どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年2月に配信されたSwitch「Ape Out(エイプアウト)」のレビューをしていきます。
本作はゴリラとなって牢屋からの脱出を目指す2Dアクションゲームになりますが、何だこれは!?
めちゃくちゃグロいハズなのに全然そうは感じない不思議な魅力を持ったゲームでした。
やっていることは相当ヤバいと思うんですよ。
人間をとっ捕まえて壁に投げつけると大量の血が飛び散って手足がバラバラに砕け散りますからw
でも、巧みな演出でバイオレンスをアートに昇華していました!
一体、どういうことなのでしょうか?ここからはその辺りを踏まえてSwitch「Ape Out」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ゴリラとなって建物から脱出を目指す2Dアクションゲーム。
- 道中に居る人間を持ち上げたり投げることができる。
- 人間が放つ銃弾に2回当たるとゲームオーバー。
初リリース日 | 2019年2月28日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アクション |
推定クリア時間 | 3~4時間 |
価格 | 1,500円(税込) |
発売元 | Devolver Digital |
目次
良いところ
カラフルなアートとジャズミュージックによって生まれる心地良さ
辺り一面に飛び散る人間の血、無残にも散らばった人間の部位。
このように人間を倒し続けると頻繁にバイオレンスな表現を目の当たりにします。
でも、何度も言うように全然グロく感じないんですよ。
そう感じてしまう大きな要因となるのが、カラフルなアートとジャズミュージック。
これらの要素によって不思議な心地良さを生み出していました。
まず、グラフィックですが、非常に抽象的な映像となっています。
頭上視点なのでよく分からないシルエットになっていますし、テクスチャも単色の和紙みたいな感じですから。
静止画でゴリラの脱走ゲームと判断するのは難しいくらいで、血が飛び散っても和紙にインクをぶっかけたようにしか見えません。
でも、このような表現だからこそバイオレンス表現がマイルドになっていると思うし、アート的な側面も増しているように感じます。
そんなアート性をさらに高めてくれるのがジャズミュージック!
各ステージではドラムを使ったリズミカルなBGMが鳴り響くんですが、人間を倒すとその度にシンバルの効果音が鳴り響くんですよ。
おかげで人間を倒し続けているとプレイヤー自らが楽器を演奏しているかのような錯覚に陥りました。
ステージ選択画面はレコードのジャケットになっているので、アクションゲームに見せかけた音ゲーのようにも見えます。
猪突猛進なゲームプレイ
本作で操作するのはゴリラなので、細かいことは気にしなくても構いません。
攻撃こそが最大の防御!目に入った敵は攻撃される前に倒せば良いのです!
そんなゲームプレイを強調させるのが掴みアクション。
襲ってくる人間は掴むことも可能で、掴んでいる間は盾にも出来ます。
しかも掴んでいる間の人間は銃をがむしゃらに発射するので武器としても使用できるんですよ。
人間が持っている武器はショットガン、アサルトライフル、火炎放射器、スナイパーライフルなど多彩なので、状況に応じて掴んで戦う駆け引きを感じられました。
もし、アサルトライフルを持った人間を見かけた場合、とっ捕まえてしまいましょう。
すると、乱射して周りの人間を倒してくれますw
高難易度だからこその緊張感
実は本作、難易度がかなり高かったりします。
大きな要因となっているのが、ゴリラの低い耐久力とチェックポイントの少なさ。
ゴリラは人間が放つ銃弾に2発当たったら血を流して倒れてしまうので、そうなったらチェックポイントからやり直しをしなくてはなりません。
しかし、チェックポイントからチェックポイントまでの感覚が長いので、良いところまで進んでも割と前のフロアに戻されてしまうんですよ。
おかげでチェックポイント直前まで進んだ時は緊張感を味わえました。
特に大勢の人間が追いかけてくる中で硬い扉をこじ開けようとする数秒間は手に汗握ります。
ランダム生成マップと連続性のある演出によって維持できる高い熱中度
「チェックポイントが少ないゲームは時間を無駄にした感が出てくるので苦手だなぁ」
何だかそんな声が聞こえてきそうですが、本作はリトライ時のやる気をある程度維持できるような調整がなされていました!
