1997年5月に発売されたN64「時空戦士テュロック」を今回はレビューします。
N64「時空戦士テュロック」は古代と近未来が融合する世界、ロストランドを舞台にしたFPSです。
リアルに再現されたジャングル
全部で8つのワールドが用意されたN64「時空戦士テュロック」。
その多くは古代のジャングルが舞台となっているのですが、
N64ソフトとは思えないくらいリアルに再現されています。
まず感心するのが、本当にその場にいるかのような空気感です。
環境音やBGMの雰囲気作りが上手く、ジャングルでサバイバルをしている感覚をしっかり味わえます。
冒険心を擽るロケーションも良いですね。
先に進む事で谷や洞窟、遺跡、橋、崖といった自然いっぱいのエリアが登場して、ワクワクします。
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非常に高い技術力
敵キャラクターのリアルな動きもN64とは思えないクオリティです。
人間の敵に向かって銃を撃つと苦しそうに倒れますし、
恐竜やクモの敵がやられる時のリアクションも非常に説得力があります。
リアクションのバリエーションも非常に多く、
例えばグレネードランチャーで爆死させるとぶっ飛んだり、
木に向かって発射すると倒れたりとか、N64ソフトとは思えないほどの作り込み。
フレームレートも高く、フィールドはシームレス。
そして敵同士が仲間割れをして殺し合ったりと、
非常に高い技術で作られていると思いました。
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秘密のルートを探す楽しさ
8つのワールドはどれも非常に入り組んでいます。
大筋は一本道になりますが、いくつかの分かれ道が存在しており、
その中にはゲームを有利にする大回復アイテムや強力な武器、収集アイテムが設置されていて、
秘密のルートを探す楽しさがあると思いました。
滝の裏側など、怪しいと思ったところはしっかりと調べましょう!
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アスレチックの楽しさ
FPSといえば狙い撃つ楽しさが重視されていますが、
本作ではアスレチック的な楽しさも強かったりします。
小さい足場から足場へジャンプして飛び移ったり、トラップにぶつからないようダッシュして移動したり、
細い足場を慎重に移動したりと、マリオもビックリするほどアスレチック色が強いです。
ある条件を満たすとアスレチック色が強いボーナスステージに挑めますが、
非常に歯ごたえがあって燃えました。
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歯ごたえ抜群
このゲームは難易度が非常に高いです。
敵の攻撃が激しく、弾薬の制限が厳しいのはもちろん、
近年のFPSとは違って体力は有限で残機制を採用しており、
ゲームオーバーになったらチェックポイントではなく、セーブポイントからやり直しになりますから。
セーブポイントの数は少ないので、ゲームオーバーのリスクは大きいですよ~。
残機制を廃止して、大量のチェックポイントが用意されている近年のFPSと比べたら不便に感じますが、
だからこそ回復アイテムや強力な武器、残機数、
セーブポイントの有難味が増しているわけで、まさにサバイバルを味わえました。
隠しルートを見つけてレアアイテムが見つかった時の嬉しさは格別でしたね。
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FPSにしてはアイテムの種類が多い
1人用のFPSはどんどんゲーム要素を削って狙い撃つ事やアトラクションに特化してしまいました。
そのせいでアイテムの種類は少なく、銃と弾薬しかありません。
1997年に発売された本作の場合は3Dアクションゲームの
血がまだ流れているようで、アイテムの種類は非常に多いです。
回復アイテムだけでも4種類。一定のダメージを防いでくれるアーマー。
残り人数を増やすクロノフォース2種類。一定時間無敵になる時空盾。
入手すると弾薬の保有数が2倍になるバックパック。
幻の武器を完成させるパーツアイテム。武器や弾薬以外にもこれだけあります。
武器にしても15種類も用意されており、ほとんどが異なる弾薬を使用するので、
どれだけアイテムの種類が多いのか分かる事でしょう。
これだけ種類が多いと隠しルートへ行けた時に
どんなアイテムが隠されているのかのワクワク感を味わう事が可能で、
難易度の高さと相まって隠しルートを探すモチベーションが高まります。
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充実したチュートリアル
本編の他に、「トレーニング」モードが用意されています。
こちらは初級、中級、上級の3つの専用ステージが用意されており、
それぞれ本作のアクションを学べるようになっているので、親切に感じました。
一度クリアしてもタイムアタック的な要素もあるので、実は上級者も楽しめます。
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おまけ要素が満載
海外のゲームではお馴染みのチートコードが、本作には沢山あります。
残機数や武器が無限になるといったゲームを有利にする物から
敵の顔が大きくなったり、エフェクトが変化するといった視覚の変化を楽しむもの。
敵を360度見渡せるギャラリーモードといった追加モードなど、
ゲームを長く楽しむおまけ要素が満載です。
クリア必須の時空石
各ワールドは、非常に入り組んでいて長いです。
普通に1ワールドクリアするだけでも3時間かかるほどのボリューム。
攻略本のマップを見たらあまりにも広大過ぎてビックリするくらいです。
それで困るのが、先のワールドへ行くには「時空石」と呼ばれる収集アイテムが必須な事。
「時空石」は各ワールドの分かりにくいところに隠されているので、
すべてを集めるのはかなり難しいんです。
もし、取り逃してワールドをクリアしてしまったら最初から戻って探索をやりなおさないといけないだけに、
かなりしんどいです。ワールドによっては縦に長いのではなく、
横に長くていろんな部屋を探索する形式になっているのがせめてもの救い。
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視界が狭い
グラフィックのクオリティが高い分、
N64の性能では遠くまで描けなかったようで視界は狭いです。
数メートル先を見ようと思ったら霧のようなもので確認する事が出来ず、
その場まで移動しなければなりません。
さらに困ったのが、高いところからジャンプして降りるエリア。
このゲームでは崖から飛び降りて足場に飛び移るエリアがそこそこあるだけに、視界が狭いのは困ります。
マップ画面を表示しながら移動もできるのがせめてもの救い。
というか視界が狭いせいで常にワイヤーフレームのマップ画面を見ながら移動してしまいがちで、
FPSなのにトップビューの2Dアクションをやっているかのような気分を味わう事もありました。
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独特な操作方法
このゲームは3Dスティックで移動をするのではなく、Cボタンで移動します。
3Dスティックは照準合わせに使用して、銃の発射はZボタンになります。
かなり独特の操作で、最初は戸惑うでしょうね。
今となっては2本のスティックが存在しないN64ソフトではベストな操作方法に感じていますが。
実はこれが人生初のFPS。
初めてプレイした時は独特な操作方法や歯ごたえのあるゲームバランスによって大苦戦しましたが、
魅力的な世界観や達成感によっていつしかハマってしまいました。
夏になるとプレイしたくなるストイックなサバイバルFPS。
こんな人には特におススメ。
・サバイバルしたい人。
こんな人にはおススメできない。
・3D酔いが激しい人。
・アクションゲームが苦手な人。
時空戦士テュロック/お気に入り度【70/100%】
プレイした時間・・・約50時間
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クッソ懐かしい!
高校生の時よくクリアできたなぁ…
ロケットランチャーで敵が吹っ飛ぶのがシュールだった記憶…w
今思えば、この時代ではかなりのボリュームだったなぁ。オープンワールドと言っても過言じゃないと思う。
このゲームをご存知ですか!?
そうそう、敵のリアクションが面白いんですよ~。
マップは驚くほど広大でしたよね!