
真・三國無双8/PS4 (通常版) / (トレジャーBOX) / (一騎当千BOX)
2018年2月に発売されたPS4「真・三國無双8」を今回はレビューします。
PS4「真・三國無双8」はオープンワールド化した三国時代を舞台にした一騎当千ゲームです。
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- 拠点制圧などの任務(クエスト)をこなしていくアクションゲーム。
- マップがオープンワールド形式になった。
- 釣りや狩り、登山、素材集めもできる。
初リリース日 | 2018年2月8日 |
対応ハード | PS4/Xbox One |
ジャンル | 無双アクション |
推定クリア時間 | 20~30時間 |
売上 | 初週12.6万本/累計17.3万本 |
発売元 | コーエーテクモ |
目次
良いところ
オープンワールドになって増した没入感の向上
中国の三国時代を舞台にたった一人の武将が沢山の敵をまとめて斬り倒していく「真・三國無双」シリーズ。
今作はシリーズ初のオープンワールドとなっていて、ロード時間なしで超広大なフィールドを行き来する事が出来ました!
個人的にオープンワールド化で一番恩恵を味わえたのが、没入感の向上です!
これまでの作品はステージクリア形式となっていて、アクションパート→イベントパート→編成パートをローテーションしていくような感じでした。
今作の場合はすべてがシームレスになっていて、画面を切り替える事なく展開されるんです!
分かりやすく例を挙げさせて頂くと・・・
平和な街並みでの買い物♪
拠点の中で巻き起こる激しい戦い!
馬に乗って駆け抜ける大地!
TOZAN!
TOZAN!
このように全く異なる場面でもロード時間が発生せず、シームレスに展開されるんですね。
おかげでぶつ切り感がなくなり、ゲームに没頭出来ます。
その証拠にいつもの無双だったら1~2時間程度しか集中してプレイできなかったのに、今作は一気に4時間もプレイする事がありました!
オープンワールドになって増した自由度
オープンワールドゲームと言えば自由度の高さ。
本作もオープンワールド化にあたって自由度が一気に増していました!
ゲームの目的はこれまで通り拠点制圧などの任務(クエスト)をこなす事なんですが、攻略法が本当に多い!
敵将が潜む拠点までのルートは固定化されていないので好きな方角から攻められますし、鉤縄を使えばどんな高い塀も飛び越えて強引に潜入出来ますから!w
しかし、主要任務で戦う事になる敵将は非常に強く、簡単には勝てません。いきなり突っ込んだら返り討ちに遭うかもしれません。
そこで重要なのが、サブ任務や依頼をこなすこと!
それぞれこなす事で主要任務で戦う事になる武将が弱体化するため、有利に戦えるんです。
戦況を有利にするという意味では釣りや狩り、登山、素材集め、隠れ処の購入も重要な要素。
一見するとゲーム本編とは関係のない要素に感じますが、これらをこなす事で大量のお金が貰えて強力なアイテムを入手出来たり、快適に移動ができるようになるので攻略法としては重要だったりします。
すべてをこなさなくてもゲームをクリアすることは可能なので、人によっては意味のない要素も出てくるかもしれません。
しかし、ひたすら敵を斬り倒してばかりの無双ゲームで攻略の自由度を与えられたのは単調さを抑えるという意味では大きな恩恵を味わえました!
要素が増えて攻略の自由度が高まっている分、従来の作品よりも飽きにくい作りに感じます。
快適な移動システム
オープンワールド化して移動がダルそう・・・
従来のシリーズ作品に親しんでいるとそういう懸念を持たれる方もいるかもしれません。
開発者もその辺は分かっているようで、オープンワールドゲームとしてみたら異常なくらい快適に移動が出来ました!
箇条書きで挙げさせて頂くと・・・
- 超高速移動できる馬が使える(育てるとさらに速くなる)。
- L2ボタンを押せば一瞬で馬が現れてすぐに乗れる。
- 馬に乗りながらアイテムを入手できる。
- 鉤縄で大抵の壁をあっという間に登れる。
- 超大量のワープ(ファストトラベル)ポイントが存在する。
- ワープ時のロード時間がオープンワールドゲームとしては速め。
- キャラクターの動きが良い意味で軽い。
このようにサクサクと進められるように設計されているので、オープンワールドゲームにありがちな重苦しさを感じません。
多彩なロケーション
ジャングル!