大きな要因となっているのがランダム生成マップ。
実は本作のマップはランダム生成となっていて、リトライの度に構造が変化するんです!
おかげでリトライを繰り返しても過去のプレイをなぞっているような感じはせず、常に新鮮な体験を味わえました。
この辺りはランダム生成×高難易度の組み合わせで定評あるローグライクゲームの要素を上手く持ってきたように感じます。
そんな気配りをさらに強調させるのが、リトライ時の演出。
リトライ時はシンバルの音と共にカメラがズームアウトし、ゴリラがどのような経路を辿ったのか分かるようになっています。
おかげで進行状況が分かるうえ、シンバルの音がゲームプレイの連続性を生み出すので続けてプレイしたくなりました。
(リトライ時に映し出される全体マップにはサラッと「DEAD」表記がなされているから上手いと思った)
パフォーマンスを見ているかのような脱出劇
本作には大きく分けて4種類のステージが用意されていますが、いずれも素晴らしいパフォーマンスが展開されました。
やっていることは戦闘をしつつ目的地へ進んでいくだけなんですよ。
ですが、チェックポイントの合間に挿入されるエフェクトがステージの連続性を高めてくれて、一種のパフォーマンスを見ているかのように錯覚してしまいました。
楽器を演奏しているかのようなBGM&効果音といい、単なる残虐ゲームとは片付けられないセンスが詰まっています。
惜しいところ
すべり台のような難易度の曲線
先程、ぼくは本作を高難易度なゲームと表記しました。
確かに難易度は高めなんですが、あくまでもそれは序盤の話です。
先のステージに進んでも難易度の上昇は見られず、むしろ下がっているように感じました。
難易度の曲線をイメージするとすべり台のよう。
最初は階段を登らないといけないので大変ではあります。
ですが、極端に難易度を上げるほど嫌らしい仕掛けが少ないので、先のステージに進んでも難易度が上昇しているように感じませんでした。
一方、プレイヤースキルは徐々に身に付くので、先のステージに進むほど相対的に難易度が下がっているように感じます。
この辺りは成長要素が一切存在しないアクションゲームの問題点と言えるのかも知れません。
後半から難易度が下がっているように見えたので竜頭蛇尾な印象を持ってしまいました。
全体のまとめ
プレイ前とプレイ後の印象が180度変わった作品。
正直、プレイする前は地味でよく分からないゲームだと思っていたんですよ。
「ゴリラが大暴れするシチュエーションは面白いと思うけど、グラフィックが抽象的なせいで何が何だか分からない」
そう思っていたんですが、実際に触ってみるとこれは面白い!
バイオレンスとジャズミュージックの融合によって不思議な心地良さを味わえるうえ、アクションゲームとしての駆け引きも味わえましたから。
難易度の曲線がすべり台のようなので後半はアッサリな印象でしたが、マップがランダム生成のうえに高難易度モードもあるので周回プレイをすれば割高には感じません。
本作に手を出したのはぼくが主催するオフ会の参加メンバーによるプレゼンテーションがきっかけだったんですが、なるほど確かにこれは布教したくなるゲームだw
今度、ぼくも誰かに布教しようかな♪
巧みな演出でバイオレンスをアートに昇華したゴリラゲー!
こんな人には特におススメ。
・ストレスが溜まっている人。
・高難易度アクション好き。
こんな人にはおススメできない。
・アクションゲームが苦手な人
Ape Out(エイプアウト)/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約4時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
今月フリプで出るWipeoutの記事かな!?と思ったらAPEOUTだった。
完全に知らないタイトルだったけどこれ面白そうですね。
買ってみようかな、安いし
ややこしくてすみませんw
この記事で興味を持ってもらえたら嬉しいです!さくっと低価格で楽しめるので大作ゲームの箸休めに良いですよー♪
本来だったら、血生臭くて殺伐としたシチュエーションをうまくオシャレなアニマルアクションゲーにしましたよね。
もっともそうやって残酷描写をマイルドに仕上げる手法は別に新しくはないのですが、全編同じタッチなのと音楽を結びつけたのがインディーらしくてアイデアは気に入りました?
