9-in-1 アーケードコレクション
2014年3月に発売された3DS向けダウンロード専用タイトルです。
本記事では本作のレビューをしていきます。
このゲーム最大のウリは、たったの300円で9種類のゲームが遊べる事!
遊べるゲームはレトロな「アーケードゲーム」を意識したもので、
ブロック崩し、横スクロールアクション、1画面シューティング、パズルゲーム、
全方位シューティング、落下型アクション、トップビュー型パズルアクション、
1画面固定式アクションゲーム、落ちモノアクションパズルと、
いずれもどこかで見たことあるようなゲームです。
新鮮味には欠けますが、良くも悪くもルールが完成されたゲームばかりなので、
いずれも一定の面白さはありました。
しかも多くのゲームは20ものレベル・ステージが用意されているので、
それを目標にしてプレイしたらある程度は遊べるようになっています。
1タイトル約33円と考えたら、コストパフォーマンスはかなり高いですね。
レトロなアーケードゲームを意識して作られたようですが、それは失敗していると思いました。
BGMは8ビットテイストを感じられませんし、何よりグラフィックのパチモノ感が強い。
落ちものパズルのブロックは変にニコニコしていて怪しさが漂っていますし、
2Dアクションの主人公はマリオもどきっぽいうえ敵はギャングとハトという謎っぷり。
極めつけは鬼の顔をした空飛ぶ龍に向かって手裏剣を投げて倒す「忍者モンキー」。
一体、どうしたらこんな組み合わせになるのでしょうか?怪しさ全快で笑えますw
いずれもゲームとしては完成されていますが、
完全にパクリと思われないよう強引にキャラクターを差し替えているからか
世界観の整合性が取れていないんですよね。そのためかパチモノ感が半端ない。
これはこれでシュールなゲームになっているのでネタとしては良いのですが、
「9-in-1 アーケードコレクション」というタイトルは合ってないと思った。
「9-in-1 パチモノゲーコレクション」が最適ではないかとw
収録されているゲームは、最初からすべて遊ぶことが出来ます。
この手のゲームは徐々にアンロックされていくものなのでそこは良いと思いましたが、
その代わりアンロック要素はほぼ存在せず、ひたすらハイスコアを更新するしか出来ません。
スタッフロールはメニュー画面でいつでも確認出来ますしね。
これはチャレンジを達成して新要素をアンロックしていく昨今のゲームに慣れていると厳しく、
自分で目標を持ってプレイしないと長続きしません。
せめて実績・トロフィー的な機能があったら良かったのですが。
シンプルなアーケードゲームを携帯機で遊んでいると、世代的にキーチェーンゲームを思い出します。
1990年代後半にはたまごっちブームの流れでキーチェーンサイズの電子ゲームが大流行していて、
テトリス、ブロックくずしなど1980年代のアーケードゲームを電子ゲームとして楽しめました。
グラフィックはパチモノ臭いですが、ゲーム性は懐かしさを感じられますね。
コストパフォーマンスは高く、収録されているゲームもある程度の面白さはあります。
個人的にはキーチェーンゲームを思い出しました。300円の価値は十分にあると思いますが、
ユーザーがゲームに求められている物は年々厳しくなっており、
2014年の作品としてみたら平均以下にならざるを得ないのが悲しいところ。
20年前だったら1万円で販売されても通用したとは思いますが。
こんな人には特におススメ。
・ネタゲー好き。
・ニンテンドーポイントが余っている人。
こんな人にはおススメできない。
・濃い時間を味わいたい人。
9-in-1 アーケードコレクション/お気に入り度【40/100%】
プレイした時間・・・約2時間
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