渓谷!
川!
このように本作はオープンワールドになった事でこれまで以上にロケーションのバリエーションが増しています。
思わず「え?三國無双にこんなロケーションアリなんだ!?」と感じることも何度かあって、フィールドを駆け抜ける楽しさがありました。
オープンワールドと言えば、「アサシン クリード」に影響を受けたのか見張り台に登ることで周囲の情報がマップに表示されるなんてシステムも存在しますw
惜しいところ
戦略性が低い
これまでの無双ゲームとは違って戦略性は低く感じました。
攻略の自由度はありますが、期間限定任務やキャラクター切り替えシステムが存在せず、敵軍の動きもゆっくりなので、良くも悪くものんびりプレイ出来ます。
なので、「Aの拠点を攻めたら仲間をCの拠点に向かわせ、自分はBの拠点を攻める!」なんてシミュレーションゲームみたいな楽しむ方をするのは困難です。
また、敵将さえ倒してしまえば強制クリアとなるので、推奨レベルさえ問題なければゴリ押しでクリア出来てしまうのも「何だかなぁ」と思いました。
元々無双シリーズって強引に突破できるところはあるけど、今作はこれまで以上に緩い作りとなっています。
爽快感を味わいにくい
近年の無双ゲームと比べて爽快感を味わいにくいと思いました。
まず、気になるのがフレームレートの低下。近年の作品よりも劣っていて、そちらに慣れていると最初はカクカクに感じてしまいます。
エフェクトも「宝玉」を装備しなければ地味になりますし、何よりも効果音量が低めに設定されているのが惜しい!
敵の表示数にしても多いところは多いですが、フィールドが広大のためワラワラ感は薄く、一騎当千の気持ち良さを味わうにはこれまでの作品よりも少し手間がかかります。
全体的に粗い
プレイアブル武将は90体!
広大なフィールドを端から端まで移動するのにかかる時間は約1時間40分!
全13章からなる壮大なストーリーを魏、呉、蜀、晋、呂、董、袁、黄、南、左の10大勢力から描写!
このように本作は非常に規模が大きい作品ですが、風呂敷を広げすぎたのか全体的に粗削りな作りとなっていました。
大まかなストーリーや展開はすべて共通。そのストーリーも唐突な部分があり、イベントシーンは棒立ち。
オブジェクトのクオリティはPS4基準で見るとやや粗く、ゲームバランスも大雑把(意図している部分はあるとは思いますが)。
オープンワールドマップにしてもゲーム性に上手く絡めているとは必ずしも言えず、改善の余地は多数あります。
全体のまとめ
無双ゲームをオープンワールド化するのにかかる労力は想像以上だったようで、理想に追いついているとは言えず、粗削りな作品でした。
欠点を挙げたらかなりの数になってしまいそうで、減点方式で見たり、完成した無双ゲームの文法に沿ってレビューするとかなり低い評価になる作品です。
個人的には「粗削りだなぁ」と思いつつも簡単な任務をサクサクとこなす楽しさを味わえてそこそこハマりました!
オープンワールド化した意義を感じられない部分も散見される一方、恩恵を味わえる部分もあったと思うので、次回作も懲りずにオープンワールド路線で頑張ってもらいたいです。
個人的には本作のゲームエンジンを流用した「ゼルダ無双2」に期待!
粗削りで評価が分かれそうな新シリーズ1作目!
こんな人には特におススメ。
・三国時代好き。
・寄り道好き。
こんな人にはおススメできない。
・戦略性を求める人。
・作業ゲーが苦手な人。
真・三國無双8/お気に入り度【60/100%】
プレイした時間・・・約25時間
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Nintendo | PlayStation |
Xbox | etc |
やばいなー、これは合わない。
まずオープンワールドになった恩恵が面白さにまるで繋がっていないです。鉤爪を使った壁登りは良い点なんですけどね。
kentさんとは逆に2時間程度でやめてしまいました。
期待していたのは複数の戦場での勝敗が互いに影響しあう戦略性だったんですが、散らかりすぎて戦略性どころじゃないですね。
アクションもボタン連打→△が出たら押すだけの単調さ増し増しなシステムになってしまい、マンネリの解消どころか拍車をかけてしまってますよ。
劉備をクリアするまでに面白さを感じられなければ、売ってしまおうかと思います。