DKリターンズ以降のシルエットステージを見下ろし型にしてさらに突き詰めた印象を受けました。あとゴリラつながりでwww
これはインディーズゲームならではの尖った魅力を感じる作品でした!
血生臭いハズがアートに感じるとは・・・魅せ方って重要なんだなぁと実感。
シルエット×ゴリラ繋がりでドンキーコングリターンズのサンセットステージをピックアップするところがさすがトモフミさんですw
グロテスクな絵面なはずだけどグロく見えないどころかむしろアートとしてのっていうとマッドワールドみたいっすね。
マッドワールドとは違うベクトルでしょうけど。
にしても俯瞰視点のゲームって久々な気がする・・・。
GTAの2まで(DSのGTAは一応俯瞰)とメタルギアの2までを思い出しました・・・w
マッドワールドですか!?グロテスク×アートという点では共通しているかな?
俯瞰視点のゲームはインディーズ系では割とありますよ~。
ホットラインマイアミ、Mr.シフティ等など。今回レビューしたエイプアウトはこれらの作品からインスピレーションを受けて作られたように感じます。
とうとうこれが来たか!個人的には不要なものを徹底的に省いたからこその面白さと美しさを持ったゲームだと思います。
難易度曲線についてはなるほどなと思いました。たしかに体感的に一番辛いのはエリア2だったなぁ。
はい!ついにレビュー出来ました!こういう引き算の美学で作られたゲームも良いもんですね。
終盤にもう少し山場みたいなのがあったら最高でした!
こんにちは。
このゲーム好きなんですけど、難し過ぎて全くクリアできてません(笑)
手も足も出ないんですけど遊んでしまうんですよね(笑)
モノクロに飛び散る血の赤、というと、
Wii「マッドワールド」を思い出すんですけどね~
このゲーム、最初の山が高すぎるんですよー。そこを乗り越えたら割とアッサリなんですが・・・
ぼくの場合、ステージ1をクリアするまでに30分以上。44回もリトライしたんですが、ステージ4は11分。10回程度のリトライで済みましたw マッドワールド懐かしい!
難易度曲線ってよく言いますけれど、あれは元々インカムあげたいゲーセン思想な訳で
プレイヤーからしてみたら気持ちよく先に進みたいわけで単に後半になるほどあげれば良いってもんでもない
一方で操作に慣れてきたらやりがいも求めるわけですからそのままだと単調で飽きてくるから難しい
>プレイヤーからしてみたら気持ちよく先に進みたいわけで~
それは人それぞれじゃないですか?
ぼくとしては、やっぱり最後の方には高い山があった方が登りきった感じがします。
このゲーム写真でみたらあんま楽しくなさそうなんですが、動画でみると面白そうですね!
見下ろし型残虐ゲー大好きです
難易度もまあまあ高そうなので買ってみたいです
最近feに疲れてきてしまいました笑
そうなんですよ~。ブログでレビューは不利なタイプかも知れませんw
むぐおさんには是非おすすめします!FEの箸休めに良いですよ♪
体験版出てたのでやってみました
これはムズい
やってるうちに進めるようにはなりましたがリスポーンが遠すぎて面の広さが大きくなってくるとしんどいですね
せめてマップがいつでも見られれば…
しんどくなってきましたか。前半はスパルタですが、そこを乗り越えたら割とアッサリなので頑張ってください!
残虐な表現なのに全くグロテクスに感じない表現と演出が凄いですよね。連続で敵を倒していくことでBGMと効果音も乗っていき気持ちよくなっていくのが良かったですね。
難易度曲線は自分には当てはまらないですね。最終ステージの焼夷弾にやられまくってコントローラーを投げかけましたから。エリア2はむしろ簡単であまり印象にないです。
グロいはずなのにグロくないゲームはあまりプレイしたことがなかったので新鮮でした。
難易度曲線に関してはデス数を表記しておけばよかったかな?
一瞬しか表示されないので、ステージ4しか残せませんでした。ぼくの場合、ステージ4は11回しかリトライしていません。