どうも!KENT(@kentworld2 )です!
今回は2019年8月に配信されたSwitchの「オバケロイド!」。
じゃなかった!
「オバ”ケイドロ”!」のレビューをしていきます。
本作はオバケと人間がケイドロをする非対称マルチプレイゲームになりますが、任天堂イズムが織り込まれたカジュアルなデッド バイ デイライトでした!
2016年に登場した「Dead by Daylight(デッド バイ デイライト)」。
殺人鬼と生存者の2チームに分かれて鬼ごっことを繰り広げる非対称マルチプレイゲームで、全世界で大流行を果たしました。
しかし、題材が物騒でゲームシステムも複雑だったんですよ。
「せっかく『鬼ごっこ』という誰もが楽しめる駆け引きを味わえるだけに勿体ないなぁ」
なんて思っていたんですが、本作は「デッド バイ デイライト」で取りこぼしていた需要を見事にすくい上げてきたんです!
キャラクターは可愛いし、ゲームシステムもシンプル。
それでいて熱い駆け引きも残されているので、女性や子供にもおすすめしやすい作品に感じます。
「デッド バイ デイライト」に慣れていると物足りなく感じるかも知れませんが、ある種の任天堂イズムを感じました。
そんなSwitch「オバケイドロ!」の良いと思った点からまずは書いていきます。
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- ケイドロをモチーフにした非対称マルチプレイゲーム。
- 人間側はオバケから3分間逃げ切るのが目的。
- オバケ側は制限時間内に人間を3人とも捕まえるのが目的。
初リリース日 | 2019年8月1日 |
対応ハード | Switch |
ジャンル | アクション |
推定クリア時間 | クリアの概念が存在しない |
価格 | 1,980円(税込) |
発売元 | フリースタイル |
目次
良いところ
スプラトゥーンの再来!?徹底的に噛み砕いたゲームシステム
前述の通り本作は「デッド バイ デイライト」から大きなインスピレーションを受けて作られています。
というのも「非対称マルチプレイ×鬼ごっこ×ホラー」という点が一致しているからです。
でも、驚くほどゲームシステムが噛み砕かれているんですよ。
例えば逃げる側(人間)の目的は「3分間逃げ切ること」になります。
発電機の修理をしてゲートから脱出する必要なんてありませんw
キャラクターもデフォルメ化したことで動きが素直になり、思うように動いてくれます。
装備やカスタム周りも大幅に簡略化。
シンプルにアレンジされ、綺麗にまとまっています。
シンプルなシステム×デフォルメ化されたグラフィック&演出。
この組み合わせを見ているとWii U「スプラトゥーン」が誕生した頃を彷彿します。
かつて、対戦型TPS(サードパーソンシューティング)市場は初心者お断りの環境でした。
情報量が多いゲーム画面、複雑な操作形式、ややこしいシステム。
このような要素を兼ね揃えたゲームが当たり前となっていた中、徹底的に噛み砕いた「スプラトゥーン」が登場したことで日本のTPS市場は大幅な拡大を見せました。
「デッド バイ デイライト」から「オバケイドロ!」の流れはまさにあの頃を再現したように感じます。
本作はフリースタイルという愛知県名古屋市に本社を置くIT企業が手掛けた作品なので、任天堂は「先を越された!」と思っているのではないでしょうか?w
(実際、本作はスプラトゥーンのユーザーインターフェースにかなり似せています)
引き算の美学で作られた駆け引き
「シンプルになったことで面白さがダウンしてるんじゃ!?」
なんて懸念を持たれる方も出てきそうですが、これが驚くほどバランスが取れているんですよ!
「『デッド バイ デイライト』もよく考えられて作られていたけど、ゲームデザインの美しさは『オバケイドロ!』の方が上かもしれない」
そう感じるくらい人間とオバケのバランス調整が出来ています。
ぼくがそう感じたのは、両者が有利になる要素が平等に盛り込まれているからです。
まず、人間側にとって有利な要素としては「ランタン」というものが存在します。
これをオバケの前で使用すると一定時間動きを止めることができるんですよ。
さらに人間側は捕まったとしてもおしまいではありません。
残り2人の人間が囚われているオリに向かい、設置されたスイッチを押すことで救助出来ます(しかも使用済みのランタンが再び使えるようになる)。
「だったら3人で連携を取れば簡単に3分間逃げ切れるじゃん!」なんて思いそうですよね?
ここが本作の良く出来ているところで、オバケ側にも有利な要素が色々盛り込まれているんですよ。
以下、オバケ側の有利な要素を箇条書きでまとめてみました。
- 人間よりも移動速度が速い。
- 壁をすり抜けられる。
- オリのスイッチは解除した後は一定時間押せなくなる。
- 小さなオバケが人間の大まかな場所を教えてくれる。
このようにオバケ側にも有利な要素も多く、マップも狭いので、人間側は3分間のうちに何度も捕まってしまいます。
おかげで試合の展開が早く、たった3分でも濃厚な体験を味わえました。
プレイする前は試合時間が3分なのは短く感じましたが、実際にやってみるとそんなことはありません。
むしろ、このくらいの試合時間が丁度良いと思いました。
キャラクターの強さ、マップの広さ、試合時間。
何もかもが絶妙な調整で、ゲーム的な欠落を探すのが難しく感じます。
きっと、開発者は相当な数のテストプレイをしたのでしょう。
キャラクターや演出がコミカル
先程、ぼくは女性や子供にもおすすめと書きました。
要因としてはコミカルなキャラクターや演出も大きかったりします。
キャラクターデザインはどこか藤子・F・不二雄氏の漫画っぽく、演出も漫画的でホラー的な不気味さはほとんど感じられません。
例えば人間側がオバケに追いかけられる時、「ダンダンダンダン~♪」といった感じでコミカル系アニメの逃走シーンで流れそうなBGMが挿入されるんですよw
「デッド バイ デイライト」では不気味さを強調させるような環境音しか流れなかったので、BGMによる雰囲気の作り方が真逆に感じます。
個人的には「デッド バイ デイライト」の恐怖感も好きですが、本作のコミカルな雰囲気も気に入りました♪
多彩なゲームモード
オンライン or オフライン、複数人 or 1人、ローカル or 画面分割。
対戦ゲームのプレイスタイルも多様化していますが、なんと本作では全てに対応しています!
