壁にぶつかってしまい、ダッシュ状態を維持するのは難しく感じましたが、ステージの構成を覚えてからは一変。

ジャンプや壁登りなどを駆使してステージを爆走できるようになるので、レースゲームのような気持ち良さを味わうことができました!

この感覚は「ワリオランド」というよりは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に近く、同作のようにスピードを維持するためにステージ構成を予測する楽しさを生み出しています。

驚異的な楽しさのスコアアタック

本作の中毒性を最大限に高めてくれるのが、スコアアタックの要素です。

ステージ攻略中に敵を倒したりアイテムを獲得するとスコアが加算されていきます。

この点は「ワリオランド」シリーズと共通していますが、本作ではそのうえでコンボシステムを搭載。

敵を途切れずに倒し続けるとコンボが加算されていき、5・10・20といった感じで数字が大きくなっていきます。

イメージ的には「バイオハザード」シリーズの「ザ・マーセナリーズ」みたいな感じでしょうか。

面白いのが、アイテムを獲得するとコンボが途切れるまでの時間を延長できることです。

上手く行けば数十秒敵を倒さなくてもコンボタイムを維持できるので、理論的には最初から最後までコンボを維持することができます。

そんなコンボシステムをさらに面白くするのが2ラップ目の要素!

ピザタイム中はスタート地点まで戻ることになるんですが、近くに隠されているピザ型のゲートに入るとステージの最奥に戻ります(※)。

この時、敵が復活するので、コンボをさらに稼ぐうえではうってつけ!

なんですが、ピザタイム中は制限時間が発生するので、タイムオーバーになったら最初からやり直さないといけません。

このリスクとリターンがゲームをより面白くしてくれて、目まぐるしく鳴り響くBGMと軽快なアクションと相まって病みつきになってしまいましたw

※一度クリアしたステージ限定です。

ぶっ飛びまくったギミック

とにかくスコアアタックが楽しい「ピザ・タワー」。

ゲームの特性上、繰り返しプレイすればするほど楽しくなっていきますが、1周プレイするだけでも十分に満足感を味わえます。

大きな要因となっているのが、ぶっ飛びまくったギミックの存在です。

各ステージには色んな仕掛けが設置されています。

この仕掛けが終盤のステージほどぶっ飛んでいて、アトラクション感覚で楽しくことができました!

個人的に「おぉ」と思ったステージは2つあって、1つめは「GOLF」。

このステージではゴルフをモチーフにした仕掛けが存在して、ボール型の敵をふっ飛ばしてバスケット風のゴールに入れていきます(ゴルフなのにw)。

すると、通行の邪魔をしていたブロックが消滅して先に進めるようになります。

スピード感が凄い「ピザ・タワー」との相性は良いとは言えませんが、猛ダッシュでボールを飛ばしてゴールが決まった時の快感は大きいので、個人的には好きなステージです。

2つめは「サイレント・ピザ」。

このステージで敵に見つかると無敵の化け物が出てきます。

化け物に捕まると恐ろしいイラストが挿入されてチェックポイントに戻されてしまうので、下手なホラーゲームよりも怖かったですw

ただピザタイムになると形勢逆転して、ショットガンで反撃できるようになります。

それまで苦しめられてきた化け物でさえも倒せるので、ピザタイム後は溜まっていた鬱憤を解放するカタルシスを味わうことができました。

このように本作にはユニークなステージが数多く存在します。

最後にはステージを選択できるエントランスが何故あんなにも入り組んでいるのかもわかるようになっているので、クリア時には1つのアトラクションを終えたような気持ちになりました。

驚異的なやり込み要素

本作のボリュームはそこまで多くはありません。

1周クリアまでのプレイタイムは6~10時間。

ステージもそこまで多くはないので、コンパクトに纏まっています。

ですが、驚異的なやり込み要素によって何十時間も遊べるので、トータルでの満足度は非常に大きいです。

やり込み要素は色々ありますが、一番面白いのがPランククリアでしょうか。

各ステージに隠された収集アイテムをすべて集め、コンボを途切れずに2周目を終えるとPランクを狙えます。

これが非常に難しく、簡単には達成できないんですが、絶妙に出来そうなバランスなのでついついプレイしたくなります。

そして思ったんです。

このゲーム、何気にめちゃくちゃ計算されて作られていると。

敵や隠し要素の配置、ピザタイム時に解禁される通路。

何もかもが気持ち良くコンボが繋がるように設置されていて、相当こだわって作られています。

やり込み要素としては他にも、2周目以降の新プレイアブルキャラクター、条件を満たすと解禁される実績などなど。

繰り返しプレイしたくなる工夫が満載で、全てを極めようと思ったら大作RPGのクリアタイムに匹敵するほどの時間が経つことでしょう。

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注意点

アクションゲーマー向けの難易度

本作はアクションゲーマー向けに作られています。

どこに段差があるのか?敵が彷徨いているのかを覚えないといけませんし、ボス戦に至っては攻撃パターンを予測しないとラウンド1すらも突破できません。

もちろんある程度はノリでカバーすることはできますし、通常ステージであれば敵に何回当たっても大丈夫なので、優しいところは優しいです。

ただ気持ち良く走るのは相当な練習が必要ですし、一般的な2Dアクションゲームと比べて集中力や反射神経が求められるので、熟練者向けに感じます。

初心者が本作に興味がある場合、まずは「ワリオランド」や「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」などで肩慣らしをしてから挑むと良いでしょうね。

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誤作動を起こしやすい

本作はレスポンスが良いので、誤作動を起こすことがよくあります。

ぼくの場合、方向転換する時にスーパージャンプがよく発生しました。

そんな時に便利なのがオプションの操作設定。

ここではボタンのコンフィグを設定したり、スティックでの発動をOFFにできるので、気になる方は設定することをおすすめします。

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Pizza Tower (ピザ・タワー)のレビューまとめ

「まさかこんなにも面白いとは!?」

ぶっ飛んだ見た目からは想像もつかないくらいアクションゲームで大切なところを抑えていて、一時期は大ハマリしましたw

驚異的なスピード感、中毒性抜群のスコアアタック、目まぐるしく鳴り響くBGM。

これらが絶妙に絡み合うことで爆発的な面白さを生み出しています。

あまりの勢いにプレイしていると元気が出てくるので、特効薬としても最高の作品です。

気持ちが落ち込んでいる人はぜひプレイしてみてください!

こんな人には特におススメ。
・2Dアクションゲーマー。
・元気を出したい人。
・スコアアタック好き。

こんな人にはおススメできない。
・2Dアクションゲームが苦手な人。

お気に入り度【90/100%】

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