オンラインでひたすらランクを上げるのも良し!
オンラインのフレンドとボイスチャットでワイワイ楽しむのも良し!
Switchを持ち寄ってローカル通信プレイをするのも良し!
1台の本体による画面分割プレイも良し!1人でスコアアタックを楽しむのも良し!
このようにあらゆるプレイスタイルに対応しているので、1人でもみんなでもオンラインでもオフラインでも楽しめるんですよ!
特に画面を分割しての4人プレイも収録しているのは驚きました。
ゲームの特性上、相手の画面が見えることで楽しさが半減している面もありますが、半ば強引に収録するその姿勢には頭が下がります。
え?オンラインのマッチングはどうなのかって?
2019年8月4日時点では及第点以上の速度ですし、仮に人が集まらなかったとしてもCPUが穴埋めしてくれます。
CPUと言えば役に立たない場合もありますが、本作の場合は意外と仕事をするので気になりませんでした。
惜しいところ
本家ほどの廃人プレイは難しい
カジュアル版「デッド バイ デイライト」という表現が適切な「オバケイドロ!」。
それ故にやり込み要素もカジュアル化しているので、「デッド バイ デイライト」のような廃人プレイは難しく感じます。
以下、本作のやり込み要素をザッと挙げてみました。
- 3×3種類の「マップ」
- 14種類の「ランタン」
- 9種類の「オバケ」
- 人間側とオバケ側に用意された12段階の「オンラインランク」
- 100種類以上の「スタンプ」
これらを極めようと思えばかなり長く楽しめますが、それでも「デッド バイ デイライト」には及ばないでしょう。
価格は約2,000円になるので、そう考えると価格相応ではありますが・・・。
全体のまとめ
引き算の美学で作られたゲーム。
シンプルで間口を広くしている一方、奥深いので、まるで任天堂ゲームをプレイしているかのようでした。
もしかして、同社出身のスタッフが携わっているのでしょうか?
あらゆる部分が噛み砕かれているので、
「『デッド バイ デイライト』は面白そうだけど、グロそうで苦手」
なんて仰る方には是非おすすめしたい作品。
個人的に「デッド バイ デイライト」はハマりましたが、一方では万人にはおすすめしにくかったので本作を見た時は「これだ!」って思いました。
「オバケイドロ!」という語呂の良いタイトルといい、あらゆる面でヒット性を感じます。
オフラインでの対戦プレイにも対応しているので、これから口コミで良さが広まってほしい作品。
任天堂イズムが織り込まれたカジュアルなデッド バイ デイライト!
こんな人には特におススメ。
・鬼ごっこ好き。
こんな人にはおススメできない。
・デッド バイ デイライト廃人プレイヤー。
オバケイドロ!/お気に入り度【80/100%】
プレイした時間・・・約5時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
これは娘と遊んでみようかな
DbDはグロいですからねー
1kで買えたので一応所持はしておりますが、フックに吊るすのが可哀想で長続きしませんでした。
オバケイドロなら表現が柔らかそうなんで、家族4人あたりで楽しんだら面白そうですな。
フックに吊るすのは目を背けてしまいますね~。すっごく苦しそうなのでw
オバケイドロ!はトコトン表現が柔らかいので家族でも楽しめますよー♪
娘と遊んでみました。
先行して娘に遊ばせてから一緒に遊んだら、なんか色々と操作方法やらテクニックを一生懸命教えてくれて微笑ましかったです。
DbDよりも色々簡略化されていて遊びやすいですな。
適度に追いかけられる怖さを残しつつ、それでいてコミカルになってるし
あとは、プレイヤーキャラの容姿をいじれたり、オバケのレパートリーと特技の違いなどより差別化されたら、より面白くなりそうです。
ローカル4画面で敵の居場所がわかっちゃうのも、お互いに確認できるので逆に駆け引きとして面白い要素にもなると思いました。
おお!それはかなりハマっている証拠ですね~。
家族でプレイしたらどうなるのかは試していなかったので参考になります。
ローカル4画面プレイでもそれはそれで楽しめましたか。逆に見えているからこその駆け引きが生まれるのですね。良いことを聞きました♪
隙をつけば一気に複数人が逃げちゃうというかんじは小学生の頃やったケイドロの感覚と似ていていいです…!
そうそう!懐かしいですよね!子供はもちろん大人も童心に帰れるゲームです♪
「皆でワイワイ遊ぶ!」という僕のもつ任天堂のイメージそのもののゲームですね!本文読みながらkentさんと同じようにスプラトゥーンみたいな立ち位置だなぁと思いました
スプラみたいな大会とかは難しいのかもですが、せっかくだからお盆用CMにもちょろっとでもいいから出演しちゃえばいいのに
ストアでプッシュされてればいいのにー
良かった・・・任天堂イズムは共通認識なのか曖昧なところがありますからねー。
お盆用CMは良いですね。任天堂が拾ってプッシュしてくれたら嬉しいのだけど。一応、小規模なイベントで出展はしているようです。